全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

「ちょっと、まってください」〜ナイロン100℃〜


  ◎11月15日 19:00(3時間10分)下北沢本多劇場

  作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

  ナイロンの25周年で久々の新作。

  イヌケラで「金持ちと乞食が少しづつ入れ替わるキチ○イ芝居」と

  予告されていたので、短時間かな?と思いきや3時間10分の通常時間

  コメフェス2チーム観てからの締め、2チーム分の時間でしたが

  考えながら楽しんで観れる、不条理喜劇でした。

  以外に疲れなかったデス。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY
 空に謎の飛行船が飛びかい、住民へ危険な薬を巻くのでは?

 そんな噂がもあって、貧しい人々の抵抗運動が盛んなとある町。

                     ・
 あるお金持ちの屋敷。

 実際は借金をして、返済は「ちょっとまってください」と断り続け

 お金持ち生活を続ける不思議なお屋敷と、そこに居るペテン師執事

 その庭に、やってきた乞食の兄妹。

 妹が見知らぬ館の人間に結婚しに来た事から、

 ペテン師も驚きの展開で、夢と現も境界がなくなる話が始まるのでした。 

<登場人物>

 ※不条理喜劇だからか配役表には男1とかしかないので名前で記載。

 三宅弘城・・・働いてないけどお金持ちで退屈している馬鹿な主人。
 犬山イヌコ・・・お金持ちの妻、借金で生計を立ててる事を理解してる人。
 遠藤雄弥・・・金持ちの息子、劇中家を出て反対派の幹部になる。
 峯村リエ・・・金持ちの娘、30代で嫁に行く気配もないふんわり女子。
                     ・
 マギー・・・ペテン師、金持ちの家の執事をしながらお金を横領してる。
 小園茉奈・・・金持ちのメイド、終盤ペテン師を脅して分け前をねだる。
                     ・
 水野美紀・・・乞食の娘エミリー、存在が不思議な時間を超越した女性。
 大倉孝二・・・エミリーの兄、馬鹿だかエミリーとは仲良し。
 みのすけ・・・乞食の父親、途中から金持ちの娘に求婚する。
 村岡希美・・・乞食の妻だが、実際の妻かどうかは不明。病弱
 藤田秀世・・・乞食の祖母役をしてる男、序盤で毒を誤飲して亡くなる。
 廣川三憲・・・夜間に来る郵便配達員・警察署長。
 木乃江祐希・・・金持ちの息子の婚約者、悪事がバレて来なくなる。

                     ・

 退屈過ぎて、何度も同じ話を繰り返す金持ちの屋敷。

 退屈シノギで執事が仕組んだ、ニセの誘拐事件電話が入り。

 他人の子供の身代金(実は蒟蒻)を支払うよう指示する主人。

 床に落ちていた絵葉書を見つけた婦人、はこれも投函するよう指示

 婦人の見送りで偽の受け渡しに向かう執事だった。

 執事が去った後

                     ・

 その庭に現れた乞食の兄妹、妹は見知らぬこの屋敷に嫁ぐと言い

 兄は拾った絵葉書を記念にプレゼントする。

 妹に言われて、部屋を覗く為、電信柱に登って下りられなくなる兄

 一方、妹は開いていた屋根から屋敷に潜入してしまう。

 そこへ乞食の家族が登場(他人同志だが寂しくて家族形成中)

