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私事ごとですが、今日はラグビーU−20世界大会の決勝、三位決定戦を見てきました。世界の強豪が日本に集結しその決勝が行われました。僕のひいきのチームはイングランドとニュージーランド(オールブラックス)です。運のいいことに、その両チームが決勝にコマを進め、イングランドVSニュージーランドという、僕にとっては最高のカードでした。それもです、その前の三位決定戦は、南アフリカVSオーストラリアと世界ランキング上位を占めている国同士の好カードでした。
僕はラグビーを小学校五年生から始めました。初めの印象は鬼ごっこのようで面白いと感じていました。そして、僕がラグビーをやり続けている理由は、そのラグビーの精神です。皆さんもよく効くと思います、「one for all, all for one.」の精神に僕は魅了されました。
ラグビーは一つのボールを、15人が協力し、連携し、力を注ぐスポーツです。身体の大きいもの、小さいもの、走るのがはやい者、力の強いものなど能力の違う者たち、体格の違う者たちがその弱点を補いながら、励ましながら戦うスポーツです。素晴らしい精神だと思います。だから、私はラグビーが好きです。運動音痴な私でしたがその魅力と、その精神にひかれ今でもラグビーをやっています。
では、今日の模様を解説します。まずは、三位決定戦です。
南アフリカVSオーストラリアの一戦です。
南アフリカは素晴らしいディフェンスとFWとパワー、そして、スクラムの強さで相手を圧倒するチームカラーです。その強力な突き刺さるようなタックルで相手を追い込み、相手のミスをものにします。そのディフェンスは嵌れば無敵です。彼らはパワーと同時に素晴らしいスピードを持ったフィニッシャーを備えています。パワーとスピードと激しさで相手に襲い掛かる。そんなチームカラーです。
対するオーストラリアは、その展開能力とパス、組織化された網のようなディフェンスで相手を包み込みます。攻撃は多彩で、早い球捌き、早い攻撃で相手のディフェンスを乱しその隙を突いてトライを奪います。グランドを大きく使ってボールを動かし続けるというチームです。安定したチーム力はまさに世界最高峰です。ただ、弱点があります。スクラムが弱く、安定しないので攻撃がうまくいかない可能性が出てきます。しかし、それ以外は非常に素晴らしいチームです。ミスが少なければ問題ありません。
試合展開は、南アフリカのディフェンスが炸裂し、オーストラリアがなかなか力を発揮できません。オーストラリアのミスから、南アフリカがそのミスを見逃さずトライを奪うという展開です。そして、やはり、スクラムでした。ミスが増えればスクラムがある。オーストラリアのスクラムが安定せず、またミスが起きるという悪循環が起こってしまいました。最後のほうは、オーストラリアの素晴らしい攻撃が出せ一矢報いることは出来ましたが、南アフリカの圧勝となりました。32−5で南アフリカが勝利しました。
結果的には大差となりましたが、両チームの気迫が伝わるいいゲームでした。観客のみんなも大いに盛り上がり、歓喜の声を上げていました。素晴らしい試合をありがとう。
次に、メインイベントの決勝です。
決勝は素晴らしい試合となりました。イングランドVSニュージーランド(オールブラックス)と言う好カードだけあって、目の離せない展開です。
イングランドのチームカラーは、そのパワーと洗練されたチームワーク、勇敢さ、キックの正確さ、そして、スクラムの強さです。彼らは、大きな肉体とパワー、勿論、スピードを備えています。硬い試合展開で相手をじわりじわりと追い込んで行きます。彼らの激しさは世界でも折込み済み、どんな相手でもひるみません。彼らは「ローズ」というニックネームを持っています。試合が終わるころには、彼らの激しさと、泥にまみれる地味なプレーで、真っ白なユニホームが、赤く染まるシーンを何度も見ています。まるで、ローズ、真っ赤なバラの様にです(勿論、ニックネームの由来は違います。個人的な感想です)。それだけ、激しく、身体を張って仲間を助けるいいチームです。弱点は、グランドの両端のディフェンスです。彼らのディフェンスシステムではそこがどうしても手薄になってきます。そこをつかれたときに崩れます。ただ、そこをつかれる前に相手を止めているのでなかなかうまくいきませんが(マニアックです・・・)。
対するニュージーランドはどうでしょう。彼らは人気、実力共に世界一です。彼らは、素晴らしい身体能力と個人技、組織力を存分に生かし。素晴らしい攻撃と激しいディフェンスを行います。まさに、パーフェクトなチームです。以前は、スクラムが弱くそこから崩されるシーンが多々ありました。しかし、今は違います。彼らのスクラムは美しく。8人が一つになって固まりでスクラムを組みます。弱点を見事克服し名実ともに世界のトップなりました。勿論彼らも激しさは負けていませんし、個人技、パスセンスはイングランドより上でしょう。しかし、弱点があります。それはラインアウトの安定性とキックの正確さが少し劣るところです。特にペナルティーゴール(入ると3点)が苦手で、近代ラグビーではなかなか困ります。ただ、ラグビーファンにとっては、オールブラックスといわれ、その、黒い衣装をまとった姿は、勇ましく、私たちの憧れの的です。
