日本のラジオ&劇団普通

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「クノセカイ」」〜劇団普通企画公演〜


  ◎2016年5月13日 19:30() ギャラリースペースしあん

  作:屋代 秀樹  演出:石黒 麻衣

  屋代さんの脚本、と言う事で相性の良い組み合わせ。

  仕事終わりで夜のギャラりーしんへ

  洋風なマフィアの話なんですが、和風のギャラリーが不思議と会う空間

  過去と現在が入り混じる、静かな復讐劇が始まるのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


備忘録的な「18ケ月前」の観劇記事なので、覚えてない部分多いです。



 STORY

  マフィアのドンがカフェ(レストランかも?)に居た時に射殺されてしまう。

  部下達は犯人差しを始め、日本から来ていたバイトの留学生セーコは

  犯人が捕まるまで、帰る事を許されずに軟禁状態で夜は更けていく

  幼馴染4人が悪乗りで初めて、今は大きくなったマフィア。

  犯人は身内の中に居るような・・・事実が少しずつ判明していくのでした。

                        ・
 <登場人物>

  カッラーロ:村山新さん・・・カフェで殺されたマフィアのドン。

  ジーナ:しまおみほさん・・・殺されたドンの前妻で故人、ドンとは幼馴染。

  ルチアーノ:三瓶大介さん・・・ジーナの兄でドンの片腕、(幼馴染)

  レオーニ:宮崎雄真さん・・・ドンの旧友で幼馴染、心優しく荒事は本来苦手。

  クラウディア:三澤さきさん・・・ドンとジーナの娘、箱入り娘で情緒不安定。

  ファウスト:市川賢太郎さん・・・ドンの養子となった若頭的なポジション。

  アンナ:、石黒麻衣さん・・・ドンの後妻、控えめな大人しい女性。

  マウロ:澤原剛生さん・・・アンナの弟、頭は悪いがコネで組織に居る感じ

  セーコ:藤田早織さん・・・ドンが殺されたカフェでバイトしてた日本人、拘束される。

                        ・

  正直順序立てまでは覚えてないのですが・・・

  ドン殺害の犯人探しで入れ替わり立ち代わり人々がやって来る

  そして、若かった頃のドン・ジーナ・ルチアーノ・レオーニの姿が描かれる

  ジーナとドンの結婚式に行かなかったレオーニ

  レオーニとジーナは付き合ってたらしく・・・ジーナは内緒で彼との子供を産む

  それをレオーニにも隠して、ドンとの結婚前にレオニールに託した赤ん坊

  それがファウスト、それから頭角を現しドンの養子となった(ハズ)

  ドンを殺害したのはルチアーノっぽい

  確か、レオニールも亡くなっていて、邪魔になったドンが暗殺したと思われる

  ルチアーノにとっては友人と妹を不幸にした敵なのかもしれない・・・。

  ルチアーノに銃口を向けるファウスト。

  自分の出生を知っているのか?真面目にドン殺害の犯人として追い詰める。

  結末といかラストは幸せそうな過去のシーンで終わった気がします。

  義理の兄だけど恋愛感情的なものを持つクラウディア

  純粋に振り回されるマウロと、自分を犠牲にして生きて来たアンナ

  女性達の苦悩も描いた作品でした。


  石黒さんの役者としての面を初めて印象付けた作品でした。

  後にシンクロとかにも出演する三瓶さんを初めて観た公演でもあり

  静かに義理に熱い悪役を好演してて、最初から印象強かったです。

  日本のラジオの常連とも言える役者さん達が多くて、言葉の感情が少ない

  (揺れたり、大きくなったり、小さくなったりしない)

  そこが一癖二癖ある感があって、緊張感というよりはどんよりした空気

  「負圧」にも近い感覚かなぁ、少し暑い五月の夜でじっとりした感じでした。

  そんな中でマウロの馬鹿っぽさが緩和剤になってましたね〜

  本当の親子ではないけど、クラウディアを本当に心配するアンナ

  その2人を見てると、本当に男達に翻弄されてる感じがしましたね〜

  結局、男はみんな疲弊して潰しあい、女が生き残っても、いい未来あるかな?

