◎2016年5月13日 19:30() ギャラリースペースしあん 作:屋代 秀樹 演出:石黒 麻衣 屋代さんの脚本、と言う事で相性の良い組み合わせ。 仕事終わりで夜のギャラりーしんへ 洋風なマフィアの話なんですが、和風のギャラリーが不思議と会う空間 過去と現在が入り混じる、静かな復讐劇が始まるのでした。 STORY マフィアのドンがカフェ(レストランかも?)に居た時に射殺されてしまう。 部下達は犯人差しを始め、日本から来ていたバイトの留学生セーコは 犯人が捕まるまで、帰る事を許されずに軟禁状態で夜は更けていく 幼馴染4人が悪乗りで初めて、今は大きくなったマフィア。 犯人は身内の中に居るような・・・事実が少しずつ判明していくのでした。 ・ <登場人物> カッラーロ:村山新さん・・・カフェで殺されたマフィアのドン。 ジーナ:しまおみほさん・・・殺されたドンの前妻で故人、ドンとは幼馴染。 ルチアーノ:三瓶大介さん・・・ジーナの兄でドンの片腕、(幼馴染) レオーニ:宮崎雄真さん・・・ドンの旧友で幼馴染、心優しく荒事は本来苦手。 クラウディア:三澤さきさん・・・ドンとジーナの娘、箱入り娘で情緒不安定。 ファウスト:市川賢太郎さん・・・ドンの養子となった若頭的なポジション。 アンナ:、石黒麻衣さん・・・ドンの後妻、控えめな大人しい女性。 マウロ:澤原剛生さん・・・アンナの弟、頭は悪いがコネで組織に居る感じ セーコ:藤田早織さん・・・ドンが殺されたカフェでバイトしてた日本人、拘束される。 ・ 正直順序立てまでは覚えてないのですが・・・ ドン殺害の犯人探しで入れ替わり立ち代わり人々がやって来る そして、若かった頃のドン・ジーナ・ルチアーノ・レオーニの姿が描かれる ジーナとドンの結婚式に行かなかったレオーニ レオーニとジーナは付き合ってたらしく・・・ジーナは内緒で彼との子供を産む それをレオーニにも隠して、ドンとの結婚前にレオニールに託した赤ん坊 それがファウスト、それから頭角を現しドンの養子となった(ハズ) ドンを殺害したのはルチアーノっぽい 確か、レオニールも亡くなっていて、邪魔になったドンが暗殺したと思われる ルチアーノにとっては友人と妹を不幸にした敵なのかもしれない・・・。 ルチアーノに銃口を向けるファウスト。 自分の出生を知っているのか?真面目にドン殺害の犯人として追い詰める。 結末といかラストは幸せそうな過去のシーンで終わった気がします。 義理の兄だけど恋愛感情的なものを持つクラウディア 純粋に振り回されるマウロと、自分を犠牲にして生きて来たアンナ 女性達の苦悩も描いた作品でした。 石黒さんの役者としての面を初めて印象付けた作品でした。 後にシンクロとかにも出演する三瓶さんを初めて観た公演でもあり 静かに義理に熱い悪役を好演してて、最初から印象強かったです。 日本のラジオの常連とも言える役者さん達が多くて、言葉の感情が少ない (揺れたり、大きくなったり、小さくなったりしない) そこが一癖二癖ある感があって、緊張感というよりはどんよりした空気 「負圧」にも近い感覚かなぁ、少し暑い五月の夜でじっとりした感じでした。 そんな中でマウロの馬鹿っぽさが緩和剤になってましたね〜 本当の親子ではないけど、クラウディアを本当に心配するアンナ その2人を見てると、本当に男達に翻弄されてる感じがしましたね〜 結局、男はみんな疲弊して潰しあい、女が生き残っても、いい未来あるかな? 覚えてはないけど、過去と現在の切替展開が上手いなぁと思った舞台 それと、ミズウミとかその後も何度か観てますが ギャラりーしあん、好きな場所になりました。 |
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