MU&こゆび侍&鵺的

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「少年は銃を抱く」〜MU〜


  ◎3月28日 19:00(140分)駅前劇場

  昨年の「狂犬百景」で活動が活発化したようなハセガワさん(MU主宰)
  今回と同じ駅前劇場で「相思相愛確信犯」を観劇して好きになったんですよ
  もう7年も経つんだなぁと振り返って少々驚きです。
  今回出演者多数、短編集でもないようなのでメチャクチャ複雑な
  ハセガワさんの世界が展開されるのかな?と期待して下北へ向かいました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START
 <第一部:少年たち>
 江口ハウスと呼ばれる家が舞台。
 江口光とうい歌手が庭で亡くなっていた事からファンが集まり始めた民家。
 その家=小嶋家の息子:光雄の元に集まる高校生達。
 ボケ気味の祖父(2Fでヒモで繋がれてる)が戦時中にパクッた古い拳銃。
 それを「お守り」として携帯する事で、通常の学校生活を実現させようとする弱い仲間。
 中学の時、自分の事をイジメていた主犯格の男、今は何もしてこないんだけれど
 視界に入るだけで怯えてしまう男子:福田。
 演劇部に入るも女性部員にノケモノにされてしまった男子:大岡山。
 サッカー部だったが事故で足を怪我して、ふて腐れてしまった男子:明石
 学校の先生に弄ばれて捨てられた女生徒:恵美(光雄の彼女)
 元々、光雄も引きこもりだったが銃を持つ事で学校にも行けるようになった。
 それをみんなに分かち合いたいと始めた試みで2丁の銃を順番に貸す事になった。
 弾はないけど、頭の中で嫌な相手に発砲し平静を手に入れた高校生。
 大岡山だけは、不安でまだ決心出来ず。福田の延長希望を理由に所持を回避する。
 そんな話し合いの中、演劇部から指導に来ていたOBと主演女優の唯が現れ
 降板させたれたチェーホフの舞台で大岡山が勝手に曲を江口の曲にした事で
 高校演劇の大会の予選突破に繋がったらしく、呼び戻しにやってくる。
 銃が無くても(通常に)戻れる人は戻った方がいいと、大岡山を送り出す 光雄だった。 

                  ・
 <第二部:家族たち>
 光雄の世界に3人の異分子が入って、光雄の理想が狂い始める。
 小説家になると言って家を出て、バンドマンの彼氏と同棲した姉:イツカ。
 浮気が原因で奥さん自宅を放火された叔父とその息子:晴臣。
 父親同士は元気に居酒屋で江口ハウスを馬鹿にした教師を殴って喜んでる。
 イツカはカレが田舎に帰って行くところが無く祖父の面倒を押しつけられる。
 要領のいい晴臣は相変わらずで、拳銃の事も晴臣にバレてしまう。
 晴臣を含め仲間と江口のフォロワーと噂される奴のライブを行って帰った夜。
 江口の事となると我慢出来ない光雄は不機嫌な状態。
 2人きりになる晴臣と恵美。
 ダメな父親に苦労する母を見てきたから、女性の気持ちを汲み 取れる晴臣。
 実は母親に放火するようささやいたのも晴臣らしい
 胸の発疹(ストレスが原因らしい)まで晴臣に見せてしまう恵美。
 晴臣は恵美を捨てた先生を銃で脅すぐらいしると光雄に提案する。
 晴臣と恵美の接近を知った光雄、家を飛び出す恵美、恵美を追いかける晴臣。
 今度は大岡山が現れる、唯と顧問が付き合ってるのを知っているせいで
 またイジメに会い、明石経由で借りた銃で平静を装っていたのだが
 先輩と唯にファミレスで捕まっていた所を逃げて来たきたらしい
 (唯が指示したらしく、大岡山がキスしてきた事にムカついたとか)
 直ぐに、先輩と唯が光雄の家に勝手に上がり込んでくるが、逃げ去る大岡山
 光雄は恵美の携帯へ連絡するも応答がなく 、悶々とした夜を過ごす。
                 ・
 <第三部:教師たち>
 一転して舞台は学校。
 先日、光雄の叔父が先生を殴った事で謝罪に来るとの事。
 学校では江口ハウスが不登校ホイホイになっていると問題になっていたから
 この機会に閉鎖させようと士気が上がっていたが、校長も江口ファンだったらしく
 不登校者の受け入れだけはしないようお願いする方向で指示を出す。
 その他にも幾つか議題が発生中。
 ・PTA会長の息子(大岡山)が行方不明
 ・女子更衣室から拳銃が発見される。
 体育教師の野崎(恵美を弄んだ男+叔父に殴られた奴)が女子更衣室で
 隠しカメラを設置する際に恵美の銃を見つけてしまったらしい
 元々、盗撮専門だったのに恵美に手を出してしまってから不運続きらし い
 演劇部顧問の佐川はJK付き合い続けるダメ男、野崎の別れ方にダメ出しする。
 化学の先生が拳銃を分解した所、本物と判明。
 本人が警察に届けないと問題になる為、警察沙汰には出来ないという校長。
 江口ハウスに出入りしてるらしい生徒リストと
 スクールカウンセラーの行ったバウムテストから恵美の存在が浮かび上がる。
 江口ハウスのメンバーが現れ、会議室には佐川と野崎を残すのみになる。
 立ち入り禁止の屋上へヤボ用で向かった唯と先輩がそこで暮らす大岡山を発見。
 先輩が追いつめたせいで大変な事になったと佐川に報告する唯。
 (本当は「唯が飛べと言った」と、先輩が反論するが佐川は無視して現場へ向かう)
 残った野崎の元へ銃を手にした晴臣が現れ、恵美に近づくなと脅すのだが
 反撃にあったのか、予定外の発砲!苦しむ野崎を残して逃走する。
 美術室では分解された銃を取り返した光雄と恵美。
 謝る恵美に、あの夜はカラオケに行っただけと晴臣から聞いたと言い逆に謝る光雄。
 校長は恵美から拳銃がお守りだった事を聞いて腑に落ちた様子。
 不用意に残った野崎の盗撮動画も発見されてしまう。
 そして、一命を取りとめた大岡山の衣服から発見されら銃を持参する佐川
 それを見て「モデルガン」だと言う校長は「お守り、流行ってるのね」と悲しそうに呟く。
                          ・
 自宅に帰った光雄、銃を返せと暴走気味の祖父の為に姉と拳銃を借り組する。
 いつかは最近祖父の世話をしていて、昔人を撃った事があって
 江口も不審者だと思って撃ったが弾は逸れたけど、ショックで死んだと語ったらしい
 2人が知らない間に帰宅した晴臣は拳銃をじいちゃんの部屋へ返却し出ていく
 そして裏庭に差し掛かった時「PAN」と破裂音が2Fから放たれ、晴臣は倒れるのだった。

