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「我的時間飛行到着、遅状態天候悪化…」
今一人、私は北京空港にてマレーシア行きの飛行機を待っている。どうやら近づいている台風の影響で、飛行機はしばらく遅れることになりそうだ。
今の私にとって、中国ほど怖いところは無いように思われた。私の横を通り過ぎる誰もがアジア人。だが決して言葉が通じることはない。
その中国人の群れの中で、私一人が日本人のように思われた。
怖い。人が私に話しかける。どうやら私を中国人と勘違いしているらしく、私は彼らが言っている事が一言も理解できない。英語を話そうにも、私が英語を話し始めると、どこかあきらめたような顔をしてやがては私の側をすっと離れていく。
言葉が通じないことによる不安、そして恐怖。カナダに留学経験のある私だが、持ち合わせの日本語も英語も、今のこの状況では全く役に立たない。なんという孤独。
なぜ中国語もマレー語も話せない私が一人でマレーシアへと旅立とうとしているかと言うと、実は先日マレーシアに留学した高校の大親友が結婚することになったからだ。
彼女の相手は中華系のマレーシア人で、高校時代から中国語に励んでいた彼女が話し相手として一緒にいるようになり、二人は恋に落ちたと言う。
…正直なところ、私はものすごくおどろいた。外国人と恋に落ちるなんて、なんだかドラマみたいな話だ。文化も価値観も違う二人がどうやって恋なんてするんだろう、そんなことを漠然に思い、相手の品定めも兼ねたこの旅行、私にとっては大冒険だ。
散々ロビーで待たされた後、私はやっと飛行機に搭乗することができた。
マレーシアまでの4時間。私は長旅の疲れと緊張を癒すため、寝ることにした。
―四時間後。飛行機はマレーシアの首都、クアラルンプールへと天候の影響も無く、無事に到着した。
ゲートを出たところに親友と旦那さんとそのいとこも迎えに来てくれていて、私はようやく異国の地に行くことへの緊張がとけた気がした。
「ハジメマシテ」そう言って彼女の旦那が握手を求めてきて、まぁ優しそうな人だな、という簡単な印象だけを付けておいた。
正直なところ、私は日本語を喋ろうとする外国人が苦手だ。ペラペラならまず問題ないが、そうでなければ私は一体どんな単語を使ってどのようなスピードでどのようなアクセントで話せば良いのか。
だから大抵の場合は私はそういう外国人とは英語で喋ろうとする。
私の親友はもちろん中国語が得意で、二人の間の会話は大抵の場合は中国語である。それが私を再び孤独へとさせた。なぜなら、この国で私が頼るべき存在は彼女だけだからである。
「Hi...are you alright? You must be tired.」そう言って突然話しかけてきたのは、なんと彼のいとこだった。一瞬英語を喋っていることに気づかず無視してしまいそうになったが、久しぶりに聞く英語、私は正直とても救われた気分になった。
聞くところによると彼は以前イギリスに短期留学していたことがあるらしく、英語はそこそこできるのだとか。彼は年下ではあったが、そんなことは感じさせない落ち着いた振る舞いを見せた。そんな出会いが、私にとってはとても新鮮だった。
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たった一週間の滞在ではあった。ほとんど言葉の通じないこの国で、私が孤独にならないで過ごすことのできたのは、きっと彼のおかげだろう。
正直なところ、惹かれていた。外国人で、ましてや年下の男の子を好きになるなんて想像もしたことなかったから、自分の中で抵抗があるのは知っていた。でも、私の心はそんな建前というものを通り過ぎて正直だったと思う。
「I......I will see you again, right?」そう言って、彼は私の手をぎゅっと握った。離れたくない、そんな彼のぬくもりが、切ないほどに伝わってきた気がした。
今度の休暇、また会いに来るわ。そう言って、私は指の先まで名残惜しみながら、その手を離した。
きっとまた会いに来よう。異国の地で出会った、私の淡い恋に。
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世界旅行はじまったね!
2007/2/24(土) 午後 4:45 [ kaw*s*ki5*200* ]
次はシンガポールかカナダあたりを狙っていこうと思いますwネタが切れるぅ(´Д`;)
2007/2/25(日) 午前 6:44 [ min**ura76 ]