永遠なれ客車特急

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今でも、君に。

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もう7ヶ月経ったんだなあ。


どんなに懐かしく思っても
どんなに汽笛が恋しくても
君が還ってこないコトは分かってる。


分かってはいるんだけれども
ついつい時間になると線路を眺めてしまうんだ。
来るハズもない君の幻を待って。


還ってこないコトは分かってる。
仲間が次々と鉄の塊になっているのも分かってる。


それでも宵闇に響く汽笛を聞きたくて
つい時間までホームで待っている。
来るハズもない君を待って。


どんなに時が流れても、
やっぱり思いは変わらない。


そう、

今でも君に、首ったけ。

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下関に留置されていた43号機と51号機が
解体されるべく幡生へ送られました。



夏至の頃しか撮れない興津〜由比を行く「あさかぜ」を
撮りに行った時に現れた43号機。
伊豆半島にかかる雲の切れ間から差し込む曙光を浴びて
走る姿は本当に綺麗でした。



なぜか51号機だとカブられる鶴見の踏切で
3度目の挑戦でやっとこの場所を走る51号機を撮れた時の喜び。


それぞれの機に対する思い出が切なく甦ります。

今一度、

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つい先日、
日没間もない東神奈川駅に居ました。

何気に時計を見れば18時26分。
半年前なら第一列車が通過していた時刻です。

そしてその時、幽かに響く汽笛を聴いた私は、
次々と現れる電車に乗ろうともせず、
かつて第一列車が走り去った横浜駅の方を
涼風に吹かれながらしばし眺めていました。





ハテ、どっかでこんな光景があったな…


と思い悩むうち、思い当たったのが
アニメ映画の「銀河鉄道999」のエンディングでした。


ホームを離れる999号を線路に下りてまで追いかける主人公の少年。
しかし列車はぐいぐいと速度を上げ、
やがて夕空の彼方に溶けていく…。


そして列車が去った線路脇をトボトボと引き返す少年は、
フト立ち止まってふり返り、
折からの風に翻る上着の裾を気にすることもなく、
列車が消えた方角をいつまでも眺めているのでした。




ああ、あのシーンだったのだな。

と思いはしたものの、
東神奈川駅のホームに立つ男は
汗でヨレたワイシャツをはためかせたチビデブオヤジ。

紅顔の美少年には程遠い、
不景気を具現化したかのような冴えないオヤジでは、
とうてい感動のエンディングの絵にはなりません。



それでも黄昏時のホームに相応しいオヤジは、
幽かな汽笛を空耳だと思うこともなく、

「今一度、万感の思いを込めて汽笛が鳴る」

というエンディングのナレーションを思い出しながら、
遠くに見える横浜駅の灯りを眺めて
しばし立ち尽くしていたのでした。




今一度、汽笛を。

いいわけ

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最後に写真撮り行ったのはいつなんだろ、
と思って調べてみたら7月6日に583を撮ったきり。

一ヶ月以上も線路脇に立っていないんですよ。これが。
いやいや、驚きました。



その理由としては

1.仕事が忙しかった。

2.線路脇に立つ精神状態じゃあなかった。

3.家庭を最優先していた。

といったところでしょうか。
撮影に行かなくなる理由なぞ他には思いつきません。






ええ、思いつきもしません。他の理由など。

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蒲原を過ぎてから左側を並行していた東名高速が消えると、
月明かりに照り映える駿河湾が見えた。


「いつもなら海を見る余裕なんてないのになあ。」

早春の深夜、冴えた大気の中で光り輝く海を、
前方注視の合間に見ている自分が不思議だった。


今夜の機関車は42号機。
以前は横揺れに悩まされた機だったが、
検査を受けてからはピタリと治まった。
もっとも検査後は殆ど上京する運用には就かなかったが。


「ま、今更治まってもしょうがない。」

機械室からの轟音がかすかに響く運転室でひとりごちて
初めてこの形式を運転したことを思い出した。



EF66。

高速貨物列車牽引用に作られた、
国鉄史上最強の機関車だ。

合理化の嵐が吹き荒れたころに貨物列車の削減と
寝台特急の編成が長くなったことにより、
85年の春から一部の機が寝台特急牽引用となって、
自分にも乗務の機会がやってきた。


初めてEF66を操った時。
乗る前の緊張感とは裏腹に、いざ操ってみると
今まで乗っていたEF65に比べると扱いは楽で、
そして当然の事ながらパワフルだった。

金谷〜掛川の牧の原台地も余裕で駆け上り駆け下り、
緩い坂が待ち受けて神経を遣う、
沼津駅の上りの発車時も拍子抜けするほど楽に引き出せた。


しかし、パワフルなだけに力の入り方も違った。

浜松から静岡、さもなくば静岡から熱海、と、
そこそこの乗務区間で区切られた上りと違い、
熱海から浜松までを高速で運転する下り列車に乗ると、
牧の原台地を越えた頃には肩がパンパンになり、
支給品の白手袋は擦り切れてしまった。


「この機関車のパワーには白手袋じゃあダメだ。」

そう思ってからEF66に乗る時には
実は自前で用意した軍手を嵌めている。

いささかカッコ悪いかもしれないけれど、
間近で誰かが見ているワケでもないし、
このパワーを受け止めるに相応しい装いだと思っている。

あちこちで手を振ってくれる子供達にバレたらイヤだな、
とは思うが、もう軍手を嵌めて乗務することもあるまい。


轟音を響かせつつ興津川を渡ると、
すれ違う貨物列車が短く汽笛を鳴らしてきたので、
こちらも静かに短く汽笛で応じる。


今夜はもう何本の貨物列車と挨拶を交わしただろう。

深夜の東海道本線は貨物王国。
機関車のライト以外は真っ暗な列車がひんぱんに行き交う。
貨物列車を運転する機関士も同じ機関車乗り、
この列車に敬意を表してくれているのだと思う。



「今夜はこっちも真っ暗な列車だから、ってワケじゃないね。」

また一人ごちてから、そんなワケはないと思った。
きっと敬意を表してくれているのだ。




列車番号、回9101列車。
東海道最後の客車特急の回送列車であるこの列車に。




(写真は豪快にトリミングしております。【平伏】)


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南鮒
南鮒
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