美奈のプログ

ようこそ (しばらく更新を停止してますが)

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

イメージ 2

 今日も昨日の時代から更にさかのぼろう、奈良時代である。そして、今日の1冊は、『万葉集』である。昨日に引き続き、万葉集についてもおさらいをしてみよう。

 『万葉集』については、〜籠もよ み籠持ち 堀串もよ〜の雄略天皇の御歌で始まる、現存する日本最古の歌集で、全20巻。成立年未詳。短歌・長歌・旋頭歌・仏足石歌・連歌の五体で、歌数4516首。仁徳天皇の皇后磐姫の作といわれる歌から、天平宝字3年(759)大伴家持の歌まで約400年にわたる全国各地、各階層の人の歌が収められる。東歌・防人歌などを含み、豊かな人間性を素朴・率直に表現した歌が多い。編者は、大伴家持が現存の形に近いものにまとめたとされる。原文は全て漢字(白文)いわゆる万葉仮名を多く用いている。

 『万葉集』に収められている男色の歌は、大伴家持と、久須麻呂と金明軍の2人の男との関係の相聞(恋)歌です。すべて掲載するには無理なので、今回は上下巻とします。今日は久須麻呂との間の相聞の歌を掲載しました(尚 掲載にあたっては、国文学者 折口信夫の口訳文から引用致しました)。

     『万 葉 集』 巻第四

      大伴禰家持、藤原朝臣久須麻呂に報へ贈る歌三首
 
 786番   春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいと若みかも
        (春雨はどんどん降り続けていますが、梅の花はまだ咲きません。
          大変非常に若樹であるからでしょう。)

 787番   夢のごと思はゆるかも愛しきやし君が使の数多く通えば 
        (可愛いあなたの使いが、度々やって参りますので、あまりの嬉しさに、
          夢のように思われます。)

 788番   末若み花咲きがたき梅を植えて人の言繁み思ひぞ我がする
        (あまり若々として、容易に花の咲かぬ梅を、自分のもとに植え込んで、
           評判がうるさくて、自分は物思いをしている。)

      また家持、藤原朝臣久須麻呂に贈る歌二首

 789番   情ぐく思ほゆるかも春霞たなびく時に言の通へば
        (春霞のかかっている、人の心を感傷せしめる時分に、便りがやって来ると、
           気がつまるように思われることだ。)

 790番   春風の声にし出なればありさりて今ならずとも君がまにまに
        (春風ではないが、私を愛してるとさえ、あなたが言い出してくださったならば、
           このままにしておって、今は逢わなくても宜しい。あなたの心任せに待っ
             ていましょう。)

      藤原朝臣久須麻呂の来り報ふる歌二首

 791番   奥山の磐かげに生ふる菅の根のねもころ吾も相思はざれや
         (奥山の岩かげに生える、麦門冬の根ではないが、私の方でも、懇(ネンゴ)ろに、
            思わないでいましょうか。)

 792番   春雨を待つとにしあらし吾が屋戸の岩木の梅も未だ含めり
         (春雨が降っているといわれますが、一向振らんじゃありませんか。
            あなたの言われた、私の屋敷の若木の梅も、振って来るのを待っている
             という訣でもありましょうか。まだつぼんでいます。
                 −若木の梅は、久須麻呂自身である。)



 

この記事に

閉じる コメント(1)

顔アイコン

春風の声にし出なればありさりて今ならずとも君がまにまに もうすぐ別離の刻と 心に決めている一方で・・・ 揺れています・・・・・・ 時空を超えて・・・ 思いは同じなのですねw 削除

2006/9/20(水) 午後 10:45 [ 金魚 ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事