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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

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バカタレの友人

久しぶりに釣り友のWayneと、小船を浮かべての釣りに出かけた。最初、FingalのBoat ramp周辺で流していたのだが、丁度大潮の上げ潮時で、大量の海水が流れ込んできたので、ChinderahのRock Wall沿いを流すことにした。ここは、大型のコチ、それからMangrove Jack(ゴマフエダイ)が釣れる場所。

まず最初に、Wayneの釣竿にあたりがあった。

ズッ、ズズズズズズズズズズズズーッーーーー

緩めてあったリールのドラッグから、釣り糸が一気に引き抜かれた。

Jack!

と思ったのもつかの間、

ピシッ!

どうやら、ハリスの元のところで切れてしまったようだ。Mangrove JackはWayneのDream Fish、この日、彼は竿を二つ用意し、一つは、このMangrove Jack用にワイヤーのハリスを使用していたのだが、実際に掛かったのは、10 Poundsのナイロンのハリスを使っていた釣り竿、ひとたまりも無かったようだ。

"Only 2 seconds of excitement...It was shorter than ejaculation, hehehe..."
(たった2秒のエキサイトメント...射精より短かったね、イヒヒ!)

と冗談を言ったら、本当に嫌な顔をされた。まったく、冗談の通用しないオトコだ。
彼は、この逃がした魚に未練があるらしく、同じ所に戻って、またボートを流し始めた。その直後...

ズッ、ズズズ...ズッ、ズズズ...

今度は私の番だ。でも、この引きは絶対にコチ、短く重い引きが続く。ドラッグはあまり緩めていなかったのだが、それでもズッ、ズズズと引き込む。

何度か引かれたり、引いたりを繰り返していると、ようやく巨体が現れた。70cm以上はある大物のコチだ。

"Wa Wayne... this is big.... but I've gotten only 8 bounds line...."
(Wa Wayne...これは大物だよ...でも8ポンドのハリスなんだよ...)

その時、私の頭には、朝、ボートの準備をしている時のWayneとの会話が思い浮かんだ。

"Hiya, Wayne, where is the net?"
(おい、Wayne、タモ網はどこ?)

"I forgot to take it from my home."
(持ってくるの忘れたよ)

"Should I get it from my home?"
(家から取ってこようか?)

"No, don't worry, lets go!"
(いいよ、さぁ、ゆこう!)

タモ網無しでは、ボートの上に引き上げることができない。ところがWayne、何を思ったのか、私が船べりに寄せ付けた巨大なコチの掛かっている釣り糸を掴んだ。

Noooooooooooooooooooooo!

の叫び声むなしく、

ピシッ!

ハリスの根元のところで切れてしまった。悠々と泳ぎ去るコチ...絶句である。

"Why you grabbed leader???"
(なんでハリスを掴んだんだよぉ???)

"I thought I could bring it in..... Sorry, Satoshi"
(取り込めると思ったんだよ...ごめんよ、Satoshi)

大物が掛かった時、ハリスを掴んではいけないというのは中学生でも知っている。
バカタレの友人は、やっぱりバカタレであった。

バカタレ〜

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結局、この日は、Wayneの釣った45cmのコチ一匹と、
私の釣った30cm弱のキチヌ2匹だけであった...
クリスマス休暇中、今年もサンシャン・コーストのJack & Joanに会い行った。Jack & Joanは、私がオーストラリアの父母と慕う大学時代のSupervisor(助言教官)、5年ほど前にリタイヤしたあと、両方とも体調が優れなかったのだが、昨年訪問した時には、随分回復しているように見受けられた。

お二方も高齢者、私の亡き父と同じ歳である。果たして、今年はどうであろうか...サンシャインコーストは、ここTweedからはブリスベンを挟んで丁度反対側、
片道200km、車で2時間強の道のりである。
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昨年、訪れた時には、The BeatlesのCDを聴きながらの運転であったが、今年は、色々と考えたいことがあったので、音楽無しの運転である。途中食べたのは、りんご3個のみ。今年に入って減量中。Tweedとサンシャインコーストの間は、Motorway(自動車専用道路)で結ばれている。ブリスベンから南側(シドニー方面)に伸びるHighwayをPacific Highway、ブリスベンから北側(ケアンズ方面)に伸びるHighwayをBruce Highwayと言う。Highwayの一部はMotorwayになってはいるが、全線Motorwayというわけではない。従って、田舎町を通る際には、一般道との共有であるから、制限速度が50km/hになる。

Tweedからしばらく片側2車線、それが3車線になり、やがて4車線になる。制限速度は110km/h。バカみたいにかっ飛ばしている車は案外少ない。
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途中、「矢鱈に美味しいYatala Pie」で有名なYatalaの出口。

どうしようかなぁ...