オールブラックス伝統の儀式「ハカ」が始まり、会場は静まります。そして、選手の気迫のこもったハカが始まると、会場のボルテージはあがり、そして、キックオフを迎えます。やはり、イングランドの正確なキックで、オールブラックスをリードします。しかし、ニュージーランドも多彩な攻撃と個人技でイングランドディフェンスをこじ開けトライを奪う。両者とも譲りません。しかし、ニュージーランドが徐々に流れをつかみます。素晴らしいパス回しと、素晴らしいフォローアップでトライを上げついに逆転、しかし、イングランドも黙ってはいません。すかさず、点を返す。一進一退の攻防が続きます。そして、ニュージーランドリードで後半、ついに、イングランドがチャンスを迎えます。ここでトライを取れば完全に流れはイングランド。スクラムを選択。スクラムで押し込んでトライを取ることをスクラムトライといいます。それを狙います。あと2メートル、1メートル、あと50センチと近づきもう少しでトライです。しかし、ここで痛恨のミスをしてしまいトライならず。そして、ニュージーランドにダメ押しのトライを許し、万事休す。44−28でニュージーランドが勝利しました。
お互い素晴らしい攻撃、防御でした。激しさと技術の高さを見ることが出来、この上もない幸せでした。最高の試合をありがとう。それだけではなく、優勝の表彰式を見て帰ろうとしていたら、ニュージーランドの選手があの「ハカ」をアンコールに答え披露してくれました。その迫力をまじかで見ることだ出来ました。ほんとに最高でした。
優勝後の「ハカ」の模様をアップしているサイトを見つけましたので見てみてください。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=1684483
優勝したのはニュージーランドでした。しかし、出場した選手すべてが素晴らしいプレーを見せてくれました。彼らみんなをたたえたいと思いますし、全員が素晴らしかったと思います。そして、ラグビーの試合の終わりを「ノーサイド」といいます。サイドがない、つまり、敵味方関係なくおたがいのプレーに尊敬とねぎらいの気持ちを持つということです。私の好きな言葉の一つのこの「ノーサイド」もまたラグビーの心の一つです。だからこそ、私はラグビーを素晴らしいと思いますし、大好きです。ありがとう。
今、この日本にこの素晴らしいラグビーのワールドカップを招致しようという話があります。しかし、このことに私は反対です。日本代表や協会にはこの素晴らしいラグビーの精神はありません。今、日本のラグビーはコネクションと利権の温床となっています。そのことは、周知されてないと共に、今の日本の拝金主義を象徴しています。日本代表の弱さ、そのようなラグビーの精神がないこと、人気がないことなどラグビーを日本に招致することが、ラグビーの冒涜であると共に、世界に申し訳が立たないと考えます。
今回のラグビーU20世界大会においても、表彰式で日本ラグビー協会会長である森善朗(元首相)はガムを噛みながら、大会を盛り上げた選手にメダルの授与を行っていました。何たる恥さらしでしょう。紳士のスポーツであるラグビーを愚弄する行為です。私はあいつを許しません。人としてのマナーすらない人間が自己の利権と地位の為にこのような行為を行っています。
それだけではありません。今やラグビーは個人的な利益の為に使われています。高校に入るため、大学に入るため、いい会社に入るためラグビーは使われています。そして、それは単なるスポーツ推薦ではなく、お金やコネクションを伴ったものです。高校のときはコネで入れてもらっただの、先生にご馳走したらレギュラーになれたなどの話しを聞き、大学では入学するのにお金をかけたので試合に出してくれとか、コーチに袖の下を渡しただの、社会人チームに監督が試合のテープを売っていたりと、まあひどいものです。そこに、ラグビーの精神はありません。ただの道具です。
今の日本のラグビーは恥です。選手起用のコネクション、入学のコネクション、お金、利権、天下り、人気のなさ、代表の弱さ、悪しき慣習など様々です。もちろん、協会の会長がかなりの原因でもあります。この日本の恥部を隠している中で、現状として存在する中で、日本に招致することは、ラグビーに対する冒涜であると共に、世界のラグビーファンを馬鹿にする行為であると思います。そして、招致はこの恥部を膨れ上げ、私利私欲を満たすためだけの、拝金主義のためのものでしかないと思います。これは日本の恥です。そして、おそらく変わらないだろう事態でしょう。私は憤っています。
スポーツは素晴らしいものだと思います。人としての心を鍛えてくれます。努力することの大切さ、忍耐力、切磋琢磨、仲間との連帯など様々なものを私たちに与えてくれます。スポーツは私たちに夢と希望を与えてくれます。しかし、今その素晴らしさが失われつつあります。この日本は拝金主義に陥りました。個人の利益の為にスポーツは利用され、その、輝きを失いつつあります。オリンピックもそう、ラグビーもそう、日本は駄目になっています。考え直すときが来ているのではないでしょうか。
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