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こういう趣旨の記事は時々出ますが
みけねこ姫は
そう言われても、若い人は困るだろうなあ、
と思います。
だって、地元自治体は若者を手放すまいと必死ですから。
どうしろというのだ。
デジタル朝日の記事から
出国率13%、じっとしたままの日本人 小田実のススメ■日曜に想う(編集委員・大野博人)
「インバウンド」は関心の高い話題になっているけれど、「アウトバウンド」はほとんど忘れられている。
訪日客「インバウンド」の増え方は尋常ではない。10年前に年間800万人あまりだったのが今年は3千万人を突破した。政府は2020年には4千万人受け入れを目指している。宿泊施設不足や「おもてなし」のやり方から大小のトラブル対応まで課題も急増中だ。
では、海外に旅立つ日本人「アウトバウンド」はどうなっているのか?
観光庁などのデータを見ると、20年ほど前から1700万人あたりで増えたり減ったり。だが、数字にあまり変化がないからといってニュースじゃないとは言い切れない。
人口に対して国外に旅行に出る人の割合を表す出国率という指標で、日本は13・5%(16年)。
ほかの国や地域はどうか。シンガポール、マレーシア、英国などは100%を超えている。繰り返し国外に出る人が多いことを示す。日本と同様、島である台湾が61・9%、北朝鮮と国境を接しているため島国状態の韓国も44・0%だ。カナダやロシアも日本より高い。
国連世界観光機関によると、世界中で国境を越えて旅する人はどんどん増えていて、00年の6億8千万人から17年には13億2600万人に。
地球上を人々が活発に動き回る時代にじっとしたままの日本人。統計の数字からはそんな姿が浮かび上がる。
◇
「若者が内向きだ」とよく耳にする。留学への関心がない、海外赴任を嫌う……。ほんとうにそうだろうか。
観光庁のまとめでは、たしかに20代の若者の出国者数は1996年から20年間で4割も落ちている。けれども出国率は24・6%から23・4%と、あまり変わっていない。若者人口自体が減った結果という面が大きい。
今の若者も、内向きを嘆く世代の若いころと同程度には外への関心を持っているように見える。ただ、問題点もある。
「二極化が進んでいるのではないでしょうか」と玉川大学観光学部の中村哲教授。「海外旅行する若者の3分の1くらいは年に2度3度とでかける一方で、行かない人はまったく行かない」
今後もさらに数が減る若者の中に無関心層ができてしまうこと。それは政府も懸念している。観光庁が旅行業界関係者や有識者とつくった「若者のアウトバウンド活性化に関する検討会」は、若者が外国人とのコミュニケーションを学ぶきっかけや研修の場として「海外体験」の重要性を指摘している。
ただ、政府の旅行関連の施策の大半は「インバウンド」向け。日本旅行業協会の矢嶋敏朗広報室長は「外国を見ておかないと、自分のいるところの良さも外国人の思考回路もわからない。学生だけでももっとパスポートを取りやすくしてもらえれば」と具体策に期待を寄せる。
◇
60年近く前、多くの若者が1冊の本によって海外に旅立ちたいという思いをかき立てられた。若き日の小田実が著した「何でも見てやろう」である。
米国の大学に留学し、欧米、中東、アジアと貧乏旅行を2年にわたり続けた。インテリ、ゲイバー、貧民街、移民……。あらゆる場所をめぐり、人と対話する。そして、日本を振り返る。自国を相対化する考察でもあった。
旅を終えてこう書く。
「(日本にいれば)日本を『日本』という一つの大きな単位で考えることはとうていできない。現代の日本が一つの大きな混乱とすれば、その混乱を外から眺め得たこと――やはり、それは、私にとって貴重な経験であった」
中村教授によると、玉川大観光学部の学生は全員がオーストラリアに1年間留学する。不安そうに出発した学生たちの多くは「外国語や他文化の人に接することに抵抗がなくなって帰ってくる」。それは自分の国や社会を相対化する視点を身につけたからでもあるだろう。
「インバウンド」にかまけて「アウトバウンド」を忘れるわけにはいかない。(編集委員・大野博人)
この文章の趣旨がよくわからなくて
何回か読みましたが、
それは自分の国や社会を相対化する視点を身につけたからでもあるだろう
とあるように、
インバウンドの発展のためには
アウトバウンドは不可欠、と理解していいのかな。
地方自治体(東京は除きますが)は
若者を地元につなぎとめることに必死です。
いや、海外旅行ぐらい行って
日本と日本の社会を相対化する視点を身に着けてきてよ
ということかもしれませんが
そう、都合よくは行かないと思います。
今の若者が「内向き」なら、
それは自治体が、
彼らが幼いころから刷り込んだ「地元定着推奨」のたまものです。
支店時代は、採用の面接官を務めて
大勢の若者に会いましたが、
彼らは外国どころか、
他道府県どころか
県内の他の地域どころか、
自分の家から通えるところでないと
行きたくないのでした。
自治体は小躍りして喜ぶのでしょうか。
ああ、幼いころから刷り込んできた成果があった。
これで、若者が遠くに行かない。
よかった、よかったって。
でも、彼らはとても若く、
学校を終えたばかりで
これから先の人生、何が起こるかわからないのに、
今の自分の家に固執するのです。
そこは、本当は「親の家」であって、
いずれは出ていくことになると思うけれど、
ずっとそこに住む、という予定なのでしょうか。
この記事も、インバウンドに資するための海外理解のためのアウトバウンド
という文脈だし、
なんだかなあ、と思います。
「ちょっとだけ、外を見てきて、その後地元に定着」
というのが自治体の理想でしょうね。
でも、大学に進学するため首都圏に出ると
その多くが首都圏に残り、
地元に戻ってこないことを
地方自治体は経験的に知っています。 |
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2018年12月27日
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