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オーストラリアでSushi(寿司)といったら、一般的には海苔巻きを指すのですが、ここ数年、各地に海苔巻きの専門店がオープンし、今ではどんな田舎町でも、どんな小さなショッピングセンターでも、これらの海苔巻きの専門店を見かけるようになりました。過去半年間、私の近所(Tweed Area)にある海苔巻き専門店の海苔巻き(生しゃけ巻き)を食べ比べてきましたが、この食べ比べには、重大な過失があることに気が付きました。それは...
「お店の海苔巻きの出来具合が日によって異なる」
美味しかったので、後日再び食べてみたら、ご飯には芯が残っていたり、値段は変らないけれどもある日突然サイズが3分の2になっていたり。あるいは、昨日の残り物ではなかろうか...と思えるほどぱさぱさでごりごりであったり。一番最初に食べ比べの基点にした「Samurai Sushi」でさえ、その日によって味が異なるのです。これでは、食べ比べどころではありません。 一番の問題点は、ご飯の炊き加減が一定ではないということです。前述したように、お米に芯が残っていたり、ぐちょぐちょだったり、かちかちだったり、ぱさぱさだったり...どうしたらこんなに不味いご飯が炊けるのでしょうか。酢飯の砂糖加減が、あるいは塩加減が...という問題以前の問題で、一口食べて残りは返してしまいたい...と思ってしまうほどです(もちろんそんなことはしませんが)。お寿司の国からの移民としては、このような食べ物が市場に出回ることに対して、憤りを感じるのですが、私の憤りに反して海苔巻きは相変わらず良く売れているようです。 「知らぬが仏」
という言葉がありますが、時には知らない(知らなかった)方が幸せなことがあります。私にも知らない(知らなかった)が故に幸せである(あった)というが多々あると思いますし、相手のことを考えてあえて知らせていないこともあります。母に国籍を変えてしまったということを伝えていないのが良い例でしょう。 もし、私がお寿司の国からの移民でなかったら、おそらく海苔巻きの食べ比べの記事などは書くことができないでしょう。実際、私はパスタの国からの移民ではないので、パスタの食べ比べの記事を書くことはできません。でも、私は、美味しい海苔巻きの味を記憶しているのです。その記憶を辿ると...オーストラリアにおける海苔巻きには、どうしても満足することができないのです。知ってしまったが故のジレンマとも言えるでしょう。 たかだか海苔巻き、されど海苔巻き...美味しい海苔巻きを捜し求めて、もうしばらく食べ歩いてみたいと思います。 (こちちらは自家製の海苔巻き)
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豪州的海苔巻事情
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KingscliffはTweed Coastに点在する海岸沿いの街のひとつですが、この小さな街には、海苔巻きを提供するお店が三軒もあります。三軒あるお店のひとつのSushi Dragonは、つい最近できた、くるくる廻る寿司屋で、Marine Paradeの丁度真ん中あたりにあります。奥に厨房があり、ベルトコンベアーは鍵の字状に廻っているようです。私は入り口近く、レジスターの後ろ側の席に座りました。
お昼時間、12時ちょっとすぎに寄ったのですが、お皿が全然流れてこない...ちなみにお皿の値段は、水色が2.50ドル(250円)、黄色が4ドル(400円)、オレンジが4.50ドル(450円)、紫が5ドル(500円)です。待つこと数分、ようやくアボガドとサーモンの海苔巻き(3切れ)のお皿が流れてきました。黄色のお皿ですので4ドル(400円)、くるくる寿司ですので、海苔巻き専門のお店より少し割高なのは仕方がありません。 ハフハフ状態で、三切れのうちの一切れを口にいれたら、ジーパン状態に... なんじゃこりゃ!!! 今回のこのSushi Dragon、海苔巻き専門店ではないので、画像を撮る予定は無かったのですが、思わずポケットの中のiPhoneを取り出し、画像を撮りました。これが残りの2切れの海苔巻き。 解剖してみると...