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7月13日9時16分配信 産経新聞より
東京都議会議員選挙、四十数年ぶりに自民党は第一党から下野した。民主党に風が吹いたといっていいだろう、ある議員は「突風」とまで言っている。この選挙は、都議会という悪しきものを刷新するため、そして、総選挙の前哨戦として位置づけられていた。この結果は総選挙に影響しないと言えば嘘になるだろう。
ここで私なりに少し分析をしたい。自民前回48→38議席、民主34→54議席、公明22→23議席、共産13→8議席、社会ネット4→2議席、などの結果となった。このように民主が大きく躍進し前回よりも20議席も増やす結果となった。報道で注目されていたのが、一人区の勝敗である。7選挙区のうち6選挙区を民主党(公認・推薦)候補が勝利したことをあげている。50年もの間自民党が勝ち続けた千代田区は百数表の差で、若干26歳それも公示9日前に出馬を決意した民主党候補に、自民党東京都議会の重鎮が敗れた。
民主の躍進は誰もが予想できたことであるが、ここまでとは思っていなかった。都議会選挙は大体3万票を取ればトップ当選するものであったが、一人で5万票以上獲得するものもおり。今回の都議会議員選挙がどれだけ注目され、前回と比べ投票率が10パーセントほど上がったという現実も納得できる。そして、それが民主党に流れたのは間違いない。
しかし、私が注目するのは、組織票を持ち地方議会選挙に強い共産党がかなり議席を減らしたことである。以前、報道で何万もの人が共産党員になっていると言われていた。つまり、今回の選挙でもその組織力で共産党は前回と同じくらいの議席を獲得するであろうと考えていた。しかし、それは現実とはならず、5議席失うという結果となった。これは、投票率が高いと組織票がうまく機能しないという因果関係を示している。まさに、共産党にとっては悪夢であったと考える。公明党もものすごい組織力を発揮し23議席を確保したが、いつもはトップもしくは2位当選が多かったが今回は最後の最後で当選するというように苦戦をしていた。共産党の組織が弱っていることは間違いないようだ。
このように投票率のすごさと民主党への風が他の野党への向かい風となったのは間違いない。勿論この風は国政にも吹くであろう。ただ、これからの都政をどのように運営するのか、連立を組まなければならない民主党が共産党とどのように付き合って行くのかが今後の見所である。
民主の躍進と政権交代を成し遂げた今回であるが、また一つ特徴があった。それは現職よりも新人のほうが票を取ったという傾向があることである。このことは、以前の小泉郵政選挙と類似しているところがある。前回の総選挙では小泉旋風が吹き「小泉チルドレン」が80人も生まれた。今回の都議会議員選挙もそのように「民主チルドレン」が生まれたのは間違いない。
そんな中で、懸念として、彼らのほとんどが次の選挙で落選するということである。統計からも躍進した後は負けるというものが出ている。ある意味、若い力を刈り取る行為を民主党はしたといっても過言ではない。今回の都議会選挙は民主党を支持したのではなく、政権交代をしたほうがいいだろうという風が吹き荒れその票が民主に流れた。つまり、政策を判断したのではない上に、人物の人柄や思想に感銘したのではない。政治的にも人間的にも、ものすごく脆い候補を生み出したことは間違いないだろう。日本新党が躍進し、その後いなくなったのと同様である。
政権交代を成し遂げるためには、犠牲が必要であるという論理が民主党の中にあるのではないかと考える。つまり、担ぎ上げるだけでその後の人生についての保証はすることは無い。そして、勿論それに乗るのは往々にして若い人、もしくは、バックに団体を持った欲深い人である。それは、自民も同様である。彼らは地位と名誉、そして、お金を手にするために行動を起こす。都政も変わるようで、あまり変わらないであろう。それは、政治家が政治家ではなく政治屋であるからである。政治を食い物にし、私たちの弱みを食い物にする。そして、それに私たちは乗る。
悪しき政治が日本に根付いている。本当の政治家はいつ生まれるのか、本当の政治家はいるのだろうか。私たちは風に乗るのではなく、見極める目を育てることが一番今大切な時期である。
最後にあまり本文とは関係ないですが。
麻生総理が解散をほのめかしているが、今やると暴風が自民を襲うであろう。8月30日とはいったものも予断を許さない状況です。まだ、変化するでしょう。それでも民主が勝つとは思います。ただ、本日通過した臓器移植法A案を民主党が賛成したことに憤りと、誰に投票していいのかどの党に投票していいのか分からなくなりました。政権交代は必要であり自民は駄目です。しかし、僕には越えてはならない線があります。それを超えている移植法案に賛成した民主党に入れることは出来ません。非常に困っています。
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