MU&こゆび侍&鵺的

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「このBARを協会だと思ってる」〜MU〜


  ◎2月24日14:00(1時間50分)駅前劇場

  作・演出:ハセガワ アユム

  MUの新作、狂犬百景のようなエピソードを並べた連作モノ

  出演者で森口さんの名前があった時点で、

  シアターミラクル祭り、狂犬百景と同じ世界のお話かと思いましたが

  どちらかというと、クオーターコンテストのハロウィン世界と同じ世界から

  とあるBARを切り取った感じな気がする空気の作品でした。

  馬鹿騒ぎの表通りの裏で、ひっそりと営業しているカウンターのみのBAR

  棚から奥、(入口通路)が見えるセットも良かったです。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)

 

【第一章】妹の救済



<登場人物>

 ・古垣三恵子:古市みみさん・・・BAR「さざなみ」常連、バツ1のキャリアウーマン?

 ・古垣ユリカ:福永マリカさん・・・三恵子の妹。結婚を前に、姉に結婚資金の借用を頼む

 ・新島:成川知也さん・・・BAR「さざなみ」のマスター、奥さんを応援する為BARを経営。

 ・マル:まるまどかさん・・・新島の妻、BARのママをしながら音楽活動をしている。

 ・草谷草太:西川康太郎さん・・・通称:草ちゃん、ゲロ処理もOKな何でも屋。

 ・初めての客:志賀聖子さん・・・店の前でウロウロしている女性。実は古垣の知り合い。 

                         ・


  とあるBARで常連の古垣に妹が結婚資金の援助をお願いしている。

  傍らでは、機械修理を頼まれている何でも屋の姿。

  バツ1で老後まで考えている姉にお願いする妹ユリカは

  飲めないのに、無理してテキーラのショットを飲んで姉から融資を勝ち取る。

  店を出て行く姉妹、何でも屋の草ちゃんは、妹に見覚えがあると言うが・・・・

  (裏路地でゲロしてるとこを介抱した美人)

  一方、店の入り口でウロウロしている女性が入って来る

  初めての客は、妹をタクシーで送り戻って来た古垣さんが目当てだった。

  ユリカの友人だった彼女は、ユリカが婚約者の浮気を疑い、興信所の費用を工面

  する為に、嘘で金をかりているハスだと古垣へ話に来たのだった。

  途中、上の階のガールスバーからビールを借りに来た面々が騒がしく登場。

  そして、古垣が帰った後、マスターへ自分が浮気相手だと告白する彼女の姿。



【第二章】帰宅拒否組



<登場人物>

 ・川崎美嘉:森口美香さん・・・さざなみでバイトする小動物系女子。帽子屋を目指してる。

 ・浜田:浜野隆之さん・・・常連1.既婚者.スーツ姿で眼鏡のミステリアス中年

 ・菅生:菅山望さん・・・常連2.既婚者.イケメン枠、不動産勤務で見た目通りチャラ男風

 ・橋本:橋本恵一郎さん・・・常連3.独身.グーグル勤務で独身中年、帰宅拒否組を提唱。

 ・純:榎本純さん・・・常連4.独身.公務員で子供っぽい風貌。ぬぼっとしている。

                          ・

  ある曜日の「さざなみ」ママが一曲歌い帰っていくと

  バイトのキミちゃんと、ミキちゃん目当ての男4人が帰宅拒否組として楽しく絡んでいる。

  会社を辞めて、専門学校へ通いながら帽子屋開業を目指すミキちゃん

  小動物系な彼女に萌える男達、彼女に帽子を作ってもらっている既婚者組

  拗ねる独身組に手縫いのニット帽子を渡すミキちゃん。

  喜ぶ独身組に対して、既婚組はキスまでしたとか、最後まで(嘘)のマウンティング

  BARを出たミキは入れ替わりのマスターへ手紙を渡す。

  店に入って来たマスターは今日でミキちゃんはバイト最後であると告げ

  気を持たせるような(だけか好きになって悩んだ)手紙を朗読するマスター

  それぞれ、自分だと言い張る男達、キスまでが最高だったらしく、最終的にはマスターの

  諭しもあり、寂しいもの同士帰っていく・・・・

  そして、一人戻って来るキミは誰か私の事本気で好きと言った人を尋ねるミキちゃん

  愛されてる自信が無かった彼女の掛けに、ズルイと諫めて教えないマスターだった。




【第三章】現実じゃない方



<登場人物>

 ・いちご:真嶋一歌さん・・・姉御肌でハグ魔、コスプレは地獄ナース

 ・も も:加藤なぎささん・・・昼は漫画家、コスプレはゴスキキ(魔女)

 ・りんご:藤田りんごさん・・・大学生で写真好き、コスプレはキョンシー

 ・ライチ:小島望さん・・・夫の収入が不安定の為働く、コスプレは主婦雪姫

 ・みかん:温井美里さん・・・千葉方面の銀行に内定した女子大生。パシリメイド

 ・岡山崎:岡山誠さん・・・「さざなみ」のバイトでマルのバンドのドラマーだが辞める予定。

 ・篤子ママ:久保亜津子・・・ガールズバーのママ、人を見る自信はある。

                        ・

  ママのバンドを兼任していた岡山崎は両方辞める事になり、閉店間際一人任される。

  そこへガールスバーから女達が現れる。

  恐らく、第一章の出来事を傍観していたからかSNSで「告解」として配信。

  これが広がり、今のBARは「告解」をしにくる客が増えていた。

  そこで、久々に閉店後に「告解」に来た女達、

  一番若手の女子大生みかんは実は岡山崎と付き合っており、将来に向けてバンドも

  店も辞めて、就職しようと決めたらしいが頼りない感じの言動。

  マスターも来ないので勝手に言いたい事を言って帰る女達

  残ったみかんに何を「告解」したかっかったのか?尋ねる岡山崎

  千葉の銀行に内定している彼女、最近帰宅拒否組らしい4人の男から

  小動物系の彼女を可愛がって迫って来るから、心が揺らいでいるらしいのでした。




【最終章】秘密を以って秘密を制す



  勝手に流行ってしまった「告解」

  本当はいけない事とは再認識するマスター

  古垣が居る店で、最近上のバーに入った新人が飲み過ぎと薬かもしれない状態で

  運ばれてくる、彼女=ユリカは草ちゃんに彼の尾行を頼み(買って出た感じ)