  覚えてはないけど、過去と現在の切替展開が上手いなぁと思った舞台

  それと、ミズウミとかその後も何度か観てますが

  ギャラりーしあん、好きな場所になりました。
 

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「ヒゲンジツノオウコク」〜日本のラジオ〜


  ◎2016年11月19日 16:30(60分)新宿眼科画廊

  作・演出:屋代 秀樹 

  一年前の舞台ですが、凄く好きなテイストでかなり記憶あります。

  田中渚さんが連投で出ていて、この後に劇団員となる記念碑的作品?

  眼科画廊という狭い空間で、お金をかけたゴスロリ衣装の4姉妹

  そのアンバランスが、異形の世界観とマッチした再演希望の作品。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


備忘録的な「1年前」の観劇記事なです!だから記憶も曖昧ねっ!



 STORY

  てえぶるのしたで
  きようだいたちが
  わたしのほねを
  ひろつてうめる
  *******************************
  小説を書くことを諦めた辺見は、恩師の伝手で、
  家庭教師として四姉妹のもとに訪れる。
  永遠の少女たちと、
  彼女たちの創造した一人の男の短い物語

  以上、フライヤーより  


 <主な登場人物>

  多賀 春子:八木麻衣子さん、・・・資産家・多賀家の長女で現在の当主・美人。

  多賀 夏子:田中渚さん、・・・色白で言葉使いもお淑やかな4姉妹の次女。

  多賀 冬子:小畑はづきさん・・・幼くて無口な末の妹、学校へ行は行ってない。

  多賀 秋子:・・・多賀家の三女、現在は病気の為別室におり、人前には出ない。

  辺見:宮崎雄真さん・・・小説家だったが、売れなくて多賀家へ家庭教師に来る。

                    ・

  資産家で奇本収集家であった多賀家。

  当主が亡くなり、4姉妹だけが住むお屋敷で長女が全てを取り仕切っていた。

  幼い四女:冬子は学校に行けないのか?彼女の為に、

  元小説家で大人しそうな辺見が家庭教師が多賀家に通い始める。

  無口で少し幼い行動が目立つ冬子、大人しい辺見にも懐いているようだった。

  男性としての興味かもしれないが、屋敷から出ない(出れない?)夏子も

  辺見が気になるのか、家庭教師の合間を見ては彼に話かけるのだった。

                   ・

  唯一家の外へ出る春子。

  辺見が大学から借りて来たと言う「ある蔵書」を受け取る。

  (元々持ってたのかもしれないが、確か辺見が持ってきた気がする?)

  時折奥の部屋で、うめき声が聞こえる屋敷

  病気の妹をこの「本」で治療しようとしえいる春子。

  夏子が言葉から、父親が亡くなったのも、病気の秋子の「せい」らしい・・・

  そして導かれるように辺見は秋子の部屋へ向かうのでした。

                   ・                           

  そしてまた、辺見のような家庭教師が現れるのでした。


  この公演は台本販売してなかったんだよね〜

  なにより八木さんが綺麗!そして妖艶な雰囲気がばっちりでした。

  田中さんの夏子も、普段見せない可憐というかか弱い乙女が新鮮でした。

  この後2017年に公演した「ミズウミ」の後日談なんです。

  この4姉妹は人魚の末裔、年を取らない「永遠」な小路達なんだけれど

  多分母親もそうであったように、いずれ海に帰るよう変質してしまう

  ただ、それを食い止めたのか?多賀の血で薄まったのか?

  秋子は不思議な変化をしているのでしょう、それを禁書の術で治るのか?

