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「脱脱脱脱17」〜監督・脚本 松本 花奈〜MOOSICLAB2016準グランプリ



  9月 2日21:05 ユーロスペース(渋谷)

  昨年のMOOSICLAB2016準グランプリ作品、祝・一般劇場公開。

  昨年ロフトプラスワンのキックオフイベントで、ゆうばり国際映画祭で受賞!

  そんな実績がある作品で、1対8位の構図になるのかな?

  観たいとは思ってもAプログラムだったとおもいますが、19時は間に合わず

  21時公演も完売してたりで結局行けなかった作品でした。

  とりあえず、終電やばいかも?と思って土曜初日に21時を予約。

  満席の中、舞台挨拶に岩井俊二監督も出ると言う事で、満席の中始まりました。

  舞台挨拶の模様は、下部をご参照下さい。

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 公式HP&予告動画 http://dadadada17.com/


 STORY

 ※一般公開作品だし、今後公開も拡大していくからザックリの紹介。

  とある坂の上にある高校の屋上。

  ハゲ&メガネで学ラン姿のコスプレもどきなおっさん。

  白いタスキと鉢巻きで大声で応援歌を歌い、近所迷惑だからと教師に拘束される。

  その屋上を見上げる、登校中のギターを背負った女の子。

  2人の高校生(17歳+17歳×2)の初夏の成長(子供から卒業)物語。

 <登場人物>

  ノブオ(鈴木理学さん)・・・留年を繰り返す34歳。夜は工事現場の警備員をしている。

  リカコ(北澤ゆうほさん)・・ギターとウソ泣きが得意な17歳、ノブオのクラスメイト。

  マリア(祷キララさん)・・・2人が出会う17歳の少女。高校に行かず母親の職場を手伝う

  ヨウコ(安田弥央さん)・・・ノブオの17年前の彼女、水泳選手として優勝候補の実力。

                            ・

  父親に幼い頃からキターを教わったリカコ。

  10年前離婚して、母親と兎と暮らしていたが、クラスの仲間とは溶け込めない彼女。

  母の細かい性格に何度も家を出ようとした父、その父を引き留めるよう母親から

  1・2・3で泣いて「行かないで」と教育されたリカコは、嘘泣きを私生活でも利用。

  教育実習の先生が来て騒ぐ教室の雰囲気を止めたり、掃除をサボった罰を回避する為

  ノブオとは同じ屋上でギターを弾く事、クラスでも馴染めてない事から良く話していた。

  水泳の授業では、泳げないリカコを先生に変って指導するノブオ。

                            ・

  ある日、母親の言う事を忘れて兎を弱らせてしまったリカコ。

  母親に嘘泣きを咎められ、誰のせいでそうなったんだ!と喧嘩して飛び出していく夜

  警備のバイトを終えたノブオと出会い、夜の一人歩きはは補導されるからと

  ノブオの学ランボタンを取り、赤いテープをネクタイ替わりにして、保護者へ変装。

  かつて父親がくれた手紙の住所へ、2人で深夜バスで向かうのでした。

  住所付近は怪しい歓楽街〜

  ストリップ小屋の前で、看板を壊してしまい、女店長と取引して住込みで手伝いをする。

  おねえさ達の裸に圧倒されながらも居心地のいいノブオ。

  高校に行かず、ストリッパーの母親の言いなりなマリアを気にかけ、交流するリカコ。

  リカコの母が客と喧嘩、その翌日にノブオは狂ったように朝から応援を辞めない。

  高校時代、自分が応援するハズだった彼女=ヨウコ。

  水泳大会当日、2人で会場へ向かう約束だったが、ノブオの寝坊で運命が狂う

  ノブオを諦め、開場へ走り出すヨウコだったが、交差点で止まらず・・・・

  会場へ直接向かったノブオだが、中止になっている大会。

  プールに飛び込み実況中継しながら慟哭するノブオ

  自分へ「永遠に応援し続ける」贖罪を背負っていたノブオへ、

  リカコは一方通行の思いは迷惑だし、重いと言いノブオを否定するのだが

  そんなリカコへ「一方通行じゃダメなの?」と問いかけるマリア。

  母親がストリップ引退を決め、マリアと出て行く事になる前夜。

  マリアが行きたがっていた「赤い花の沢山咲く場所」を探すリカコとノブオ

  小さいつぼみを持ち帰っただけの2人。

  私は「何があっても泣かない」と言うマリアを見送るリカコ。

                            ・

  ストリップ小屋の女主人から、1回だけステージへ上がるよう交渉されるリカコ。

  嘘泣きは通じなく、とりあず承諾してましまうが、ステージの回りはヤジる男だらけ

  恐々と脱いでいく手が止まる・・・

  父親との悲しい再会劇〜彼の胸ぐらを掴んでリカコの代わりに怒りをぶつけるノブオ

  リカコを連れて逃げるノブオ、リカコの代わりに泣いてくれたノブオへ

  小さいお礼をするリカコ、2人で帰る事を決心し、帰って来た2人が着いたには「夜の学校」

  プールに忍び込みノブオへ応援を頼むリカコ。

  「ノブオ君の応援で私1番になる」

  そう言ってプールでバタ足を始めるリカコ、応援するノブオ。

  長い数分間、2人の高校生が互いに別々の思いをゴールインさせる夏の夜のプール。

  自宅にこっそり戻るリカコ。

  「もう好きな時に泣いていいんだよ」

  夜の街を走り抜け、初めて本当の涙を流したリカコ。

  学校生活へ戻る日常、ノブオの机だけが誰も居ない状態。

  学校を去って行く17歳×2.屋上でエールを送る17歳。

  海が見える坂道を駆け下りて高校生は34歳の持参への坂を駆けていくのでした。

 