  事実を知ったか知らないか解らないが、飲めないのに上で働き始めたらしい・・・

  当然好意を抱いてる草ちゃんが慌てて駆けつけると、

  気を取り戻したユリカは草ちゃんの気持ちを利用した事に謝るのでした。



  ちょっと時間が経った事もあるけど、最後の順番とか細かい部分は明確に覚えては

  ないのですが、古垣とユリカのお話が縦軸として進展していた訳です。

  もしかすると第四章まで数か月経っているのかもしれません。

  草ちゃんがユリカと話して仕事を請け負い、もう婚約破棄してしまった状態になって

  借金返す為に働き+自暴自棄で務めたのかもしれませんが、近くても意外に

  知らない所でみんな動いているのも、「告解」の身近な隠し事(罪)に繋がる気がする。

                            ・

  狂犬百景も犬が感染して、拡大していく恐怖を描かず

  それにより展開される人々を描いていますが、今回も「告解」を拡散させた

  ガールズバーの連中の様子とか、告解をしたい客の様子も描きません

  自称の影響をを表現している所が、ハセガワさんの世界観

  負圧でも加圧でもない空気を感じます、MU世界では神様は居ないのですが

  昔の阿佐スパみたいに血が流れて騒ぐ感じではなく、

  あせる人は居てもあまり騒がしくならない世界だと思います。

  ガールスバーのママは「5分だけあげる」の先生かもしれないと思ったりして

                          ・

  普通キモイ存在の岡山さんが可愛い彼女が出来たのは祝!

  でも考えが甘いキャラなのは変わってなかった(笑)

  みかんは酔っ払い客相手にしてるから、不器用で無口な岡山崎を勘違いして

  好きになってしまったのではないでしょうか?銀行あぶないぞ〜

  福永マリカさん、鵺的で悪魔的役が多かったから、久しぶりに人間役で安心しました。
  
  マスターは牧師じゃないけれど、古垣さんと出かける時、奥さんに了解を取る人

  そんな伴侶を大事にする添い遂げる感覚は、牧師に通じる人じゃないでしょうか?

                          ・

  構成的に第二章みたいな話が入ってるのは流石です。

  あんな馬鹿な世界の間に1章が4章へ向かっているとは、ある意味リアルです。

  ツマラナイ人だと4章全部同じ方向に作って、食中りしちゃいますから・・・

  ユリカは真面目過ぎて、転んでドブにハマったんだと思うケド

  草ちゃんはゲロの世話をし過ぎて、汚いと言われるモノしか

  好きになれなくなっちゃったのかもね?ゲロに一目惚れの因子があったのかもね?

                          ・

  あ、1個だけ、三章で迎えに来た小人さん、第二章のおじさまと同一人物?と

  一瞬思ってしまったので、登場させる必要はなかったかもね

  それと森口さんの魅力を言葉に表してしまった!今後、イメージ替われるかな?

  なんて、意味不明な感想になりました。へへっ

  毎年ムーラボに推薦書いてるのだけど、今回は生音を利用してきたので声

  かかるかもしれないカナ、

  古市さん、MU古参じゃないのに、そう思えるなぁと思ってましたが
  
  駅前劇場で相思相愛を観た頃、OFFOFFでメタ農の「氷」で古市さんを

  初めて見たから、錯覚してました。でも同じ世代感があるのかもね

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鵺的トライアルvol.2 〜「天はすべて許し給う」〜



  ◎2018年2月10日 19:30(2時間位)コフレリオ新宿シアター

  脚本:高木登(鵺的)
  演出:マキタカズオミ(elePHANTMoon)

 鵺的さんのトライア第二弾。

 演出がマさんとフライヤーを見た時点で、観るしかない作品なんですが

 ある意味囚われてる気がします。鵺的さんの刺さる何かにですが・・・後述

 初めてのコフレリオシアター、

 暗がりでしたが、ハマカワさんと久しぶりにお会いしてビックリ!

 でも、舞台の方がビックリというよりもザックリとエグられてましまいました。

 思わず、隣の肉まん勝って帰ったけれど、セットから不安定な足元に

 昼間見た舞台の平和さがぶっ飛びました。(笑)


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

 入場から、舞台上にうずくまる女性3人。

 下着にTシャツ一枚、四角い照明下、看守のような男が入場してくる。

 その男が投げた新しいTシャツに着替る、女性達。

 舞台は上手から下手へかけて、天井も舞台も傾斜して狭くなる歪んだ世界。

 無自覚の変態3人(+1)によって壊された世界のお話が始まる。

                      ・
<登場人物>

 椹木 彩香:奥野亮子さん、・・・優しい性格の美人。不思議と彼氏の影は無し
 秋野 志穂:堤 千穂さん、・・・小劇場系のフリー女優、一部にファンが多い
 丸山 馨子:川添美和さん、・・・キャリアウーマン風美人、もう直ぐ結婚予定。

 河野 司郎:酒巻誉洋さん、・・・変態1.綾香を見かけ一目惚れした証券マン
 和田 恭平:江原大介さん、・・・変態2.暴力的な馬鹿、既に何人も人を殺めてる
 仲元 拓馬:小平伸一郎さん、・・・変態3.馨子との別れを認めてない自称元カレ

 武藤 吉乃:小崎愛美理さん、・・・綾香の大学からの友人で敏腕弁護士。
 河野 明日香:井神沙恵さん、・・・河野の妻、見合い結婚だが愛情は無い
 志多 みどり:湯舟すぴかさん、・・・河野に頼まれて綾香を調査する悪質探偵
 小山 謙一:小西耕一さん、・・・若干人気の劇団主宰、志穂にフラれる小心者。