と悩むが、運転継続。今年に入って減量中...という思いが勝った。
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ブリスベンの手前15kmほどで、Pacific Highwayを離れて、Gateway Motorwayへ。Gatewayはブリスベンの東側を南北に結ぶバイパス、以前は片道一車線の田舎道路であった。しかし、バイパスという役割と、空港、港湾を結ぶ道路として15年ほど前から大渋滞、今では、Gatewayの南側は片側3車線の立派なMotorway。
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ブリスベンの北と南を結ぶGateway Bridgeも倍増、今では片側6車線もある。
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問題はGatewayの北側...6車線の道路は二手(2車線+3車線)に別れるのだが、
数Km先で再び合流して、2車線に...シロートでもそこがBottle Neckになるというのは判るんだけれどもなぁ...5車線が2車線になる地点(Nudgee)は毎夕大渋滞である。しかし、今回はホリディ中の午前中、すんなり通り過ぎることができた。
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バイパスのGateway Motorwayはブリスベンの北20kmほどのところでBruce Highwayと合流。2年ほど前まで、このあたりに住んでいた。
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Bruce HighwayはCabooltureという所まで片側3車線。Cabooltureから先は片側2車線のMotorway。
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Cabooltureから20分ほど松林に両側を囲まれた単調なMotorwayが続くが、やがてCaloundra Exitに達する。ここから先がサンシャインコーストである。Jack & Joanのセコンドハウスへは、この出口で降りてすぐ。
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以前はBruce HighwayとCaloundraのDown Townは片側一車線の田舎道だったが、いつの間にか片側2車線の立派な道路になっていた。
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ようやく到着。通りの右側がJack & Joanのセコンドハウス。
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一年振りのJack & Joanであったが、一年前とそれほど変わらず、どうやら体調は復活したようだ。例年通り、3時間ほど滞在、一緒にお昼ご飯を食べて、サンシャインコーストを後にした。

帰り際、JoanとHug(ハグ、抱擁)した後、Jackと固い握手...実は、私はハグが苦手なのだ。すかさず、Jackが言った言葉...
"Oh, Satoshi, you still remain some Japanese old custom!, I thought you've been Australian, haha!"
(さとし、さとしはいまだに日本の習慣が抜けきれないようだな!もういい加減にオージーになったらどうだい!あはは!)

それにすかさず返した言葉...
"Yah... I just not get use to hug.. but tell you what, I'll practise hug till this time of next year, please look after yourself til then."
(うん...ハグはどうしてもダメなんだよねぇ...でもね、来年まで練習しておくからさ、それまで元気でね)。

来年もまた会いに行くからね。その時までハグの練習をしておくよ。それまで元気でね、Jack & Joan。
私が小学生だった昭和40年代後半まで、日本円に対する対ドル為替は、固定相場制で、1ドル当たり360円、しかも海外に持ち出せるドルは、上限が500ドル(18万円)の時代であった。昭和40年の都市部勤労者世帯の平均収入が68,419円(公務員の初任給は21,600円)、羽田-サンフランシスコ間の航空運賃が往復45万円、羽田-ハワイ7泊9日のJALパックが38万円、海外旅行は、我々庶民にとっては、「夢」とかそんなものではなくて、非現実的なことであった。今の時代に当てはめると、月に行くとか、火星に行くとか、そんな感じであろうか。

そんな時代を幼少期に過ごしたのに、私は、今こうしてオーストラリアという海外で生活している。いや、生活しているだけでなくて、国籍まで取得して、オーストラリア人になってしまった。いやはや。

海外旅行、ホームスティ、あるいは留学は、もはや「夢」ではなく、誰もが気軽にたやすくできる時代になった。場所によっては、海外旅行の方が、国内旅行より割安な場合もあるようだ。もはや海外旅行は、近所の銭湯にでも行くような感じであろうか。

日本人にとって、旅行へ行って、一番頭を悩ますのは「おみやげ」であろう。実際、私が日本へ帰省する際、手荷物の3分の2は「おみやげ」である。私はオーストラリア人だけれども、日本は祖国、祖国へ行くのに、祖国の習慣をないがしろにするわけにはゆかぬ。家族、親類、近所、友人、犬、猫、通りがかりの人...できるだけ軽い物を選んではいるが、それでも15kg近くになってしまう。