  ミズウミを見たからそう思えるけど、

  観劇当時は、呪いとか、父親の禁術とか研究で秋子が犠牲になったか

  亡くなった母親を「再生」しようとしたのが秋子なのか?とも想像しました。

  耽美で素敵な作品でした。

  当時は考えなかったけれど、フライヤーの言葉にある部分

  「彼女たちの創造した一人の男の短い物語 」って言葉はどういう意味だろう

  辺見は春子が作ったモノなのか?風貌は多分父親なのかもしれない

  それなら確かに、夏子・冬子が懐くのも理由になるしネ

  ブログには1年かかったケド、今だから思える考察も出来る素敵な作品。

  ミズウミからこのシリーズはまた会って欲しいです。

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「カーテン」〜日本のラジオ〜


  作・演出:屋代 秀樹

  ◎9月30日19:00(2時間20分位)三鷹芸術文化センター星のホール
    
  日本のラジオさん、

  普段少数精鋭の公演なのですが、三鷹だからか?大所帯の座組み

  これで「カーテン」というタイトルからどんな話が展開されるのか楽しみでした。

  そういえば、大人数だった「ツヤマジケン」とフライヤーデザインが似てるよ

                  ・

  開場直前に劇場へ到着するも、また10人程度のお客さん

  開場するといきなり正面のロビーは入れないまま、手前から奥の客席へ

  高い場所(舞台上)にある席の手前を選択、当日パンフを観た所で驚き

  役者の写真入りで、役名と背景が書かれた小冊子状態の豪華版

  どうやら、島とか巫女とかテロとか、現実に物騒な世界観の内容のパンフ

  そんな中、屋代さんのカミカミで毎回フレッシュな前説が終わると

  幕の奥から低い声の観劇注意事項が流れ、カーテン(幕)が開くのでした。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

 当日パンフによるととある国。

 丘と呼ばれる本土に支配される「島」には古くからワダツの巫女と言う存在が居た。

 その巫女がやがで統一されていき独特の文化と、独立の気概があった。

 武装テロ組織としてチェ率いる武装集団「海鳴り」はワダツの巫女を要した組織

 本土の銀行爆破事件を起こして、チェが拘留されメンバーの大半が逮捕か死亡。

 そして、残りのメンバーが国立の劇場を占拠。

 リーダーチェの解放を求めた占拠事件。

 時系列によれば、外から交渉に向かった議員が殺された後、

 赤十字社の医療行為などで子供達が解放された後、4日目には警官隊が突入

 テロメンバー17人は全員射殺、催涙ガスの影響で人質にも志望者多数。

 そして「海鳴り」は壊滅したらしい、
                         ・

 陰鬱な男のアナウンスというか警告の言葉から、劇場のカーテンが開かれると

 目の前には観客席、そこに黄色い被り物をかけられた人質のような15人。

 そして、被り物を取った人間が、動き会話し始める。

 それは、劇場占拠事件の3日目。

 翌日には全滅してしまう、テロメンバーの3日目の一時が淡々と展開していく。

<登場人物>

 ○独立武装戦線「海鳴り」メンバー7人
  ウゴ:今村圭佑、タイサ:吉岡そんれい、チウスク:大塚尚吾、ポー:むらさきしゅう、
  フェデ:さいとう篤史、ラジミル:野田慈伸、リン:永田佑衣、

 ○ワダツの巫女の末裔「三姉妹」
  ソン:三澤さき、イル:松本みゆき、ジョン:藤本紗也香、

 ○国立劇場館長と職員3人
  ポンウイ:安東信助、チーミン:田中渚、ネル:木村みちる

 ○外国(日本)からの招待劇作家と通訳の2人
  モウリ:横手慎太郎、アオエ:太田ナツキ


 ・世界へ向けて、柔らかく要求の映像を撮る2人。(リンとラジミル)

 ・ウロウロ他愛無い会話をしながら警備巡回する男(フェデ、ポー)

