◎2016年5月28日 14:30() 下北沢OFFOFFシアター 作・演出:鳥皮ささみ 毒きのこちゃんは何度も観ていたけれど、これが第一回本公演。 期待して、OFFOFFシアターへ向かいました。 土田さん、神戸さん、田村さんと女優陣は個人的に結構豪華。 どんな可愛らしいお話かと思いきや、期待を裏切る内容で それが、いい方向の裏切りなのか・・・・ その後、また可愛らしい作品が続ているので、失敗だったのかもね? 救いのない話は嫌いじゃないけど、ベッタリしてた印象の作品です。 STORY 髪の毛も寂しい眼鏡中年のイクマは独身。 家に帰れば、自分の事も忘れがちな痴呆症の母を世話する毎日。 コンビニの薄給で、余裕はない家庭なのに イクマ不在の時に、隣の貧乏漫画家が母親に漫画を見せて 喜ぶ母親は食事をご馳走してしまうし、目が離せない。 コンビニの同僚は使えない人ばかり・・・ イクマがら無理矢理お金を借りては返さなかったり 外国か来た若い女性は、口だけで手は動かないのに その所為でミスがあっても、愛人関係の店長はイクマを責め立てる。 そんなイクマの安息は 時々行く風俗店のユイちゃん、何もせず話をするだけだが、かなり好き状態。 こんな日々でも真面目に働く、ボケた母自慢のやさしいムスコ。 ・ <登場人物> 原田いくま:佐藤幾優・・・主人公の優しいと言うより気弱な息子。中年・独身男 原田ふみこ:工藤史子・・・イクマの母、痴呆が進んで目が離せない感じ かねこ:金子清文・・・イクマがバイトするコンビニの同僚、お金にダラシナイ なかやま:中山裕康・・・バイト先の店長、思慮が浅くイクマの所為じゃない事も責める。 マリシア:土田有未・・・バイト先の使えない外国人女性、店長の愛人枠。 もりた:森田ガンツ・・・イクマ家の隣に住む売れないまま年老いた漫画家1号 うえだ:植田祥平・・・・モリタと一緒に藤子不二夫を目指しているダメ漫画家。 カンベ:神戸アキコ・・・大家さん、家賃未納の漫画家2人を探して時々現れる。 ゆい:田村優依・・・イクマの通うシングルマザーの風俗嬢、イクマは基本話すだけ ・ やさしいムスコ:イクマの生活は簡単に崩れてく・・・ バイト先の同僚は、終に店の金まで持ち出してしまうが、イクマに罪を着せる 否定しても信じてくれない店長、店はクビというか逃げ出してしまう。 逃げるように向かったユイちゃんのお店、彼女に告白?しようとしたのだが 農家のお客さんからプロポーズされたと喜びながら報告され 言葉を飲み込み、祝福して自宅へ帰るイクマ。 とりあえず、暫くは貯金を切り崩して次の仕事を探そうと通帳を確認したが! 目の前に自分が居るのに・・・ オレオレ詐欺にひっかかり、貯金が無くなってしまっていた! ・ 崩れ落ちるイクマ、叫んだあと何かが切れてしまう。 嗚咽しながら母親を自分の手で永遠の眠りにつかせ、自らもロープを首にまわし 苦悩から解放されるのでした・・・・ 介護の母親を殺して、自殺するって方式は社会問題にあるけれど 数々の番外公演で、お蕎麦食べたり、芝居作りを見せたり、色んな手法で 楽しませてくれた毒きのこちゃんの公演は根底に「可愛らしさ」があったのに・・・ 役者さんとかキャラのテイストは毒きのこちゃんらしさはるけれど 内容的には、そうなるよね?と思うだけ ベタとは言わないけど、STORY的には救えない展開でも、今回は残念な内容 本公演で、これもってきたかぁと、かなり残念に思った次第でした。 田村さんは相変わらず可愛いかぅたけど、 神戸さんも勿体ない使い方で、優し過ぎて、他人を庇ったり、いい事したのに 結果的に追い込まれるなら、まだ良かったのに 優しいムスコといいつつ、だた我慢している気弱な息子で怒る事もするし まぁ、その後の公演はまた面白く、可愛い公演をしてくれてるので ある意味、貴重な「本公演」だったと思うようにしておきます。 これ、直後にブログ書いてたら、こんな風に書いてないかもね?(笑) |
この記事に