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「つぎはぎ」〜劇団水中ランナー 〜


  ◎4月1日 14:00(105分)八幡山ワーサルシアター

  作・演出 堀之内 良太

  初見の劇団さん、1月に拝見した「HitoYasuMi」の2人が出演されてて

  コリッチの「観たい」コメントもかなり沢山あって人気あるみたい。

  久々の八幡山、アメコミの旗揚げとか、アロッタのBUNGAKU以来

  地下の階段に入ると、かなりの人が並んでいました。

  満席予定の中、優しい作品が繰り広げられました。



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

 ※カラーの綺麗な当日パンフは入っておりましたが、役名等は記載が無いので

  一部の役名は覚えてるのですが、漠然とした感じで覚書を残します。

                       ・

 男が書類にサインする。

 それを見守る人々。

 幼少期を共に暮らした者たちが織り成すつぎはぎの物語。(フライヤーより)

                       ・

 児童養護施設で働く男。

 同僚のシングルマザーと、結婚を考えている関係ではあるのだが、

 自身も児童施設で育ってきた事から、家庭を持つことに自信が持てないのか?

 その話題を同僚男性にふられても、なぜか口が重くなってしまう。

 2人を見守る同僚の男、飄々とした性格だが幼い頃に父親を亡くし、

 母子家庭で育った彼は結婚もして家庭を気付いている。

 少し不安そうに、彼の返事を待つシングルマザーへ彼が手渡した本「つぎはぎ」

 (実は彼の母親が執筆した本)

                          ・

 園長が亡くなって閉鎖した児童養護施設。

 7年後、その延長の息子(親友の子供で血は繋がっていない)が結婚して子供が

 生まれると言うタイミングで、かつて一緒に暮らしていた子供達と共同生活を始める。

 有名な画家に上り詰めた男。

 児童養護施設で働く男、そして付き合っている幼馴染の彼女。

 元気でお菓子ばかり食べる女性。

 馬鹿ばっかりでひたすら明るいバイト生活の男。

 そして、誘ったけれど参加しなかったが時々顔を見せる医者になった女性。

 画家の男の紹介で、この状況を興味を持って取材を始めるシングルマザーのライター。

 普段の明るい会話の状況や、失恋した理由が孤児だからなのか?等

 興味にしては細かすぎる取材をするライターの女性。

 そんな中で、ちょっとギスギスしてる女医と画家の会話(以前、付き合ってたらしい)

 付き合ってる2人は結婚の話題を始めるが、自分に自信が持てない男。

                          ・

 ある日、ライターが共同生活を始めた切っ掛けを尋ねると

 あっさりと「私の余命があとわずかだから」と答える園長の息子。

 血は繋がっていない父親と同じ難病が判明し、残り半年と持たない命。

 参加しなかった女医は、少しでも延命出来るよう入院を勧めるが、

 奥さんからも断られ、納得できないまま、見守る事しか出来ない。

 唯一、知らせなかったお調子者の男。(作家さんが演じてるアキラ)

 彼に、やっと本当の事を告げると、アキラは納得が行かないと施設を出ようとする。

 納得できない彼とライターも居る目の前

 かつて、奥さんプロポーズしたこの部屋。

 奥さんと子供(家族)を幸せにすると言ったのに、余命がない事に行き場のない

 感情を噴出しながら、仲間達に彼女と子供を助けて欲しいと訴えるのだった。

                          ・

 もどって、児童養護施設となっている現在。

 「つぎはぎ」を読んだシングルマザーの女性、そして今度は彼にも一読を勧める同僚。

 自分の父親の事がかかれている事は判っている様子の、男。

 読んでからじゃ本のせいだと思われたくないから・・・

 そう言って、かつて父親がプロポーズしたこの場所で、彼女に同じような言葉を口にする。

 そして、婚姻届けに名前を書く男、

 それを見守る父の友人だった、叔父・叔母とされる人々が優しく見守る姿が

 透けて浮き上がって来るのでした。


  優しい人ばかりが出て来る、優しい舞台でした。

  (舞台以外の場所でガサガサ・ゴソゴソとなかなか物音が多いのは残念でしたが)

  久しぶりに中野で公演していた頃の「東京セレソンDX」みたいな感じの舞台です。

  作家さんが、元気なアキラ役をやられてて、逆でしたが、「パイの実」で日替わり

  的なムチャぶりされてる所とか、そう思っていたら、大村さんに伺った所本人は

  セレソンファンって事で納得しました。なので、少々厳し目の感想がなりますネ

  終演後も役者さんと観客の方々で一杯のスペース。

  7〜80人のキャパですし、出演者も多いから、当然ではありますがファンが徐々に

  増えて行くんじゃないでしょうか、でも劇的に増やすには、色々勿体ない作品です。

                           ・

  なかなか優しくて、泣ける作品です。私は泣くまで行きませんでしたが客席はかなり

  すすり泣く音が聞こえました、宅間さんや三谷さんみたいに大きな伏線を回収した

  劇的な事実が終盤に欲しかったですね、彼が最後に放った本心は、聞かずとも

  みんな解っている事だから、それを初めて泣きながら言われても、響かなかったな。

  フライヤーに書かれた「書類にサインする」は最後無理矢理挿入した感があって

  必要なかったかなぁ、やるのなら、冒頭でサインを躊躇したり、破ったりするシーンで

  最後にちゃんと書ける状態にするとか、施設を始めるサインとか別にするとか

  先入観を逆手に取ってくれてもいいかな、プロポーズ後即エンドロールで書いてる

  から、なんか付けたし的でした。

  アキラがジャンケンでパーしか出さないなら、グーを出すシーンを作って欲しいね

  凄い盛り上がると思うんだけど、彼を入院させるジャンケンとか・・・それはダメか

  アキラと主人公以外は最初から最後まで感情が平板(同じ)感じが気になったな

  特にライターと女医は終始、批判的な話方で、時には優しさとか弱さのある口調で

  本心を見せる所が欲しい。

                           ・

  ライターさんは夫を亡くしてシングルで生活してる苦しい生活状況なのに

  まだお金になるとも解らない取材をしているのに、理由があるハズなんだけどね

  (主人公が無職っぽい事にはツッコミなかったなぁ)

  女医さんも主人公が病院から戻る時、一緒にやってきて、全員の前で入院するよう

  求めるシーンとか、覚悟決めて同居して最後まで助ける約束するとか、悪い奴じゃ

  ないんだから、その位の見せ場も欲しかったかな?(贔屓目かもですが)

  個人的には、現代のシーンをもっと多く、そして、過去と同時展開とか欲しかったな

  登場人物が多いので、ちょっと時間が足りない気がします。

  冒頭に、みんなの情報を早口で自己紹介させるのもちょっと野暮というか疲れた

  観客を信じて察してもらいましょうよ、要らない情報多いし。

  舞台手前で観ているライターさんとか、後ろから見えないから、舞台上が良かったかもね

  アキラが女医から実は聞いてて、みんなを欺きつつ気を使ってるような展開がね

  個人的には好みかなぁ、キャッチボールの時、理由付けておんぶするとか、

                            ・

  やばい、色々批判的っぽい感想になってしまった。

  いやいや、優しくて素敵な劇団さんだと思います。最近は痛い内容の舞台多いし

  貴重だし、人気も出ると思いますが、色々続けるには大変です。

  ぜひ頑張って欲しいです。

  ファンクラブか会報を作ってもいいんじゃないですか?

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