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地理・交通系お気楽ブログ(仮)
熊本&九州地方の地理・交通・歴史の話題や旅の話などをぐだぐだと。

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この「地理・交通系お気楽ブログ(仮)」の開設から2周年を迎えることができました。
お越しいただいたすべての皆様に感謝いたします。



ちょうど2周年ということで初心に帰って(?)、このブログを始めた当初、メインテーマに据えようと思っていた「熊本の県境」シリーズを久々にやりたいと思います。


今回取り上げるのは人吉市と鹿児島県伊佐市大口を跨ぐ国道267号・久七峠(きゅうしちとうげ)の旧道です。
この峠は人吉市街地から南西へ20キロほど進んだ場所にあります。

地図を見る限りだと県境と峠頂点の位置がずれていますが、それについては後でご説明したします。

国道267号線は人吉市西間上町(国道219号交点)から県境を超えて伊佐市大口、さつま町宮之城を経て薩摩川内市大小路町(国道3号交点)までを結んでいます。

人吉の市街地を出ると次第に山間部に入り、胸川に沿う谷間からカーブを繰り返して高度をぐんぐんあげていきます。道路自体はちゃんと整備されていて離合に困ったりすることは全くありませんが、大塚地区などでは結構急なヘアピンカーブもあったりします。
やがて坂を登りつめたようなところで、西大塚トンネル、さらに県境となる久七トンネルへと向かう現行ルートから斜め左へと旧道が分岐します。
この久七トンネルは全長3945mもあり、なんと九州内の一般道路の中では最長のトンネルだったりします。

さて、旧道である峠道のほうは、センターラインが消え道幅も狭くなるものの、道路状態そのものは悪くはなく、走りにくいということはありません。登り坂もずっと続いてはいるものの、そこまで急というほどではないです。
新道との分岐からは人家のない、木々の生い茂る山岳地帯の中を走り続けますが、やがて高原的な風景に変わっていき、県境の集落・田野地区まで来るとまるで人吉というより阿蘇やくじゅう近辺のような様相にもなっていきます。

イメージ 1

これは人吉市立田野小学校の校舎ですが、2014年に閉校になりはるか20km先の東間小学校に統合されてしまいました。
田野までは数年前まで人吉中心部からの産交の路線バスも走っていましたが、現在は乗り合いタクシーに転換されています。
イメージ 2


田野を出るといよいよ県境の峠へと突き進んでいきます。
再び木々の間を抜けていくことになりますが、途中から道路のセンターライン(破線)が復活するくらいなので走っていて不安になることもありません。

そして・・・ 田野からおよそ2kmくらい、大きく右にカーブしているところが県境になります。
イメージ 3

上の写真は伊佐市側から人吉市側を振り返ってみたところです。
鹿児島県のカントリーサインはこの地点からだとカーブした先にあるので見通すことができません。

その鹿児島県と熊本県のカントリーサインの間の、カーブ地点左側の道端には、これまた古そうな「県境石」が設置されています。
イメージ 4


ズバリ「県境」と記された中央の石を挟んで左側の石板には「熊本県」、右側には「鹿児島県」と銘記されていて、その内側には「県道人吉川内線貫通記念」、「昭和34年(=1959年)3月建立」とあります。
県道人吉川内線が国道267号に昇格したのは峠が改良されて数年たった1963年のことです。
イメージ 5

イメージ 6

ちなみに、かの有名な小説家、司馬遼太郎(1923-1996)もベストセラーのひとつである「街道をゆく」の取材で、なんと1972年にこの県境を訪れていて、この県境石を碑というには構造が複雑でヨーロッパの国境標のような姿」「こういう大げさな碑を県境に鎮めているのは全国でもここだけではなかろうか」と記していたりします。


さて、一番上の地図でも示されている通り、実は「県境=久七峠のサミット」ではありません。サミット自体は鹿児島県に入ってちょっと進んだ地点になります。
次回はカーブした先にある鹿児島県側のカントリーサインと、峠のサミットについてご案内したいと思います。

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    県境もなかなかいいですね!
    写真の小学校はとってもいい雰囲気で歴史を感じる建物ですね(´∀`)
    通る機会があったら自分も撮りたいです

    [ ]

    2015/6/8(月) 午後 7:17

    返信する
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    > もあーる様
    コメントありがとうございます。

    田野小学校、牧歌的でいい感じですよね。
    ただ本文でも書いている通り、すでに廃校になってしまっているので
    校舎がいつまで残ったままでいられるか、気になるところではあります。

    県境、私も好きなんですよね。ちょっとした国境気分といいますか、非日常的な世界へいざなってくれるといいますか。

    [ MILDCHILDZZZ ]

    2015/6/9(火) 午前 0:26

    返信する

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