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1時間ほど前にイタリア−スペイン戦が終了しましたが、観ていて胃が痛くなるような試合でした。

イタリアのPK合戦での敗退となりましたが、総括するとスペインが優勢に進めていた試合でしたか

ら、スペインのベスト4進出は順当な結果だったと思います。


スペインはグループリーグで好調だった予想通りのベストメンバー。対するイタリアはトーニの後ろに

左カッサーノ、右にペッロッタ、3列目に右からアンブロジーニ、デロッシ、アクイラーニ、ディフェ

ンスはルーマニアとフランス戦で定着した4人・右からザンブロッタ、パヌッチ、キエッリーニグロッ

ソを起用でスタートしました。

試合展開としては、一応予想通りの展開(スペインがが中盤を支配しながら、前線の2人にチャンスボ

ールを通す機会を窺い、イタリアは相手のミスからカウンターを狙う)となりました。

試合開始当初のイタリアは高い位置からプレッシングをかけていましたが、ボールキープに長けた

スペインがペースを握り始めると、徐々に後ろに引き過ぎるようになります。

前半は0−0で終了。

ちょっと話がそれますが、ハーフタイムの間だけパソコンを点けて、日本のTVのこの試合の実況中継

に合せました。

前半の感想を解説者の小倉ともう一人の司会者(TVタレントというのはわかりましたが、

日本と縁のない生活をしていた僕にはこのタレントの名前がわかりません)が、「さすがカテナッチョ

のイタリア、鍵を固くかけましたね。」と言っていたのですが、確かに前半のイタリアはちょっと後ろ

に引き過ぎて、カテナッチョと呼ばれても仕方がありませんでした。

しかし多くの人が誤解をしていることがあります。

それはカテナッチョという言葉の意味です。

カテナッチョと言うカルチョの専門用語は鍵をかけるように守備を固める時に使われますが、この言葉

はイタリアの守備の強さを指す言葉ではありません。

守備的な戦法の名称です。守備的な戦法と守備の上手さ・強さは同じではありません。

今回のドナドーニのイタリアや2年前のリッピのイタリアが見せたカルチョは守備的なカルチョではあ

りませんし、カンピオナートでもカテナッチョと呼ばれる戦法を実践するクラブは皆無です。

もし最近のカルチョでカテナッチョ戦法という名称を使うとするなら、4年前のEURO2004で見

せたギリシャの試合振りが最もカテナッチョに相応しいカルチョです。

ところが日本では多くの場合、カテナッチョがイタリアの守備の強さを言い表す時だけに使われていま

す。

確かにここ12,3年程のイタリアのカルチョを見ても、やはり守備の強さは抜きん出ていると思いま

すが、これは選手個々の守備意識の高さと能力によるものであって、カテナッチョ戦法を使っているか

らではありません。

このブログを開設してから、どれだけカルチョに興味を持っている人がブログを開設しているか、どの

ような話題に興味を持っているのかを知る為に色々な人のブログを訪問し、チェックしていますが、や

はり何人かの人がカテナッチョ・イコール・イタリアの守備の強さというふうに捉えている人がいて、

気になっっていたところ、今夜の日本のTVの解説でも使っていたので、ついつい寄り道してしまいま

した。

さて話を戻して、前半のイタリアで気になったのが、ペッロッタの起用法。ペッロッタは元々ディフェ

ンシブハーフに近いミッドフィルダーですが、ローマに移籍して、オフェンシブハーフとして開眼しま

した。

ボールを持たないで不意にゴール前に出没する動き・1964〜74年ぐらいに活躍したイングランド

のマーチン・ピータースが得意としていた「消えるプレー」で、ローマの攻撃にバリエーションを与え

ています。

但しローマではトッティがセンターフォワードの位置でゴールだけではなく、後ろに下がってゲームメ

イクもするので、ペッロッタのポジショニングの上手さ(センスの良さ)が生きるのであって、イタリ

ア代表ではトッティではなくトーニが前線に張り付いているので、ペッロッタの動きが生かされませ

ん。

この前半でもペッロッタはトップ下の位置にいるボランチのようなどっちつかずのプレーに終始してい

ました。

