魔法細工の箱庭庭園

仕事に忙殺されてます><ううううう〜〜〜〜!

小説☆Heaven's Hell

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

は〜いまだまだ続きます。。。。
読んでくれる奇特な方!ありがとね!
挿絵は前ページにあります。

*******************



それまで黙っていた夏珪さんが突然言った。

「伸五。物好きもいい加減にしろ。そんな子供に事情を説明して解る訳ないだろうが」

あたしは自分が子供だって言われたことに反応して、とっさに言ってしまった。

「あたし・・・・!今度18になります!立派な大人です!」

でも、夏珪さんの答えは冷たかった。

「ますます子供だな。俺達は800年こうして生きてきた」

800年?!
逆立ちしたって、その差は埋められない。
それに、あたしは感じてる。夏珪さんの美貌には魔力みたいなものがある。あたしの使う魅力
なんて到底及ばない。あたしは気配を殺して17年人の中で生きてきたけど、夏珪さん達は
こうして堂々とヴァンパイアらしく生きていける、生命力がある。力もある。
絶対的な力の差に―――――――あたしは愕然とする。
夏珪さんは人間じゃなかった。
あたしよりも上の力の、凄いヴァンパイア――――――“ファースト”だった。
それに比べてあたしは?
あたしは”サード“。夏珪さんの力にも、美貌にも、何もかも遠すぎた。そして、なんて
冷たい人なんだろう。これがあたしが恋した人?あたしの感じた羨望は、間違ってはいなかった。
こんなに美しくて強い力をもった存在には、魅かれて当然だ。
普通の人間に恋をしていたら―――――今よりマシな結果が見れた?
涙ぐんできたあたしを見て、伸五が駆け寄ってきた。

「あれれ、どうした?子供だなんて言われて悲しくなっちゃった?まぁまぁ、泣かないで。
サードはサードらしく生きていけばそれでも幸せだと思うよ?」

優しい言葉だけど、辛辣。
お前はこっち側には来れないって、そう言う意味じゃん。

「あたし・・・・18になったら親の言う通りの人と結婚して、子供作らなきゃいけない。
そんな生き方、嫌です。そんななら、一人で生きていった方がマシです!」

そう言い放ったら、夏珪さんも信吾も不思議な顔をした。
え?
何かあたし変な事言った?
伸五が呆れた顔で言う。

「あのさ・・・・知らないみたいだから言っとくけど、サードには子供作る機能なんて
ないんだよ?誰に言われたの、それ」

え?
子供が作れない?

「だって・・・・母が・・・・18になったら軽井沢にいる大叔母様に婚約者を決めて
もらうって・・・・そしたらもう結婚して・・・・子供・・・・って」

ちょっと待って。
今までだって衝撃的な内容だったけど。
今日一番衝撃的な事は、これかも知れない。

「サードには自己繁殖能力がないんだよ。その体が使い物にならなくなるまで、血を吸って
生きるだけなんだよ。そしたら後はもう、子孫なんて残せない。1代限りなんだけど。
それ・・・・サードの新しい教育?聞いたことないなぁ。多分だけど、君のお父さんとお母さん
って、実の両親なんかじゃないと思う」

・・・・・ちょっと待ってよ。
あたしは嘘つかれてたの?
じゃあなんで婚約者を決めるために軽井沢まで行かなきゃいけないの?
それに。
お父さんとお母さんが、あたしの実の親じゃない・・・・って。
あたしの現実が、ガラガラと音をたてて崩れていく。

夏珪さんが鈴のような声で冷たく言った。

「サード達の考えることはヴァンパイアとして弱い自分たちが生き残るための浅知恵でしか
ない。お前の親だと名のっているサードも疑似体験したいだけなんだろう。家族というやつを」

偽物の親子・・・・?あたしたちが?

「じゃあ、あの大量のアルバムは?!あたしのうちは毎年あたしが生まれる前から写真撮ってる。
お父さんとお母さんは変わらないけど、あたしは確かに成長してる!小さい頃の事も良く覚えてるし――――――あたしは?!」

伸五が怪訝な声で言った。

「吸血鬼―――――サードは成長なんかしないよ。それって本当に君の記憶?間違いない?」

「だってあたし覚えてる。3歳くらいの頃だったと思うけど、お父さんとお母さんに手を
引かれてどこかの駅のホームに立ってた。お母さんはその時白いワンピースで、日傘を差してた。
暑い日だったけど白い頬には暑さの陰もなくて・・・・ニッコリ笑ってお母さんが赤い水筒を
差し出したの」

そう、あの時。
赤い水筒の中身は・・・・?
そこは思い出せない。でも、はっきりと記憶には残ってる。


************

さてこれからアユちゃんはどうなるかな・・・・・
行動派で女子高生で吸血鬼(ヴァンパイア)のアユちゃん。
先々・・・・考えながら書いてますので^^;
ラストは決まってるんだけど・・・・
途中経過をなぁああああああああああああ考えないとなぁああああああああああああああ(汗)
挿絵できました!!

