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音に乗せるお仕事ってのは奥が深く、カッコいいビートや素敵なメロディが一瞬で大勢を
虜にする事もあれば、逆にファンの意識と乖離したらあっという間にそっぽを向かれると
いう実にデンジャラスなお仕事でもあります。そんなショービジネスの世界で僕を中学の
頃から惹きつけて離さないミュージシャンがいます。ま、タイトルに書いてあるんですが、
その人の名前を「氷室京介」と言います。一昨日は氷室京介がステージに立った最後の
日でした。運良くこのステージを観る事が出来た僕の、今回は彼に対する、そして一緒に
いたオーディエンスへの、同じく彼を応援してきた同志への「御礼」の記事です。
今回のステージは東京ドームです。彼がバンド時代に最後のGIGを行った場所もここです。
早々と飛行機を予約していた僕は、空港にも早めに着きました。そんな事しても別に早い
便に乗れる訳ではないんですが、いつもギリギリで行動する僕でも「今回はミスは許され
ない」と思っていたので、早めに家を出たのです。あとは衾が襲ってこない事を祈るのみ。
(うしおととら参照)ま、獣の槍を持っていない僕でしたが、襲われる事もなく無事に東京へ
到着しました。高度3000フィートからの視界は今日もクリアでした。
連れと合流し、ホテルにチェックインして、東京ドームに向かいます。連れは「多分地下で
刃牙が…」と以前と同じ事を言ってました。「ないですから、地下闘技場ないですから!」
と以前と同じツッコミをする僕。ま、そんな事を言っているうちにドームに到着です。ここで
お知り合いになったブロ友さんとも少しご挨拶が出来たりもしました。出来なかった皆様、
ごめんなさいです。あと、めざましTVの撮影が来ていたようで、軽部さんを見る事が出来
ました。撮影が終わったら「カ・ル・ベ!カ・ル・ベ!」とコールが起きてました。みんなノリが
いいよなー。あ、そこどうでもいいですね、はい。僕はカルベコールはしておりませんけど、
これがもし牧野結美アナだったらきっと力の限りコールしていたでしょう。
そしていよいよ終焉の時間が幕を開けます。LAST GIGSのツアーの中でも最終公演日、
オーディエンスは複雑な思いでここに立っているのではないか、と思っておりましたが、
周りを見渡しゃ意外に皆、明るい表情です。僕もそうなのですが、気持ちの踏ん切りが
付いたのかもしれません。フォークのバンドじゃねーんだからジメッとするのは似合わん
訳ですしね。僕も同じです。貪欲に楽しんでいってやる。音の一粒すら素通りさせない、
全部この耳と身体で拾っていく、そういうスタンスで臨みました。
1曲目は「Dreamin'」です。観客席を見渡しましたら「全員」が拳を突き上げていましたね。
3階席もアリーナもです。(勿論、100%でない事は承知なんですが、体感としてですね)
ここにいる全員がこのLIVEのために会社を休んだり、都合を付けたり、遠征して来たり
家族の反対を押し切って来たり、学校早退して来たりだったのでしょう。僕は自社の社長
を連れて会社の仕事は全力でサボって参りました。まー、恒例行事なので社内でも別に
何も言われませんw (実際、文句言わせないレベルの仕事はしてるのよ、と一応弁解)
ま、そんな感じのオーディエンスの皆様の一体感たるや凄まじかったです。連れの社長
の表現を借りると「誰も怠けていない」ですw そらそーだ、ここにいる人達は言わば「覚悟
決めてこの瞬間に立ち合うためにやってきた」奴らなんだよな。きっと、僕と同様に色んな
局面で色んな感情をヒムロックの曲に重ねてきた人達ばかりなんですね。
そこからはBOOWY曲、ソロ曲、共に沸点を軽く超える熱気でステージは進んでいきます。
BOOWY曲だけノリノリでソロの時にはぽかーんってのもほぼいなかったんじゃないかな?
全ての楽曲に等しく歓声があがります。LIVE前には「これを聴くのが最後って考えて悲しく
なるのかな?」と思っていたのですが(勿論そういう方々もいっぱいいたでしょうが)、全然
悲しくならなかったんですね。というのも「そういうアレコレ」を忘れさせるレベルでのパワー
を全部ヒムロックがぶつけてきたのです。体調不良で悔いの残るLIVEになったら嫌だなー
という懸念も忘れていました。そのくらい、活動休止のLIVEとは思えないステージでした。
本編ではBOOWY曲が多かったけど、Encoreではソロ曲が多かったのは、きっとネットの声
を拾ったからじゃないかなーと思います。皆、BOOWYも好きなんですが、負けないくらいに
ソロ曲も好きなんですよ、というファンの意見がちゃんと伝わったのではないかと思います。 Encoreは3回で、ソロの歴史を華々しく飾ったシングル曲がメインで続きます。Encore2で
この貪欲な観客が帰る訳もなく、言わば必然の流れでEncore3まで突入。僕的には久々の
「Sex&Clash&Rock'n'Roll」、最後の曲は「B.BLUE」でした。BOOWYの初期の売れていない
頃ってのは素敵な楽曲がいっぱいあっても世間的な認知度はとても低かった筈です。僕の
記憶では、めざとい奴らが「わがままジュリエット」から、爆発したのは「B.BLUE」からという
イメージですね。この曲で「氷室京介」を知った人間は多かったと思います。最後に聴く事が
出来て本当に良かった。
悲しむ暇すら与えない、100%のパフォーマンスで文句も言わせない、お前らが望む事は
やり尽くしてやる、そういったメッセージが垣間見えたと考えるのは考えすぎでしょうかね。
何というか「強い」LIVEでした。最後までやり遂げる意思と共に繰り広げられるパワフルで
カッコいいパフォーマンスと、見届ける意思を持ったオーディエンスの覚悟が結実してた、
そんな奇跡のような時間だったように思います。多感な中学生の頃からずーっとずーっと
追いかけてきたし、励まされてきたし、泣かされたりもし、笑わされたり、ドキドキさせられ
たりしてきた1人のミュージシャン。僕の今後の人生において、もうこんなにも夢中になる事
はきっとないであろうミュージシャン。そして僕と同様に人生を迷い走り、時には心が折れ、
それでも前向きに生きてきたファンの方々。あの瞬間に立ち合ってはいなくても、僕と魂を
預けてくれたファンの方、皆さんに心からお礼を申し上げます。本当に本当にありがとう。
あのメッセージの言葉をお借りして書きます。Thank You Himurock&All Fansです、ええ。 KYOSUKE HIMURO 「LAST GIGS」 at TOKYO DOME 2016.05.23 ※来年、氷室クラスタの皆さんで同窓会やろうと思っております。言い出しっぺなので幹事
します。希望者は僕宛に連絡よこしやがれw |

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