後半両チームとも選手を替えずに再開されました。

ここ2,3日で気温がずいぶん上がったせいか、中盤でのチェックが両チームとも甘くなった為に、両

チームによりゴールチャンスが訪れるようになります。

後半直ぐにシルバが、後半10分にはトーレスがゴールを狙いますが、いずれもキエッリーニがきっち

りと防いで危機を脱します。後半13分にイタリアはペッロッタに代えてカモラネージを投入します。

前半は珠にカッサーノの左サイドからの意外性のあるプレーからチャンスが生まれていただけですが、

もう一人キープ力があって意外性のあるプレーが出来るカモラネージが入ったことによりイタリアの攻

撃にリズムが生まれます。そして3分後の後半16分にゴール前でカモラネージがこの試合でも

っとも決定的なシュートを放ちますが、カシラスがスーパーセーブを見せて危機を脱します。

スペインはシャビとイニエスタに代えてセスクとカゾリアを投入。

イタリアは後半疲れの見えたカッサーノに代えてディナターレを投入。

後半36分にはセナのフリーキックをブッフォンがセーブし、その1分後に、ブッフォンが同じくセナ

の強シュートを珍しくも止め損ないましたが、運よくボールはゴールポストに当たリ危機を脱します。

しかし試合は後半も無得点のままに終了し、延長戦に突入。延長開始早々にビジャが惜しいシュートを

放った後の延長前半5分にディナターレがヘッドでゴールを狙いますが、カシラスがセーブでクリ

ア。延長前半も無得点で終了し、後半が開始。後半3分にイタリアはアクイラーニに代えてデルピエロ

を投入。この交代は明らかにPK合戦を意識しての交代でした。

後半終了間際にディフェンスのチェックが緩んだイタリアは2度攻め込まれますが、何とか防いでPK

戦に突入。

スペインのキックから始まったPK戦で最初に失敗するのはイタリアです。2番手のデロッシのシュ

ートをカシラスがセーブ。スペインがリードしますが、スペインの4番手のグィサのシュートをブッフ

ォンがセーブしてイタリアが追いつくチャンスを掴みます。

しかしイタリア4番手のディナターレのシュートをカシラスが再びセーブしてスペインが王手を賭けま

す。

スペイン5番手のキッカーはセスク。セスクは落ち着いてシュートを決め、4−2でスペインの準決勝

進出が決まりました。

ドナドーニのPK戦を考えてのデルピエロ投入は何だったのでしょうか?結局デルピエロに出番が来る

ことなくPK戦は終了してしまいました。

PK戦のために投入したのなら、最後の5番手ではなく最初若しくは2番手ぐらいで蹴って欲しかった

です。とはいってもPK戦はおみくじを引くようなものです。デルピエロも失敗していたかもしれま

せん。

最初に書いたようにスペインのベスト4進出は順当な結果です。しかしトーニが不発で終わったこと等

悔やまれる事が少なくない大会でした。

今は体に脱力感がひろがっています。

  • 顔アイコン

    大国同士のここ最近流行?の試合展開並びに結果で残念でした・・・。
    でもトーナメントになった途端に、これほど空気が変わるとは!?それにしてもヒディングは凄い!!

    [ rik*sad**3 ]

    2008/6/23(月) 午前 11:29

  • ベスト4の残りの3チームには、どこにも負けてほしくないけど、スペインならまだ納得できるかな。一気に脱力しましたが。
    デルピエロはPK要員だったんですかね・・・攻撃用に入れたように思えましたが、それにしては遅すぎるし、PKも蹴らせてないし。これが最後の代表かもと思うと寂しい限りです。
    司会者はお笑いタレントの加藤浩次ですね。TBSは現地からの解説ではなく、モニター見ながらの解説のようだったので、私はずっとWOWOWで観戦してました。
    この大会、トニの不発はしょうがないにしても、アズーリの未来のために、もう少しデロッシに活躍してほしかったです。

    シャーロット P

    2008/6/23(月) 午後 2:12

  • 顔アイコン

    陸95さん、
    ロシアはひょっとしたら優勝まで突っ走るかも、と思うようになりましたが、僕の予想はことごとく外れているので、期待だけニしておきます。この後はロシアの応援です。

    [ CALCIOの友 ]