  108分短く感じる作品でした。

  ストリップ小屋ので少しもたついたけど、全体的にスピード感があります。

  未見だけどムーラボは20分位切った訳だから、この内容で切るのは厳しいし

  物語性が解らない所も出て来たのだろうとは察する事は容易ですね。

  まぁ、それでもマグネチックは音楽×映像の観点で選ばれたから順位は同じかもですが

  伝えたい所がキチンと伝わらないのは勿体ない所ではあります。

  だから今年のムーラボ短編+長編はある意味良くなったのかもしれません。

                            ・

  一番驚いたのは北澤さん、(たぶん監督の旨さがあるのだけれど)

  役者さんじゃないから、表情・台詞の演技には乏しい部分が時々感じた所あっあけど

  感情移入出来るリカコを演じていました。リカコの性格的な部分と合っていた部分もあり

  それでも、切ない感じとか、仄かな笑顔とかドキッとしましたよ。

  しかも歌も歌えるし、父親との再会シーンは顔だけのカットしか見せない中で、

  気持ちの移り変わりが解りました。

  最後、家から抜け出して泣いたのは、今までの蓄積を吐き出した涙なのか?

  それとも、母親の気持ちを聞いて嬉しかったのか?観た人によって変わる印象です。

  最後、マリアが赤い花束を持って笑顔の映像で終わるのが凄く好きなシーン。

  マリアが凄く笑顔が不器用な感じなので、最後はスッキリしてたのが尚良い。

                            ・
  鈴木理学さん、

  舞台では等身大の中年オヤジ、この作品では強引な若い頃のシーンに笑えますが

  舞台では絶対にないような女優さんとのキスシーンが2回もあって役徳ですね

  作品自体が良い事もあり、昨年も今年もムーラボにチョイチョイ出ていて

  空耳俳優ならぬムーラボ俳優として今後も活躍が期待されます。

  序盤は、リカコのお尻に喜んでるような変態でしたが、後半は意思が弱いけど

  ちゃんと諦めてる中年としてのポジションも担ってました。

  スギムさんには負けたけど、理学さんの代表作になりました!

                            ・

  コスモス畑のシーン、マリアとのシーン、最後プールに上がって

  下手にある水銀灯1個の光と、対峙する2人シーンとかが好きなシーンでした。

  タイトルから映画を考えて、これが出来るのは高校生である事を考えると凄いです。

  まぁ、ツッコミたくなる所はあるんですけどね

  高校17年、本人の意思でも居れるのか?ノブオと彼女の両親は何してる?

  応援団部長と水泳部のエースなのに、学校で待ち合わせって・・・

  普通は部単位で集合・行動するのが普通でしょ?大会前日に会場へ入れないし

  少女の黄色い帽子を取るシーンは既に遅刻してるからなんで入れたのかな?

  ノブオの人の好さを見せたいのなら、34歳でも人の好さで人気な気もするけど

  リカコの事でも、少女の帽子に該当する妨害が入るとかなら効果あったかもですが

  教育実習の先生も、あの性格は今の学校ではありなのかな?

  個人的にはファンタジーの世界なんですが、世代のギャップかもしれません。 

                            ・

  最後、リカコはノブオを応援して一方通行の思いを実践出来たから

  たぶん自首退学して坂を駆け下りるノブオはどこに行くのだろう?まずは彼女のお墓?

  最終学歴が中卒になっちゃうけど、漁師でも旅館業でもいいから頑張って欲しい

  17年も高校生やっていたなら、×30〜40人の同級生が居るんだし顔広いでしょう

  お客商売やればきっと大成すると思いますよ。
                            ・
  個人的余談ですが

  見事終演時間が23時8分で渋谷駅終電が間に合いませんでした。

  下記最初の舞台挨拶で届いてなかったパンフが届いたとの事で、パンフ購入。

  監督には申し訳ないと思いつつ、パンフ内のインタビュー欄にサイン頂きました。

  後続がサインペン持ってない方が続いてたので、監督にペンを差し上げて帰ったのですが

  最終日まで使っていただけたら本望です。


舞台挨拶



<開演前>

  登壇:松本監督・鈴木理学さん・佐倉萌さん・夜羽エマさん・安田弥央さん・上野P

    開演前だったので、ご挨拶がてら簡単な自己紹介と見所を紹介。

    ただ、私を含めて今回が初めてのお客さんが7割近くいらしたので

    ネタバレがない程度の見所でやんわり終わって、終了って感じでした。

    夜羽さんは現役最年長の74歳?DMの女王さまだそうですが

    現役の人って若いですね、

    渋谷ロフト9のイベトで関係者のみなさん、家族みたいな感覚と言ってました。

    佐倉さんは昨年公開当時、生後二か月のお子さんが居て(撮影当時懐妊中)

