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「ファニー・ガール」(快作です!)〜シンクロ少女〜


  ◎10月6日 14:30(2時間30分)三鷹芸術文化センター星のホール

 まだ本公演2本目のシンクロ少女さん。
 今回は三鷹さんのNEXT劇団紹介で今回は2時間30分と劇場について
 長いな〜(次が王子18時だったので)そう思って見始めましたが
 全く長さを感じる事なく、終演まで何かが流れ込んでくる舞台でした。
 兎に角、凄かったです。

  

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
 10歳のシイちゃんがベンチで語りだす場面から始まる物語。
 パパと2人暮らしのシイちゃんには彼氏がいます。
 高校生のジュンちゃん、結構イケメンだけどいつもヘラヘラしているジュンちゃん。
 ジュンちゃんのお母さんカスミさんはジュンちゃんの実の母じゃなく母の姉。
 ジュンちゃんが子供の頃、家族+カスミさんが車にのって事故に会い
 車に投げ出されたカスミさんが炎上する車から助けたのがジュンちゃん。
 カスミさんは処女らしい、シイちゃんのパパ「シンイチ」はカスミさんが好き。
 でも、性欲の無いカスミさんはジュンちゃんを育てる為にゲイのサダハルと結婚。
 いつも彼氏と別れたりくっついたり、欲望の権化。
 だけど料理ベタなカスミさんに対し料理は上手、パパとシイちゃんは幾度となく
 「ご飯の準備を忘れた」と嘘をついて、ジュンちゃん一家の夕飯をねだりに行く関係。
                          ・
 ジュンは親友のソノヤとその彼女ミツコと一緒に帰るのが日課だった。
 性欲はないけど決断力の強いミツコ、恋は多いけど優柔不断なオカマに
 育てられたジュンは執着心がなく流される性格で、ミツコに紹介された彼女にも
 連絡放棄していて、指摘されてようやくヤルコトはやっても愛情はなかった。
 ある時、ソノヤが自分の都合を優先させ、拗ねるミツコが自宅にやってくる
 愚痴を聞かされた、困る母に促され自分の部屋で一緒にDVDを見る事に
 父の部屋から持ってきて見たのはミュージカル「ファニーガール」。
 それからジュンの苦難が始まってしまう。
 一方、何度か用事もなく家にやってくるシンイチ。
 やっとカスミと2人きりになると、自分の余命がガンで数カ月であり
 勝手に出て行った母カツコが再婚している家族に引き取る事になると告げる。
 サダハル・カスミだけがその事を知っている状態のある日
 いきなりカツコと再婚相手のカオルと連れ後のエリカが訪れる。
 奔放で自分がどんな酷い事を言っているのかも解らない女!
 思わずカスミを養女としても考えてると横やりをいれるのだが,
 突然パパの死を知ったシイ、シンイチの胸に泣きじゃくり
 結局は母親の方を選ぶシイ。
 丁度、運命の彼氏と沖縄に移住するか悩んでいたサダハル
 今回の事で家族を優先すると言ったサダハルの言葉に満足したのか
 カスミはサダハルに沖縄へ行く事を勧め、みんな去って行ってしまう。
 シンイチの歌と共にサヨナラを告げる、前半部が終了する。
                ******************
 10数年の月日が流れる。
 前半から登場していた少年と中年の男ジュンちゃん。
 少年はソノヤとミツコの子供だが父が冷たいし両親が喧嘩するとベンチに逃げてくる。
 ジュンちゃんが父親ならよかったのに・・・そんな事をいう少年・ショウタ。
 後から現れたのは母・ミツコ、ショウタを家に帰したミツコはジュンと抱き合うのだった。
 あの日、ファニーガールを見た日。
 ジュンは初めて、他の誰とも違う初めて見る時のような楽しさを感じたと告げた。
 そして、ミツコはそんなジュンにもっと楽しい事を教えたいと思うようになっていた。
 でも、ソノヤが嫌いではない2人。そのままソノヤとミツコは結婚したのだろう。
 一方、大きくなったシイ。
 作家になった彼女は売れない漫画家のあっくんと結婚していた。
 そこへ実家の親と喧嘩したエリカが居候を始めるのだが、あっくんと不倫関係へ
 実家から父・カオルがやってくる。
 結局カツコはこの家族からも逃避、
 シイは結果的に、血縁ではないがウマがあうカオルと親子関係を続けていた。
 ある日、懐かしいベンチを訊ねると悩んでいる少年・ショウタと出会う。
 ショウタの顔を見てソノヤと勘違いしてしまうシイ、そしてソノヤはシイと友達になる。
 そして、またベンチに行くと盲目のソノヤと懐かしい再会をする。
 2人とも同じような事で悩んでいるが、答えが出せない2人。
                              ・
 10年前ソノヤはミツコとジュンの関係を知り現場へ向おうとして事故に会い失明。
 それから生まれたショウタが自分に似ていると言われても確認出来ない
 疑う事を辞め、ショウタを愛さないと誓ったソノヤ、そしてミツコとジュンに対して 
 2人も好き過ぎて、嫌いになる事も出来ない苦しみにもがいている。
 そしてシイもあっくんとエリカが好きだから、どうする事も出来ない。
 義父カオルが言う、血は繋がっていないがシイちゃんとは気が合った。
 エリカと平等に愛したつもりだけど、気が合った、それだけなんだという。
 それに背中を押されたのか?シイも2人に関係は知ってるけど2人も好きだから
 どうしていいか解らない、そう決意のような宣言をするのだった。
                             ・
 突然沖縄からやって来たカスミとサダハル夫婦(高齢の彼が死んだ後に復縁?)
 ジュンの顔を見て幸せそうじゃないと言われ、2人の言葉にハッとするジュン                                    ・
 そしてショウタ・ソノヤ親子は新たな決断をし、ジュンも初めての決断を下す。
 Queen「Somebady to love」が流れた後、
 シイは昔の彼氏と別れ道で再会をする、決断したものと決断しない事を決断した
 2人は路に合流する事なく最後の別れをするのでした。  

