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「悪魔を汚せ」〜鵺的〜



  ◎2016年5月18日 19:30() 下北沢駅前劇場

  作:高木 登   演出:寺十 吾


  着物で映る大家族のフライヤー

  福永マリカさんはこの時点では月刊「根本宗子」への出演しか観てないケド

  ここから悪女ブリがイメージ着いた最初の作品。

  前売り完売で、シンクロ少女が隣で公演していた時期。

  誕生日で有給取って並んで当日券で観劇。

  その年の自分の中でのTOPの作品となりました。衝撃感凄い作品です。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


備忘録的な「18ケ月前」の観劇記事なので、覚えてない部分多いです。



 STORY

  製薬会社の創始者一族「美樹本家」

  現在の当主は寝たきり状態だが、そうなるまでは欲望に忠実な化物

  愛人の子供にも手を出して妊娠させたり、

  他の娘や息子の嫁、孫娘にまで手を出そうとするような異常な男。

  その父親からも酷い血の家系(実母との子供が現:当主とか・・・)

  当主のやる事には黙って目をつぶる、そんな犬神家の一族みたな家

  長女:春野の子供、謙人は無気力、佐季は特に残虐性を持って成長

  異常な一家に変化を持たせようと企んでいた。

  そんな中、笙子が可愛がってた猫が庭先で殺されている。

  さらに、怪文を包んだ石が投げ込まれる。

  春野以外は、謙人・佐季を疑うが白状しなければお咎めしない家族

  一季は2人から真実を聞いてても口を噤む・・・

  そんな中、家の最大の問題、当主がタンを喉に詰まらせて亡くなるのだった。

                     ・

 <出演者>
 ○美樹本家
  謙人:祁答院雄貴・・・春野の長男、大学卒業も皮肉屋のニート

  一季:秋月 三佳・・・春野の長女、心優しい美人の箱入り娘。

  佐季:福永マリカ・・・・春野の次女、高校生で残虐性も強い猫殺し犯。


  春野:猫田直・・・長女、血族以外はゴミ以下扱い、子供3人親は違う。

  大助:釈八子・・・春野の婿、頭が上がらす子供3人中実子は不明?

  夏彦:斉藤悠・・・長男、自分の血族を嫌っている。

  笙子:高橋恭子・・・夏彦の嫁、優しい良識派だがいつも虐げられる。

  秋良:秋澤弥里・・・次女、派手好きで夫はお飾り。

  保雄:杉木隆幸・・・秋良の夫。婿だから謙人・佐季からも馬鹿にされる。

  冬子:奥野亮子・・・愛人の子で三女、実父の慰みものになり家を出る。


  御子柴:池田ヒトシ・・・会社の重役でもと刑事。

                       ・

  葬式の後、会社から御子柴からの話が始まる。

  会社へ届いた怪文書の存在、中身は全面的には言わないが

  当主が殺される可能性を示唆

  実際は窒息死(佐季がタオルを顔に置いた)が事故死を貫く事。

  会社としてのお願いをするが一季だけは

  「身内に人殺しが居る事」を伏せる事に納得が行かず、引きこもる。

  葬式にも来ない冬子の悪口を言う春野。

  謙人達の話題から、夏彦・秋良の孫が居ない話になり・・・

  秋良が保雄の子供を産みたくなくて、新婚早々堕胎した事を暴露

  何かが切れた保雄は秋良を殴り、そして春野へも暴力を振るう

  秋良は逃げ、保雄は夜な夜な春野の寝室へ行き、恐怖を与える

  そして・・・笙子へ好きだと迫るのだが夏彦が現れ未遂へ

  子供を作ろうとしない夏彦、自分の子供とするから保雄と寝ていい

  美樹本の子供を作りたくないと言う夏彦の言葉に泣く笙子。

  そして、更に一族は崩壊の階段を降り始める。

                        ・

  部屋に引きこもっていた一季だが、夏彦自殺の報で部屋を出て来る。

  御子柴に呼ばれて揃った一同。

  そこには冬子も現れ、実際は父親との子供を育てて今は中学生

  夏彦が金銭的援助をしていて、感謝はしているが家は憎んでいた。

  その思いを子供が引き継いで石を投げこんでたらしい・・・

  冬子の元に届いていた夏彦の遺書と、

  会社に来ていた怪文書の全文が明かされる。

  3兄弟の親が違う事も始め、夏彦がこの一族の血を嫌悪してた理由

  美樹本の家系から妾とか血族を辿った所、笙子の家も発見

  愕然とした夏彦はこれ以上、美樹本の濃い血を作りたくなかった

  冬子の子供は残ってしまったが・・・・

  そして、冬子の子供に面会しようと家族が出て行く中

  残った笙子・一季に御子柴はこれから会社は美樹本家を切ると予告

  2人には家を出るように促すのだった。

                        ・

  家を出て行く笙子。

  一季は様子を見てから出て行くといい資金の10万円を譲り受ける。

  その夜、ポリタンクを持って居間に現れる一季。

  この家(血)を絶やそう家に火を放そうとすると謙人が現れる

  謙人は死にたかったからと睡眠薬を飲んで寝る。

  佐季だけでも殺せれば十分だと火を付けるが、笙子の携帯から入電

  その声の主は佐季

  笙子を捕まえ、自分の布団に眠らせておいたと高笑い

  真面目な一季に笙子を殺させたかったと言う佐季

  一季は佐季を殺す、殺すまで死ねないと炎の中で誓うのでした。

 


  2016年の個人的N01作品。

  幻戯に次ぐ鵺的で好きな作品となりました。

  冒頭に言った通り、福永さんが根本作品では常識ラインの役なのに

  ここでは最初から悪役だし、どうやったら大人の女性を捕獲できるか?

  ま、それは置いといて最後まで悪人な上に一季の敵として

  今後も存在し続ける狂列なキャラクター、天晴でした。

  対局の秋月さん、華奢な体躯の通りか弱く優しいキャラから

  最後はがソリンを撒いて放火、そして一季を殺す決意をする豹変っぷり

  その振り幅は大変だと思うんですが、やり切ってて凄いと感心しました。

  終始緊張感ある空気で、春野も嫌だし、保雄の暴力切替もいいタイミング

  (鵺的の緊張感は日本のラジオさんとは異質なんだよね)

  本当に悪魔のような佐季、混沌として滅びを選ぶ謙人、希望の一季

  春野から親は違えど3種の気質が独立して生まれてしまった感じ


  もう衝撃の感じで、本当「犬神家」の助清がやり切って逃げた感じです。

  物語としては2時間ですから、あれ以上広げるのも大変だけれど

  怪文書を出せる位の知性がある佐季ならば

  冬子の事も突き止めて、息子を利用する位はしてても可笑しくない

  面会後に佐季が「普通でした」と感想を述べてるので初見でしょう。

                      ・

  直後に書いてたらもっと細かい部分も賞賛してるでしょう。

  その後の、フォトジェニック、奇想と続いたところは、少し食べ飽きたかも?

  福永マリカさん以外にも、強烈な怪物を待ってます。

  フォトジェニックで現れた時は、待ってました!感凄かったけどね

  寺十さんの演出作法は解らないので、高木さんが演出してたら

  どんな風になるのかが興味ある作品、5年位で再演して欲しいなぁ

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