 ・アイスを食べながらポーに近づ三女くジョンの淡い恋心、

 ・リーダーの妻として厳しい立場を貫く次女:イル

 ・飄々としながら運命を悟ったような長女:ソン

 ・膠着状態に寡黙なウゴ、陽気に死に場所を得た感のタイサ

 ・丘の人間の為、仲間から一閃をひかれ悩むインテリ:チウスク

 ・他の民間人を心配しつつトリオ漫才しているポンウイ・チーミン・ネル

 ・我儘な日本人の小劇場演出家モウリ、上手く通訳して危険回避するナツキ


 時に銃声による緊張が走る。

 大学時代同期の秀才のチウスクと再会して驚くポンウイ

 もう、生きて出れない可能性を考え、映像をモウリに託そうとするラジミル

 他人に指図されるのは嫌いだと拒絶するモウリ

 そして三日目の夜は更けてゆく〜


 カーテンは舞台の幕(カーテン)でもあり、海鳴りの幕引きでもあるんでしょう。

 屋代さんの前説の後、

 今村さんの観劇注意のような人質へ向けた注意事項のアナウンスを聞いて

 私達が人質の一部でもある配置なのかな?と納得してしまいましたが

 開いたカーテンではIS国の黒服面のように客席の緑色に映える黄色い覆面

 その覆面を取って動き、椅子の位置を変える面々。

 純粋な人質の5人は位置を変えない(首領各の2人もほぼ不動)

 なぜか、上手・下手・センターブロックの配置が気になって

 「5・5・5になった!」なんてちょっと喜んだり、

 配置に意味を勝手に見つけたりして、淡々と会話が続くテロの仲間・人質

 両方の気分になりながらの不思議な感覚の観劇。

 (覆面している分、視線が無いのが救いでした。)

 静まり帰った緊張というよりも低気圧のような空気感の中

 横手さんの我儘な演出家の「俺が好きな事をさせるのがやりたいだけ」と

 危険な状況でも貫き通す面白さ、

 劇場スタッフの3人、木村さんの北の強い方言(ただの田舎ヤンキーの言葉)

 丁寧でも大ボケな田中渚さんのチーミン

 軍隊経験があり(でも速攻で辞めた)勝手にテロメンバーが素人だと解説し

 素人だから何するのか解らないから危険だと、更に不安にさせるポンウイ

 人質メンバーの可笑しさが際立ちましたね〜

 3姉妹のバランスも良く、藤本さんはまだ未成年(少年)っぽいのが切ない

 屋代さんが宛書して、ピッタりな役柄を用意しながらも、少ししか動かない

 豪華で贅沢な使い方の舞台です。

 これで早割りだったから2,200円って激安過ぎだと思いますよ〜勿体ない

 水曜以降、チケットが結構残ってるそうですが、

 ムーアの時といい、なんかいい作品の時にチケットが伸びない運命なのかな?

 三鷹でマジ、ブレイクしたら面白いんだけどね〜

                           ・

 そうそう、宮崎吐夢さんが観に来ていたので、広がりあるかな?

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「ミズウミ」〜日本のラジオ〜作・演出:屋代 秀樹〜



  ◎6月14日 20:00(65分)ギャラリースペースしあん


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  平日、仕事終わりで東上野を駆け抜けてしあんへ向かいました。