サーモンだと思ったのは、実はスイートポテト(サツマイモ)のてんぷら。これは酷い... ベジタリアンの海苔巻きに4ドル...こういう商売をしてはいけません。ちなみに、ウエイトレスの若い女の子達は日本人で「さぁんきゅう〜べりぃまっちぃ〜」と赤ん坊のような発音。本物のサーモンなら、とても甘く聞こえたのかもしれませんが、サツマイモでは”ばかじゃないの〜"としか思えません。 Japanese Curry, Vegetarian $7.00, Chicken $10.00(日本式カレー、ベジタリアン700円、チキン1000円)の看板が。「けっ!! うちのサイトでは200円だよ!!!」と唸った「ロボコン〜、マイナス10点」のSushi Dragonでした。 |
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Go Sushiは、NTとTasを除くオーストラリア全土に展開する海苔巻き専門のフランチャイズストアーです。海苔巻きがオーストラリアで市民権を得る前、かれこれ11、12年前には、すでにブリスベンのNewmarketに出店していた、いわゆる「老舗」の海苔巻き店です。
実は、このNewmarketのお店ができて間もない頃、健太朗を連れてこのGo Sushiの海苔巻きを食べたことがあります。あまりのまずさに、海苔巻き一本をどうしても食べ切ることができず、泣く泣くゴミ箱に捨てた記憶があり、それ以来、私の中では「まずいGo Sushi」と刷り込まれてしまっているのです。 Tweed City Shopping Centreのフードコートの一角にも、このGo Sushiがあります。働いているのは若いコケージョンの女の子達、そして、過去に刷り込まれた記憶もあって、今まで見向きもしなかったのですが、話のネタにと、海苔巻きをひとつ購入してみました。 購入したのは、生しゃけとアボガドの海苔巻き。購入の際に"Brown rice? or white rice?(玄米?それとも白米?)"と訊かれて、「へ?」の気分になったのですが、最近の健康志向、玄米の海苔巻きもありなのかもしれません。とりあえず、White rice、白米の海苔巻きを購入しました。 普段、海苔巻きは二本購入するのですが、食べ物を無駄にしたくないので、白米を使った生しゃけとアボガドの海苔巻き一本だけを購入。3ドル30セント、少々割高です。 さて、おそるおそる食べてみたこの海苔巻き...一口食べてみて、またもや「へ?」の気分になりました。思ったほどまずくなく...いえ、美味しい部類に入ります。ご飯はきちんと炊けていますし、酢飯も甘すぎず丁度良い加減です。11、12年前に食べたGo Sushiの海苔巻きとは、完全に別物です。 あまりに嬉しくなってしまって、お店に戻り、Drスランプあられちゃん似の女の子と少し話をしてみました。フランチャイズですので、本店から海苔巻きが送られてくるのかと思ったら、そうではなくて、このお店のキッチンで毎日作っているとのこと。本当に美味しかったよ、と言ったら大変喜んでいました。 話をしている時に、彼女のユニフォームの袖の部分にSunRiceのロゴが入っていることに気が付きました。SunRiceは、オーストラリアのお米の扱うメーカーで、私も普段、SunRiceのオーガニック米を食しています。Go Sushiの海苔巻きは、SunRiceのお米が使われているのだそう。ちなみに、SunRiceのSushi rice(すし米)として売られているコシヒカリ米は、スーパーマーケットでごくごく普通に入手することができます。日本のお米と比較することはできませんが、温かいうちならば美味しく頂くことができます。 フランチャイズごとに味が異なるのかもしれませんが、Tweed City Shopping Centre内のGo Sushiの海苔巻きは、やや割高ながら、美味しく頂くことができました。 「ロビンちゃ〜ん、6点〜」のGo Sushiの海苔巻きでした。 |
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ゴールド・コーストのサウス・ポートにあるFerry Street MarketsはいわゆるGourmet Market、高級感が漂うマーケットで、店頭に並ぶ商品には、市価の1〜2割高の値札が付いています。この通称”デパ地下マーケット”内にある魚屋、Reefには、日本人の板前さんが仕切る寿司コーナーがあります。どうやら、働いている女の子達も日本人のよう、今回、初めて海苔巻きを購入してみました。