さて、この「おみやげ」という習慣であるが、ホームスティ、あるいは留学の普遍化によって、日本から海外への「おみやげ」に頭を悩ます人も少なくはないようだ。All Aboutによると「ホームスティ先で喜ばれる!お土産ランキング ベスト10」は、以下の通り。

10位:日本観光おみやげトランプJapan
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9位:ソーラー電池で動く人形
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8位:日本の風景入りマグネット
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7位:彫金オルゴール付き宝石箱
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6位:和風柄風呂敷
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5位:おもしろ消しゴムおみやげセット
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4位:本物そっくり お寿司キーホルダー
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3位:アイラブ寿司Tシャツ
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2位:和風ギフトスプーン
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1位:お寿司キャンドルおみやげセット
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(画像、統計共All Aboutから)

いやはや...どれもこれも、もらっても困るものばかりだ。もっとも、扇子団扇さむらいや忍者グッズ、あるいはだるまこけしが入っていないだけマシというものか。

私が選ぶ「外国人に喜ばれる日本のおみやげ ベスト3」は、以下の通り。

3位:和食器
これは重いし、壊れ物だし...でも、その分、ありがたいんだよねぇ。
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2位:文房具
日本の文房具品は世界でもっとも優れていると思う。ボールペンやシャープペンなども重宝される。
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1位:釣り道具
釣り道具に限らず、多くの趣味の品々は日本製が最も優れている。裁縫用品なども喜ばれるはず。
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伊勢のM田お兄ぃ一家から、先日小包が届いた。
文房具と釣り道具、それからおかげ横丁からのお菓子が入っていた。M田お兄ぃ一家、ありがとうね。4月には、伊勢にも寄りますからね。

お土産は...

カンガルーのジャーキーとブーメランかな。

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Mateshipのコチとビール

週末、サイトに出入りするトラック・ドライバーで、釣り友でもあるWayneと、
Terranora Creekへ小船を浮かべての釣りに出かけた。
船を出した朝9時頃は丁度満月の満潮時、
クリーク内には綺麗な外洋水が流れ込んでいたので、
普段釣りをするポイントより少し上流へ小船を向けた。

今まで訪れたことのないポイントでエンジンを止めて釣り開始、
最初の一振りで、早速Wayneが規定より少し小さめのコチをゲット、
このポイントは期待できそうだ。

するとすかさず私の竿にも大きな当たりが。
竿がぐいーんとしなり、竿先が水面下に沈む...

"Wa..Wayne... Can you get net...."
(Wayne...タモ網を取ってくれ...)

???
(???)

彼の方を向くと、先ほど釣り上げたコチから針をはずすので忙しそう。

"Wa... Wayne... I really need net... this is too heavy...."
(Wayne...タモ網を...これは重過ぎる...)

それでもぽかんとしているWayne、まったく気が利かないオトコだ。
えっちらこっちら、水面近くまで巻き上げたら、50cmくらいの中型のコチが見えてきた。
ここで慌てなければ良いに、一気にごぼう抜きしようと思ったら...
コチの顔が水面に上がったとたん、

ピシッ!


と音を立てて釣り針がコチの口からはずれてしまった。

ふあ〜ん、ふあ〜ん、ふあ〜〜ん♪

呆気に取られている私に対して、大笑いのWayne、
実はタモ網は私の足元、すぐ手の届く所にあった。

結局、2時間ほどでWayneは規定サイズ超のコチを2匹に、手元で逃がしたヒラメ一匹、
私は規定サイズ以下のクロダイ無数に、手元で逃がしたコチ2匹(二度目はハリスが切れしまった)、
どうも私にはつきがない釣りであったが、久しぶりにのんびりとできた朝であった。

ボートを丘に引き上げ、真水で洗っていたら、
Wayneが釣った2匹のコチをくれると言う。
タモ網の件では気が利かない奴だと思ったのだが、実はいい奴であった。

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コチを貰い、帰途につこうとしたら、
今度はオペレーターの親方がやってきて、ビールをくれると言う。
なんでも、オーストラリアで最も古いBrewery(ビール工場)からのSparkling Ale(スパークリング・エール)で、
1箱(750ml x 12入り)89ドルもするらしいのだが、そのうちの一本をくれると言う。

"Are you sure?"
(本当にいいの???)

