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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

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先週末の土曜日(9月7日)、ここオーストラリアでは連邦政府の選挙があり、
労働党から、自由党(Liberal Party)と国民党(National Party)の連合に政権が交代した。
この選挙のあった週末、私は現実逃避する予定であったので、
その前の週末に期日前投票を済ませておいた。
選挙区以外、特に州外での投票は、投票所が限定されるからだ。

投票用紙は二枚、一枚は選挙区の代表者を選ぶ直接選挙の投票用紙、
そして、もう一枚は政党(とその党員)を選ぶ比例代表選挙の投票用紙。
選挙区の代表を選出する直接選挙は、過半数を確保するまで絞り込むので、
Preferential votingと呼ばれる候補者への順位付けが重要な意味を持つ。
Primary votingで候補者の得票率が過半数に満たない場合、
三位以下の候補者への票が、上位二位の候補者への票へと流れるので、
大逆転がしばしば起こるのである。

実際、今回私の選挙区で当選した労働党のJustine Elliottも、
Primary votingでは国民党のMatthew Fraserよりも得票率が低かったのだが、
得票率一位のMatthew Fraserが過半数に届かなかったので、
三位以下の投票がPreferential votingによってMatthew FraserとJustine Elliottに振り分けられた結果、
Justine Elliottが過半数を超え、逆転勝利している。

オーストラリアにおいて、投票は国政選挙、地方選挙に係わらず国民の義務であるので、
投票率は常に90%を超える。
人が集まる場所で欠かせないのがFundrising、すなわちボランティア活動などのための資金集め。
選挙中、投票所におけるソーセージ・シズル(Sausage sizzle)が報道されていたが、
これは、投票所を提供する学校などが行うFundrisingで、
BBQで焼いたソーセージをパンで挟んだものを売って、その利益を活動資金に充てようというもの。
ソーセージのほかにもマフィンや手作りのケーキなども提供されたようだ。

政権がLiberalとNationalの連合に交代したことによって、
Liberalの党首であるTony Abbottが我が国の総理大臣になった。
彼が厚生大臣だった頃は好感を持っていたのだが、
数年前にLiberalの党首になってからというものの、
どうもとんちんかんな言動が増え、
この人は本当にこの国の将来について、
あるいは国民について考えているのだろうか...
と思わずにはいられない。
それでは、前首相のKevin Ruddが良かったか...と言えば、
そうも言えない。彼はPsychopath、人格に異常をきたしているとしか思えないのだ。
でなければ、あれだけ打ちのめされたのに、
ゾンビのように何度も何度も立ち上がることはできまい。

いかんいかん、私もいつの間にか典型的なAussieになってしまった。
批判はするのに、建設的な意見が言えぬ。
だからTony Abbottが嫌いになったのに...
まさしく「人のふり見て我がふり直せ」、
人に厳しくなる前に、己に厳しくなるべきと、思った選挙戦であった。

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Tweedの選挙

朝から青空の広がったここTweed、予報通り暖かい日差しに包まれ、
そんな春の日差しの元、Tweed Shire Councilの選挙が施行された。

選挙は18歳以上のオーストラリア国民の義務である。
オーストラリア政府は上からFederal(連邦)、 State/Territory(州/準州)、
そしてLocal(地方)政府の三階建てであるが、
今回の選挙はLocal GovernmentであるTweed Shire Councilの選挙、
義務であるから、不投票の場合、罰金($55)が課せられるが、
これはあくまでも形式的なもので、正当な理由があれば罰金を支払うこともないし、
借金取りが罰金の催促に来るわけでもない。

Tweed Shire Councilの選挙は非常にユニークで、グループ制、
比例代表制に似たシステムで、政党というよりか仲良しグループのような徒党(Group)を選ぶシステム。
投票用紙には、まず支持するGroupを選び、次にその下欄の候補者を直接選び、
その配票率で7人のCouncillorが選出される。

Tweedにおける選挙システムは、過去、めまぐるしく変わり、
今現在、一般市民は市長にあたるMayorを直接投票で選ぶことができず、
選ばれた7人のCouncillorの中から、Mayorが選出される。
実は今から7年前の2005年、Tweed Shire Councillorの汚職が発覚、
州政府の命令により解散、2008年までの3年間、Administratorsによって管理されたという苦い歴史がある。

Councillorの数はAdministratorsによって解散前の11人から7人に減数、
今回の選挙は解散後2度目の選挙であるが、
7人から9人に増やす、あるいはMayorを直接投票するか否かを住民投票で問うということに関して、
Councillorの間で討論されたようだが、結局、それは税金の無駄使いということで、
とりあえず2016年の選挙までは現行維持を保つということで、
今回の選挙が施行された。