                      ・

 変態1.河野の告白から始まる。

 結婚まで童貞で、結婚しても愛情が無い生活に突然現れた綾香に一目惚れ

 ストーキングを始め、もっと彼女を知りたい彼女は、探偵に頼んで調査する。

 そして、スートーカーが集まるサイトに書き込みを始める、出会う3人の変態。

 恐らく発起人の和田が持つ工場にそれぞれの対象を監禁しようと提案。

 河野の提案で、雑な和田の計画に探偵を使ってターゲットの行動を調査。

 長期行方不明になっても良い対策と、騙して呼び出し3人の女性は監禁される。

 河野は、綾香を覗きマドから見るだけで自分を満たす。

                       ・

 変態2.和田は馬鹿なのか書き込みも本名。

 親戚に警視庁の幹部が居るらしく、以前に警察に疑われた時があるもスルー

 行方不明なんてオウムのバッチを置いてけばバレないと軽く犯罪を提案。

 付き合いで行った芝居で見た志穂を浚い、自分のモノにする。

 そして、他の2人の女もヤリたいと言い出す下半身野郎、

                       ・

 変態3.仲元は付き合っていたらしい馨子を拉致

 ハッキリ言えばいいのにと、別れも切り出さない馨子に業を煮やしてると言う

 自分で認めないだけなのに、馨子を殴り、好きかどうかも解らないと思う仲元

 和田に彼女を犯させ、それを見る事で喜びを感じるのだった。

                       ・

 和田は2人にブラックホール(小型溶鉱炉)を見せる。

 ここに入れればなんでも消滅する、小劇場の主宰(志穂の彼氏)さえも

 監禁して面倒になればここい放り込めばいいと提案する和田

 河野だけは永遠に続けると、堅くなに主張してとりあえず帰るのだった。

                       ・

 その日の深夜。

 何者かが工場に放火し、鍵を壊して逃げ出す事が出来た3人の女性。

 彩香の友人で弁護士の吉乃の所へ行く、

 彩香以外は、加害者を解っているのだが社会的地位を考えて

 訴える事を拒否、彩香は相手がだれか解らない不安を払拭させたいと

 相手を探す事だけ、吉乃は2人に了解を貰い探し始める。

                       ・

 馨子は気丈に会社へ出社、仲元は自分の優越感を楽しみ始める。

 河野は探偵に彼女に身辺調査をさせて、吉乃の事を突き止める。

 和田は志穂を探すが見つからず焦り、河野が雇う探偵の結果を待つ

 志穂は彼氏の家に逃げようとしたが、彼氏も行方不明。(殺されてます)

 DV被害者のシェルターで匿われていた。

 彩香は吉乃に匿われ、恋人関係だったらしく、匿われる事に少し抵抗する。

 吉乃は、志穂の携帯履歴から小山にたどり着き

 志穂の携帯へ盗聴アプリを仕掛けた事、誘拐された彼女を追って助けた事を確認。

 小山の希望で、密かに再会する志穂。

 芝居を辞めると言う志穂、キモイ思いも含めて守ると訴える小山。

 取りあえず辞める事を撤回させて泣きながら笑う小山だったが・・・

 血だらけの和田が現れて、包丁を一刺し、抵抗する志穂も勢いで殺害する和田。

                       ・

 一方、仲元は最近嫌がる反応をしなくなった馨子に対して最後のプレゼント

 警察へ拉致事件の事を自首して、事を公にするのだった。

                       ・

 吉乃は自分を調べてた探偵・志多の所へ向かい、取引いより河野を突き止める。

 志穂の死体を持ち帰った和田は、金も尽きたしブラックホールへ行くと言い

 河野も道連れにしようとするが、河野に抵抗されて、苦しみながら溶けていく・・・

 事件も風化した頃、仲元は会社を辞めて、馨子に家近くで嫌がらせのビラを配る

 結局、結婚も判断、会社も辞めたらしい馨子。

 河野は吉乃の事務所へ、彩香宛ての手紙を投函する。

 一方的な恋愛感情とプロポーズを含んだ手紙の反応は無いまま

 河野は妻への愛情を切り替える事に決めるのだった。

 旅行を提案した夜、呼び鈴が鳴ると、現れたのは彩香と吉乃。

 希望通りに直接話を聞きに来たという吉乃に、もう遅い、帰れと言う河野。

 気持ち悪い手紙の返事、吉乃が手にしたロープ。

 妻:明日香も手伝い、抵抗する河野を最後は明日香が機能停止させるのでした。

 こうするしかないと言う吉乃、いずれしていたと言う明日香

 一人、吉乃の手には触れられない彩香

 吉乃に呼ばれてやってきたのは馨子、髪の乱れから精神状態が解る荒れよう

 死体が見つからなければ9割はOKと言う吉乃は、力を合わせようといい

 馨子は「あと一人お願いします」と深く頭を下げるのでした。




 
 劇場に居る間は何とも息苦しい作品でした。

 入場時に3女優がうずくまっている状態を観ていた時は気がつきませんでしたが

 始まって、一番無害そうで危険な変態1:河野の一人語りが始まって

 舞台が傾斜している事に気がつきました、狂った世界には似つかわしいのでしょう。

 河野の一人上手なストーカー的恋心は淡々として、流れて行くのですが

 変態3人が合流して、最初のシーン(監禁)へと繋がる展開が直ぐにやってくる

 探偵を使ったりはしていたけど、精緻に練られた監禁手順ではないが

 意外と、世の中無関心だから、ラフに車で連れ去られるのはアリ、返ってリアルかも?

 地下の溶鉱炉とか、申請とか構造的にも設置は難しいけど

 馬鹿みたいに軽々しく自由に犯罪を肯定する和田の語り口に無理矢理納得させられた。

 そして、監禁された秋野の激しい抵抗、伏せられた丸山へのレイプ

 まだ30分位なんですが、この物語をラストまで観る音から逃れられない

 そんな嫌な感じがして、いずれ良い結末ではない事は想像つくし90分キツイなぁと

 でも実際は2時間の公演、意外にも助けは早くやってくる。

                     ・

 冒頭のシーンとは違い、別のストーカー小山の手柄で一晩で逃げる事にはなった、

 それでも、乱暴された2人の苦悩と、彩香の正体の解らない不安

 質の違う苦悩の天秤に進まない解決、

 一方で変態達はそれぞれに、再襲撃をする為に動き始める。

 仲元は本当に丸山と一時的にでも恋愛関係あったのか?と思える変態への成長っぷり

 自尊心が強くてフラれた事も解らず、常に自分が上なのだろう、他2人も同類

 じわじわと彩香の居場所が突き止められていくと

 男と女、どちらかが消滅するしかないと覚悟を決めて観ていました。

 以外にも、一番性質の悪い和田が暴挙から秋野を殺して添い寝の後、

 間抜けにブラックホールへ消えてしまい、少しホッとした。

 そして、河野の自分本位のラブレターから、

 普通の生活へ戻っていくという、少し明るい口調にムカつく

 自分の犯罪を訴える事が出来る人間が居ると言うのに、不安も感じる事なく

 厚かましくも、手紙を書いて「良かったら付き合って」などと言える結婚まで童貞野郎。

                       ・

 作中、秋野さんがらみの小劇場の話とか

 和田の本当に馬鹿な言葉には、普通にその場面だけ見れば「可笑しい」言葉が多いけど

 物語の背景から、笑うなんて全然出来ない空間

 でも客席からは不思議な場面でも笑い声が出て、それもなんか嫌な時がありました。

 芝居と割り切ってるのでしょう、余裕を持って観ているのが羨ましいけど

 ここで?」と思う箇所で笑うのは少なからずあり、役者さんの関係で内輪的笑いかもね?

