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「ヒカル!ヒカル!」
お母さんの声で我に帰った。
「なにやってるの!」
「え・・・。」
俺はヨンハから手を離した。ヨンハが床から立ち上がる。
「ごめんなさいね。大丈夫?」
「なんでお母さんが謝るんだよ?」
「だって・・・。」
「オカアサン。ダイジョウブデス。キニシテマセンカラ。」
「ヒカル。ちゃんと謝りなさい。」
「・・・ごめん。」
ヨンハはニヤリと笑って、自分の部屋に行った。
なんであんなことしたんだろう?俺。だって、あかりは俺にとって幼馴染の友だちで、彼女でもなんでもない。それどころか、今まで女として意識したこともなかった。だから、俺がヤキモチやくなんてありえない。そうだ。違う。ヨンハは佐為を・・・本因坊秀策をばかにしていやなやつ。そんなやつと俺の大事な友達が恋人同士になるなんてありえないだろ。だから、腹が立ったんだ、きっと。
しばらくベッドで寝たふりをしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。
俺の部屋は玄関から階段を上ってすぐだから、誰が来たのかすぐにわかった。
「あかりちゃん。いらっしゃい。どうぞ、上がって。」
「いえ。すぐ帰りますから、玄関先で。」
「そう?ヒカルに用?それともヨンハくん?」
「えっと・・・ヨンハくんです。」
「じゃあ、呼ぶわね。」
お母さんが階段を上がって俺の部屋の前を素通りし、あいつに声をかける。階段を降りる音。話し声。俺は布団をきつくかぶった。なにを言ってるのか聞きたくなかった。
「ヒカル。どうしたの。仏頂面して。」
「なんでもない。」
「ソンナカオシテタベルト、ゴハンオイシクナイデスヨ。」
「うるせえ。」
「まあ、ヨンハくん。随分日本語上達したのね。」
「ガッコウデトモダチトシャベッテマスカラ。ソレニニホンゴトカンコクゴニテイマス。オボエルノムズカシクナイ。」
「ごちそうさま。」
「あら、ヒカル。もう食べないの?」
「うん。」
お母さんは一応は心配したふりをしたけど、ヨンハとの会話にすぐに夢中になった。
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続きが気になりますねぇ
できれば書いていただきたいです。
2012/10/23(火) 午前 3:25 [ mercure ]