  ちょっと出遅れて、結構並んでいる方が多かったのですがまぁ

  中断の良い席につく事が出来ました。

  雰囲気のあるこの会場、日本のラジオさんにはなんかピッタリ。

  雨戸を開け閉めする機構から、また不思議な空気が漂う

  お話的にも、ちょっと蒸し暑い日本家屋の夜は最高の場所でした。


「このみずうみを ふかくもぐれば きっとうみにでられるでしょう」



 はじまり

  手紙をもって現れた女子大生。

  無人の民家をキョロキョロ、雨戸を開ける為の外向部を開く

  そこには「赤い書物」、それは日記帳であり、指示書であり、予言の書

  突然現れる女、この建物の持ち主だと言う。

  大学の助教授、小鹿の指示で来たと言う女子大生。

  知った名前が飛び出し納得する女。

  2人は日記を読み始めると、そこは昭和64年正月に遡るのでした。

                      ・

<登場人物>

 ○昭和64年

  小鹿スドウ(瀬戸ゆりかさん)・・・総洲大学助教授、田瓶市へ奇書を探しに来る。

  多賀リンサク(袖山駿さん)・・・資産家の御曹司、小鹿に求められ、別荘に案内する。

  摩周シビオ(山森信太郎さん)・・・田瓶市の鮮魚会社の社長、別荘の元持ち主。

  摩周イサナ(堀江やまのさん)・・・シビオの娘、おっとりした不思議な女性

 ○平成29年

  摩周フカエ(星秀美さん)・・・摩周家の娘らしい、

  千秋ナカコ(萱怜子さん)・・・小鹿のゼミ生。行方をくらました小鹿の手紙でココヘ来る。

                       ・

  最近、多賀家が買った別荘にやってきた小鹿とリンサク。

  小鹿は最近日本人が非公式に購入したとう奇書・人皮で装丁されたルルイエ異本

  それを田瓶市の摩周家の当主が買ったのではと調べにやってきた。

  ふと窓の外に現れた色白の女性=摩周イサナ

  幼い頃に住んでいた家に灯りが灯ったのでつい来てしまったと言う

  勝手に招き入れる小鹿、そして現れた本命の摩周家当主、シビオ。

  摩周家は元々、鯉と猿を繋ぎ合わせた人魚のミイラを作っていた家系で

  村に現れた異人(マシュー)に娘が嫁ぎ、

  その後不思議な事に新鮮な海産物流通で財を成した地元の実力者。

  急に別荘を多賀家に売ったのは家一軒分の本を買う為では?と探りを入れる小鹿。

  シビオは結局何も答えず、暫く滞在する小鹿とリンサクの所へイサナが通い始める。

                       ・
  イサナは最近、夢に怯えていた。

  湖の底へ入り、やがて海の世界へと帰っていく、なぜか恐怖を覚える夢。

  呪文のような知らない言葉を覚えているイサナ。

  それを聞いて確信する小鹿は、この国の神(現人神=陛下)の支配が薄れる時

  イサナを眠らせてはいけないと、多賀に彼女を連れて出て行くように指示する。

  イサナの口の中に広がり始める世界(おそらく海と繋がってる)

  一人残ってシビオに取引を持ち掛ける小鹿。

  イサナが何かの目覚めてしまう事を止める為、例の本を買ったのなら自分に貸す

  よう約束する、次の元号が変わるまでの期間・・・・

  シビオは養子で母であり妻である女性とイサナを授かったが、彼女はミズウミに消えた

  (そして、先代当主同様、ミズウミに身を投げて死んでしまう)

                       ・

  日記の最終部分には、ここに女が訪れた命がけで、小鹿が行方不明である事

  何も知らない事を貫くような指示が記されていた。

  その部分を黙読して唾を飲む、ナカコ。

  ある本を返して下さりにきたのか?と尋ねるフカエ。

  知らぬ存ぜぬを貫くナカコ、そして長い時の中で生きているイサナは次の元号までと

  期間延長を許可してフラリと帰っていくのでした。


  イサナ、フカエ、シビオの「鈍く緊張する空気感」がしあんの空間に会ってましたね〜

  白いイサナが庭から現れたり、リンサクと2人で庭を案内したり奥行のある空間

  特に夜公演だったから、暗闇からの登場が効果的で良かったです。

  小鹿のキャラクターだけが、好奇心から攻撃的な台詞で登場人物達を騙していく

  とても痛快で瀬戸さんが瀬戸さんのトーンが良かった、

  結構命がけの取引でも、騙してその場から逃げるような強さ柔軟さがあるキャラ

  屋代さんの素敵な所は総州大学とか、今回の物語も他の作品にもリンクしていて

  MUのハセガワさんがアマダ製菓や森口さんが度々登場するのもそうだけど

  その方の世界が一つ存在しているGL(グランドライン)になっていて

  非現実世界に現実感覚を思わせる所があると思います。

  今回の多賀リンサク・イサナの2人、(イサナ役の堀江さん不思議な雰囲気も良い)

  ヒゲンジツノオウコクに関連している、というか4姉妹の両親なんですよね〜

  子供が生まれたら付ける名前とか、ちゃんとリンクしてましたよ。

  ヒゲンジツノオウコクでは、お父様(リンサク)は亡くなったけれどイサナの所在は

  また一つ謎が増えて、面白いですね。海に帰ったのか、不完全なモノのまま短命

  に終わってしまったのか?興味深い・・・

                          ・

  星さんのフカエもなかなかいい雰囲気でした。

  屋代さんのキャスティングが宛書状態なので、みなさんピッタリなのでしょう。

  平成に変る64年、強力な神が亡くなる時と、この退位問題が噴出した時期を

  上手い事クトゥルフ神話に絡めてこんな短時間でズッシリ来る作品になるとはね!