 大きな劇場じゃないし、先日の大王作品の中にあった台詞だけど

 少人数で知り合いばかり来る劇団、身内の発表会なのか?なんてあったけれど

 こんなに張りつめた昨比でも、多くの人には見てもらえないし関係者が5割以上でしょうね〜

 非常に勿体ないけど、普通の人は好んで悲劇は観に行かないだろうなぁ

                       ・

 脱線しましたが、ラスト

 やっぱり彩香と武藤が現れて、万が一奥さんが庇うかな?と思ったけど

 普段からいい夫ではないんでしょうね、自分が稼いでるから文句言うなの典型的な河野

 合気道使いにロープで立ち向かって行くのは無謀でしたが、なんとか息の根を止めて

 彩香は認めていない解決法だけど、観てる側としてはやっぱりそれしかないと断念

 共存も、和解も出来ない人種だから、これしかないんだとガックリしながら息を吐きました。

 そうそう、小山がキンケロとかブラッツと単語を並べた時、思わず軽く吹いてしまいました

 緊張していたから、心が逃げたがったのかも?唯一そこだけ笑いました。

                       ・

 最後、丸山の登場には少々驚きました。

 死体処理として、アノ探偵が入って来るのかと思いまして(元のクライアントだけど)

 髪をバサバサなあんな状態で良く来れたと思うのが正直な所。

 仲元はスンナリ殺されるような気がしていたから、先に決着付いてると思っていたので

                       ・

 フォトジェニックも良かったけど、あちらは悪魔ファンタジーだったから

 ある意味気楽に楽しめる部分があるけど、こちらは加減はどうあれ、ありそうな出来事

 後味はかなり重かったです。

 奥野さんは基本聖母的な役回り、堤さんは軽めな女子て、小崎さんは強い女が

 定着してる感じがしました、まぁみなさん演技は上手い方ばかりです。

 高木さん脚本だけど、elePHANTMoonの本公演と言われても違和感がない世界観

 本当にマキタさん宛てのラブレターなんでしょうね

 彼女達は天に許されるのか?まぁ、そう思うしかないし、観客からも許すよ。

 人間だげが言語を持ってコミュニケーション出来るのに、出来るから起こる欲望の事故

 アダムとイブではないけど原罪がある人間は一生天(神)には許されないのかと思う。

                       ・

 台本とフォトジェニックのDVDを買って帰りました。

 隣の中華料理屋の豚まんも買いまして、味はまぁソコソコでした。

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「悪魔を汚せ」〜鵺的〜



  ◎2016年5月18日 19:30() 下北沢駅前劇場

  作:高木 登   演出:寺十 吾


  着物で映る大家族のフライヤー

  福永マリカさんはこの時点では月刊「根本宗子」への出演しか観てないケド

  ここから悪女ブリがイメージ着いた最初の作品。

  前売り完売で、シンクロ少女が隣で公演していた時期。

  誕生日で有給取って並んで当日券で観劇。

  その年の自分の中でのTOPの作品となりました。衝撃感凄い作品です。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


備忘録的な「18ケ月前」の観劇記事なので、覚えてない部分多いです。



 STORY

  製薬会社の創始者一族「美樹本家」

  現在の当主は寝たきり状態だが、そうなるまでは欲望に忠実な化物

  愛人の子供にも手を出して妊娠させたり、

  他の娘や息子の嫁、孫娘にまで手を出そうとするような異常な男。

  その父親からも酷い血の家系(実母との子供が現:当主とか・・・)

  当主のやる事には黙って目をつぶる、そんな犬神家の一族みたな家

  長女:春野の子供、謙人は無気力、佐季は特に残虐性を持って成長

  異常な一家に変化を持たせようと企んでいた。

  そんな中、笙子が可愛がってた猫が庭先で殺されている。

  さらに、怪文を包んだ石が投げ込まれる。

  春野以外は、謙人・佐季を疑うが白状しなければお咎めしない家族

  一季は2人から真実を聞いてても口を噤む・・・

  そんな中、家の最大の問題、当主がタンを喉に詰まらせて亡くなるのだった。

                     ・

 <出演者>
 ○美樹本家
  謙人:祁答院雄貴・・・春野の長男、大学卒業も皮肉屋のニート

  一季:秋月 三佳・・・春野の長女、心優しい美人の箱入り娘。

  佐季:福永マリカ・・・・春野の次女、高校生で残虐性も強い猫殺し犯。


  春野:猫田直・・・長女、血族以外はゴミ以下扱い、子供3人親は違う。

  大助:釈八子・・・春野の婿、頭が上がらす子供3人中実子は不明?