    2008/6/23(月) 午後 7:06

  • 顔アイコン

    シャーロットPさん、
    デルピエロですが、0−0での延長後半からの投入、ドナドーニの性格を考えると、明らかにPKを考えての投入です。
    結局デルピエロもトッティのように代表ではそれほど実力を発揮しないまま、終わってしまいましたね。
    「加藤浩次」という名前ですか。カルチョのファンは誰も彼の意見を聞きたいなんて思っていないはずですが、日本のTV局はタレントや畑の違う人を起用したりして、軽薄な番組にしていますよね。
    欧米では考えられません。視聴者をバカにしていますね。
    元選手などの解説者にしても(特に民放の場合)、どうして軽薄な物言いをするのか不思議です。まあ日本の報道番組でも、その分野の専門家でもないコメンテーターといわれる輩が(僕が日本に住んでいた頃はコメンテーターなんかいなかったなあ)えらそうなコメントをしているのを聞くと「おまえの意見なんか別に聞きたくもない」と思ってしまうのですが・・・

    [ CALCIOの友 ]

    2008/6/23(月) 午後 7:25

  • イタリア&デルピエロもっと見たかったです!

    次のEUROはユニフォーム買って本気で応援します♪
    出られるかどうかはまだ分かりませんが^^;

    so-

    2008/6/23(月) 午後 8:40

  • 顔アイコン

    sochaさん、
    ユニフォームですが、今大会のイタリアのVネックのホーム用ユニフォームはデザインが良くなかったですね。ネックのゴールド色と青がマッチしていませんでした。Vネックではなく丸首の方が合っています。なんかイタリアでなく他所の国のように感じられました。

    [ CALCIOの友 ]

    2008/6/23(月) 午後 9:45

  • んんん〜(>_<)
    試合見てないので何ともですが・・・
    どうも4−3−2−1のフォメは嫌いですねっ(+_+)
    スペインのセンターハーフには全く脅威感はなかったのでは???
    トニにとって、ピルロ→アクイラーニは相当大きいですね…(T_T)

    延長戦で最終的に得点を獲りに行かなかったイタリアは…
    獲りにいけなかった&PKに自信があったんでしょうか???
    W杯予選は安心して観戦できるでしょうか???(>_<)

    あや☆

    2008/6/23(月) 午後 10:19

  • 決勝トーナメントに入ったとたんに、ゲーム展開が全ての試合で変わりましたね。
    流れるような展開が見れなくなりました(^^;気候の変化もあるのでしょうか?
    得点を取ることより、失点を防ぐことに重点を置いているのか?グループリーグの時よりもわくわく感が少ないですが、息詰まる展開になっています。
    ロシアの10番、新スター登場でしょうか?

    長居の桜

    2008/6/23(月) 午後 10:25

  • 顔アイコン

    ayaさんはクリスマスツリー型が嫌いですか?(苦笑)

    イタリアは延長で点を取りに行かなかったのではなく、無理して取りに行かなかったのです。スペインの前線には速いアタッカーがいるので、警戒感があったからでしょう。PKは運を天に任せるという気持ちだったのでしょう。
    W予選は割合楽なグループなので、安心してください。

    [ CALCIOの友 ]

    2008/6/23(月) 午後 11:04

  • 顔アイコン

    長居の桜さん、
    トーナメントに入るとどうしても慎重になりますね。状況が変わるのはどちらかが前半早々に偶然にしろゴールを奪った場合。
    そうなると激しい展開になり、面白くなるのですが・・・。
    ロシアの10番、27歳かな、それほど若くはないのですが、新スター誕生ですね。ロシアが状況に応じて駆け引き出来るようになれば、体力もあり、競技人口も多いし、相当強いチームになると思います。

    [ CALCIOの友 ]

    2008/6/23(月) 午後 11:13

  • ミランが4−3−2−1を採用してますよねっ(>_<)
    FWがいないので仕方なく始めたとか…
    それまでの4−3−1−2とくらべると…
    スペクタクルな攻撃が見れてない気がします(+_+)
    でもセードルフが左サイドハーフ(トリプルボランチの左)は嫌そう…(T_T)
    だからしばらくは4−3−2−1なんだろうなと…(>_<)

    W杯予選はラッキーなグループですよねっ♪
    かわいそうな国もいくつかありますが・・・(>_<)

    あや☆

    2008/6/23(月) 午後 11:42

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