  台本付チケット購入したけど、もう1回観たかったな

  また、このシリーズ、出来たら小鹿の再登場を期待しています。

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「ボディ」「ラクエンノミチ」〜日本のラジオ 〜


  ◎3月19日 12:30(35分位)シアターシャイン

  ◎3月19日 14:00(80分位)シアターシャイン

  作・演出:屋代 秀樹〜

  日本のラジオさん、2本立ての公演。

  忙しくて3連休の初日時点で予約してなくって、(死んだように寝てたし)

  日曜の公演がまだ予約可能だったのでマチネに行ってきました。

  中野シアターシャインの地下を解放して待合室にしてくれてました。

  2本の合間にアフタートーク的なものも行ったり

  過去公演の台本や資料・屋代さんの私物の漫画なんかもありました。

  ムーアの原型となるゴーゴリの恐るべき2人もありました。

  あれは、絵本と言うには悲惨な内容ですよ。

  そして、20分前の開場で舞台へ。

  安定のBGMなし、緊迫感アリアリの舞台が2本続くのでした。



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)






「ボディ」(上演時間35分)



○登場人物


  木佐貫ヒロヒト(うんこ太郎さん)・・・木佐貫組組長次男。チョコ工場勤務のゲイ。

  今枝コウゾウ(栗林まんぞうさん)・・・木佐貫組組員。組に内緒でヤクを流してる

  藤田アツシ(浅田鎮歩さん)・・・特殊清掃業者、先輩・今枝に色々使われてる。

  倉科ススム(勃起崎鋼太さん)・・・今枝のパシリであるが、ちょっと犯行気味。

                       ・

  散らかっているヒロヒトの部屋。

  倉科に話しかけるヒロヒトが引きずってきたのはシーツ包まれた肉塊。

  倉科だった塊に語りかけながら、頬を摺り寄せるヒロヒト。

  部屋にやってきた今枝。

  藤田を招き入れ、部屋の掃除と腐る前に死体も処理するように告げるが

  子供が生まれるので、もう危ない橋は渡れないと抵抗する藤田。

  突然ジャンケンで決めようと「堅いパー」で、藤田のチョキを痛めつける今枝。

  今枝が去ってヒロヒトと2人になる藤田。

  自分で処理したい!一部だけでも残して欲しい!と我儘を言うヒロヒト。

  愛していたと言うのに、解体が出来るのか?と投げかける藤田だが仕方なく

  2人で風呂場に死体を運び、処分を始める。

                        ・

  片手に紙袋を持って戻って来る今枝。

  今枝がクスリを扱ってる噂を他の組員(篠原)に伝える事も出来ると暗に

  ほのめかした倉科。倉科を面倒に思ったのか、今枝は紙袋をヒロヒトの所へ

  持っていくように倉科に指示して、一目惚れしれ殺されたらしい。

  紙袋からサイレンサー付の拳銃を取り出し、組長がもう手に負えないと言い

  始末を頼まれたと告げる今枝。

  父親からは他に何も言われてないと知ると覚悟した様子のヒロヒト。

  最後に今枝の心臓の音を聞かせて欲しいと、耳を今枝の胸に充てると

  右手から倉科の骨を出して、今枝の心臓に突き刺す。

  そして拳銃は、ヒロヒトのこめかみを貫通し、ヒロヒトは倒れる。

  よろめきながら藤田に「悪いけど3人になったから頼む」と倒れ込む。

  そして、子供が生まれるんだ・・・と繰り返し呟き藤田は遺体を運び始める。 


  アフタートークで質問が無くてグダグダな感じがまず面白かった。

  まんぞうさんが狂喜な組員役だったのに、腰が低い感じで

  新橋のサラリーマンですからと、優しそうに話していたのが面白いですね

  屋代さんが告知で「ただ美しいだけの物語」と言ってたのが、ムサイ男だけで

  どこが美しいのか解りますか?と浅田さんが効いてきたりユルかったです。

                       ・
  真面目に感想。

  最初から、不気味な入り方で倉科がもう死んでいるのが解ります。

  今枝は倉科が邪魔で始末したかったんじゃないでしょうか、手に負えないと

  言われるって事はヒロヒトは初犯じゃなさそうです。

  今枝は組長から頼まれて内緒でヒロヒトにクスリを流して、精神的な安定を

  保つようにさせたんでしょうけど、限界だったのかな?