  夏彦:斉藤悠・・・長男、自分の血族を嫌っている。

  笙子:高橋恭子・・・夏彦の嫁、優しい良識派だがいつも虐げられる。

  秋良:秋澤弥里・・・次女、派手好きで夫はお飾り。

  保雄:杉木隆幸・・・秋良の夫。婿だから謙人・佐季からも馬鹿にされる。

  冬子:奥野亮子・・・愛人の子で三女、実父の慰みものになり家を出る。


  御子柴:池田ヒトシ・・・会社の重役でもと刑事。

                       ・

  葬式の後、会社から御子柴からの話が始まる。

  会社へ届いた怪文書の存在、中身は全面的には言わないが

  当主が殺される可能性を示唆

  実際は窒息死(佐季がタオルを顔に置いた)が事故死を貫く事。

  会社としてのお願いをするが一季だけは

  「身内に人殺しが居る事」を伏せる事に納得が行かず、引きこもる。

  葬式にも来ない冬子の悪口を言う春野。

  謙人達の話題から、夏彦・秋良の孫が居ない話になり・・・

  秋良が保雄の子供を産みたくなくて、新婚早々堕胎した事を暴露

  何かが切れた保雄は秋良を殴り、そして春野へも暴力を振るう

  秋良は逃げ、保雄は夜な夜な春野の寝室へ行き、恐怖を与える

  そして・・・笙子へ好きだと迫るのだが夏彦が現れ未遂へ

  子供を作ろうとしない夏彦、自分の子供とするから保雄と寝ていい

  美樹本の子供を作りたくないと言う夏彦の言葉に泣く笙子。

  そして、更に一族は崩壊の階段を降り始める。

                        ・

  部屋に引きこもっていた一季だが、夏彦自殺の報で部屋を出て来る。

  御子柴に呼ばれて揃った一同。

  そこには冬子も現れ、実際は父親との子供を育てて今は中学生

  夏彦が金銭的援助をしていて、感謝はしているが家は憎んでいた。

  その思いを子供が引き継いで石を投げこんでたらしい・・・

  冬子の元に届いていた夏彦の遺書と、

  会社に来ていた怪文書の全文が明かされる。

  3兄弟の親が違う事も始め、夏彦がこの一族の血を嫌悪してた理由

  美樹本の家系から妾とか血族を辿った所、笙子の家も発見

  愕然とした夏彦はこれ以上、美樹本の濃い血を作りたくなかった

  冬子の子供は残ってしまったが・・・・

  そして、冬子の子供に面会しようと家族が出て行く中

  残った笙子・一季に御子柴はこれから会社は美樹本家を切ると予告

  2人には家を出るように促すのだった。

                        ・

  家を出て行く笙子。

  一季は様子を見てから出て行くといい資金の10万円を譲り受ける。

  その夜、ポリタンクを持って居間に現れる一季。

  この家(血)を絶やそう家に火を放そうとすると謙人が現れる

  謙人は死にたかったからと睡眠薬を飲んで寝る。

  佐季だけでも殺せれば十分だと火を付けるが、笙子の携帯から入電

  その声の主は佐季

  笙子を捕まえ、自分の布団に眠らせておいたと高笑い

  真面目な一季に笙子を殺させたかったと言う佐季

  一季は佐季を殺す、殺すまで死ねないと炎の中で誓うのでした。

 


  2016年の個人的N01作品。

  幻戯に次ぐ鵺的で好きな作品となりました。

  冒頭に言った通り、福永さんが根本作品では常識ラインの役なのに

  ここでは最初から悪役だし、どうやったら大人の女性を捕獲できるか?

  ま、それは置いといて最後まで悪人な上に一季の敵として

  今後も存在し続ける狂列なキャラクター、天晴でした。

  対局の秋月さん、華奢な体躯の通りか弱く優しいキャラから

  最後はがソリンを撒いて放火、そして一季を殺す決意をする豹変っぷり

  その振り幅は大変だと思うんですが、やり切ってて凄いと感心しました。

  終始緊張感ある空気で、春野も嫌だし、保雄の暴力切替もいいタイミング

  (鵺的の緊張感は日本のラジオさんとは異質なんだよね)

  本当に悪魔のような佐季、混沌として滅びを選ぶ謙人、希望の一季

  春野から親は違えど3種の気質が独立して生まれてしまった感じ


  もう衝撃の感じで、本当「犬神家」の助清がやり切って逃げた感じです。

  物語としては2時間ですから、あれ以上広げるのも大変だけれど

  怪文書を出せる位の知性がある佐季ならば

  冬子の事も突き止めて、息子を利用する位はしてても可笑しくない

  面会後に佐季が「普通でした」と感想を述べてるので初見でしょう。

                      ・

  直後に書いてたらもっと細かい部分も賞賛してるでしょう。

  その後の、フォトジェニック、奇想と続いたところは、少し食べ飽きたかも?

  福永マリカさん以外にも、強烈な怪物を待ってます。

  フォトジェニックで現れた時は、待ってました!感凄かったけどね

  寺十さんの演出作法は解らないので、高木さんが演出してたら

  どんな風になるのかが興味ある作品、5年位で再演して欲しいなぁ

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「GIRLS」(Aプログラム)〜MU〜



  ◎5月27日19:00(90分)SPACE雑遊


 凄い前、駅前劇場で公演していた「めんどくさい人」

 確か、絶対大様の脚本をハセガワさんが演出して男・女

 別バージョンから男編だけ観た記憶があります。

 今回は「めんどくさい人」にホテルミラクルで上演した2作

 「スーパーアニマル」「初恋は消耗品」を交互に上映

 両方観たかったのですが、日程もありますが、スーパーアニマルは

 初演の役者さんの印象というかパワーが凄く良かったので

 違う人がやるとどうなるのかなぁ?と言う思いがあってAを観劇。

 Bの初恋〜は設定を変えての上演との事。

 購入した台本(鵺的のフォトブック的なもの)を読んだので

 一応そちらも感想を書いておきます。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



「めんどくさい人」


<STORY>

 ビル持ちで何もしなくても生活できるおお金持ちの女。

 男娼の武藤(本指名、今口のヘルプ)か告白されるが、恋愛が面倒と拒否する。

 そんな女が唯一本気で欲しがっていたのが「青い鳥」

 地下のオークション会場で競売にかけられたが競り負けた彼女。

 人間に見られると、ストレスで壁に激突して自殺を計る不思議な鳥。

<登場人物>
 ・花恵(真嶋 一歌さん)・・・親の遺産による金持ち、恋愛も面倒だと男娼を呼ぶ女。

 ・武藤(青木 友哉さん)・・・売春夫:売れない劇団員で、花恵が好き。

 ・今口(橋本 昭博さん)・・・売春夫:武藤の劇団員主宰、モテるが本命は花恵。

 ・野木(兎 洞大さん)・・・売春業者:バイなのか?手を出さないが武藤が好き。

 ・美奈子(古市 みみさん)・・・野木の妻、今口を愛人として縛っている。

 ・成沢(成川 知也さん)・・・花恵の教員時代の知り合いで心理カウンセラー、。

 ・沙希(小島 望さん)・・・キャバ嬢、今口の関係ありだが、大麻の入手元。

 武藤と今口には因縁があった。

 今口の彼女に武藤が手を出して大喧嘩、本公演も中止になり借金ドン!