頑張って描いたので〜ま、初期の頃とは全然違ってますが、絵柄が(汗)

イメージ 1


横顔とか・・・・色々描きにくかった・・・・・orz
でも、まぁ描きたかった(このシーンはね!!)ので満足です♪

絵的に、黒いもやもやした、ダークなの入れようか迷ったんですが、
ない方がキスシーンとしてはアリだよね〜〜〜〜みたいな!!(腐)


アユちゃんも美少女にしなきゃいけなかったので・・・・・でも夏珪よりは『美』は
下的な・・・・・難しいなぁ><
伸五はフツーに楽に描けました^^
意外と伸五好きですw描きやすいからw

これからキャラ増やす・・・・かなぁ?
あんまりごたごたしててもあれだしなぁ・・・・・。

でもキーパーソン的な役割は入れないとね。。。

色々、ごった煮な小説ですが(汗)
読んでくださってる方本当にありがとう!
ではでは、小説をお楽しみください〜❤

11ページへGO!してね★
10P目〜★

挿絵が。。。。つけられたらつけようと思います!!(汗)
文章は浮かんでくるんだけど〜><


****************************************



目の前が回る。
景色がどんどんすぎていく。
これは・・・・飛び移ってるの?ビルとビルを?!
くらくらして、口が聞けない。
やがて、とあるビルとビルの間に山野井はあたしを抱えたまま着地した。音もなく。
あまりの事に口がきけなかったあたしは、しばらくその場の尋常じゃない雰囲気に気づかなかった。
山野井伸五が残念そうに言う。

「あ〜あ、久し振りだからもう始めちゃってるよ〜。おーい!湧水!あんまり派手にやるなよ!
後始末が大変だろ!まだ結界も張り損ねてるんだぞ!」

と言って駆け出して行った。
え?
今、なんて・・・・。

「ちょっと!何で湧水さんの名前・・・・!!あんたが・・・!?」

あたしももつれる足を必死に動かして、ビルの間の狭い路地を抜ける。そこに広がった光景は、
一生忘れられない。

「・・・・・!!」

たくさんの人たちが、倒れている。
そこらじゅう。見える範囲は全部。皆青白い顔で倒れている。
男も女も、子供も皆、全部。
こんな事、いったい誰ができるの。
深い霧の中で、ただ一人佇んでいるその人は。

「夏珪湧水さん・・・・!?」

そう。
あたしが一番会いたかったその人だった。

信じられない。
これを・・・・夏珪さんがやったの?!
一体、どうしたらこんな事が出来るの。何者なの?!
冷たい美貌で夏珪さんはこっちを見た。
ああ、やっぱり、美しい。

「・・・・サードか」

山野井伸五が夏珪さんの肩に手をかける。

「ちょっと〜湧水〜久しぶりなのは解るけど加減してくんない?半径1キロは結界張らないと
見つかるじゃん!」
「霧は張ってるだろ」
「霧だけじゃ駄目に決まってるじゃん!あーもー、久し振りの食事でこれだから・・・・
あ、あの子知ってる?あれ、君、名前知らなかった。何ていうの?」

あたしは慌てて言った。

「て、手代木アユ。高校2年生です!」

声が裏返った。やば。
てゆうか!山野井!夏珪さんに馴れ馴れしくしないでよ!あたしがそう思ってると、
山野井が、

「アユちゃんかぁ〜。ど?見て解ったでしょ?この夏珪湧水が、“ファースト”の一人だよ」

と言って、あたしはさらに裏返った声で

「嘘!!」

と言って夏珪さんに睨まれた。
夏珪さんが・・・・ファースト?!
夏珪さんはそんなあたしを無視して、

「伸五。準備は?」

と言って、山野井の首をつかんだ。そして。

「・・・・OKだけど、あんま乱暴にしないでね。ヒーリングってちょっといやらしいからさ。
アユちゃんびっくりするでしょ」

山野井伸五がそう答えたとたん、夏珪さんは山野井に口づけをした。
ええええええ?!
あたしの頭の中は混乱しっぱなし。
もう、ぐちゃぐちゃ。
あまりの事にあっけにとられて思わず見つめてしまった。夏珪さんと、山野井のキスシーンを。
っていうか!男同士で何してんのよ!って突っ込みたかったけど。
キスしてる夏珪さんにあたしは見惚れて何も言えなかった。何て綺麗な顔で、口づけするんだろう。
その時、ふと気づいた。

夏珪さんと山野井の唇の間から、凄く黒い気持ち悪いものが漏れ出ている。
あれは何?!
その黒いものは、あたしにも解るくらい、憎悪と悪意に満ちていた。病んでいた。
それを、山野井伸五は体に取り込んでいるみたいだった。かなり長い間、二人は
口づけしていたけど、その黒いものがなくなると、夏珪さんは山野井伸五から
ようやく離れた。

「・・・・・終わりだ」
「はい〜お疲れ〜。アユちゃん、大丈夫?毒気にあてられなかった?」

ハッとすると、山野井がこちらに手を差し出している。

「ちょ・・・・山野井!!何であんた夏珪さんとキスすんのよ!!」

あたしは我に返ってそう言った。信じらんない!乙女の目の前で純情ぶち壊しじゃん!!

