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「夏眠」〜 いいへんじ〜


 ◎ 2018年5月12日19:00(60分)早稲田どらま館
  作・演出:中島 梓織

  今年の下北沢演劇祭の案内で気になっていた「いいへんじ」さん
  今年「ろりえ」10周年イベントを行って、学生会館とかどらま館とか
  学生演劇もまた見なきゃな〜と、いい劇団探しもしたかったので
  直前に予約していってきました。
  綺麗な「どらま館」は3回目かな?
  客入れから男女が他愛もない会話をしていると、残り10分位から
  主催さんが登場、昼公演のダメ出しみたいなのを話してから開演


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


<START>
  22歳の女の子、彼女の幼馴染の男との5年間の話。
  全編彼女の記憶というかモノローグのような、お話が始まる。
                      ・
  ・ナツミ:松浦みるさん・・・隣の幼馴染スギタが好きだった、22歳。
  ・スギタ:内田倭史(萩原涼太)・・・昼寝が好き(過眠症)で不登校の男の子。
                      ・
  22歳の夏休み。
  主人公:ナツミは、寝ているスギタに話しかける。
  不登校だったスギタがある時言った言葉「生きる意味、な」
  その「な、」に死亡フラグでも感じたナツミは「これはヤバい、死んじゃうよ」
  一人そう危機感を募らせて、スギタをなんとかしようと試みた

  17歳の夏休み
  夏休み、毎日スギタの家に通うナツミ、手にはサーティーワンアイス
  学校に行かないのか?と心配する言葉
  スギタを守る宣言のニュアンスを言葉にしたが、寝ちゃうち解らないスギタ
  (ステージ後ろには時折、台本の文字がセリフと同時に展開される)
  スギタにダメ出しして、「そういう所がダメなんだ」のそういう所は教えずに
  リテイクで展開していくナツミのスギタ生存作戦クリア確認。

  20歳の夏休み
  スギタへ好きって事を伝えたいナツミ、ダメだしとニュアンスでなんとかクリア

  22歳の夏休み
  本当は「死なないで」って言えば良かったのに・・・
  スギタから「合いにくればいいじゃん」と言われ、制服を脱いで喪服になると
  最後まで踏み込めなかったスギタが眠る(遺体)の傍へ降りていくのでした。
 
  劇評の方とのアフタートークがあって、今回は「台本を写す演出」が起点で
  作った作品でスギタのWキャストで17歳のナツミと22歳のナツミバージョン
  2つを交互上演していたそうで、購入した台本を後で読んだら感想加筆する
  かもしれません。
  22歳バージョンは冒頭からスギタが22歳死んでいる事が解る。
  自殺なのか?過眠症というワードも出たので関連による病気かもしれない
  彼女んの頭の中、演出家のようにスギタに男としてのダメ出しと
  役者としてのダメ出しみたいなのが同調して、面白い演出。
  言葉の意味(ニュアンス・プレミアム)をドン!と映しだしたり小技とナツミの
  テンションが面白い、長いセリフなのに松浦さん凄い〜。
                           ・
  内容としては彼女の中で、過去自分は頑張って来た事を振り返る感じ
  個人的には長い言い訳をして、自分の中でスギタに許しをもらって
  ようやく会いに(通夜・葬式)に行く決断の行為みたいな印象でした。
  一人称の太宰治「女性徒」を最初に思い浮かべたり
  スギタの事、本当に好きだったのか?実際あの会話はあったか?
  引きこもるスギタにはナツミとの会話は数少ないイベントだけど
  ナツミには学校に通う日常に埋没して、記憶なんて怪しい不確かなモノ
  ふと亡くなったスギタへ、自分なりの整理をつけた美化した物語な気がする。
  客席から質問で、段差(素部隊)のセットについて意味は考えてないとの事
  でしたけど、17歳、20歳、22歳として3段あるのかと思ってました。
  最後まで踏み込めなかった最下段(スギタの部屋?)に決意して降りるのが
  境界を超える儀式になってるんだけど
  死んでいるスギタには下ではなく、上の方が良かったような気がする。
                          ・
  とりあえずなかなか面白いので、次回公演「過眠」行けないけど
  その次はまた拝見したいと思わせる作品でした。

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