    舞台挨拶出ても作品は観れなくて、今日が初めて観賞との事でした。

    安田さんは、観客として来てたらしく急遽の登壇で一般客席へ戻ってました。

    それと、上野さんからパンフが印刷所から届いてない!とのお話で

    最悪は明日以降になるかも?と舞台裏はドキドキの初日となりました。


<開演後>

  登壇:松本花奈:監督・岩井俊二:監督

   まずは上野Pより写真・拡散OKか尋ねると岩井監督がOK下さいました。

   この作品には、昨年、中森明夫さんの紹介で知った岩井監督。

   レールの映像とかカット割りとか素晴らしくて、17歳監督とは思えない

   金子○介監督の新作と言われても解らない

   ギターを抱えるリカコの絵がシンボリックで良いなと思った事。

   それとノブオのキャラが、自分の先輩に似てる人が居て親近感を持ったそう

   学生闘争の少し後、1個上のOBで1年の頃はバンカラ風の人だったのが

   3年あたりから応援団になって、公園とかに普通に居たそうです。

                         ・

   松本監督より

   タイトルはボーイ・ミーツ・ガールみたいな予定してたんだけど、

   面白味が無くて、男子を17歳の倍で34歳の設定にしたそうです。

   岩井監督はバンド活動もしているので音楽と映像の関係性をどう考えてますか?

   →サイレント映画時代は弁士さんとの打ち合わせがあり、その後音楽が入って

    来ているが、音楽を入れるのは難しい。

    音楽が少ない作品。極端には「音楽入ってないんだ!」という作品は

    賞を取り易いとかあるかもしれませんが(笑)

    心がけとしては観終わった直後じゃなく、何年か後に思い出してもらう時に

    音楽は非常に有効だととの事。(CMとかそうですよねぇ、と松本監督)

   監督の映画を撮る切っ掛けというか経歴(その後の雑談を合成)

                        ・

   高校の時は大学入ったら映画を撮りたいとただ思っていた。

   大学で映画研究会で8mmで思いつく絵を取って、物語を作ったのは3〜4年

   僕6年位大学生やってたんですけど(笑)

   大学授業に聞いた研究の話で、大学時代に思いついた事を一生かかって

   検証していくんだという言葉を聞き「今だと」思って実験をがむしゃらにやった。

   未だに答え合わせというか検証をしてうるような感覚。

   大学時代に実験して±して化学反応というか試合運び・展開とかを考えた

   それがプロに入ってからの基礎体力に繋がってるとおもう。

   大学時代は失敗も考えてなかった、同年代の監督はそういう方が多くて

   アニメ映画の監督なんかにも、同じような方が多い気がする。

                        ・

   松本監督は現場でスタッフをまとめるのが大変で、テンパッタリするのですが

   監督に一番必要なものを教えて下さい。

   →監督は完成させる責任がある。

    いいものを作らなければならない

    現場の最高責任者である。

    スタッフ全員の命をあずかっているって事がキツイ。

    プライベートで救急車とか呼ぶの早くなりましたよ(笑)

    監督だけでじゃいけど予算とスケジュールに合わせる必要がある。

    予算とスケジュールを守らないと次を撮らせてもらえない(笑)

    逆に予算とスケジュールを守れば、出来は多少ダメでも

    プロデューサーに取って使いやすい人は次もある。

    面白い作品は取れないかもしれないけど(笑)

    いい作品にする事については誰も(監督以外)責任を取ってくれない

    笑顔とコミュニケーション能力も必要。

    黒澤イズムの頃は我儘な監督もOKだった時期もありますが

    最近の若い現場では怒鳴ったりせず敬語の使い方が巧で凄い

    ゆとり世代をなめてる人居ますが、私は優秀だと思うし

    別の業界から来たの?と思うくらい丁寧な言葉でコミュニケーションするのに

    大変驚いたとの事。自分達の世代がそこはダメだね!

                         ・

   松本監督の次回作は45分の短編で現在編集中との事。

   →この作品が基本として同世代に日理がって行けば

    映画界全体のクオリティが上がって行くと思う。

    ベルトリッチ・コッポラは20代で作品を撮っていて自分は30代と遅い

    自分の中で最盛期が「今だ」と思って撮ってくれれば盛り上がると思う

    もう古い世代になってるので安心して引退したい位(笑)

                         ・

  ※こんな感じ、キーワードだけメモしていたので舞台と違い脈絡ないトークは

    あんまり暗記が出来ないのですが、おおまかにはこんな感じの話でした。

    思い出した部分があれば加筆します。

    今回の松本監督・現在のムーラボでは首藤凛監督・枝優花監督とかね

    酒井麻衣監督ももちろん!若い女性監督の作品がもっと世に出て欲しいです。  

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