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飯田線の主力は313系と213系。 なかでも213系は2ドアの転換クロスという贅沢な装備で、 風光明媚な沿線の景色を楽しむには打ってつけです。 とはいうものの… こんな電車に揺られて
ゆっくり流れ去る車窓の景色を眺めた頃の方が 贅沢だったのかなとも思ってしまいます。 |
飯田線
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山間を走る県道を走り飽き、 クルマから降りた途端に熱気と蝉しぐれに包まれました。 体を延ばして谷底を見れば、 痩せた流れと白く輝く河原。 容赦なく照り付ける日差しに
襟首にタオルを巻きつけて夏の光景を眺めていると、 小さな鉄橋を電車が渡っていきました。 上諏訪を出て既に5時間、 豊橋まではあと2時間の長旅に思いを馳せつつ、 日陰にとめたクルマに戻ったのでした。 |
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昔からの友達が新小岩に住んでいます。 数年に一度はいまだにグラスを傾けるのですが 藁ぶき屋根のようだった頭髪がトタン屋根になったくらいで、 体形はスラリとしたまま。 もはやダルマと化した私からみると なんとも羨ましいヤツです。 一度だけ彼のスタッフを交えて飲んだ事もあるのですが、 皆からも尊敬と信頼を受けている事がうかがえました。 が、 そんな彼に唯一ある欠点が「酒席での発言」。 絡み酒でもなく会社の愚痴を垂れ流すわけでもなく、 陽気な酒ではあるのですが… ある程度の酒量を過ごすと公序良俗に反する言葉、 女性や子供の前では言えない言葉を連呼するのです。 宇連川を見ながらそんな友人の事を、 何故か思い出したのでした。 酔っている時に自分の住処を訊かれると躊躇なく 「チン○岩!」
と目を輝かせて嬉しそうに答える、 あの友人を。 なぜ思い出したのか未だに分かりません。 |
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長篠城を出た飯田線は、 宇連川に沿って山深く分け入っていきます。 随所で白い飛沫をあげて早瀬で躍る宇連川を 木の間隠れに車窓から見るもよし、 河原から見るもよし。 点在する巨岩を食む清流を眺めるのは、 この時季ならではの愉しみです。 冬場はあまり見たくありませんが。
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天然の地形を利した小城に籠った五百の兵。 城を囲むは甲斐の勇将、 武田勝頼率いる一万数千人にのぼる軍勢。 織田徳川連合軍の応援だけを頼みに 地形と火器を利して善戦するも、 兵糧蔵を奪われ落城寸前となった長篠城。 武田菱を染め抜いた無数の幟が天高く翻る様を眺め、 誰よりも武田の強さと恐ろしさを知る守将、 奥平貞昌の胸に去来するものは…。 …と、 歴史好きには堪らない長篠界隈。 私如きが語るまでも無い古跡が散在しています。 籠城戦の舞台となった長篠城も、 いまやこんもりとした跡を残すのみとなり、 今を盛りと青もみじの葉が柔らかく輝いてます。 城址に登ってつはもの共に思いを馳せていると、
本長篠へ向かう電車が軽やかに去ってゆきました。 |






