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僕は生まれて初めて、恋文(ラブレター)を書いた。 何を書いたら良いのか解らないから、暁(あきら)の好きな所を思いつくまま書き綴っ た。 暁から告白(コク)ってくれたのだから必要はないかもしれないけれど、僕の確かな心を 教えたかったのだ。 恋文を渡した時、暁は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに太陽みたいな温かい笑みをみせて くれた。 僕の渾身の恋文を、すぐに読んでくれた。 読み終ると、暁はいつも持ち歩いている宝物の月の写本へ恋文をテープで貼り付けたの だ。 「大切な本に、そんなことしちゃだめだよ」 僕が言うと、暁は照れた顔になった。 「月の写本より大切な宝物だ。平気だ」 暁の気持ちが、僕はとても嬉しかった。 翌日、暁は一番好きな星の名前の付いた鉱石のピアスを僕にくれた。 「一つは至(いたる)、もう一つは俺。これでいつでも一緒だ」 僕らはお互いの耳にピアスを付け合った。生まれて初めての共同作業だ。
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お互いの耳にピアス。痛そう。
2008/11/2(日) 午後 0:49 [ イカダ ]
〈イカダさん〉ありがとうございます。痛いけど……二人で一緒なら大丈夫(たぶんですが……)。
2008/11/2(日) 午後 10:34 [ 三日月 ]