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祝☆本多劇場 「滅びの国」〜ロ字ック〜


  ◎2018年1月17日 19:00(2時間)下北沢本多劇場
  ◎2018年1月21日 14:00(2時間)下北沢本多劇場

  作・演出:山田佳奈

 <出演者>
  吉本菜穂子、三津谷亮、小野寺ずる、日高ボブ美、山田佳奈、大竹ココ、Q本かよ、
  滑川喬樹、大鶴美仁音、小林竜樹、冨森ジャスティン、水野駿太朗、東谷英人
  キムラサトル、ホリユウキ、オクイシュージ、黒沢あすか、柏崎絵美子、倉冨尚人、
  近藤洋扶、三丈ゆき、JUMPEI、照井健仁、難波なう、橋本つむぎ

  2016年の「荒川神キラーチューン」の再演から、1年半ぶりのロ字ックさん

  初本多劇場進出と言う事で、おめでたい!

  美顔鬼も本多進出って事か?本多進出最短劇団ではないでしょうか?

  私は初日と楽日をトークイベントで購入、行ってまいりました。

  最近で言うと、柿さんにはゴーチが、根本さんにはヴィレッジが付いているけど

  ロ字ックさんは自力っぽい?ホント凄いね〜

  ムーラボから昨年の渋谷演劇祭でも受賞しているし、当然楽してないけど

  確実に知名度は上がってるのでしょう、パルコとか紀伊国屋も近いかな?

  初日、凄い花が多くて華やかなロビー、宮原さんが居てホッとしましたね

  満席の中、初日の舞台が始まるのでした。(先にパンフと台本買ったよ〜)


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

 舞台は東京のとある近代的な団地。

 奥には古く、住民が退去したら取り壊しが始まる予定の団地が見える。

 そんな古い団地付近では、バットを持った男達の集団暴行が密かに勃発。

 団地の中のとある夫婦。

 新年会で酔った夫を送って来た部下2人。

 上機嫌で暴れた後、トイレに入っていった夫、スポンスポンと鳴るライン。

 近くだからと送ってくれた部下の女性、実は横浜に住んでいるらしい・・・。

 そんな彼女から入ったラインには「センテンススプリング」な内容。

 夫の不倫相手に値踏みでもされたかも?

 少し前、団地内で噂になった、男娼を買った主婦の話。

 それを思い出したのか?夫の浮気を知った妻は、女性風俗へ電話する。

                      ・

 一方、ダメな若者が集うシェアハウスに住むイケメンの男。

 最低な父親から離れ、悪友と2人で立ち上げたオバサン向け風俗。

 悪友は直ぐに辞め、金が亡くなれば仲間と人を襲って財布を奪って稼ぐ日々

 一人で女性向け風俗の受付を続けるイケメンは

 誰にも愛された事が無いまま、一人のオバサンの指名を受けるのでした。

                      ・


<主な登場人物>

 ・透子:吉本菜穂子さん・・・団地に住む主婦、見合い結婚の夫と退屈な日々。

 ・祥示:三津谷亮さん・・・シェアハウスに住むイケメン男、一人男娼として活動。

 ・典江:黒沢あすかさん・・・透子の部屋に入り浸る同じ団地のウルサイ奥さん。

 ・渉 :オクイシュージさん・・・透子の夫で部長職。亭主関白で部下と浮気中。

 ・高城:山田佳奈さん・・・渉の部下で浮気相手、透子を見に渉を送って来る。

                      ・

 透子の部屋にやってきた祥示。

 イケメン過ぎて、お金を払ったけれど接近を躊躇する透子。

 こんな綺麗な男の子とそんな事になったら・・・絶対好きになったちゃうから!

 テンパリながら拒絶する透子へ、「じゃ好きになっていいですよ」と言う祥示

 そして、透子はまた電話をかける。

 2回目なんですけど?五回目なんですけど?祥示でお願いします!