  コミュニケーションが出来無さそうだがら、ゲイの上で死体愛好者というか

  生身の人間では受け止めてもらえない人じゃんじゃないかなぁ

  父親から始末される事を聞いてもあまり動じないし、死ぬことになっても

  慌てない今枝も、「外道」=人の道を外れてるけど、そこは真っ直ぐ生きてる

  純粋でいつ死んでもいいと、自分の妄想を進んでいたのでしょう。

  そういう意味では、美しく生きたいと思っていた物語じゃないでしょうか。

  藤田はちゃんと組からお金貰えるといいなぁ



「ラクエンノミチ」(上演時間80分)



○登場人物

  野間(坂井宏充さん)・・・デート型ヘルスの店長。中学の時兄が両親を殺して自殺。

  福永(堀 靖明さん)・・・野間の幼馴染で店員。ゲイで野間をずっと好きみたい

  篠原(村山 新さん)・・・木佐貫組の組員。行方不明の今枝を探して、店に現れる。

  椎名(中野雄斗さん)・・・今枝の手下だが、行方不明の為、篠原につく事になる。

  武田(家田三成さん)・・・常連客でタクシードライバー。基本みく指名

  る り(豊田可奈子さん)・・・ベテランのヘルス嬢、サムスペシャルを新人に教える。

  み く(田中 渚さん)・・・No1人気のヘルス嬢、ちょっと情緒不安定な感じ

  あや(大田彩寧さん)・・・駄目彼氏と同棲する為に、体験入店してくるド素人。

                                ・

  舞台はヘルスの受付・待合室。(なぜか聖闘士☆星矢の単行本が多い)