 (今口が彼女に酷い扱いをしてたのに、武藤が哀れみで手出ししたっぽい)

 花恵には、今口のヘルプとして出会っていた武藤。

 武藤には無理だと馬鹿にする今口

 花恵の為に「青い鳥募金」みたいな嘘くさい団体に参加する今口

 幹部になって、金儲けにも邁進する今口

 長野県にも青い鳥が居るらしいと定期的に探しに行団体

 (成沢も団体に参加して、花恵を更生しようとしていた。)

 売春業者内では夫婦揃って、今口・武藤への自慢と嫉妬で言い合いの日々

 今口とキャバ嬢の関係を疑った美奈子、

 武藤の助言でロック解除し、中を見た上で怒って携帯を破壊!

 しかし、携帯買い替える様に代金を出す甘々な関係。

 青い羽根にもかなり投資していて、服の内側は真っ青な状態。

                      ・

 ある日、花恵の元に届いた宅配便は青い鳥の入った鳥籠。

 団体が長野で確保した青い鳥、それを拝借して花恵に送った今口だったが

 青い鳥が自殺しなように敷き詰める大麻を無く、もう死んでいた青い鳥。

 団体から追われる立場になった今口は店にも借り入れ金があったらしい

 野木が今口の代わりに花恵の相手に来た日、

 花恵に睡眠薬を飲ませ、美奈子と室内から紙袋に入った大金を持ち出し

 花恵のせいだと、今口の損失分を解消しようとうする。

 睡眠薬には強い花恵、2人に話かけるが少しフラフラ

 美奈子に目薬入りの水を飲まされて、グッタリ。

 窓が割れ、今口らしき男が逃げるのを見た野木と美奈子が追いかける。

 そこへ現れたのは今口、青い鳥の回収と花恵との交際を迫る。

 そこへ武藤が入って来る。

 2人で殴り合ったらしいく、今口も武藤も痣だらけ

 そして、今口の首を絞めて殺そうとうする武藤。

 劇団時代の彼女も自殺したらしく、かつて花恵が観た悪夢通り

 今口を絞めあげる武藤だが、花恵も止めし力尽きる

 そこへ戻る野木と美奈子

 今口へ人工呼吸のドサクサにディープキスする美奈子

 無事だった今口を3人で運び、病院へ運ぶ。

 残された花恵は着替えて、紙袋を集め始める。

 戻って来る武藤、

 全財産を使っても、今から青い鳥を落札してくると言う花恵。

 今口の為なのか?自分の為なのか?それは解らないが

 帰ってきたら自分の話を聞いて欲しいと言う花恵

 貧乏になっても好きでいてくれるか?と武藤へ問いかける

 了解しつつも「めんどくさい」と笑ながら見送る武藤だった。


<感想>

 初演はガチホモヴァージョンだったから、かなり印象が違います。

 その為か、結構忘れてましたが、なかなかメンドクサイね本当に〜

 一番はカテコでの真嶋さんの笑顔というか表情が良かったです。

 それだけでも、良かったと言えますね。

 内容的にはゆるいファンタジー要素もあって

 正直、あんなテキトーな2人では男娼なんて務まらないし

 詐欺にあうのがオチだと思いますけどね、

 成沢が信州そばの件で、何度も留守電に入力しながら

 展開されているラストシーンとか、成沢自体いいアクセントでした。

 花恵はめんどくさいというか、なんでああなるのかも不思議

 性欲とか亡くなりそうだけどね、

 学校の先生をしていたから、人と触れ合うのが嫌いだとも思えず

 色々あったんだろうけど、被害妄想的なメンドクサイ思考の人かな?