 ウキウキな透子の生活はアッサリ、と終了してしまう。

 次のお客さんへ向かう祥示を執拗に引き留めると、キモイと拒絶される。

 我に返った透子だが、もう手遅れ

 夫、渉に典江が「最近弟さん良く来てますね?」と聞いてきたきたらしく

 その夜、帰宅した渉から「何してるんだ」と追及されるも、

 逆に高城との浮気を追求し、物を投げつけてから逃げる透子。追う渉・・・

 シェアハウスの面々が渉を捕まえボコボコにしてしまう

 そこで再会する透子と祥示。

 透子は祥示の為に、渉を病院へは連れて行かず風呂場で休ませる

 薬局から帰ると、勝手に上がり込んでいる典江が、

 渉と休日の約束をしていた高城を部屋に上げていたのだが

 高城の言葉にカチンと来た透子は高城ともう一人を追い出し

 残った典江にも、風呂場を覗かれる不安もあって、普段言えない事

 自分で優越感を満たさないで欲しいといって、典江も追い出すのだった。

                       ・

 最低の父親と再会して気落ちしていた祥示。

 仲間の暴行で透子に迷惑をかけた事も重なり、透子の家に通い出すが

 透子は祥示に感謝をしながらも、渉とはもう会わないと告げる透子。

 典江の子供が現れて、それを追いかける透子。

 代わりに部屋に入って来る、典江は部屋を物色し、風呂場の渉を発見。

 間の悪い事に、祥示を好きな女性に金で雇われたがシェアハウスの男達が乱入。

 透子と間違えて、典江を襲い始めるのだが

 透子の部屋を出てから、思い立って戻って来た祥示が彼らを止めようとする。

                       ・

 退院した渉と再会した透子。

 離婚と色々な解約の手続きについて説明し、心配しながらも別れる2人。

 ストリートミュージシャンの「終わらない歌」を聞いて「終わらないと困る」と言う透子

 そして一人になった透子と祥示が再会。

 嫌いなオヤジだが、弟が生まれたと言う祥示に「喜ばしい事」と告げる透子だった。

                       ・

 その他、シェアハウスで繰り広げられる薄氷の上のような関係と

 ジョンイルと馬鹿にされて、逆襲をする女とか、繰り広げられますが

 メインは透子と祥示の2人の物語です。

 
 簡単に透子メインの内容だけとなりましたが、普段は舞台上に居ない役者さんが

 オープニングから時折馬鹿騒ぎとか、ダンスシーンで登場し、場面に区切りを付ける

 2時間弱ありましたが、そんな展開もあって長くは感じませんでした。

 楽日には補助席まで出て、凄いなぁと感慨に浸った部分もありました。

 冒頭とか終盤でも祥示がダメオヤジの家族とすれ違うシーンでも通路演出があって

 初本多なのに、やりたい事をやった感じに拍手です。

 通路だと前の席の人には見えないリスクはありますが、恐れずにやったのは拍手!

 奥行が出来、舞台では透子が典江の子供に承認欲求の事を説いてる風景と重なる。

 ツイートの意見では初本多だから、前列から反対側が見えないセットだとの意見もあり

 正直下手の前列からは中央のセットで、上手奥とか言葉が読めないと思ったし

 冷蔵庫とか、セットに移すLINEの会話もボケてしまってたり

 それでも、人力で中央のセットを何度も拘って場面ごとに角度を変えたりしたのは

 山田さんの出来る限り思う通りにやった事だと思っています。

 広い本多でも走る走る、吉本さんもオクイさんも、山田さんのスピード感は健在でした。

 大きなカンパニーの支援をある訳じゃなく自分達だけでやってるから思い切りが大事

 まぁファン目線の意見だから、ただ見るだけの観客には伝わらないのは当然だけど

 本多の400人近い全員に良く魅せる事は不可能だし、

 全部に向けて「いい子」な作品なんて、きっと面白くないものね、 

 ただ、新圧は早めに引っ込めて欲しかったかな?(笑)

                       ・

 シェアハウスではジョンイルと陰口をたたかれながら、

 ネタでしょ?と勝手にネットに上げたり、他の人々の関係をバラシて壊すボブ美さん

 最後には逆襲するずるさん、そこは「ビビル」のような一面が見てとれました。

 正直シェアハウスは、あんな酷い連中が集中してるなんて大家・不動産は大丈夫?

 あの中お一人が家主の息子とかならありえそうだけどね〜

 個人的には物語の中心ではないのでフォーカスしてしまわないように見ていた

 シェアハウスの事も細かく演出して描いたのは、あそこも祥示に居場所じゃない

 それを見せる為だけにあるような気がして、

 それだけの為に、そこだけでも沢山の関係性を作り壊していったのかと思います。 

                       ・

 本筋の2人。

 個人的には本谷でかなり拝見していた吉本さんのキャスティングに尽きるかな

 吉本さんじゃなきゃ、もっと重いものになって観るのが辛かったと思うし

 吉本さん独特の雰囲気と声でワーとか、ごちそうさまとか言われると微笑ましい

 だから「不良になってやる」と思った発想が、なるほど!と合点が行きましたね

 遭難を降板して拝見出来なかった黒沢さんのオバサン感も強くて、面白い

 彼女も含めて渡り鳥というキーワードが出ていたのですが

 一つだけ違和感がありまして、「渡り鳥よ、さらば!」の言葉がね

 ハードボイルドな男性作家的声を連想してしまって、女性・又は無性別の言葉で

 言葉が綴られていたから、一瞬違和感が2回とも感じました。

                       ・

 祥示もなぜ父親の言いなりなのか?

 愛されてないけど、何かを期待しているのかなぁ、透子と再会して恋愛ではなく

 近所のお姉さん的な位置の愛情が生まれてるんじゃないでしょうか?


 購入した台本、キチッとは読んでないけれど

 最後のシーンタイトル「何でもない終わり」って言うのが何とも好きです。

 鳥取とか、夜逃げるとか、騒動は起こるし、嵐が去った後だけど、

 何でもない終わりって共通する雰囲気があります、どんな人にも色々あって

 何回も何でもない終わりを重ねるんじゃないでしょうか、でもそこには希望があり。


 強い期待は出来ないけど、薄っすらと光が見えそうな感じがいいですね〜

                      ・

 正直、感情移入出来るキャラは居ないので漠然とした感想になってしまった。

 山田さんの次の一手を楽しみにしています。

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