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「Last Night In The City」〜シンクロ少女〜


  ◎2018年6月2日 14:30(2時間20分) ザ・ズズナリ
   脚本&演出:名嘉友美

  ここの所、LOVEシリーズで平日公演を楽しんできたシンクロさん
  昨年7月以来の本公演、シンクロゴッサムシティからCity繋がり?
  Twitterで初日から好評との評判なので、ファニーガールとか
  ファニーピープルのような街を去る人、そして戻ってくる人の物語
  なのかなと想像して行きました。
  桟敷席は1列のみ、公演によっては桟敷席と段差の間に2列位
  入るのですがセットを前までだして、座る所があるだけの空間が
  3段あり、それだけのセットですが、2人の歳の離れた親友の
  再会を描く?無常と寂しいとも取れる作品が始まりました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
 公演のベンチ、女子高生:ミキと小学生:ジュンの最後の会話。
 この街を出ていくミキ、再会したいジュン、ジュンの下手な「かくれんぼ」を例に
 会おうと思えばいつでも探しだせるから!そう強がるミキ
                        ・
 一方、体育座りで寂しさを抱え込む夫、部屋を出ていこうとする妻。
 下半身しか残っていなかった娘が履いていた靴。
 突然の事で何も出来ない夫と、夫の為に泣かないのに強いね?と責められて
 悪口だよと言い返す妻、最後に食事に行こうと部屋を出ていくのでした。
 
<登場人物>
 始まりの時期
 ・ジュン:細井準さん・・・元気な小学生、公園でいじめられてたがミキに助けられる。
 ・お母さん:名嘉友美さん・・・ジュンの母(テツコ)本好き、数年前DV夫が事故死
 ・もりへー:用松亮さん・・・テツコの自称セフレ、ジュン達と長年同棲中も結婚意思0!
 ・ミキ:小野寺ずるさん・・・ジュンと同じ母子家庭のJK、学校放火未遂で停学中。
 ・ケンジ:中田麦平さん・・・ミキの母親が再婚し、相手の連れ子で兄。求職中の大人
 大人の時期
 ・お父さん:斉藤マッチュさん・・・母の影響で小説家になったジュン。最近子育てに夢中
 ・マリ:宮本奈津美さん・・・ジュンの奥さん、アーティストでうどん屋を経営する凄い人。
 ・サヤカ:浅野千鶴さん・・・ジュンとマリの娘、無邪気で忙しいマリよりジュンが大好き
 ・テツコ:田中のり子さん・・・ジュンの母、サヤカと時々遊んでくれるが同居は拒否
 中年の時期
 ・江見:泉政宏さん・・・大きな屋敷に住めるようになった小説家(ジュン)
 ・森のもりへー:永山盛平さん・・・母と結婚せず森に住むようになったもりへー
 ・あい:中尾ちひろさん・・・スナックの女、酔って家に招待したジュンの家に通う
 ・ワタナベ:浅田直美さん・・・清掃会社で働く中年のミキ。過度の喫煙で癌を宣告。
 ・五味:横手慎太郎さん・・・ワタナベのバイト先の同僚、ワタナベを面白がり近づく
                         ・
 とあるマンションで起きた痴話喧嘩。
 切れた男が投げた巨大カボチャが落下した先に犬の散歩中のジュンの父親。
 妻テツコには幸いな事故、そのカボチャを投げた男(本名不詳:もりへー)
 自分の罪は消す事が出来ず、愛していてもジュンの父親には成れないと思い
 ジュンは父親になって欲しいと言われても言葉を選んでセフレと言い張る。
 そんなジュンの話を聞いていたミキ、彼女も時々空を見上げる仕草をする。
 しかし、もう彼女にカボチャは降ってきていた・・・・、義理の兄:ケンジ。
 ケンジは生活にも絶望して職場も辞めた矢先、ミキと兄弟になったのを運命と感じ
 暴力でミキを支配、公園で泣いていたミキだったが、その後ジュンが彼女の部屋で
 かくれんぼをしていると、ケンジの暴行現場を目撃するも声も出せず逃げるのだった。
                         ・
 大人になったジュン、母親の影響で小説家になりアーティストのマリと結婚。
 幸せな家庭欲が強いのかサヤカを溺愛するジュンの作品は劣化していき、
 マリはジュンの才能が好きだったが、出産後の生きるスピードの違いから離婚へ 
 嫌いな仕事をしながらなんとか生活するジュン、時々はマリと3人で外食する仲
 今度、母テツコと3人で旅行に行く事になり新しい靴をオネダリするサヤカ
 お金を出そうとする母:マリを拒絶し、ジュンが頑張って買ってあげる約束をする。
                         ・
 中年期のジュン、久々にサヤカともりへーと朝まで飲んだジュン。
 お開きになる宴会に物足りず、駅前のスナックに行くジュンは酔った勢いで
 ホステスのあいに自作を渡して遊びに来るように誘うと、本当にやってくる事に
 本など読まないアイはなぜか?ジュンの作品は読んでしまうとジュンの残酷な
 描写や流転する作風に興味と体の関係を持ち、ジュンの隣に座り始めるのでした。
                         ・
 そしてどこかの街
 いつも怒ったような口調の中年女性:ワタナベに興味を持ったバイト五味。
 ヘビースモカーで喫煙仲間のワタナベの余命が無い事を知り、
 ツボ八でゴチそうで身の上話を聞くと、車を買ってワタナベさんの生まれた町と
 唯一の友人ジュンへ会いに行こうとロードムービーな展開へ
 五味はなんとなく健康に良い温泉卵・パワースポットを寄り道しながら街へ向かう
                         ・
 中年期のジュンの家
 遊びにやってきたサヤカ、そこへもりへーがテツコを連れて現れ結婚の報告。
 ちょっと嬉しい家族の会話が始まる所へ「誰と話してるの?」と現れるアイ。
 あの日、ミキちゃんの事を助けられず謝るジュン、自分の頭の中では何通りもの
 方法で助けたとミキに謝ると、「あんたの頭の中で私は汚れてないならいい」
 そう何かを決意するミキ、それを見ていたもりへーは友達としてジュンに事情を聴く
 ミキは部屋にやってきた兄:ケンジに戦うと宣言して部屋へ引っ張り込み
 災いのカボチャをベランダから投げつけて、手を震わせながら部屋から出てくる。
 警察へ行くと言うミキを止めて、何かを提案するもりへー
 自宅へ戻ると公園で待っているミキの所へジュンを行かせ、テツコに事情を説明
 カボチャの話をするミキの行動の始まりは自分だと言って、テツコとジュンにも
 町へ出るように頼み、これまでの事に感謝して、自分も何かを決意する。
 ミキと公園で最後の別れをしたジュン、その日からもりへーとも会っていない・・・・
 そして、大人の時期、インフルエンザでテツコ・サヤカとの旅行に同行出来ないジュン
 その結末は事故で家族を失い、マリにも去られてしまった。
 でも、頭の中でみんな生きていて楽しい生活を想像して生きていきたと
 アイに告白するジュン、ミキと会わなかった事について「自分と会うと不幸になる」と
 カボチャの呪いを受けているような言葉をつぶやく
                           ・
 一方、同じような呪いの言葉をつぶやくワタナベさん事ミキ
 有名作家になっていたジュンの家にハイテンションで向かう五味の隣で生涯を閉じる
 そしてミキの希望だった無縁仏状態になった彼女を隣にのせ、五味はジュンの家へ
 車を走らせるのでした・・・・
   