  面白い140分、狂犬百景より短く感じられました。
  フライヤーから拳銃を手にした少年少女達の話に思っていたし、3部構成というハセガワさん
  3人の主人公によるオムニバス風かな?と思いきやガッツリ1本のSTORYで意外でしたが
  ホント上手く流れが組まれてるなぁと感銘を受けました。
  それぞれの物語も見てみたい気はしますよね、
  エロ教師佐川の「通り過ぎる季節を捕まえる」なんて言い訳してる奴がどうなるのか?
  唯と菅井先輩との3人のドロ試合が展開されて欲しいし
  ネックレスの弾丸2個が紛失したのは彼氏の福田が取ったと思うんだけど福田の話も観たいな。
  狂った学園モノ
  狂ってるのは大人ばかりに思えますね、ハセガワさんの作品は大人が狂人気味ですホント(笑)
  小嶋のオヤジは何者なんだよ!今回の江口ハウスは「盗んだバイクで走りだす」ような
  そんな女性シンガーだったのでしょうか?元ネタのチョイス時点でもう普通じゃない事確定!
  物語りは光雄メインだけど拳銃3個はバラバラな運命をたどってしまいました。
  解体された銃、モデルガン(お守り)と認められた銃、そして凶器になった銃。
  壊れたり、真面になったり、翻弄されたまま、銃の影響が人それぞれで違ってて興味深い。
  結局、カラに閉じこもってた少年たちは拳銃のおかげで1殻は破けたけどそこまで
  元々、殻のなかった晴臣だげが銃を銃として使う事が出来たんでしょうね。
  ま、確実に江口ハウスは閉鎖ですね。
  いつも言いますがハセガワさんの言葉のチョイスが楽しいんです。
  今回は流石に光雄の音楽へ拘り感の部分で色々な言葉が放たれてました。
  序盤は菅井先輩の妙な視線と言動、徹底的に嫌な女唯に笑わせてもらいましたが
  第三部の先生からまたガラリと空気が変わって、マシンガンズのトークや
  科学の先生の本音トークが笑いを誘って、その展開に時間をリセットされた感じです。
  それと面白いのが当日パンフの登場人物紹介です。
  観劇前に観てもそう感じませんが、観終わってから読み返すとクスッとする一語があります。
  大岡山に意味もなく「角刈り」とか「死亡説」とか「エロ正しい」とか「もこもこ」とか
  野崎の「ぬるぬるしてる」は謎です。(笑)
  「思った事が口に出る狂気」が自称「逆サトラレ」って言ってましたが
  あんな映画だれが覚えているのやら?あの先生は将来再登場しそうな気がします。
  ※正しいエロとエロ正しいは意味がちゃんと違うよね!
  俳優さん達も学生には絶対見えないんですが、ダメな人達だとは見ててハッキリ解るし 
  現在、大人になった状態で学生時代の自分を演じてると思って違和感がありません。
  役者さんチョイスも絶妙なんですね、次は三鷹らしいですが三鷹さん選ぶのが5年位遅いよ
  それと空間の切り取り方、ママさんボーリグとか他の演目の時も下手側寄りに部屋の角がくる
  独特な配置ですよね、窓の外の木も見た事あるし、過去作品も思い出されます。
  第三部にしか出てこない俳優さんがあんなに居るなんて、贅沢な作品でした。
  三鷹って天井高いし奥行きもある、広い舞台なんですがMUの舞台では
  狭い空間のイメージが強いんですよね、いったいどんな舞台になるのか楽しみです。
  舞台上にワザと小さい部屋とか作ってしまうんじゃないかなぁ。
  今年初めに根本宗子さんの阿佐ヶ谷ロフトイベントがありましたけど
  あんなイベント、ハセガワさん企画したら面白そう、音楽の話を挟んだりして
  過去作品の上映会&解説とか狭い壇上での演劇とか上手そうだし、いかがでしょうか?