ショウウィンドウを見渡しましたが、どうも食欲がそそられません。その原因は何かと考えたら...とにかく高価!!細巻き一本が6ドル(6百円)前後!!!Sushi D'liteの生しゃけの海苔巻き(太巻き)を二本買ってもお釣りがくる値段です。 もし、この連載を始めていなければ、決して購入はしなかったと思うのですが、ガンツ先生に得点を出してもらうために、あえて生しゃけの海苔巻き(細巻き)一本を購入しました。この細巻き一本で、6ドル40セントもします。 ブログ友のスタークスさんを真似て、海苔巻きリフト〜。この一切れ(一口)で1ドル(百円)です。 まずくは無いんだけれども、ご飯がやわらかすぎ、それに甘すぎ。しゃけは、古くはないんだけれども、新しくも無く。つまり、何の変哲も無い海苔巻きということです。一口で百円の価値があるとは到底思えません。 買う人がいるから、商売として成り立つのでしょうが、海苔巻きは庶民の食べ物のはずです。物価高のオーストラリアではありますが、細巻き一本が6ドルなんて…お寿司の国からの移民としては、どうしても納得がゆきません。 「ロボコ〜ン、マイナス10点」のReef, Ferry Road Marketsの海苔巻きでした。 |
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WoolworthsはColesと共にオーストラリア全土に展開するスーパーマーケットチェーンですが、South TweedのTweed Cityショッピングセンター内のWoolworthsに、お寿司専用のコーナーができました。聞くところによると、Woolworthsは全国的にこのお寿司専用コーナーをオープンさせてゆくのだそう。私が訪れた際には、黒のユニフォームに包まれたアジア人の若い女性三人がお寿司を作っていました。
垂れ幕によるとこれらの女性は... 熟練すし職人(Expert Sushi Chefs)だそうです。しかし、これらの女性たちが喋る言葉は... 韓国語 私は、過去に(台湾人の経営するSakura-sushiを除いて)日本人以外のアジア人が作ったお寿司で、これは美味い!と思えたものに出会ったことがありません。Woolworthsのマネージャー達は、アジア人であれば、誰もが熟練すし職人(Expert Sushi Chefs)にでもなれるとでも思っているのでしょうか...お寿司の国からの移民としては、憤慨せずにはいられないのです。 スーパーマーケット内のお寿司ですので、少しは安く売っているのかな...と思いショーケースを覗いてみましたが、他の海苔巻きのお店と比べても決して安いわけではありません。さらに、値段だけではなく、見た目もいかにも...という感じで、食指が動かないのです。日本人以外のアジア人が作るお寿司は、見た目も日本人が作るお寿司とは異なるので、一目瞭然です。海苔巻きは...どうしても食べる気にはなれず、意を決してしゃけの握り寿司(八個入りで11ドル)を購入しました。 私が思うところの韓国人の作るお寿司の特徴なのですが、酢飯をぎゅうぎゅうと、米粒が悲鳴を上げるほどに強く握る(巻く)ようです。今回のしゃけの握り寿司も例外ではなく、こちこちの握り寿司。しかも、ご飯を炊く水加減が悪いようで、かちかちで芯が残っているよう。若い子達なので、ご飯の炊き方も知らないのかもしれません。さらに、酢飯には、お酢と砂糖と塩の他に何か不思議な物質も入っているよう。私の舌はリトマス紙ではありませんが、異物に敏感に反応してしまうのです。 このかちかちお寿司を、熟練すし職人(Expert Sushi Chefs)がつくるお寿司だと勘違いし、美味しい、美味しいと食べているオージー達のことを思うと不憫になってしまいます。本当のお寿司はもっと、もっと美味しいのに...。自らExpert Sushi Chefsと名乗るのなら、お寿司の国からの移民も納得するようなお寿司を作ってもらいたいものです。 というわけで、「ロボコ〜ン0点」のWoolworthsのお寿司でした。 |