  また素敵な作品が出来ました!
  まずは、意外な所でセットが良かった。
  客入れ中は、黒い壁に少し浮かぶ街の稜線(ビルの形)が寂しい街に見える
  舞台が始まると最初の照明で錆付いた世界みたいな鉄茶色になって戻る
  出演者のツイートの写真には、線画でUFOや子供と手を引く人のも書かれてて
  ジュンとテツコがこの街を出ていくシーンにリンクしてる所も可愛いです。
  (↑フライヤーの感じがそのままですね)
                         ・
  で本編
  冒頭 、大人ジュンが下半身の描写を言って、子供が死んでる事は察したけれど
  中年期で楽しそうにしているから、もしかして?テツコが亡くなって小さな幸せあり?
  なんて甘い展開も期待してましたが、ミキちゃんの事を頭の中で助けた告白で断念
  アイともセフレ状態なんだけど、自分と繋がる事の不幸を防止したいのでしょう。
  残酷な描写もミキちゃんの暴行や娘の死体とか、リアルで見てしまっているからかと
  色々逃れられない経験から小説家としては大成してしまった皮肉。
  もりへーは犯人として自首したのか?多分、遺書でも残して自殺した気もします。
  そうじゃなければ、ジュンもテツコに聞く機会はあったのだろうから・・・・
                              ・
  無常・無力感があって寂しい世界なんだけど、
  ミキちゃんワタナベさんの怒りっぽい返事や、もりへー・テツコ・サヤカ達の飄々として
  マセてる対応とかが面白く、五味の横手さんの不思議キャラも相変わらず破壊力あり
  マリの「スピード」話とか終盤まで笑ってしまう場面が沢山散りばめられてて
  2時間20分だけど90分位に楽しめた感覚と、寂しさと感動がある作品でした。
  号泣とは行きませんが、もりへーがテツコへ感謝する場面(町を出ていくお願いの所)
  そこで泣いてしまったけど、誰の何に泣いてしまったのか
  色々ありすぎて、正直自分でも良く分からないまま、泣いてる不思議な感覚でした。
  アイが、ジュンの所に来る理由はもしかして、整形したマリとかサヤカの友人とか
  もりへーと喧嘩してた彼女とか、色々考えてましたが結局は謎のままで、考え過ぎでした。
                              ・
  個人的には生きたワタナベと再会しなくて良かったと思ってます。
  きっと、町を出ても自分が他人に関わる事を良しとしてないワタナベさんは
  ジュン以上に孤独に生きていたと思うし、言わないと思うけどジュンが聞いたら
  益々辛い気がするから、柿の種缶のまま年下の友人を連れてくる方が、ジュンには
  ミキの幸せな人生が想像出来てお互いに幸せなんだと思います。
  それに五味はポジティブだから、自分が寄り道させたせいでジュンと生きて再会する
  事が出来なかった事と無縁仏計画が成立した事でチャラだから気に病まないでしょう。
  いいコンビでした。
                              ・
  クライマックスでみんなで歌う演出。
  洋楽だと聞いて直ぐに頭に入らないから、ストーレートな言葉でも字幕で読む分には
  恥ずかしくならないので、正論だけどグッと来てしまいます。
  まぁ、名嘉さんは受けないと思うけど「MOOZICLAB」関係者が見て、一度参加しないか
  誘ってみて欲しいですね、アーティスト出ない作品でもGP取れるのだから
  洋楽使いの名嘉さんの作品でもかなりイイ線行くと思うんだけどね〜
                              ・
  そうそう、もりへーの語感が「麦平」に似てるので最初戸惑いました。(笑)

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