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「初雪の味・鎌倉編」〜青☆組〜


  ◎1月5日 15時00分(95分)こまばアゴラ劇場

  昨年の仕事は大変でした、まだこれからですが山場は越えたと思う。
  年回りも良くない年だったし、来年は穏やかな良い年でありたい・・・
  初詣はまだですが初観劇にそにような願かけ的な作品を選びました。
  青☆組さんと言えば「パール食堂のマリア」以降暫く見ていませんでしたが
  年またぎで公演される作品は「ある家族の大晦日の物語」との事で
  突拍子もない事はないけれど、どこかに何かが浸食するような青☆組さんの舞台なら
  新年の初観劇にはピッタリだと思い選びました。
  結果的には最適な選択だったと思います。
  あごらはニットのノクターンだった猫以来、1年以上ぶり、相変わらず天井低いね
  周囲に時間を潰す所がないので、正直敬遠してしまう劇場なんですよね〜

未見の方はネタバレ注意なのです。


  STORY
  鎌倉のある坂の上にある日本家屋「松沢家」の4回の大晦日を切り取った舞台。
  大きな炬燵、机の上には年賀状と筆、障子と廊下、低い棚には小さな小物達、
  大掃除の途中で三角巾を被ったまま寝てる次男・孝二。(無職?)
  勤務先の大阪からもどり年賀状を書いている長男・賢一。
  台所から飛んできて何度も煮豆の味見をさせる父親の弟・晴彦おじさん。(同居中)
  どうやら母親が過労で年末に入院、
  急遽、男3人で正月の支度に忙しいらしい
  そこへ長年実家に帰ってなく、母親の入院を電話しても出ない
  真ん中の長女、享子が母親から正月料理のレシピを貰って帰ってくる。
  電話をして来ない事や結婚しない事を何度も言う長男・賢一。
  やがて、享子と晴彦おじさんだけになり昔話を始める。
  おじさんに「甘いよ」と言われて食べた雪が本当に甘くてラムネの香りがした事を・・・
                    ・
  炬燵で寝ているのは晴彦おじさん。
  今年は母親が居る大晦日、しかし体力の衰えはがあるのか?
  今年から次男が料理担当、長男は相変わらず年賀状書き、そして帰る長女。
  家族5人で懐かしいお煎餅を食べながら昔話に花が咲く幸せそうに年が明ける。
  (そんな裏で長男にだけは家を売って、便利な駅前に引っ越す考えを語る晴彦)
  ちなみに、長男は彼女が出来たらしい・・・・
                    ・
  母の通院先の看護婦さんが忘れもののメガネを届けに来る。
  次男とは何かあったみたい、2人っきりの時に若干の決別のような話しで泣く次男。
  理由がわからず驚く長男、次男の海外ワーキングホリデー資料を見てツッコ長男
  怒って拗ねて台所に引っ込む次男。
  母・典子は長女・享子、次男・孝二、そして晴彦とそれぞれ気持ちを伝える。
  ちなみに、心配ない長男は彼女と別れたらしい・・・
                     ・
  炬燵が温まるのを寒そうに待っている3人。
  もう慌ただしく新年を迎える事をしない家、仏壇に線香をあげに行く長男
  長男は1日には帰り、次男も2日には海外へ戻る。
  部屋は整理され、土地だけは買い手がみつかり家は取り壊される事になりそう
  年越し蕎麦を調達に外へ買い出しに行く2人。
  入れ替わりに帰って来た長女・享子。
  もうみんな揃う事はないと思ったのか?
  享子にアノ雪の隠し味を告白する晴彦おじさん、
  御線香をあげに行った享子、入れ替わりにやってきた姉と挨拶を交わし
  この家での最後の大晦日が更けて行くのでした。
  
  大晦日の定点観測。
  なんだけど、余白というかそれまで1年間色々あったと思う。 
  それを好きに想像も出来るし、そこまで考えなくても「色々あったんだろうね」と
  正月やお盆に合う親戚達と、結果だけ聞いて、あまり多くは効かない暗黙の了解が
  働いて、自分も見守っているような錯覚もある。
  当パンには吉田さん本人が「地味な作品」と言ってます。
  確かにTVとかでは絶対やらないし、舞台だから出来る作品ですよね〜
  母の入院を切っ掛けに、この家に3兄弟が集まった最後の4年間は貴重な時
  時が経って行くと人が居なくなるのは必然、だから何は無くても集まれる時間が
  凄く幸せなんだなぁと思わせてくれる作品です。
  実家とか帰るとやっぱり建物が消えたり、出来たりそんな話題だもんね。
  雪の話しを素敵ですが、典子が幻聴かもしれないけど霧笛を聞いて亡き夫を見る場面
  なんとなく予感させるシーンが印象に残ります。
  セットもそうだけど、空気・空間からして良いですよね〜
  こんな作品って「面白かった」と言うのも変だし、「良かった」でも足りない・・・
  どんな言葉で感想を伝えればいいんでしょうね、帰り際吉田さんの挨拶にも
  無言で劇場を出てしまいました、「染みました」かな?
  (実際、笑も結構おこっていたので面白いも有りですが、私は笑わなかったので)
                      ・
  父親が早く亡くなり、伯父さんが同居っていう不思議な設定が効果的だったのかも?
  同じような体験をした人には、凄く感情移入出来るでしょうし
  色々やり遂げたり、何か終わった年の年末にこの舞台を見たいですね。
  私は昨年から引き続きやる事があるので、来年末にこんな年末を迎えたいです。
  今年の観劇初めとして、とても良いSTARTでした。
  今年も良い年で良い舞台に出会えますように〜南無〜

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