 兎に角、観た後にブワッて感じになりましたね。
 凄く良かったんだけど、なんでと言われても説明しずらいかもしれない。
 選択がテーマなんですよね。
 その選択が正しかったかは解らないし、選択するもの選択出来ないというか
 選択しない事を選択した複数の人々の悩みというか自縛(シバル方)の風景。
 シイの選択(養女になってた方が幸せかも)が間違っているとも思えないし
 前半は時々出てくる未来のジュンの事も気にしながら(直ぐ気が付く仕様)
 飄々としながらもシイに謝るシンイチ、とシイの別れに涙したし
 初めてなんですが眼鏡かけてる人しか解らない事なんだケレド
 1部が暗転終了した時、舞台に集中しすぎて視界が真っ暗になったんですよ。
 フレームの中の世界しか見えてなくて、
 暫くして、フレームの外側のほのかに明るい白い壁とかに気が付く始末。
 ちょっと自分でもビックリ、フレーム厚めの黒ぶちかけていたのも原因ですが
 ジュンの初めて感じる感情に嬉々としている所へ、
 あの酷い母親、ホント自分勝手感が出ていてあるいみハマり役です。
 だから、シイとシンイチに感動するし
 最初はカスミがジュンを選んだという事故にも秘密があって明かされるのか?
 そんな下衆な考えがあったんだけど、処女=マリアよりブッダ系な
 カスミの強さを感じる前半でした。
                        ・
 後半は2人の選択出来ない展開なので、少しゆっくりした流れになったけど
 前半の舞台から「昔から知っている人」として観てしまうので「ゆっくりと」悩みを
 共有してしまうし、それぞれの滑稽な気もするけど優しくて悲しい空気に包まれる。
 正直、ソノヤがあんなイケメンで剛毅な感じの大人になってるのが以外ですが(笑)
 そんな時、外界からやってくる2組の親がパッと水風船の針を刺すんですよね。
 ジュンが凄く成長したなぁ、結果的には素敵な両親だなぁと思いましたよ。
 脱線する感想としてはシイの義父のカオルがあの中では衣装的にフレディかな?
 作・演出の名喜さんも演技をちゃんと見るのは初めて(前回は寝てばかりだから)
 パッと見厳しそうだけど普通に優しい女性を好演、てかご自身そうなんでしょう。
 役としてはシイ役の浅野さんにはやられましたね。(今までも他で拝見してますが)
 ホント・出来る事ならもう1度観たかった。
 「伯爵のおするばん」とのハシゴ観劇、転勤してなかったら行ってたよ。
 コリッチでも平均4.4、丁度いいですよ。
 正直、好きな人(ファンに近い)が数人で5.0満点に近い舞台より
 沢山の人がみて1〜5まで幅広く、万人に高評価の舞台なんて多分ツマラない
 誰かには1点でも「私には満点」そんな舞台が何か刺さるんだと思いますよ
 今年これ超えるのが出てくるかな?(年末の上野さんかな?)

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