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私の目標としてきた『手回しプレーヤーの音』を具現化したPL-31E改ですが、部品の供給や完成品の御依頼を頂き、お渡ししました皆様には高い評価を頂戴していて 制作した者といたしましては何よりの幸いと思っております。 さて、このプレーヤーも暫く使ってからメンテナンスをして頂かないと知らぬ間に音質が劣化してきます。そうならない為にも是非メンテナンスは欠かさずお願いしたいと思います。 まず、このプレーヤーの一番の命とも言える超低抵抗のスピンドルシャフトは ボール・ベアリングを使ってはありますが、ベアリング自体の劣化を防止するためCRCのSUPER5-56を吹きかけてあります。このオイルは粘性がとても低く私のスピンドルシャフトに使うにはピッタリのオイルですが、暫くすると揮発成分が飛んで粘性が高くなってきます。粘性が上がってしまうと超低抵抗回転のせっかくの解放的な音の良さが失われてきてしまいます。 こうならない為にも1ヵ月に1回位はスピンドルシャフトを抜いてCRCのSUPER5-56を中に軽く一吹き、上部ベアリングにも極少量を吹きかけてください。 ついでにDCモーター上部のスラストにも極少量を一吹きしてください。 徐々に増えた回転抵抗がオイルを吹きかける度に一気に解消されて、見違える様な音の変化には驚きますよ。私はこれをやる度にいつも感激していますから。 年に一回位はシャフトユニットを止めている三本の低頭ビスをはずしてユニット底部のキャップを外し、パーツクリーナーなどで溜まった古いオイルを洗浄すると良いでしょう。この時に垂直軸に使用している中のスチールボールを紛失しない様に注意してください。 次は電源に使用している単一マンガン乾電池ですが、6本使用して9Vの電圧を得ています。この電池の交換時期ですが、PL-31E改の回転抵抗が小さいので電流が殆ど流れない為に毎日2〜3時間聴いても半年以上は使用できますし、4V台後半の電圧になっても正常なスピードで回りますので 交換時期がわかりづらいと思います。しかし「なんとなく音に勢いがなく少々音楽が大人しいかな?」と感じたら交換時期です。テスターで測ってみて使用限界は5Vまでで、5Vを切ったら乾電池は交換でしょう。 続いてDCモーターのスピード調整法ですが、このモーターはクォーツロックなどの高精度のスピード保持機能はありませんので、時間経過とともにドリフトします。特にベルトなどを交換した時はピッチがずれますので時々スピード調整が必要です。 まずプレーヤーキャビネットの両側に雑誌を重ねて挿し込み下から手が入る高さを確保してからDCモーターの底にある2つの穴に細い精密ドライバーを挿し込みます。Lの刻印があるほうが33回転、Hの刻印のある穴が45回転です。私の製作したプレーヤーは⊕ドライバーがほとんどですが、マツシタのモーターを使われている方は⊖です。ストロボを見ながら右に回すと速度が増します。ドライバーを押し付けるとサーボが外れてプラッターが高速回転をしますが、押し付ける力を緩めれば正常な回転に戻ります。これを何度か繰り返してスピードを調整します。(45回転の場合は逆の左回しが速度uPのモーターがあります。) クォーツロックであればスピード調整をしなくても安定して回るので便利ですが、常にスピードを調整しようとして、ある範囲の中におさめようとしますので、回転が細かく加減速するので結果的には違和感の大きい音になるのです。 重要事項を追記しました。
スピンドルシャフトに使用しているCRC-556スーパーですが、通常のCRC-556でも可と書きましが、通常のCRC-556は長時間経過でシャフトが固着する危険がありますので使用はしないでください。556スーパーは潤滑油として使っても問題ありません。 |
PL-31E改のメンテナンス方法
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