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地理・交通系お気楽ブログ(仮)
熊本&九州地方の地理・交通・歴史の話題や旅の話などをぐだぐだと。

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先日、開設以来の訪問者数が20万件を突破しました。
当ブログへお越しいただいた皆様に深く感謝いたします。
また、ブログのテンプレート写真もフリーゲージトレインから宮崎市の青島海岸のものに変えてみました。

・・・ですが、どうやらYahooブログ自体が今年末までに完全閉鎖になるようです。
せっかく6年かけて築き上げてきたブログを抹消するのも寂しいので、さしあたり夏までに別のブログサービスに移転しようとは思っているのですが、さて、どこに移動しましょうかね。単純にアクセス数を稼ぐならamebaなんでしょうが・・・



さて、先週の折尾駅の高架化記念ウォーキングなど書きたいネタは数多あれど、熊本在住の人間としてどうしても触れざるを得ないのが2月末に飛び込んできたのが熊本パルコの閉店のニュースでしょう。
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1986年5月の開業以来、熊本の超一等地ともいえる通町筋、下通アーケードの入口にて営業を続けてきた熊本パルコが来年2月で一旦閉店となることが発表されました。長らく熊本の若者ファッションの総本山として、そして街のシンボルとして君臨してきたこともあり、繁華街や商業関係者だけでなく、パルコに慣れ親しんだ数多くの県民・市民にもショッキングなニュースとして衝撃が走りました。
私自身は、タワーレコードやスターバックスがパルコ内に入居していたころはよく通っていましたが、ここ最近は足を踏み入れることは少なくなっていましたかね。もともと女性層がメインターゲットな店舗でもありますし。

以前、「熊本市中心部 映画館跡地巡り 」というタイトルで、過去に熊本に存在した映画館についてレポートした時にも触れましたが、もともと熊本パルコがあった場所には戦後、「新世界」という映画館が存在していました。その後、映画の斜陽で1971年に商業ビル(第1新世界会館=株式会社「三陽」が所有)に改築され、関東資本の大手総合スーパー・サンバード長崎屋が出店したもののわずか13年で撤退してしまいます(ちなみに長崎屋の九州進出はあまりうまくいったとはいえず、後に大分や黒崎の店舗も閉店し、早いうちに九州から全面撤退しています)。

ただ、長崎屋の経営戦略もさることながら、そもそも総合スーパーが入居するにはビルが小さすぎたのはないかと思いますね。
これは現在のパルコとしての印象も同じで、通町筋から見ると結構な大きさのビル(地上9階・地下1階)に見えますが、実のところあまり奥行きがなくワンフロア当たりの売場面積も狭すぎるという印象が拭えませんでした。先に閉店になった大分や、広島、福岡などと比べても熊本店の狭さは突出していたように感じますしね。事実、後述する熊日記事にもパルコ社長の発言として「現在の業態で営業を続けるには売り場面積が狭く、時代に合わなくなっている」と指摘されています。
全国にあるパルコ各店の売り上げ順位を見るといつも熊本は下位に位置していたのですが、これは単純に客入りが悪いから、というよりも店舗が狭すぎてどんなにがんばっても伸び代がない、拡大しようがないという側面が大きかったのではないかと思います。

パルコとしてもその辺の事情はわかっていたようで、千葉や岐阜など、ほかの不採算店が続々閉鎖となる中で、熊本店は売上が小さいにもかかわらず生き残り続けていたのですが、このままじり貧な状況下で、郊外の大型モールや都心部に新規で建設される大型商業施設(桜町再開発ビル、熊本駅ビル等)に対抗できるのだろうか・・・という流れになったのは想像に難くないですね。



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今回、熊本パルコ閉店のニュースを真っ先に伝えたのはなんとNHK熊本で、いわゆるすっぱ抜き報道でした。この中で「売上低迷で閉店が決まった」と大々的に報じている一方で「オーナー側との協議を続けたいとしていて、地元の再開発の状況次第では、改めて出店することも検討する」ともあり、同じ理由で完全閉店となる宇都宮と比べると、なんだか中途半端な内容にも思えます。

と、いうのもどうもパルコ側としては、まず築48年になる建物の老朽化対策というのが先にあって、

ビルの所有者である三陽と掛け合って複合商業ビルに改築してもらおう
→改築するのなら当然その間は一時休業
→改築後はこれまで通りその複合ビルに再入居するけど、店舗形態も変えてみよう

・・・という流れだったようです。
あくまで一時的な閉店・業態転換であり、パルコとしては熊本からは撤退する気はなかった。

それなのに熊本店の「閉店」というフレーズだけが一人歩きしてセンセーショナルに取り上げられてしまい、いわばミスリードになってしまったのは(実際、ほとんどの新聞では再出店検討については触れられないまま、熊本店が閉店することのみ報道されています)パルコ側としても不本意だったのか、その後パルコの専務、そして社長がそれぞれ熊本までやって来られ、市長とも会談の上で
「熊本はいったん営業終了するが『撤退』という文字は使っていない。50年愛される再開発を目指したいというのが本音」(TKUニュース)

「今のビル所有者とは複合ビルへの建て替えを検討していて撤退ではない」(RKKニュース)

「建物の老朽化による建て替えで、一旦は閉店するが、熊本の皆様には長年お世話になっている。今後は新たな業態を模索し、次の施設を目指して検討を進める」(KKTニュース)
・・・などと言及されました。

そして、3月2日付の熊日新聞にて、社長自らはっきりと熊本再出店を表明したとの記事が掲載されたのでした。
パルコ、熊本に再出店へ 牧山社長が表明「新業態を展開」

パルコは熊本のことを「大規模再開発が相次ぐ熊本は今後もマーケットが成長する可能性がある」(日経新聞)として、かなり高評価してくれているのも再出店への舵切りにつながったのでしょう。

あくまでパルコとしてではなく、新業態での再出店を考えているということはパルコの小型店ブランドである「ゼロゲート」になるのでしょうか? それともこれまでにはない、まったく異なる店舗形態になるのでしょうか? パルコ社長曰く、ファッション以外にエンターテインメント機能などを持たせたいそうなので(映画館やイベントホール?)、三陽とともに、魅力的な店舗を構築していってほしいですね。
せっかく再開発するのならパルコ周辺の敷地も合わせて、今以上の大きなビルにするのも悪くないかもしれません。

閉店騒動から一転、新たな再開発案件にハラハラドキドキワクワクの一週間でした(笑)。

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