東京の23区の総面積の2倍強にあたる1321 square kmに、
23区民(9百万人)の100分の1にあたる9万人が住むここTweed、
人口比に対してのこの広いエリアをどう治めて行くのか、
選出されるCouncillor達の手腕が問われるところである。


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3月24日土曜日のクイーンズランド州政府の選挙は、労働党にとって史上最悪の結果になってしまった。

クイーンズランド州政府議会の定員は89人であるから、過半数は45人であるが、
労働党は、選挙前の51議席から、シングル・フィギュア(9以下)の議席数になるようだ。
今現在7議席なので、全員トヨタのTaragoで一緒に登庁ができる(Car pooling)と揶揄されている。

冗談はさておき、オーストラリアの政治において、
与党の施す政策の監視の意味も含めて、与野党の議員数のバランスは非常に大切で、
この崩れたバランスが今後のクイーンズランドの政治に与える影響も懸念されるが、
過去3年間に渡る労働党の政策のConsequencesであるので、
この結果の持つ意味は非常に大きい。

後付けの解説で非常に恐縮なのだが、
私なりに、今回の労働党の大敗の原因を分析してみた。

Peter Beattie以来の長きに渡ったての労働党政権に州民は飽きがきていた。
ちなみに、オーストラリアの政治において、
与野党交代のサイクルはおよそ10〜12年という統計がある。
クイーンズランド州の労働党政権はPeter Beattieの1998年から14年が経過してたいたので、
語弊があるが、期限切れであったと思われる。

State asset sale(公的財産の売却)が致命的な政治決断になってしまった。
確かに、財政危機を乗り越えるために公的財産の売却は必要であったのかもしれないが、
今日に及ぶまで公的財産の所有者である有権者の理解を取り付けることができなかった。

Anna BlighはPeter Beattieから与党リーダーを引き受け、
その後、選挙によって選出された初の女性Premier(州知事)であるが、
半数を占める男性有権者は、
「女性の約束破りを許さない、そして、そのことを忘れない」という社会的傾向がある。
もし、労働党のリーダーが女性でなかったら、
ここまで議席数を落とさなかったかもしれない。
事実、『謝りのPeter Beattie』と揶揄されるほど、Peter Beattieも多くの公約を破っていたが、
ここまでパニッシュされることはなかった。

選挙活動中のキャンペーンの失策。
ネガティブキャンペーンで墓穴を掘り、
最後の一週間のPatheticな、
「負けるけれども大敗しないようにお願いします」キャンペーンで自滅してしまった。
自ら白旗を揚げる政党に投票するほど、人々は愚かではないということだ。

LNPは、元々リーダーとなる人材不足であったのだが、
元ブリスベン市長、Campbell Newmanの加入でその悩みが一気に解消された。
「Can do Newman」のキャッチフレーズを持つこのCampbell Newmanという人、
ブリスベン市長選の時もそうであったのだが、
自信を持つにつれて、リーダーシップを発揮するという、一種変わった特技を持つ人で、
支持率がじわりじわりと上昇し始めた選挙戦後半から、
リーダーとしての資質が見えるようになった。
ただ、この人、批判を受け止めることがへたくそである。
ブリスベン市長からワンランク上がり、より批判の対象となるPremierとなり、
今後、批判をどのようにかわしてゆくのか、手腕が問われるところだ。

今回、クイーンズランド州政府の選挙での労働党大敗に先駆け、
選挙戦中盤に連邦政府の野党リーダーTony Abbottは、
今回の労働党不人気の原因は「連邦政府が導入しようとするCarbon Taxにある」
というようなことを言っていたが、
私にはそうは思えない。

『Mr no no no』の異名を持つこのTony Abbott、

最近の彼は、オーストラリアという国の将来を考えてのものとは思えない言動があまりに多すぎる。
我々、国民はそれほど愚かではない。
クイーンズランド州政府選挙のキャンペーン中に、このTony Abbottがひょこひょこ出てこなかったことも、
労働党大敗(LNP大勝)の原因と言えるかもしれない。

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明日(3月24日土曜日)はクイーンズランド州政府の選挙日である。
私は、今現在ニュー・サウス・ウェールズ州の住民であるので、
もちろんQLD州政府の選挙に投票をすることはできないのだが、
2年ほど前までの20年間近く、ずうっとQLD州の住民であったし、またここTweedはQLD州との州境、
地理的にも、経済的にも、社会的にも、QLD州とは近く、
明日の選挙結果から目が離せない。

オーストラリアにおいては、連邦政府、州政府、カウンシル、全てのレベルにおける選挙への参加は義務である。
義務であるから、違反(不投票)した場合は法律違反、したがって罰金が科せられる。
しかし、多くの日本人の方々が勘違いされるところなのだが、
ほとんど全てのオーストラリア国民は罰金を払いたくないがために、選挙に参加するわけではない。
罰金といってもたかだか20ドルと形式的なもの、
また払わなかったからといって、刑務所に送られるわけでもなければ、
いつまでも払うように催促されるわけでもない。

