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川中島を過ぎて犀川の鉄橋を渡った特急電車が 滑らかに速度を落とすと、 車内には鉄道唱歌に続いて乗り換え案内が流れます。 信越本線、直江津行きは… 篠ノ井線、松本方面名古屋行きは… 飯山線、十日町行きは… 慌ただしく降りる支度をする家族を尻目に、 小僧はまだ窓にへばりついています。 その理由は… 憧れの181系に乗り、 横川ダッシュでロクサンの連結を眺めるという 鉄道小僧には贅沢極まりない旅だったにもかかわらず、 さらに胸躍らせるエンディングが待っていたからです。 やがて見えてきた長野駅に見えるのは、 幾筋もの煙。 グイと窓にオデコをへばりつける小僧の目に飛び込んできたのは、 冠のような煙突をつけた(集煙装置、という言葉を知らなかった) D51達と、 大きなD51に囲まれた小さなC56の姿でした。 低いボディの181系からホームに降り立つや母の手を振り切り、 小僧はホームの端へ猛ダッシュ。 家族に両手を抱えられて強制退去させられるまで、 日頃は見る事の無い鋼の馬たちに、 見惚れていたのでした。 さて… それから五十年ほどの歳月が流れ去り、 とある河原にチビデブおやぢと化した、 かつての小僧の姿がありました。 待ち受けるのは、 むかし長野駅で見たのと同じC56が牽く列車。 やがて遠くから汽笛が響き、 力強いブラスト音が近づいてくるや、 緑の中から飛び出したC56が鉄橋を渡ってきます。 小さいとはいえそこはテンダー機、 なかなかの迫力です。 ほどよく磨かれたボディが輝きながらファインダーをかすめ、 軽やかな客車のジョインとがひとしきり響いたのち、 河原は元の静寂に包まれました。 あとに残るはたなびく煙。 しだいに薄れてゆく煙は、 まるで己の思い出のようだな、 と、チビデブおやぢは同じように薄れつつある
頭に手をやりながら河原で感傷に浸ったのでした。 |
ケムリもん
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山あいからスッと現れるお目当ての列車。 |
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190号機は門デフに改装中だし、 一度も撮った事の無いC56はジェームスに変身中だろうし、 いつものC108が来るんだろうな、 と、適当に撮ると C56が来たりします。 まあ、
明日のお楽しみにしておきましょう。 |
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乗る人も眺める人も 老いも若きも 男も女もハーフも みんな笑顔で手を振る姿を見ていると、
これはこれでアリだと思いました。 走れ、川根路の人気者! |
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E31形が牽く臨時急行の驚きも冷めやらぬうち、 今度はC11の190号機に再び門デフを装着する、 という事を教えて頂きました。 C55やC57も良いですが、 C11の門デフも素敵ですね。 撮りに行きたくはありますが、
おいそれとは行けない場所。 いつか訪れるその日までは 兎小屋機関区の門デフを眺めて、 我慢、がまん。 |