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「狂犬百景」〜MU〜


  ◎11月23日 18:00(2時間30分)Vacant

  MUの久しぶりの公演。たぶんコレドで観て以来ですね
  映画とかハセガワさんが参加してる興業は何回かあったんですが
  仕事で行けないのが続き、ようやく久しぶりに拝見する事になりました。
  開場は原宿の人混みを抜けた場所、2F(階段が凄く印象的な場所)
  4本ので上演時間は2時間30分、一度トイレに行ったら混雑で諦めたけど
  強く進められたので行ったら一番最後になってしまった!
  私が戻るまで開場が押してしまって、申し訳ない感じで開演しました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



第一話「犬を拾いに」
 コンビニの2F,一時期流行った「パワーアップ改装中」の店内でバイトの男女が世間話し中。
 バイトの女の子「みず穂」ちゃんの手には包帯。
 向かいの側溝に挟まれた可愛い柴犬を助けようとして噛まれたらしい・・・。
 バックヤードでは店長:文太と元カノ:友紀奈が対立中。
 宝くじの高額当選した文太に動物愛護団体勤務の友紀奈が寄付を迫っていた。
 恐らく結婚を考えていた2人が別れた原因は、飼い犬が旅行中に亡くなった事。
 友紀奈はその贖罪も含め、その犬の「爪」を遺品として今も持ち歩いている。
 それを取り出し、文太に寄付を迫る。(そんな彼女の態度が別れた原因らしい)
 しかし、文太は宝くじを買ったのは金を出した自分だが 買ってきた妹。
 妹が購入した幸運をどう扱うかもあって、一存では寄付できないという文太。
 実際は妹に意見も無視して、使うつもりだったらしい。
 閉店中のコンビニに突如現れたホームレス、足を怪我して血だらけだが虚ろな感じ
 店外へ追い出すのだが、原因は向かいに居た犬。
 人間に襲いかかり、食べている犬に驚く店員達、店長:文太はとりあえすバイト君を助ける
 友紀奈も電話で警察へ連絡を取るが、文太は犬を見てかつての飼い犬の名前を呼ぶのだった。
                          ・
<感想>
 狂犬が現れるプロローグ的なお話。
 緊急事態なのに「ほんとに何も出来ない」バイト君、に改めて驚く場面とか
 笑ってしまうんで すが、「始まり」として文太と友紀奈が登場し今後に影響を与えていくので
 最後まで見ると、かなり怖い流れを作れてると思います。
 笑える台詞も意図的に押さえてるのでしょう、文太と友紀奈のやりとりも性格的に後へ響きます。
 「起・笑・展・結」って感じ、で抑えた空気だったんでしょうか?
 階段の下で何が起こってるのか?降りたら危険だし、何が上がってくるのか?
 最初から階段がとても注目空間になってます。
                          ★

第二話「部長は荒野を目指す」
 狂犬が増殖し、噛まれた者から死者も現れて都内の一部では外出禁止令が出てしまう。
 そんな時間を有効利用しようと、アニメキャラの食玩販売会社で公で有る意味個人的な会議中。
 開発部の女性:忍はラムネだけ売っていてはキャラと共に倒れる可能性がある事を懸念。
 クッキーにして味でも認められようと提案する、しかしコスト面では難しいと製造主任:唐沢が反対。
 部長:松崎はキャラの版権を取る為、不倫旅行と揶揄されながら営業:友子と日参した思いがある。
 忍も友子も部長の愛人、それを知る専務はこの選択について松崎部長へ一任する。
 悩んでいるのは背後に居る忍と友子の事なのか?どちらの女を取る かで決めて欲しいと言う専務。
 それを傍らで見て笑っている3人目の愛人:凛。
 こんな状態を楽しく傍観する輪は、だれも居なくなった会議室で脱ぎ始める。
 入れ替わりでやってくる人々に、専務の部屋へ隠れる2人。
 友子に思いを寄せるが相手にされない、若手社員:三島が再度告白してくる。
 そんな社内の状況は、社長が食料を囲い込み逃げようと画策、女子社員は怒って給湯室を占拠中。
 隠れていた、凛と部長は専務に見つかるが、面白いタイミングが重なり乱交でもしてるような会議室。
 結局、どちらを切るか困った部長は最後の切り札を忍に渡すが、それが裏目に出て最悪の状態。
 女達に奥さんと電話してると思われ責められるが、その相手は隣室の専務(笑)
 専務の提案で、奥さんと話をしに行くと言って狂犬の飛び交う町を走って逃げる事にするのでした。
                          ・
<感想>
 この状況でかなり下半身のヒドイ部長が登場。
 小悪魔的な凛の仕掛けて専務まで不倫してるような場面が出来たり、妙に負けない三島くん
 主任の唐沢まで自分の思いを告白したりと、テンポいいコメディ風な第二話。
 部長の子供なのか?余裕があるのか?良く解らない優柔不断な態度に対して
 専務の出すパスが絶妙に部長を困らせるのがイイ。
 専務の電話が奥さんの電話になったのは、部長の意図なのか?周囲の女性のせいなのか?
 奥さんからの電話じゃないと言えば済むのに、彼女達と話をしたくなく なったんでしょうね〜
 いざと言うとき、落ち着けるかどうか?それが大事なのを再認識させてくれる第二話です。
 三島くんの暴走がもっと見たかったなぁ。
                          ★

