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新潟市立寄居中学の一年生だった横田めぐみさんは1977年11月15日に拉致されました。 学校から自宅までは歩いて10分かからないのだが、その途中には暗い道が続いていた。 片側に、火災で廃業した無人のホテル。反対側には、広大な空き地。 左右をその2つに囲まれた一本道だ。 自宅は木造一戸建ての行舎だが、裏の護国神社や防風林を抜けると、すぐ日本海が広がっている。 夜になると、あたり一帯、真っ暗になる寂しい道だ。だから何の連絡もないまま娘の帰りが遅くなっていることが、早紀江には心配でならなかった。 こんなことは、いままでに一度もなかった。『家族』(光文社)より |
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