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「ぬるい毒」〜原作:本谷有希子〜脚本:演出:吉田大八さん


  ◎9月19日 14:00(2時間)紀伊国屋ホール

  本谷有希子の原作を「桐島〜」の監督が脚本と演出する舞台。
  主演の方は特に思い入れはありませんが、番外公演として行きました。
  アフタートーク狙いで取ったんですが録画日だったらしく最前列は
  私含めて6人位、真横はマイクな状態で観劇が始まりました。

  

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
 冒頭には文字のみのモノローグ。
 私の人生は23歳で決まる!
 高校卒業して今までと環境を変え、新しくやりなおすらし女性の心の声
 残り5年!そんな正月のある夜の電話から話が始まる。
                          ・
 主人公「由理」の家に「向伊」となのる男から「高校の時借りたモノを返したい」
 そんな突然の電話、覚えがない「由理」に対して逃げ場を無くすように話す男。
 仕方なく家の前で会う事にしたが、貸したという本はもアリエナイものだし
 貸したという手紙も別人・・・・学校も違うこの不気味な男はキレイになったねと
 話しかけ、近くに止めたという車へ向かって去っていく。
 ただのイタズラだろう、もう「向伊」から電話を取る事はない!そう思った夜。
                          ・
 また1年後、大学から帰省中の「向伊」から電話があった、しかも居酒屋から
 同じ高校の男子2人一緒で「由理」がキレイになっても信じないと言うから
 「整形してないですよね?」と挑発してくる、変な噂になっても困ると深夜一人
 居酒屋に向かう「由理」あまり覚えのない男達、謝罪されながらも
 夢であるセラピストの事を、馬鹿にされ帰ると言う「由理」。
 「向伊」の車で送られ、向かいの言葉に彼氏が居ると見栄をはる「由理」
 それから1年は「向伊」にムカツキつつ電話を待つだけの日々。
 思わず「運動馬鹿」の先輩に強引にKISSされた上に付き合い始める。
                          ・
 短大を卒業し親のコネで運送会社の事務員になった「由理」
 地元のTVで看板娘として紹介されたり、変わり始めていた生活だが
 変わらず1年後、「向伊」からの電話が。
 廃墟のホテルに夜中の探検に連れ出す「由理」、頭の中で自分を襲うハズの
 「向伊」だが、実際は自分から近づきキスから一気に体の関係へ・・・・
 お互い彼氏・彼女がいる割り切ったアソビの関係を始める。
 (「向伊」には同棲中の年上の女性が、「由理」には先輩がいる)
                          ・
 翌年、毎日のように会う2人。
 「由理」を持ち上げる「向伊」は、ここぞとばかり6人彼女居る事。
 同棲中の年上彼女(結婚願望あり)が実はヤクザの娘で
 バイク事故で怪我をさせてしまった事で発覚、別れる事も困難な関係と告白。
 東京へ帰ろうか?「由理」を試す「向伊」に帰って欲しくないと言ってしまう「由理」
 「向伊」は先輩に「別に好きな人が出来た」+酷い別れのメールを送るよう促す。
 案の定、先輩に呼び出される「由理」は、申し訳なさそうに謝るのだったが・・・
 後ろで聞いていた「向伊」が低姿勢で現れると、打ち合わせ通りに「由理」が
 先輩をたじろがせるようなキレっぷりで見事分かれる事に成功する。
                           ・
 「由理」は運送会社でドライバーを笑顔で見送っている。
 その笑顔と一緒に、自分の中の毒を少しずつ吐き出しているのだ。
 それは全国に運ばれ、日本中に蔓延していく・・・・・
                           ・
 「由理」は地元の旧家で有力者の娘、地元を出ることは叶わない
 企業を考えていると言う「向伊」は東京に戻るから「由理」も東京に来いと誘う。
  (「向伊」は由理の実家の金が目的だったのだろうか?と思う由理)
 両親を2人でだまし、1年の期限で東京行きを決めた「由理」は部屋探しで東京へ
 居酒屋で会った友人2人に飲み会に案内され、狂っているように見える女達に囲まれる
 そこへヤクザの娘と別れ話で遅くなったと「向伊」が現れる。
 「もっと上手に嘘をついてよ!」そう「向伊」に詰め寄る「由理」。
 そして、全国に運ばれた「由理」の毒が同時に爆発?飲み会会場は騒然となるのだった
                          ・
 「由理」は24歳になった。
         
 セットを灰色の布で全て覆ってしまう空間に
 登場人物が(運動馬鹿な先輩以外)みんな怪しい、陰鬱か人ばかり。
 ダメな方にばかり行くし、嫌とは言えない性格なのか?そう思える序盤の「由理」
 結果敵には自分の好きなように動いているような気がする。
 「由理」がはき出した毒も「ぬるい毒」なら
 「向伊」も「由理」にとっては「ゆるい悪」だったんじゃないでしょうか?
 一人のままだったら、地元で毒を溜め込んでしまっていたであろう「由理」には
 「毒」同士が対消滅するように「向伊」と出会った事で外界との交流が出来
 籠(地元・親)からも抜け出る事が出来たから、最後の紙吹雪シーンは
 (原作にない大八さんの作った「おめでとう」の台詞)まさに祝福なんでしょうね。
 (最前列だったので全身「24歳になった」と書かれた紙吹雪まみれになりました。)
 ラストシーンに至って感じたのは
 「向伊」が存在してなかったかもしれないし
 「向伊」は普通に「由理」が好きだった男の子で、「由理」の頭の中では
 あんな卑劣な男に変換されていたんじゃないかな?だって理由を欲しがる女だから
 挿入された映像作品はシティーボーイズ・ライブに出てきそうなコメディ風なので
 なかなか面白かったですね、本谷さんの作・演舞台よりは優しい舞台でした。 
                         ・
 夏菜さんについては特に印象はありません。
 グラビアとかTVで拝見するより、普通な女の子の印象でした。
 今回は小劇場から川村さん石井さんが出演と聞いていたのになかなか出ない!
 最後にやっとデビルガールで登場、石井さんに至っては髪型がイメージないので
 どっかで見た顔だなーと終演まで思い出せずにいましたよ。
 アフタートークで本谷さんが「モノローグが多いので舞台化は困難」と思っていたそう
 比べるのは酷ですが、今回の舞台を参考に本谷さん版をやって欲しいですね。

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