第三話「漫画の世界」
 ちょっとした豪邸のアトリエ。
 「コノ漫画が凄い!」の取材を受ける「田崎ジン」は犬と戦う描写がリアルと最近評判の漫画家。
 元々は昔、ギャグマンガでヒット作もあるらしい、リアル描写に対し自身の体験か質問される。
 同席するアシスタントの陽子と昔からの友人:直人、編集:西田。
 取材のアポで西田が口を滑らせたらしい、直人と田崎で若い頃にインド旅行をした際
 狂犬病にかかり、病院をたらい回しにされた経験があると答える。
 編集者の女性若槻とカメラマンの深谷が取材を終えて、車に戻っていく。
 ちょっと焦った様子の田崎。
 そ して今日の成果を見せる陽子と直人。
 2人は河原で犬狩りをした様子を動画に撮って、田崎へ素材として提供。
 川原で粉を巻いていた中年夫婦?が犬に襲われてるのを助け、ヒーロ扱いされたらしい
 戦利品として田崎には首輪、直人は犬の爪をコレクションしているのだった。
 (世間では発症を恐れて犬を捨てている風潮にあり元飼い犬が、野良→ゾンビ化)
 動画を見て、喜び笑う田崎、直人、陽子の3人。
 そこへ編集の西田が慌てて戻る。
 取材していた二人がなかなか出て行かない中、犬が迷い込み襲われているとの事。
 「いつもの」道具を取り出して助けに行く3人。
 ライターの若槻は気を失い、運び込まれくる。
「(犬退治を)慣れてるみたいですね?」と田崎達に問う 渋谷。
 若槻の介抱は渋谷に任せて、1Fにまぎれた犬を退治しに行く田崎達。
 気がついて目覚める若槻(フリをしていたのかも?)辺りを調べ始める渋谷。
 首輪・爪、そして直前まで見て放置していた携帯の動画を発見。
 犬を殺していた証拠を撮影、今回犬が紛れ込んだのも渋谷の計画だったらしい
 自分の雑誌掲載後にしてよと言う若槻、少し狂喜しているような渋谷。
 そんな渋谷に少し引いてしまう若槻、2人の間で不協和音が立ち始める。
 台所での立ち回りを終えて戻る田崎達、若槻と渋谷は階下の洗面所へ向かう。
 田崎達は今の戦闘を振り返り大盛り上がり、渋谷が戻し忘れた証拠品を見つけるが
 腹が減ったと差し入れの煎餅を「マズイ」と言いながら、大笑いして また話始める4人だった。
                          ・
 <感想>
 狂犬病の拡大も落ち着きを取り戻した頃なのでしょう。
 序盤の漫画インタビューには小沢健二が過去(フリッパーズ)を封印してるとか
 ハセガワさん的軽快な会話が続いているのも、時間的に落ち着いてる証拠だと思います。
 友紀奈は爪を形見として取っておいたから、抜いたまま臭ってましたが。
 直人は戦利品だから綺麗にしている感じ(同じ小道具だろうけど)
 田崎は漫画より犬が殺されていくのを見て興奮するタイプみたい
 直人とかの方が一歩引いてるし、田崎に付き合いきれなくなってきた頃だったのかな?
 でも漫画が売れるし、犬を畜生としか思ってないメンバ ーだから順調な生活に
 田崎に牽引されて少し狂ってる感じになっているのかもしれません。(西田は迎合してるだけ)
 渋谷の方もここで既にチョット怖いですよね、目的の為なら自分以外は犠牲に出来る奴。
 証拠を見つけて喜んでる(興奮)し、若槻を平気で殴るし、
 最後みんなで笑ってるので終わるのがいいよね。ハセガワさんらしい終わり方かなぁと思い
 その後の4話を知らないから一瞬楽しめる4話。(全体的にも面白い位置付けにってます。)
                          ★

第四話「讃美歌」
 保健所では狂犬病を恐れて犬を捨てる人間が増加、捨て犬を回収する場所も手狭になり
 ある区ではあふれ出した犬が、一気に逃げ出してテロではないか?との噂まであった。
 預かる期間は4日、それを過ぎればガス処分な犬達を減らすために譲渡会が開かれている。
 今日はその譲渡会の日、 会の後に賛美歌を歌いたいと動物愛護団体ワンオール支部長
 久保友紀奈(第一話と同一人物)、そして事務員になった文太と妹も職員としてやってくる。
 そして渋谷(4話と同一人物)も職員として、地下に新しい保護スペースを作っているらしい
 譲渡会に馬鹿なカップルが現れる、譲渡されるチワワを貰う代わりにボケた老犬を引き取って欲しい
 引き取る所では無 いし、病気なら飼い主が安楽死させれるしかないと説く所長。
 文句を言って2人が帰った後には、そいつらが置いていったと思われる老犬が1匹残されていた。
 友紀奈はクールに「その犬に狂犬病のウイルスを注射して、家に投げ込んでやれば」と提案する。
 友紀奈の考えに驚く職員達、妊娠中の職員:島口は飼い犬の思い出に縛られてたが
 先日遺灰を川に捨て楽になったと言う(犬に襲われ、通りがかりの人に助けられたらしい)
 だから友紀奈にも爪を捨てて、楽になるよう諭すのだが跳ね返す友紀奈。
 友紀奈の同胞は渋谷だけ、2人は同じ臭いがするのか恋人同士っぽい。
 今、地下に監禁している「モノ」から爪を剥いでいる所で、「目には目を」の精神で行動する渋谷。
 譲渡会に向けて賛美歌を歌いに集まる職員、ふいに階下から包帯まみれの人間が顔を出し
 直ぐに消えて行く・・・・、それを聞いて地下室へ向かう渋谷。
 誰も居ない会場にふらりと現れる包帯人間4人、また虚ろに階下へ戻っていく
 そして、譲渡会に集まる人々。中には以外にも2話の唐沢と友子が実家に飼う犬を探しに来る
 部長に似た挙動不審な男が現れ、声をかける友子だが別人なのか?何も言わない
 その後、どうなるのか解らないまま譲渡会が始まるのでした。
                          ・
 <感想>
 上記3話の顛末というか今が分かる、可笑しくも感心してしまう酷いくらい上手い4話です。
 まさか田崎達は犬虐殺報道で「社会的抹 殺」を受けるものだと思っていたら
 物理的に監禁され「犬と同じ痛みを感じろ!」とばかりに、手足の爪は剥がされ顔も包帯だらけ
 麻酔なのか?狂犬病を移されたのか?モノも言わずフラリと漂い助けも呼べないゾンビみたい。
 (直前まで大笑いしていた4人だけに、ギャップでコミカルなキャラに見えました。)
 直人は元ボクサーなのに、それを全員監禁するなんて渋谷は何者?
 元・自衛隊で愛国主義者が人間に失望して、動物愛護に傾倒してしまったのかなと想像してしまう。
 最後譲渡会に現れた女性、目の下にアザがあって渋谷に殴られた若槻かなと思ったけど
 渋谷にはもう近づかない気がする、渋谷がカメラマンってのもウソだったのでしょうか。
 部長も裸で東京を 駆け出し、会社も倒産したという都市伝説に昇華したのには笑った。
 荒廃した世界には笑える都市伝説が必要なんでしょう、そんな気がしましたが
 最後に現れた部長っぽい人、置いてあった老犬の籠に迫る感じが怖い。
 まるで食べる気のような人、ホームレスか狂犬病感染者じゃないかと思うし「部長?」と思わせる。
 観客に色々思わせるラストも素敵ですね〜
 友紀奈の狂信ぶりもレベルが上がっていて、文太の始まりの日についてあの時噛まれてればよかった
 なんて言葉も、負ける暗いの悪女ぶりが気持ちいい4話でした。 