 ホモヴァージョンだったら、哀愁漂うかもしれませんが

 真嶋さんの花恵は、凄い孤独感がある感じがして、

 いい花恵だったと思います。



「スーパーアニマル」作・演出 ハセガワアユム


<STORY>

 ラブホテルに入って来るカメラを持った中年男とJK。

 適正価格、と言って相場より高い交際費を手渡す男、

 封筒に入っていた借り入れの明細、JKが見つけて奪い取る。

 高校の制服を持参したJK,

 着替えは幻滅するので見せないで欲しいとねだる変態中年。

 毎回、彼女の目線を隠した彼女の写真を撮る男。

 温泉旅行や色々な思いでがある2人の最後の休憩時間が始まる。

 ・菅原(成川 知也さん)・・・援交中年:聖花の写真をスーパーアニマルに投稿。

 ・聖花(温井 美里さん)・・・声優を夢見るJK、コンビニでバイトしておいる。

 ピロートークを始める2人。

 聖花は投稿雑誌に自分の投稿したでしょう?と尋ねる。

 コンビニでバイトしている彼女、温泉旅行での自分の写真見つけたと言う。

 バイトしている事に少し驚く菅原、交際費が足りないのか?と尋ねると

 それは夢の為に貯金しているという、彼女の夢は「声優」

 可愛いんだからアイドルとか目指せば?と言う菅原。

 自分はそんなに可愛くないし、投稿した写真も評価は低いと反論する聖花

 そんな事無い!自分の写真の未熟さだと言い訳するのだが

 「それは菅原さんが私の事好きだからでしょう?」

 正直に言って欲しいと言う聖花、

 しかし、菅原は適正な事を言っているだけだと言い、結婚してる事も判明。

 好きはストーカーの始まりだと言う菅原。

 休憩時間終了、

 聖花は菅原以外とは付き合っていなかった事も判明。

 落胆した聖花、一人出て行く。

 交際費(靴下だったかも?)を置いていく聖花へ、持たせようとする菅原。

 もう最後だからいいと言う聖花。

 投稿雑誌でも写真が載った事は少し嬉しかったと言う聖花。

 自分を好きと言わない菅原へ、

 アイドルになった私を観て興奮したいだけなんでしょう?と去っていく

 彼女の残り香がする枕を抱いて、すすり泣く菅原だった。


<感想>

 初演の菅原は個性が強い分、大事なモノを失った感じがありました。

 自分の虚勢とか、後悔しても手遅れって悲しさがあったんだけどね

 今回の菅原は、少し冷静な感じがあって

 借金してまで高いお金を支払ってくれる菅原に、

 確信的に好きって言って欲しかった、ちょっと淋しい聖花に対して

 立場とかもあって、好きを突きつけられても何も言えない男。

 聖花の言う通り、恋愛っぽく感じてたけど一人上手な自分を自覚して

 追いかける事も何も言えない自分に子供みたいに泣いてるだけの男。

 初演はJKとオジサンの「恋愛神話」みたいに思えたけれど

 今回は「逃げる大人」な感じがして、情けなさしかなかったネ

 聖花は凄く良かったし、実際可愛いし、切ない役でした。

 同じ台本でも、役者さん自体で印象が変わる作品なんだと思いました。


「初恋は消耗品」作・演出 ハセガワアユム



<STORY>

 実際観てないのですが、フォトブック読んだ感想で簡単に紹介。

 ・優菜(小島 望さん)・・・雑貨屋のバイト27歳で初恋目前。

 ・木下(浜野 隆之さん)・・・雑貨屋の店長、優しくて女性からモテるが・・・

 優しくてよく告白される木下、実は過去の体験から恋愛に臆病状態

 バイトの優菜は遅い初恋が始まる所、

 でも「初恋は実らない」というジンクスが怖くて、木下に初恋の相手を依頼。

 恋愛のリハビリとして、付き合う事にした木下だったが

 いつしか2人とも本気になってしまう

 優菜の好きな人の彼女、実は木下に好意を持っていた元バイト女性で

 優菜の為に、彼女へ誘いをかけて別れさせる算段だった木下。

 木下を好きになったが結果的に「実らない初恋」である事状態。

 お互い「どうしよう?」と悩むのでした。


<感想>

 設定は初演とずいぶん変わりましたね。

 初演は過去売れたバンドマンとJK、ホテルミラクルの一室。

 初恋を早く捨てようとしたJK、乗っかったバンドマン。

 お互い本気に芽生える中、JKの姉(バンドマンのストカー)がドアを叩く

 SNSで殺気のある内容を投稿している彼女にちょいホラーテイストでした。

 今回の、濱野さんが面倒な人々の男版の主人公だったかな?

 かなり印象が変わりまして、今回は応援したい感じの2人

 でも大変そうだなぁ?と笑ってしまう感じですね。

 ハセガワさん得意のキラーフレーズもあって、生で観たかったなぁ。


  感想は上記に書いたので全体としてはもう書く事はありませんが、

  いい公演でしたね、本当にカテコでの真嶋さんのスッキリした表情が

  公演の成功?を物語っていると思います。


  

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「奇想の前提」〜鵺的〜


  作:高木 登(鵺的) 演出:寺十吾


  ◎7月21日19:30(1時間45分)テアトルBONBON
    
  週末(21日)から出張だったので、どうしようか?と思っておりましたが

  鵺的さんの今回のテーマは「乱歩のパノラマ島奇譚」らしい

  しかも、福永マリカさん再登場って事で

  行くしかないなぁと、仕事早めに帰らせてもらって初日観劇

  ローチケ完売してて、水曜日に決断した当日清算申し込み

  なんでかAの最前列!