  今枝が管理していた店舗だが、今枝は2ケ月前から行方不明らしい

  今枝の代理として集金していた椎名は、着服していた事が発覚して、今枝を探しに

  やってきた篠原にボコボコにされた末、今枝が内緒でやっていたクスリに売買の

  ルートを調べる為に、このヘルス店の従業員や客を調べる為、篠原の手下になる。

  体験入店でやってきた「あや」は野間を何故か避ける。

  理由は初恋の人で、強制猥褻で捕まった隣のお兄さんに似てたらしい・・・

  野間の悲惨な話(引きこもりの兄が両親を殺して自殺した話)を聞いて態度が変わる。

  あやは出金を増やし軌道にのってくるのだが・・・・

                           ・

  篠原と一緒にやってきた椎名、たまには遊んでいけと言われてNo1のみくを指名。

  篠原から魔法の言葉を教えられ、みくとホテルに向かった椎名はし死体となって

  川に流れていったと言う、椎名に売人が判明するようカマかける言葉を教えた篠原

  ミクを呼び出して欲しいと店にやってくる、そしてミクを指名していた武田が

  他の組の集会で観た事があると、2人疑って野間に色々聞いてくるが

  自分がまず聞くからと篠原を追い返す野間。

  しかし、福永の推測では今枝が行方不明になった2ケ月ほど前から、ミクを指名して

  いた常連客が来なくなったと指摘する。

  信じたくない野間は、連絡が取れないミクを探しに自宅へ向かう。

  お客さんが居ないと愚痴って待合室に来たルリの所へ、荷物を持ったミクが現れる

  ルリさんが好きと別れを惜しむようにキスするミク。

  そこへやってくる福永。私は言われた通りしただけど、弱弱しく言って出て行こうとする

  ミクを捕まえる福永、そして「連絡ありがとございます」と現れる篠原とミクは出て行く。

                           ・

  数日して、店にやってくる武田。

  驚きながら話しかける野間へ、「篠原さんへ連絡しなくても大丈夫」と言う武田

  小指を覆う包帯を見せて、コレで手を打ったからとヘラヘラ答える。

  そして、指名されたアヤと一緒に店を出て行く。

  しかし、すぐ戻って来るアヤ、彼女は赤く染まった小さいナイフを見せて

  「篠原さんに教えて貰った」と同棲相手だった椎名の敵を取った事を暗に告げる。

  すると野間は兄が自殺する時の事を思い出し、助けようと思えば助けられたのに・・

  そう言って、自分には不幸せの道しかないような考えに頭を抱える。

  そんな野間に向かって「やり直したいなら私を助けて」と言うアヤ、彼女の手を引き

  店から飛び出していく野間だった。

                            ・

  数日が経ち、客も女の子少なく、ルリと福永だけの店。

  2人でどっか行こうか?と話していると篠原が現れる。

  支援しますのでこのまま続けて下さいと言う篠原に、「はい」と返事はする福永。

  そして、血に染まったネクタイ(野間の形見)を差し出す篠原。

  受け取ってから、みかじめ料を支払うと篠原を事務所へ連れて行くと鈍い音が響く

  血みどろのバットを持って現れた福永は、ルリに一人で行ってくるわと告げて


  店を出て行くのでした。

  好きだった待合室を名残惜しそにしながら、客席に降りて一礼して去っていくルリ

  そして誰も居なくなるのでした。


   こちらは美しくなろうとした人の話。

   確かですが、福永・ルリ・アヤは自分達の過去を道中に話しています。

   みんな楽園というか楽な道を進もみたいと選んで今、ここにたどり着いてる感じ

   福永は、11歳で好きになった野間と、彼と一緒に一家が死んだ日を共有して

   笑顔で傍にいようと決心して生きて来た、ルリは流されるように生きて

   アヤは男運が悪いのが続いていたみたいだけど、それでも幸せを目指していた。

   正直、椎名を殺した武田は軽率な行動だったと思うのですが、それは別にして

   表向きはエンコで手打ちにした武田を邪魔だから、篠原はアヤを利用したのだから

   アヤの代わりに野間が自首すれば、アヤは助けられたんじゃないでしょうか

   野間のネクタイを見た以上、アヤもこの世には居ませんよね。

   ミクの情緒不安定な感じは、屋代さん作品での田中さんには常にある気がします。

   そういう雰囲気がピッタリなのでしょう。

   ミクは男は嫌いだけど、考えるのも出来ないから言われたら断れない傀儡のような

   そう、人形感があります。

   ラストでルリが一人で居る感じは、楽園とはほど遠い、楽なだけのふきだまりでも

   ぬるま湯のようなこの待合室が「凄く名残惜しい」思いが見て取れて寂しくなったよ。

   寂しいというか、悲しいというか、みんな何か欠落しながらも少しでもいい道を

   選んでいきたかったのに、みんなここで終点になってしまった。

   凄く寂しいラストでした。

   最初見たとき、日めくりカレンダーに違和感を感じたんですが、日数経過の演出に

   納得だし、最後はめくった紙をギュッと拳で乱暴に握り込む福永が印象的。

   静かで激しい、福永の気持ちが切ないですね。

   ルリはそんな福永が同情かもしれないけど好きだったんじゃないかなぁ。

                             ・

   終演後のアフタートークで篠原が生きていて、ゼロゼロゼロに登場していたのが

   同一人物だと知りまして、ちょっと観方が変わりましたね。

   初演とはキャラがかなり変わってるらしいので、今回の篠原は吉田そんれいさんの

   篠原とはかなりタイプが違いますね。

   そうそう、今枝が亡くなった事は清掃者の藤田が組みには伝えてるんじゃないかと

   思うのですが、組長の個人的な事からの事故だから篠原には内緒なのかな?

   ヒロヒトの行動が8人の運命を大きく変えてしまったと思うと、迷惑な奴ですね(笑)

   今枝が生きてたら、今枝・武田・ミクだけの粛清で済んだでしょうに・・・

   アヤと椎名はどこで出会ったのか?そこは不思議です。

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