 ゾンビっぽい犬、狂犬病の犬は一切出てきませんが面白い!
 普通犬が本気だして集団で襲ってきたらチョット危険ですよね、足は速いし牙はあるし 
 狂犬病に感染した人間はどんな風になるのか、それも登場しないから色々想像できます。
 ハセガワさんの作品は「少し狂ってる」人達が多いので悲惨すぎないけど怖い!でも可笑しい。
 だから魅力的で面白いし、渋谷とか友紀奈みたいな越境気味な人が際立って見えるのかなぁ
 2時間30分のボリュームで大人数でしたが、それぞれ時間的にそこそこ合ったし
 4話までの流れと展開が観客の気分をヒクヒクと刺激して、見ごたえある作品でした。
 全然違う話でいいから、この世界の未来の人々を見 てみたいですね。(猫は平気なのか?)

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「たまには純情」〜こゆび侍〜


  ◎8月2日 14:00(1時間45分)下北沢駅前劇場

 ガチゲキを見逃した「こゆび侍さん」

 久々の本公演の会場に入るとビックリ、客席が3〜40人しか用意されてない
 凄くゆったりな会場で贅沢な感じ、いや勿体ないでしょうよと思いつつ 

 バスガイドさんが現れ客席に話しかけながら 

 これから1時間45分、「玉城家」の物語ツアーを案内してくれる。

 このガイドさんは玉城家の亡くなった母:マリコなんだけどね

 父:守が運転手で現れ物語は出発していくのです。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY

 父子家庭の玉城家。(タマキ家)

 父は運転手を辞め、PCも出来ないのに内勤業務でなんとか会社に残っていた。

 長女:カホは優等生、大学院で言語学の研究をしており薄給ながら

 貧乏な玉城家の家計を支えて、安い食材を買い求め、料理も工夫する毎日

 次女:ミカリは元気でノーテンキな女の子。

 お隣で大家の息子:タイガと仲が良く、タイガの買うジャンプやCDを借りて青春を謳歌

 タイガの母:ひとみも大家であり母子家庭で相談相手としてマリコと交流があったから

 何かと晩のオカズをお裾分けしてくれる優しい人。

 老朽化した借家を解体するらしく、他の住人は退去してるのだが

 玉城家だけは母:マリコの十三回忌まで引っ越しまでまってくれていた。

 長女:カホは言語学の研究で海外派遣のチームに入る為勉強中。

 父:守は母親の死後(バスの事故らしい)バスの運転が出来ずに内勤になったけれど

 何もできずにリストラ要員、夜勤で少しでも暮らしを楽にしたいが転職出来るよう

 面接と資格取得を頑張っている状態なのです。

 時折、金をせびりに現れるババア(亡くなったマリコの母)が嫌味タラタラやってくる玉城家

 そんな玉城家には秘伝があった。

 父と母が恋に落ちた切っ掛け、酔った乗客をマリコがキン○マを蹴り上げて撃退した事。

 それを玉城家の秘伝として「蹴り上げ道場」を開いてカホとミカリに護身術として教える父だった。

                             ・

 物凄いオタクでコミュ障っぽいタイガはミカリが好きだと告白。

 しかし、ジャンプに夢中で素っ気ないミカリは「不順異性交遊がしたいの?」と尋ねると

 キスがしたい、先っぽの肌が触れ合うだけでいいからとミカリに迫る

 決して使ってはいけないが、もしもの時は躊躇なく行け!

