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姫路から大阪に向かう、新快速列車の中。しばしば変な人物に出会う。
昨日も、たまたま電車で隣り合わせた人物が変わった人物というより、まさしく狂気だった。 夜7時ちょうどの列車に乗り遅れた私は、寒い中、次の列車を待った。乗り遅れた列車は、座る席がないほどであったが、私が乗った列車はがらがらで、私は2人がけの席の窓側の席に座った。その女の人が乗ってきたのは、加古川駅だったと思う。重いバッグを持って、私の横の席に座った。私は、ちょうど本を読んでいたので、振り返りもしなかった。ただ、黒っぽい服を着ていたのは、何となく分かった。 その女の人は、席に着くととたんに、小さな声で早口で話し始めた。一人で乗ってきたのだから、周りに話す人はおらず、私に話しかけている分けでもないので、携帯電話で話しているのだろうと勝手に思った。しかし、話は一向に止みそうになく、延々と続く。私は、だんだん気になって、本に集中できなくなった。話の内容を聞いていると、少しおかしいなという気がしてきた。振り返る勇気もなく、横目でちらちらと下の方も見ると、両手ともひざのところにある。携帯電話を持っているはずの左手もひざのところに置いているようなのだ。携帯電話で人と話をしているのではなく、一人でしかも誰かに話をしているような口調で話をしているのだ。これは、頭がおかしいのだと一瞬で理解した。 それから、ますます本に集中できなくなった。早く降りてくれないかなあと思うようになった。しかし、彼女は明石でも降りず、三宮でも降りなかった。 自然と独り言に耳を傾けるようになったが、早口で話すので、話の内容まで理解できない。ただ、時々容易ならぬ単語が耳を捕らえた。「殺された」とか、「死んだ」とか、「強姦された」という言葉だ。思わず身震いした。さらに、耳をすますと、昔の事件の話をしているようでもある。話の内容は相変わらず理解できないが、ある程度教養と知識があること、年齢もある程度高いこと(少なくとも40歳後半以上)が想像できた。話はさらにエスカレートし、ハセガワトモコという固有名詞が出てきたり、歌を歌い始めたり、最後には英語まで喋りはじめた。 大阪駅でも彼女は降りようとせず、私が先に降りることになった。「すいません」と声をかけたが、通れるように体をずらしてくれる分けでもないので、無理やりに脇を抜けて、通路に出た。電車を降りる瞬間に恐る恐る振り返ってみた。美人でもなく(密かに期待していたが)、地味な雰囲気の50歳前後の女性だった。喪服のような黒っぽい服を着ていた。とろんとした目をしていた。単に酔っ払っていただけなのかもしれない。真実は誰にも分からない。 |
変な人見かけました
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会社帰り、いつものスーパーに寄りました。 商品を選び、レジに並びました。 前は女の人一人だけでした。 しかし、なかなか順番が回ってきません。 何か様子が変だなと見ていると、買ったものを一つずつレジ係りの人に返し、それを係りの人がレジに打っているのです。いつもと逆です。 どうやら、女の人はお金が足りないので、買いすぎた買い物の品を一つずつ返しているのです。 一つ返しレジ係りが再度計算し、合計金額を言い、それでもオーバーするので、さらにもう一つ返すという作業をしているのです。 今の時代、スーパーに十分な金を持っていかない人もいるのだなと、逆な意味で感心しましたが、周りの人にとっては、迷惑な話です。私の後ろに並んだ男の人は、露骨に「何やってんだよ」と非難の大きな声を出して、別の列に並び直しました。 女の人は50才後半の化粧気のないおばさんですが、本当は気の毒な人なのかもしれません。 亭主が博打に手を出し、家庭に給料を入れてくれないのかも知れません。 また、亭主の会社が倒産したか、リストラに合い、もっか失業中なのかも知れません。 でも、お金がないのならないで、あるお金の中に収まるように計算しながら買い物をすべきでしょう。 やはり、この女の人も変な人なのでしょう。 今後、このコーナーでは、街で見かけた変な人を紹介して行きたいと思います。
年末に今年の「変な人大賞」を決めたいと思います。でも、賞品はありません。 今回の女の人は「恐怖のレジ返品女」と名づけたいと思います。 |
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