 リアカーで運んだ家具を並べて居座る体制のを作ると

 執事が現れて、追い返そうとするがのらりくらりと躱される始末

 そこへやってきたのは深夜なのに現れた郵便配達員の男。

 執事が投函したばかりの絵葉書を持参。

 その絵葉書は先ほど乞食の兄が妹に渡した夜景の絵葉書

 この屋敷に嫁いで幸せに暮らしているという内容だった・・・・・。

                     ・

 一方、退屈な屋敷の中へ窓から現れた乞食の娘エミリー

 驚きながらももてなそうとする主人と婦人、

 「人間のエミリー」を理解するのに馬鹿馬鹿しい会話が続く

 そして、息子の婚約者が来ていると知り、悲しみ帰ろうとするエミリー

 しかし、エミリーの不思議な言動で婚約者の悪事がバレて退散

 そして息子と結婚すると思っていたが、性格の不一致と離婚を切り出す。

 更には主人と意気投合し結婚すると宣言し主人も快諾する。

 夫人はあっありと家を出て、旅に出るといいながら乞食生活へ

 息子も翌朝家を出て、何かの反対派グループへ参加する。

                     ・

 そして屋敷には乞食の家族達も住み始めるが

 エミリーは大好きな兄とだけ遊び、主人とは距離がある生活。

 乞食の主人と妻は、美味しい食事が口に合わず拾ったモノを食べ

 意味も無く来た鎧(鍵が無くて脱げない)付けた生活の主人は

 勇者みたいな自分に喜び、かつ守ってくれそうな娘に求婚する。

                     ・

 ある夜、メイドが執事の横領を指摘。

 皆に内緒でメイドを殺害、それを覗く乞食になった婦人の姿。

 しかし、それは2Fから現れた執事の悪夢

 窓の外を眺めると、その悪夢が展開されているのを見る人々。

 そんな白昼夢が入り混じる中、エミリーが次の街へ嫁ぐと宣言

 現実にも執事が横領しているのをメイドが指摘

 金額の一部を貰う事で一緒に屋敷を出る計画を立てる。

 (この2人がやがで乞食になり兄妹を生むような予言もあり)

 町の騒動に対して「中立派」を立ち上げようとした乞食の母

 その練習で「犯罪者名簿」の記載した金持ちの主人。

 その名簿を警察に廻した執事のおかげで警察署長が現れる。

 相変わらず馬鹿な主人は、前妻と警察署長を間違えたり

 そんな変わらない金持ちと乞食とは対照的に

 現金を持って逃げようとする執事=ペテン師の足が動かなくなる。

 そこへ現れる警察署長は主人をここで死刑にすると言う

 そこまでの罪とは思わなかった執事は止めようとするが・・・

 息子が現れて、渡っていたハズの名簿を奪還し提出

 これは執事の名前だと告げると、ナイフ・拳銃でメイドに手渡し

 彼を殺すように指示するのだが、拒絶するメイド

 しかし、何気ない馬鹿みたいな会話の中で銃が発射され

 メイドは撃たれ、刺されて動けない執事を残して乞食は隣町へ

 金持ち家族は家へ戻って行く・・・・

 雪のように降り続く白い「何か」

 誰かが立ち上げた中立派の意見で飛行船が撃破されたらしい

 垣根だった所が地上となり、沈んでる屋敷。

 通りかかった人に「ちょっとまってください」と助けを乞うペテン師の姿。

 
 いや〜労働者Mほどではないけれど、色々考える要素があって面白かった。

 当日のケラさんの挨拶文書を後で読んでナンセンスコメデイから

 「不条理喜劇」を作ったと書いてあり納得しました。

 だから、理由とか関連性とかを考えて追い求めるのは意味がないけれど

 どことなく繋がりを考えるような言葉とか登場人物の行動。

 ペテン師はペテンである事を時に忘れ、

 そして自分が作ったペテンが独り歩きして殺されてしまったという感じ。

 それは神様でもあるようなエミリーの存在、異分子による変化ですね〜

 サルのゴンタと人間にエミリーの所とか、意味も無く可笑しい会話が最高で

 乞食の父が強い女と結婚するという組み立てとか、堂々巡りな点は好き。

 一方で、執事とメイドが結婚して兄弟を生んだりするような架空の将来

 執事→乞食の父であっても不思議ではないし、

 巡って金持ちの主人になるのも、性格も記憶的にも問題ない気がします。

 まさに、シミの上書きの如き、今は同じシミが同時並列に存在してる感もある

 みなさん白塗りなのも「人形感」があって、神様の人形劇的でもあります。

 そもそも、仕事もしてない金持ちが金持ちとして存在する所からして不条理

 だから執事が横領した金で、やがて金持ちになるという考えも出来るしね

 パラレルワールドと言うよりは、色んな分岐が発生して、消えて、

 時間の輪までも流れが変わって行くような、

 そのハサミをエミリーが持ってて、繋いだりしている世界にも感じました。

 エミリーの訳の水野さん、強い女のイメージだけど

 強引に人々に入り込む所は通じる所があって似合いましたね。

 3時間10分、長くは感じなかったんですけど

 「夕空晴れて」みたいな短めのも、今後期待しております。

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事