 そんな教えに従いタイガのタマを蹴り上げるミカリ、その快感に目覚めたミカリは

 タイガを連れて夜の繁華街で中年男性相手に、蹴り上げ通り魔として覚醒していく

 タイガが悶絶する被害者の表情を写真にとりプリント、ミカリに見せて喜んでくれるのを観て

 永遠のお隣さんとして秘密を共有するという関係に新しい喜びを感じるのだった。

 悶絶する男の写真を発見したタイガの母は心配する

 カホが海外派遣の試験に合格した日

 ババアが現れて嫌味を言うのだが、ミカリとタイガが繁華街をいろついているといい

 もし体を売っているならそれは正しい、金が欲しいだけのババアは自分に金が回るならと

 帰って来たタイガとミカリに売りをやっているのか?と直接聞いてくる。

 ミカリが怒って渋々帰っていくババア、カホは優しいけど海外に行ったら収入も減り大変

 親不孝だといい、娘をこんな家に嫁がせるんじゃなかったと酷い言葉を残していく

 そして守とカホはミカリに何をしていたか聞き出す。

 怒った父に反発して家を出るミカリ、追いかける父

 ミカリからの電話を待っているカホの携帯へミカリから連絡が入る、しかも病院から・・・・・

                             ・

 退院してきた父と支えるミカリ

 父はミカリが蹴り上げたヤクザ風の男から報復を受けてボコボコにされてしまったのだ

 そこへやってくる大家は事務的に退去時の鍵などの手続きを伝える。

 毎日カホが謝罪に尋ねるが合ってはくれなかったらしく、迷惑だから来なくていいと告げる

 ミカリが謝罪に来てない事を指摘し反省していないと苦言を呈し

 タイガに二度と近づかないように言って消えていく、

 父がカホへ海外の準備は進んでいるのか尋ねると、国の方針で中止になったと言う

 残念がる父、正直ホッとしたという妹ミカリ 

 2人だけになるとミカリは嘘でしょう?と尋ねると「私の中で無くなった事」と答えるカホ。

                             ・

 引っ越しであり十三回忌でもある当日

 タイガが最後の挨拶に現れる、母が連れ戻しにきて帰っていく

 永遠のお隣さんだよ!そう言うタイガに「永遠のお隣さんは解消だよ」と涙ぐんで返すミカリ

 タイガが持ってきた新聞には今日が言語学の研究団が出発する日だと書いてあった。

 父はカホが辞退した事を知り、夢を捨てるような娘に育てた覚えはない、今から行きなさい

 そう言い始めるのだが、彼女はここを母との思いでのある家を出たくない

 「仕方ない」はもう嫌だ、3人で、家族で暮らすことが大事だというカホだが反論する父

 夢から逃げているだけだと言われ、父親もバスの運転から逃げていると言い返すと父は家を出る。 

 やがて大きなエンジン音と共に壁を突き抜けた父が現れ

 蹴り上げ道場精神を声を張り上げて言い始める、

 そして子供の頃の日記にかかれた夢、父のバスで新たな出発をするのでした。

   
  母親が現れる以外、ファンタジー色はないですが「たまには純情」に合点がいきますね

  フライヤーでは一撃必殺の秘密の技なのか?と思っていたんですが

  まさかキ○タマ蹴り上げだとはね〜(笑)確かに必殺だけどね

  キルビルばりの緊張感から、ミカリが快感を覚えてハマっていく時は

  「オイオイどこにいくんだ?」と思いながら楽しんでいきましたが

  最後は親子愛、壁を破って現れるバスが、ちょっと照れくさいけど夢を語る親子の姿を

  成立させてkじゅれた気がします、普通にやったらちょっと臭いもの

  ババアの外道の如き徹底した悪口も効果的でした

  だから最後にプレゼントがあったのは逆に似合わない、まぁ少しは反省したのかな?

  大家が冷たすぎるのでちょっとその2人の変貌ぶりは違和感ありました。

  劇団エリザベスで観て以来の須山さんの流暢なオタクっぷりには笑わされます

  元気な川田さん演じるミカリに振り回されっぱなしな感じも、微笑ましく可哀想(笑)

  深刻な部分もあるけど川田さんの元気さが救いになりますね

  アヒルちゃんと言われるだけあって、唇の先っぽは川田さんのアイデンティティなんだね

  たなかさん、競泳水着では浮気もしていたけれど

  基本は優等生で言われた通りに頑張るタイプにイメージなんでしょうか

  最後は気持ちが決壊してしまう長女を演じて何度も父を蹴り上げていましたが

  言語学マニアな部分で天然な性格でもあるけど、もっと弾ける感じがあると魅力的なんだけど

  そんなに言語学が好きって感じでもなく、食事のメニューにしかこだわりが出てこないから

  もっと目を輝かせるような興味の対象とかあると、もっと良かった気がします。

  なにはともあれ、いい家族です。マリコにも乗車して欲しかったですね。

  でもやっぱり、成島さんにはファンタジー欲求が少々ありますが

  ハチミツみたいな名作もあるし、変化があっていいし次回作はどんなのか?楽しみです。

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「毒婦二景」〜鵺的〜Bプログラム「昭和十一年五月十八日の犯罪」


  ◎6月14日 19:30(80分位かな)小劇場楽園

  昭和11年に起きた「阿部定事件」を2つの方向から描く鵺的さんの公演
  (※事件が私の誕生日だとは知らなかった、西暦は違うケドね)
  今回拝見したのは「定」と警察官との取り調べでの出来事。
  もう1方:Aプログラム『定や、定』は定とたぶん大宮五郎って人の関係を
  描いた舞台で寺十さん、岡田さんで上演しています。
  本来ならば両方見るべきなんだと思いますが、
  マチネソワレで続けてみる勇気はチョットありませんでした。
  (結果は凄いコメディだったらしいので、残念な事をしてしまいました。)
  翌週と思っていたのですが、仕事の関係上行けませんでしたね。
  どちらが見たいか?で考えてこちらを確実に見れる日程でキープ
  定って錯乱とかしいる訳ではなかったハズだし、
  事件とは違う空気の舞台になるのでは?と思ってこちらを選びました。
  平成生まれの人って「阿部定」ってピンと来るのかな?