私たちが選挙に参加するのは、選挙の結果が私たちの生活に直結するからだ。
政治家は私たちの代表者、その代表者を選ぶのが選挙であり、
その代表者如何で、我々の暮らしぶりが変わるということを、経験的に知っているからだ。

歴史的背景もあるのだが、オーストラリア国民は、一概に政治家に対して非常に厳しい目を持っている。
Smokoタイムでも政治の話になることが多々ある。
皆、それぞれの考えを持っていて(それが正しいか正しくないかは別問題として)、
非常に批判的な目で、政治家を捉えようとする。

今回のQLD州の選挙は、当初からAnna Bligh率いる労働党の苦戦が報じられていた。
選挙戦終盤になっても劣勢は覆すことはできず、
明日の選挙はLNP(Liberal National Party of Qld)の圧勝が予想されている。

私の分析する今回の選挙における労働党劣勢の原因は、
労働党による徹底したNegative Campaign(ネガティブ・キャンペーン)の失策だ。
労働党はLNPのリーダーで、前ブリスベン市長のCampbell Newmanのスキャンダルを徹底して突いた。
しかし、この労働党が突いたスキャンダルは、
実は根拠のないもので(根拠はあったのかもしれないがそれを証明できなかった)、
結局、墓穴を掘ってしまう。

ここ数日の労働党のTVコマーシャルは、
労働党は負けるけれども、どうか大差で負けないようにお願いします...
生まれて初めて、選挙前にすでに負けを認めるキャンペーンを目の当たりにしている。

私が思うに、今の労働党に求められているのは「確たる政策」、この一言に尽きる。
QLDの住民はPeter Beattieの時代から騙され続けてきた。
そのつけが明日の選挙の結果だ。

労働党よ、我々、労働者を見くびるな。
政策無き政党に未来は無い。
そんな政党を与党に据えるほど、オーストラリア国民は間抜けではないということだ。

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茶番劇

「茶番」は「茶番狂言」の下略で、江戸末期に歌舞伎から流行した下手な役者が手近な物を用いて滑稽な寸劇や劇話を講じるもののこと。本来、茶番はお茶の用意や給仕をする者のことであるが、楽屋でお茶を給仕していた大部屋の役者が、余興で茶菓子などを使いオチにしたことから、この寸劇は「茶番狂言」と呼ばれるようになった。この狂言では、オチに使った物をお客に無料で配っていたため、見物客の中には寸劇ではなく配られる品物を目当てに訪れる者もいたといわれる。このような即興の素人劇の意味から、 底の見え透いた馬鹿馬鹿しい物事を「茶番劇」と言うようになった。(語源由来辞典より)

移民の国、オーストラリアにはSBS(Special Broadcasting Service)というTVおよび、Radioの放送局がある。

"To provide multilingual and multicultural radio and television service that inform, educate, entertain all Australians, in doing so, reflect Australia's multicultural society"
(多言語、多文化のラジオ・テレビジョン番組を通じて、全てのオーストラリア国民に情報、教育、そして娯楽を供給し、またこれらの番組提供によって、オーストラリアの多民族社会を反映する)

多民族国家をサポートする放送局で、放送局のオーナーは"Commonwealth of Australia"、
すなわち連邦政府であるが(「連邦政府」という呼び方は決して正しい呼び方ではないが、ここでは便宜的に)、
番組間や番組中に民間企業のAds(Advertisements、宣伝)が入るHybrid-founded public broadcastingである。
TVネットワークのデジタル化に伴い、SBSも複数のチャンネルを所有するようになった。

Iron Chef(料理の鉄人)やNinja Warrior(Sasuke)が週末の夜に放映されたりするし、
日本のNHKのニュース 7も、前日分が午前10時45分から放映される(地域によって放映時間は異なる様)。

普段のこの時間、私は家には居ないので、滅多にNHKのニュースを観ることはないのだが、
荒天によりサイトワークが休止のため、溜まっていた年休を取って家でのんびりしているので、
今週は、早いお昼ご飯のうどんをすすりながら、このニュース 7を観ている。

先日、民主党関連のニュースを観ていて、ふと思ったのが冒頭の言葉。

日本の政治家達は、本気で国難を乗り切るつもりがあるのだろうか。
私にはどうしてもそうは思えない。

People get the government they deserve.

あきらめ、他人事、無関心...
これらの結果が茶番劇を生んでいるといっても過言ではなかろう。

茶番劇の役者を選んだのも、茶番劇を観るのも、
またそのつけを払わされるのも、
国民であるということを忘れてはならない。


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