  全体俯瞰して観れない所、ケツも痛い席で大音量と暗闇多めでした。

  予想外に乱歩ではない、鵺的ワールドが始まりました。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

  志摩半島の先、周囲2里ほどの四角い島。

  そこはかつて「パノラマ島」と呼ばれる人見廣介という狂った男が作った理想郷

  資産家に入れ替わった男は、最後に花火と共に夜空に文字通り散ってしまう。

  その時、上空から降って来た男の血と肉片

  悪意を持った欠片を口にしてしまった人々は呪われてしまったらしい。

  現在「沖の島」と呼ばれるその島を所有する菰田(コモダ)家の物語。


 <登場人物>

 菰田 禰宜子(夕沈さん)・・・三姉妹の長女、部屋に籠りっきりの巫女能力あり。

 菰田 伽耶子(木下 祐子さん)・・・次女、長女の世話をしながら使用人と暮らす。

 菰田 須弥子(安元 遊香さん)・・・男好きな三女、金にだらしない。

 菰田 日美子(青山 祥子さん)・・・伽耶子の娘だが、祖母に育てられ東京働く。

 菰田 建日人(金子 鈴幸さん・・・日美子の弟、東京で暮らす写真家志望。

 菰田 燦子(福永 マリカさん)・・・須弥子の娘、日美子と同居してる。

                   ☆

 久貝 泰義(佐藤 誓さん)・・・ 伽耶子の使用人、かつては粗野な男だった。

 東小路 真理亜(奥野 亮子さん)・・親戚筋で菰田家を支援してる美女。

 信藤 力(中山 朋文さん)・・・立入禁止の島の管理人、15年前から行方不明。

 冷牟田 高明(江藤 修平さん)・・・パノラマ島をレジャー施設にと提案する営業マン。

 団 一郎(中村 暢明さん)・・・久貝に雇われた「何でも屋」実は怪人40面相

                       ・

 東京では赤い渦巻きの落書きと、時折少年少女が殺される事件が発生。

 パノラマ等とは違い東京の地下に大暗室という世界を作った犯罪者:大曾根龍次

 その模倣犯と噂される事件、なにやら燦子がかかわっているらしい・・・・。

 そんな中、東小路 真理亜は菰田家にある提案をする。

 没落前、菰田家から東小路家に嫁いだ為、実質的には菰田家で一番血縁は濃く

 現在の菰田家は従妹の血筋であるが、系譜として菰田家の権利者である。

 実際は、真理亜が菰田家と孫3人に生活支援をしているのだが

 負の遺産となっているのがパノラマ島。

 以前から取材の要望が絶えない中

 業者からリゾート計画を提案され、この売り上げで菰田家に独立してもらい

 もう、菰田家とは手を引こうと考えていた。

 決断には菰田家の血縁全員の承認が必要となりを血縁を招集。

 3姉妹の元に、孫3人が現れる

 母親との再会に淡い期待をしていた日美子だったが何の一言もない

 好きな男との間に生まれた子供だったが、母親から引きはがされた上

 母(祖母)からの愛情も受けて育っていなかったという伽耶子

 そんな自分に何を期待するのか?と一蹴するのだった。


                        ・

 15年前、パノラマ島へ黙って上陸した3人。

 管理人である信藤に見つかるが、時々上陸しては交流を深めていた。

 しかし、信藤は突然行方不明となっていた。

 その時、燦子はと日美子は別々の何かを観てしまっていたのでした。

                        ・

 リゾート問題について、菰田家は金の問題でもあり参道。

 禰宜子だけは異常な反応、それ以外は異論はなし、

 日美子・建日人は菰田家との縁切りを条件に承諾するが

 燦子だけは上陸して考えたいと提案。

 日美子は上陸を拒絶するのだが、禰宜子の言葉から島の事を一番分かっている

 日美子は行くべきだとのお告げにも似た言葉で上陸を決める。

 その時、パノラマ島に赤い渦巻きのライトが輝く

 警察が駆けつけた時に犯人は居なかったが、警察犬が伸藤らしい死体を発見する。

 上陸には少し時間を要する事になり

 日美子は母親から親は使用人だった男(信藤)で、母親から結婚を認められなかったが

 パノラマ島の幻影に魅入られいた彼は、土下座して島の管理人になったと聞かされる。

                           ・

 そして、運命の上陸の日。

 燦子は自分が子供の頃に観た幻影はパノラマ島ではなく、大暗室だったと告白。

 日美子は幻視しで、赤い渦巻きを書いているのを燦子を観たらしい

 大曾根龍次の後を継ぐと言う、燦子。そして、リゾート提案してきた冷牟田も

 便乗して子供の首を切断して晒した犯人と名乗り、仲間に入りたいと言う。

 この島をリゾートとして表向きは解放し、犯罪者の拠点にすると提案するのだった。

 一方、建日人を呼び出す久貝。

 久貝は使用人でありながら三女と通じ、燦子が生まれた。

 その上、小学生の燦子を女にしてしまうという鬼畜の所業を行っていた。

 信藤と燦子が仲良くなる事を嫌った久貝は、建日人が燦子に悪戯していると吹き込み

 信藤を崖から突き飛ばさせたらしい、

 その事を未だに悔やんでいる建日人に、忘れるように言う久貝。

 そこへ現れた真理亜は久貝へ「あなたは誰?」と問いかける。

 死体のDNA鑑定の結果、死体は久貝であると言うのだった。

 ふっきれたような久貝、自分は信藤だと名乗り、久貝の悪行と久貝を殺し、顔を変え

 入れ替わり、子供達と伽耶子を守っていたと告白、そして最後に30分だけ時間を乞う。

 丁度現れた日美子へ、自分の見えるモノを受け入れ、何かに役立てる事。

 そして燦子を救ってほしいと言い消えていく・・・

 そこへ突然、巨大地震が発生!津波のカウントダウンが始まり

 船着き場へ逃げるよう2人に言う真理亜。

 信藤(見た目は久貝)は自分達の父親なんだと建日人と真理亜に話し、兄弟で後を追う

 島が崩れゆく中、

 信藤は自分が用意した巨大花火で人見のように散る決心をする。

 人見の血の雨で呪われた人々、自分は他人と入れ替わり人助けをした(半端ではあるが)

 自分の血肉は呪いを解くのか?

 止めようと後を追う日美子達を団(怪人40面相)が止め、二人を熱気球で逃がす。

 高台に逃げる、真理亜たち、そして夜空に巨大な花火が上がる。

 一方、菰田家の邸宅では三姉妹が揃い、日美子に後を託すと神託が下り津波に飲まれる。

                            ・

 東日本大震災を超える南海トラフの地震による被害、信藤の事件は捜査を打ち切り

 荒廃した街には赤い渦巻きと、時折黒い×が描かれる。

 日美子・燦子は姿を消し、冷牟田が電車にひかれて亡くなったとの報道に、

 燦子を追った日美子の存差異を感じる、建日人。

 元々は何も特別なものが観えない建日人だったが幻想の中で父親と会話し始める。

 パノラマ島での事を形にしたいと思う建日人。 

 目を閉じ、建日人に観えた世界には燦子と日美子の壮絶な姿が映るのでした。


 初日、観客席の広報では役者さんが笑ながら出て来るのでは?

 そんな風に思えるタイミングの笑い声があったのですが

 時折ゴソゴソと話声が聞こえて、最前列だったから、袖から身をだして気球か照明か

 客席から観えないように奮闘するスタッフさんの姿がありました、大変みたいです。

                           ・

 演出上、音量が大きくて、暗転も多様してたんですが、ラスト意外はビビッ!と来る

 ほどではありませんでした、もう少し静かに淡々と進んでいく奇譚が好きなので

 少々過剰な演出には、食傷気味でした。

 乱歩と思いつつ血族が善・悪に別れて対峙する感じは「悪魔を汚せ」と同じテイスト

 福永マリカさんが、今回も楽しそうに歯全開でニタニタしながら狂女を演じてました。

 高木さんの中では魔女的なイメージなのかな?でも、生き生きとしてしたよ。

 夕沈さん、少年王者館での不思議な感じしか見た事無かったので

 今回、どんな芝居を見せてくれるのか?と思いましたが、巫女的な感じの役で

 伽耶子に小動物みたいに運ばれてくる感じは、もうピッタリでしたね。

 団=怪人40面相は正直無理矢理な登場で、パノラマ島に不要だったかも

 パノラマ島の人見が花火で自害するという奇妙な死から、凄いソソル感じだけど

 大曾根龍次が登場したり、高木さんの作り出す世界になってたので

 乱歩感は少ないし、設定だけかりて発展してる感じ、だから団は不要な感じです。

 久しぶりの佐藤誓さん、雰囲気もあって役も良かったです。

 凄い安心して観てられますね、

 燦子が悪意剥き出しじゃなくて、もう少し建前で話せるセンスが欲しかったかな

 菰田家のユタというかイタコ家系的な部分、

 パノラマ島の禍々しさ、そこに何か古からの理由付けが個人的には欲しかった。

 人見廣介、一人でパノラマ島は暗黒に染まり

 その自害によって、日美子の祖母が霊的に強くなったとは素直に入ってこなかった。

                           ・

 それでも、舞台の雰囲気

 役者さんの演技で十分楽しめる舞台ではあります。

                            ・

 前回のフォトジェニック、眼科画廊の写真展で写真集を買わな かったのですが

 今回はヒロイン3人衆の写真集があって、奥野さんも居たから買ってしまいました。

 フォトブックとか過去作品のDVDもドンドン売り出して欲しいです。

 次回は、高木さん演出に戻って新作を拝見したいです。

 最後に、本当に完全ネタバレごめんなさい。

 でも、ネタバレしてたって、観れば十分感じる事の舞台ですよ。

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