  

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 START
 明転すると机の上に正座する女性。
 転がる椅子と身構えるスーツ姿の男3人。
 腐敗臭の漂う取調室の「定」と2人の刑事の書記官が一人。
 定が懐に忍ばせている「切り取った証拠品」を奪おうとする刑事に抗い
 壁を背にして机の上に避難した「定」。
 とりあえず年配刑事はそのままで、事情聴取を進めたいと提案し「定」は了解。
 男女の関係であった吉蔵の首を絞めた事は認める「定」。
 そもそも首を絞めると具合が良い(感じる)と願いでたのは吉蔵。
 腰ひもで絞め始めたのが事件の数日前、
 締めすぎて体調を崩した吉蔵、薬(栄養剤?)を買って飲ませても治らず。
 最後は「定」に任せると首を絞めるよう眠った吉蔵、実行する「定」。
 切り取ったのは離れたくなかったからという「定」
 若い刑事はそれを理解できないと、攪乱だけの為であり明確な殺意と糾弾する。
 しかし、殺すには利害関係からは判断が難しい。
 逃げ込んだ先生とも男女の関係ではあるが、先生と吉蔵の違いも判らない刑事達。
 そこへ内務省から「定」を丁重に扱うように指示が下った後、
 内務省から若い役人が一人やってくる。
 安達と名乗る役人は、窓の外に居る報道陣を指して
 暗い世相と政府の政策で国民が病んでいる時に起きたこの事件。
 2.26事件を忘れさせたいのか?「定」を使って国民の目を背けるのだろうと
 教えられては居ないが、内閣府の思惑を話し、取り調べの傍聴したいと言い出す。
 再会した取り調べでは、再度「定」の首を絞める行為について議論が始まる。
 しかし、安達は口を挟んできて換気もせずに取調室の空気は一変する。
 正直、ヒーローである定に会えて興奮していると自供する安達。
 確かに、非道な部分を見てきた役人には楽しかろうと理解を示す老刑事。
 首を絞める行為のウワサはあって、それによる不可解な自殺が会ったと言い
 定と吉蔵のシーンを再現しようと若い刑事の首を絞める安達。
 復讐心みえみえの刑事に反撃される安達、気を失ってしまい目が覚めると
 死の淵で吉蔵に会ったと話し始める。
 これには流石にあきれ顔の「定」、しかし2人しか知らない楽しみ方を言われ
 若干同様する「定」参考に吉蔵の言葉を聞きたいと申し出た「定」に対して
 「切るのは正直勘弁して欲しかったなぁ」そんな言葉で緊張の空気が抜ける空間。
 時間で帰ろうとする安達、最後に吉蔵の伝言を伝えて去っていくのだった。
 (3日間洗っていない衣服の事を伝えられ、神妙な「定」)
 暫くして、警官から先ほどの安達は精神病棟から脱走した男だと告げられる。
 定を理解するのはやっぱりそんな奴だと笑い詰る若い警官。
 しかし、そうとも限らないと毅然とする「定」。
 ほどなく、正式な内務省の通達が発せられ、安達の言葉と寸分も狂いがなかった。
                          ・
 ここまで大人しく対応をしていた老刑事。
 移送が指示だれた直後、おもむろに「定」の前に立って無理矢理着物を剥ぐ!
 長襦袢姿まで去らされた「定」の中に見えたのは血だらけのシャツ(吉蔵の?)
 覆わず怯んだ刑事達の前で「定」は大きな啖呵を切る。(誰にも分らないと)
 諦めた刑事は「定」に着物を整えるように願いでる。
 ゆっくり警戒しながら脱がされた服を雑に着はじめる「定」。
 外の刑事からは移送の際に顔を隠さないよう指示が出る。
 机の上の吉蔵を置き忘れた「定」。
 老刑事はゆっくり取り上げると、包みを開ける事無く「定」へ返すのだった。
 刑務所で強制的に着替えさせられると刑事は無駄だと念を押すが
 懐深くソレを仕舞う「定」は「決して離れない」と言い放ち3人で部屋を出るのでした。
         
  可能な方は両方観るべきですね
  ホント、予想外のコメディでマチネの「時かけ」に続き笑える1日でした。
  瀧川さんは何度か拝見していますが、後で患者と解るとそれはそれで
  納得してしまうほど、興奮気味の安達に笑いが連発していましたね。
  周囲が真面目を貫いているから、引き立つのでしょうけど
  流石、鵺的さんなので安達が消えた後の偶然というかファンタジーな符合
  黙々と展開される「定」の身ぐるみを剥ぐシーンから「定」の啖呵。
  緊張が走るし、スカッとするまでは行かないけれど、
  老刑事と「定」が別な部分では和解した雰囲気が何とも言えないです。
  ハマカワさん演じる「定」、なかなか男前でしたし言葉も早口でしたが
  時代を感じる言葉遣いが違和感なく発せられていました。
  本当、個人的な空気で感じたんですが、啖呵を切る台詞の時だけは
  トーンと言うかリズムというかイントネーションというのか
  平成の言葉使いに聞こえたんですよね〜不思議です。
  フライヤーは着物だったけど、意外に普通の洋装でやるのかな?
  なんて予想もしていたんですが外れました。
  楽園の柱が小さい取調室の空間を切り取った感じで良かったです。
  普通の舞台より「四角い部屋」って感じがしますよ。(狙いでしょうか?)
  入って右側だったので「定」の正面が観れて幸運でした。
                      ・
  時間も短めだったので、1日3公演位してくれればAも見れたかもね
  ただ、役者さんの体力が心配だから無理でしょうけど
  終演後、久々にご挨拶出来て、言いたかった事も言えたのに
  演技の感想とか言い忘れたのが心残りかな?