"Yup, you told me you love beer, so"
(ビールが好きだと言っていただろう、だからいいよ)

コチとビールを貰い、ほくほくになりながら帰途についた。

さて、もらい物のGoulburn Breweryのスパークリング・エールだが、たいそうご立派な瓶入り。
レーベルはResolutionが悪く、いかにもMicro-Breweryらしいつくりだ。

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さて、肝心のお味のだが、黄金色のスパークリング・エールで、喉越しが良く、飲みやすいのだが、
矢鱈に水っぽい。
ご立派な瓶とご立派な値段と比較してみて、その価値があるのか、私には判断が付かない。
これと同様、あるいはこれ以上のエール・ビールは半分の値段でいくらでも手に入ると思うのだ。

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どうも納得がゆかないので、タマちゃんに訊いてみた。

どれどれ...
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ふむ、ふむ、これは色合いは申し分無いが、味はまぁまぁだな...
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タマちゃんもそう申していた。

貰ったコチは早速三枚に卸して、パンフライ、
付け合せは、さんちゃん特製のキャロット入りスパイシー・ポテト・ウェッジ。
サワー・クリームを切らしていたので、クリーム・チーズにスイート・チリ・ソースをかけて戴いた。

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この貰い物のコチとビール、Mateship(メイトシップ、友情)の味がした。

痛い約束(その後)


しかし、Wayneからは本当にタイミング良く電話がかかってきたものだ。
本来なら、しらばっくれることもできたのだけれど、
矢張り、私のエンジェルがそれを許さなかったらしい。

久々のコチ様、持ち帰って測ってみたら48cm、
食べるには最も適している大きさだ。
でも、約束は約束、破るわけにはゆかない。

しかし、オーストラリア人というのは、魚の食べ方を知らなさ過ぎる。
いや、「知らない」という言葉は適切ではない。
「知っていると思い込んでいる」と言った方が良いのかもしれない。
知らないのなら知らないで、それはそれで教え甲斐があるというものだが、
「知ってもいないのに、知っていると思い込む」、これは本当に厄介なものなのだ 。

例えば、Dozer DriverのBazおやじとの会話で、
如何にイワシが美味しいのかということを説いても、Bazおやじには馬の耳に念仏、馬耳東風、
彼の頭の中には、「イワシ=釣り餌」、という方程式が出来上がっているので、
釣り餌を食べるということを受け入れることができないようだ。

それではどんな食べ方が一番うまいのか?ということをBazおやじに訊いたところ、
魚の切り身とバターをアルミ・フォイルに包んで焼くのがうまいという。
「アルミ・フォイルに包むと金臭くなって嫌んだよなぁ、缶ビールも金臭いでしょ、それと一緒だよ」
と言ったところ、それは私の頭の中の問題だと言うのだ。
つまり、先入観によって、金臭くなるというのだ。

私は思わず、叫んでしまったのである。

"That's the same as you think pilchard is bait!!!!!"
(それはイワシが魚の餌だと思うのと一緒だよ!!!)

さて、釣り友のWayneだが、彼に言わせると、

「魚は冷凍してもしなくても味は変わらない」

彼は釣った魚をすぐに冷凍庫に入れて凍らしてしまう。

確かに、凍らしても味が変わりにくい種類もいるが、
基本的には全ての魚は凍らしてしまったら凍らす前の味とは同じでないと思って間違いない。
凍らすことによって、細胞内の水分がCrystallisation(結晶化)する際に膨張し、細胞膜が壊れる。
結果、解凍の際に細胞内の水分が逃れる、
つまり、身の回りが水っぽくなり、水分を放出してしまった身はぱさぱさになってしまうのだ。
ぱさぱさになるだけではなくて、魚の旨みも逃げ出してしまうのだ。

魚をLiquid Nitrogen(液体窒素)に漬け、瞬間的に凍らせてしまえば、
このCrystallisationは防ぐことができるが、一般家庭には普通、Liquid Nitrogenは無い。

Wayneは電話で釣れたコチを冷凍するように言ってた。
せっかく釣ったコチを凍らせる???
こんな丸々太ったコチ様を凍らすことなんて、私にはできない。
コチ様に申し訳なくてできない。

帰宅後、どうしてもこのコチを凍らせたくないので、
画像をプリントアウトして、それをWayneにあげようと思ったが、
それではあまりにせこすぎる。

それで苦肉の策として、翌朝、サイトへ行く前にベーカリーに寄ってケーキを購入、
前日釣ったコチの画像をその上に載せて、Wayneに手渡した。
酒飲みのAussieの多くがそうであるように、Wayneも甘党なのだ。

"Thanks mate!!, this is better than fladhead!!"
(ありがとう、これ(ケーキ)はコチよりよっぽどましだぜ!!)

というわけで、翌日の晩は、美味しい白身魚のてんぷらを食することができた。
美味しいコチの代わりに、ベーカリーのケーキで満足するAussie、
安上がりなものだ。

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