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「はこぶね」〜劇団おおたけ産業〜


  ◎2018年5月26日 18:30(85分)新宿眼下画廊スペース0
   脚本:屋代秀樹(日本のラジオ)・演出:大竹匠

  日本のラジオ・屋代さん脚本提供という事で未見の劇団さんを初観劇
  眼下画廊の0って意外と観劇機械少ないので、あの引き出しのある棚
  いつも毒キノコちゃんの公演を思い出すんですよね〜
  20名も満たない客席ですが満席、ゆるっとした諸注意の後で、
  なんとも「ゆるふわ感」の宗教・ニート・失恋物語が始まるのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 START
 STORY
 心のストレッチと称して、女友達を「集会」に連れてきた女性:烏丸。
 普通の家・普通の部屋で集まる普通の人5人と、教祖的な役割の気弱そうなタロウくん
 外側に居る姉の空気読めない介入。
 他メンバーから、ホーリーネーム(聖名)や前世の話をされて、逃げてしまう女性:鳩山
 ここは庵野ハナコとタロウの部屋で行われる無料の宗教的な集まり。
 神の声が聞こえ、魂の痕跡から前世を見て、予言を与える寝癖&スエットの青年。
 姉の聖書・ノアの箱舟の章を読みながら、物語か簡単に進み終わっていく。
 
<登場人物>
 庵野タロウ:藤原拓弥さん・・・寝癖&スエットの引きこもり、神の声が聞こえ・魂が見える
 庵野ハナコ:野村美優さん・・・タロウの姉インドカレー屋で働くマイペース・前世:Jハムスター
 瀬村:田中祐理子さん・・・聖名:ミシュマル、ハナコの友人で世界滅亡を信じてる。前世:ゾウ
 浜:藤口圭佑さん・・・聖名:ピンケサン、瀬村の義理の兄で監視役でもある。前世:アフリカ部族?
 八幡:中村雄貴さん・・・聖名:ヤヌーカ、ハナコのバイト先の友人、前世:海外の田舎モノ
 烏丸:西出結さん・・・ガチでタロウをメシア(救世主)として信仰し、信者を増やそうとする。
 鳩山:油川双葉さん・・・烏丸が連れてきた信者候補の女性。前世:古代の巫女
                               ・
 集会の翌日。
 タロウにマイペースな姉の会話が始まると、予定外の来客。
 昨日帰った女性:鳩山が前世の事について知りたいと言ってくる。
 子供の頃から見る夢があり、その夢で古代の女性だったという彼女、
 タロウの前世話が夢と合致して、前世と今の影響とか聞きたくて来た彼女。
 彼女に質問に合わせるように話すタロウ。(本物なのか?ハマる鳩山)
 鳩山とアトランティス展や釣り堀へ前世の話を絡めてデートに出かける。
 久しぶりに外へ出たタロウを心配し、喜ぶように突っ込む姉。
                               ・
 他方ではそれぞれ違う理由でタロウの会へ来ている人々。
 ミシュマルは本当にタロウを信じて、修行と瞑想に真剣に取り組む。
 ピンケサンは奥さん(ミシュマルの姉)と不動産経営するその両親に頭が上がらず。
 ミシュマルの監視目的で集会に来てるが、自宅での肩身の狭さから解放されていた。
 そんな中、昔から友人のヤヌーカはのんびりした今の感じを尊重しているが
 新参(まだ聖名も決めれれてない)烏丸は、タロウへ心酔してメシア(救世主)へ
 きちんとした呼び名が必要とか、姉が神聖の邪魔をしてるから信者が援助して
 独り立ちさせようとか、自分たちはガーディアンだから教祖・メシアを守る必要があるとか
 かなり怖い思想を提案してくるのだが
 ヤヌーカは驚きながら用語だけ取り出して面白がっている。
 そこへやってきた鳩山。
 鳩山がタロウと会っていたと聞いて、鳩山はタロウと特別な関係なのか?と迫り
 タロウにも尋ねるのだが、烏丸の悪魔と呼ばれ、何でもないと逃げる鳩山。
 デートだとし指摘されて、恋愛感情とか持つのか?と尋ねられるタロウ
 〜暗転〜
 今日も顔を出さないタロウ、仕方なく帰るミシュマル達。
 鳩山との失恋にゲームして部屋に引きこもるタロウ。
 元々引きこもりだったタロウが急に「神の声が聞こえる」とか言い出したから
 八幡や瀬村を紹介した事を誤る姉。
 タロウに失望し、今は怪しいヨガ集団へ行ったらしい烏丸。
 部屋から出てくるタロウにバイトを進めるが、理由はわからないが強く拒否するタロウ。
                             ・
 ハナコの所にやってくる瀬村
 バイト雑誌をめくるハナコ、インドカレー屋が閉店したらしい。
 店長と八幡が見せて大麻等違法の売買がバレて仕多らしい・・・家賃を心配する瀬村。
 実家の不動産を紹介しそうな雰囲気を拒むハナコ、実家からタロウに対する仕送りで
 なんとかやっていけると笑うハナコ。
 タロウは釣り堀へまた誰かとデートらしい・・・
 瀬村はハナコに真面目に一緒に修行しないか?と提案してくる。
 もし、世界が滅びるなら自分だけ生き残っても寂しいし、友達はハナコしかいないから・・・
 そんな切っ掛けで始まる友達同士会話。
 それをかき消すように「ハレ晴レユカイ」が流れ、「失恋しました」と主張するタロウが
 中心でみんな踊りだすのでした。
  
 流石、屋代さん脚本と言う感じは烏丸の思想的な所では感じましたが。
 日本のラジオだったら怪しい、静かな演出を想像する所
 本当に普通で、ゆるふわな教祖感が屋代さんの作品とは違う雰囲気にしてましたね
 それが意外に面白い、姉・ハナコのグイグイくる感じと何でも受け入れる強さ
 キャラクターも役者さんも良かったし、個人的にはハナコが神のような慈愛あるよ
 鳩山は精神的に参ってたから、タロウとのデートもドレスUPしてるし
 タロウもちゃんとしてくるあたりは、高校生レベルの拙い精神状態で解りやすいです。
 もしかして、最後の釣り堀で正式に失恋したのかもしれませんね〜
 涼宮ハルヒは世界の滅亡を止める話ではありますが、その楽曲をみんなで歌って踊る
 そんなエンディングは屋代さんじゃんくて大竹さんの演出かな?
 こんな物語には、これくらいの流し方が丁度よかったのかもしれません、私はOK!
                           ・
 ほんと、バケツにも満たないタロウの受け皿を箱舟と信じるのは
 各登場人物によって色々な見方があるんですね、姉には何も感じないのでしょう。
 烏丸が具体的かつ金銭的な話を提案していくのが、面白い、八幡と同じ感覚でした。
 この辺りの会話で屋代さんを感じましたね、教祖が祭り上げられるシステムです。
 烏と鳩は共存出来ないから、こんな結果になったのかも?
 結局はタロウに瀬村二人の仕事しないニートを見放さず、見守り負けないハナコが
 2人の「はこぶね」なんだろうね、だからハナコが読んでいたって事かと思いました。
                           ・
 不思議にチェキ会とか、身内感が多い客席だったので早々に帰りましたが
 時間が合えば大竹さんの作・演出も見てみたいです。

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