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「この世の楽園」〜鵺的〜


  ◎11月2日 14:00(2時間)SPACE雑遊

  幻戯から待ってた感がありました。
  絶対的に楽しい話ではないと解っていても見たいんですよ
  それって中毒性って事ですかねぇ、出演者も素敵な人ばかり。
  雑遊の空間なら緊迫感がさらに上がりそう、そんな思いで劇場へ

  

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
 固有名詞なんて意味はなさない感覚です。
 世間では肉体をミンチにまでするような連続殺人事件が未だ続いている
 どこか海辺のホテルにあるテラス席。
 憮然とした表情で可愛い彼女?の動画をスマホで撮影する男。
 やたら命令口調で、時には彼女の頬へ平手を一閃する場面も・・・・
 そこへやってきた男(他人)に向かっても、座る席を指示する我儘さ
 彼女が誤ると「なんで誤るんだ?悪いことしてない」と彼女を責める。
 やがて、後から来た男の知り合い夫婦がやってきて、その男は消えていく。
                      ・
 後から来た男は夫婦に「仲裁役」を依頼したという。
 突然家を出た妻、他の好きな男が出来て行ったという女(妻)が現れる。
 常識的に責める妻、女は世間的な道理は解った上で自分達の場合は
 これで仕方ないと開き直る、夫からも何か意見を求める妻だが
 明らかに夫は不機嫌、誤る男だが理由を問いただす妻に喧嘩ごしの会話。
 やがて夫婦2人きりになり、5年前の事を持ち出した夫の一言で喧嘩は終わる。
                      ・
 翌日、テラスには例の逃げた女。
 そこへ夫を探しに来た妻、女は自分たちが結婚前からこのような状況を考え
 籍を入れずに、好きな人が出来たら出ていく約束だった事。
 そして男は自分が初めての女だから、世界に女が私しかいないつもりで
 必死で別れたくないともがいているのだという、そして「あなた達は別れないの?」
 誰の目から見ても、覚めた夫婦の態度から感じるままに問いただす。
 長年連れ添った夫婦には色々あると、やんわりと別れない意思を示す妻。
 テラスから移動しようとすると、メガネのヤサ男が話しかけてくる。
 妙にニヤついた表情の男は2人の主人を部屋に預かっているといいだし
 恐らく拉致した様子の写真をスマホで提示してくるのだった。
 そこへ冒頭の彼女が現れる、そしてメガネの男から承諾の催促をされる。
 男は、例の暴力彼氏も拉致。
 昨日ホテルのベランダから見ていた、3人のそれぞれの男はダメな奴ばかり
 例の殺人鬼?と思ったがそれに触発はされたらしく、何らかの天啓を受けて
 ダメな奴は殺してしまおう、まず見つけた3人の男から始めようと考え
 逮捕されても(されない予感はしているが)3人の女性に許可を貰いたいと言う。
 正論しか言わない妻にキレ気味で力説するメガネ男。
 その異常な思想に冷や汗と緊張の時間が流れる
 そして、決めてもらうために囚われた男たちにした質問の答えを話始める。
 女は好きにしろととられても構わないと出ていく、
 彼女は殺す以外の方法はないか?でもそうでもしなければ別れられないと悩む
 正論から逃げられない妻、考える時間を30分与えると出ていくメガネ男。
 警察に通報しようとする妻、悩んでいた彼女は通報を辞めるようお願いするのだった。
                         ・
 テラスで男3人、あの世ではなく警察の事情聴取が終わった後らしい
 だれが通報したのか?(犯人は逃げてしまったらしい)
 暴力男は話しかけてもなにも答えず、携帯を見ているばかり
 もくもくとサンドイッチを食べる夫、逃げられた男へ別れるのが正解
 自分達は親戚の意思もあり別れられない、外で子供を作るなんて話し
 男は、そんな夫の言葉に違和感を感じているようだった。
 やがて暴力男の彼女が事情聴取からもどり、
 警察が呼んでいると話しても無視するばかり、やがて妻も戻ってきて
 お節介にも男に意見する、そして彼女の言っていた本音を話そうとする
 話す価値もないババアだと突き飛ばし、彼女と去っていく彼。
 倒れた妻に何も手を差し伸べない夫を不思議な気持ちで見る男。
 そして、嫌気がさしたように退席する夫。
 それでも冷静に逃げた妻を諦めて別れを進める妻、なにか不思議な空気。
 2人はふと、天気の話をするのだった。
        
 いや〜前半は嫌な空気〜メガネ男(狂人)の緊張感漂う演説〜また嫌な空気。
 最初は嫌な男達の態度にムカツクと言うより、見たくないなぁという嫌な感じ
 そして一転、男達が不在なままその存在価値なんてないと
 最後は天啓とまで言ってのける、メガネ男の不気味に高揚した表情と
 急に変化する怒り、そしてまた低姿勢になる処が、窮屈から解放される気分。
 頑なに正論を続ける、なふみさん演じる妻に強さを感じましたね。 
 暗転してどうなるか?と思いきや残念ながら(笑)存命中の男達。
 自分達が狙われた理由も解らずに、さらにダメな態度を重ねていきますが
 30分の考える時間の間に妻が通報したのか?と思いきや
 夫の言葉ではそうでもない感じ・・・
 もしかして合意を得られないと思った男が自ら通報して一旦は解放し、
 その後の態度でもう一度女たちに考えさせようと思ったのかな?
 そう思いもしたけれど、なにか本当に天の意思みたいなものでもう一度
 試されているような気がした、田中さんが演じた夫の言葉と行動にすこし
 軽蔑さえ感じ始めたような男「佐井」が、どことなく逃げた妻への執着が消え
 虚ろに話している感じが、今度は「佐井」に天啓でも降りてくるのでは?
 そんな事を考えているうちに「フッ」と舞台は終わってしまいました。
 余韻が楽しめる舞台でした、気になっていた過去のDVDを一枚購入。
 客席は、舞台に足を掛けるお客さんがいて、ちょっと残念な気持ちになった事。
 途中、寝てる訳じゃなく俯いている方も散見されましたね。
 男として見たくないシーンが続きますから、見たくないのか?
 単調な感じとも取れるし、見る人によっては感想が酷く別れる舞台かもしれません。
 私としても、もう少し兆しみたいなものがあるとドキッとして終幕を迎えられる
 そんなシーンも見たかった気はしますが、役者さんはいいし、面白かったです。

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