「伸五って呼んでよ〜。言ったろ?俺は”ルー・ガルー“。”ファースト“の食事の
後始末するのがおれの役割なのね。今のはそれ。で、もし湧水が死んだら後始末すんのも
俺の役目なのね。”ルー・ガルー“と”ファースト“は一心同体だから」
「じゃあ、伸五って呼ばせてもらうけど。食事って、これが?皆倒れてるし。死んでるの?」
「まさか!ちゃんと生きてるよ。ただ、皆、30分位はこのままだけどね。ファーストは
血なんか吸わないし。生きてる人間の精気を喰うって言ったでしょ。湧水はこの人たちの
30分っていう時間の分、精気を喰らったの。うーんこりゃ、結界張るのが大変だなぁ」

伸五はそう呟いて辺りを見回した。
そうか、生きてるんだ。あたしはなんだかホッとした。いくら17年吸血鬼やってても、
こんな大量に沢山の人が一気に死んでたら、トラウマになりそうだったから。

「あっ!でもなんで夏珪さんとキスする必要性があったのよ?!あの黒い気持ち悪いのは一体何?!」
「も〜質問が多いなあ」

伸五はバリバリと頭をかきながら、それでも説明はしてくれた。

「あれはね、人々の病んだ部分だよ。人間のガンと同じ。ファーストは食事の時精気と
一緒にその病んだ部分も一緒に食べなきゃならないんだ。でも、大量に喰らったり、回数が
増えてくるとその人間の毒気が体にたまっていつか死んじゃうんだ。それを浄化できるのが、
俺達”ルー・ガルー“だけなんだよ。キスは・・・・まぁ、てっとり早く吐き出すためって感じ
かな。深い意味はないから、安心していいよ」

ニッコリ笑って伸五がいう。

あたしは悔しさで一杯だった。あたしが夏珪さんのルー・ガルーなら良かった。そしたら
好きな人が他の人(しかも男と!)とキスする所なんか見なくて良かったかも知れないのに。


*****************************************



ちょっとネタを盛り込みすぎな気もしますが・・・・(汗)
コレが前言ってた腐な部分ですw

少数派の読んでくださってた(る)みなさん、kiss位ですが・・・・挿絵、つけた
方が良かったですか?(汗)
でもまた、キスシーンは出てきますので〜^^;

アユちゃんがどうなるかもお楽しみに!!(*´∀`*)

小説☆Heaven's Hell 9P目

*お待たせしました9回目です!
 少数派のファンの皆さん今晩は―w
 今回は色々アクティブですよ!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



あたしは制服を着て、別のバッグに私服のワンピースとコートを入れて、靴も入れて
家を出た。目指すは、レモネ・デザイン専門学校!
途中、乗り換えで大きい駅に電車が止まった。そこで一旦降りて、トイレでお気に入りの
シンプルな水色のワンピースに着替えて、あたしの持ってる中で一番大人っぽく見える、
焦げ茶のファー付きコートを羽織った。靴もローファーから履き替えて、脱いだ制服と靴は
コインロッカーへ。準備は万端。
どこで見られてるか解らないので、一応気配を消しながらまた電車に乗った。
そうよ、あたしは怖いもの知らずの女子高生吸血鬼。
まず、会わなきゃ。会って、話をしたい。それからよ。
学校も友達も親も関係ない。今を生きてるあたしには恋愛が第一。
破滅的でもかまわない。
進め!女子高生は止まらないのよ。



レモネ・デザイン専門学校の入口まで来た。
ああ、ここまで来て、また急にドキドキしてきた。この中に、夏珪さんがいる。そう考えただけで
心臓が跳ね上がりそう。恋って、人を上げたり下げたり、色んな効果があるってホントだね。
意を決して、受付まで行く。受付のお姉さんが、

「学生さん?授業はもう始まってますよ。学生証を見せて下さい」

と言ってきた。あたしはあたしが持てる最大限の魅力(チャーム)を使った。視線を絡ませて、
ゆっくりと受付嬢に訊ねる。

「夏珪湧水さんは今日登校してますか?」

受付のお姉さんは、あたしの魅力にちゃんとかかってくれた。ぼんやりとしながらたどたどしく
答えた。

「夏珪・・・・君は・・・・来ているか・・・・解りません・・・・」
「どういう事?見ていないの?」

ここまで来て、会えないなんて。あたしはイラつく。あんな目立つ人、見てたら絶対気づく
はずなのに。しゃくだけど、ファンが一杯いそうじゃない。あなたもファンなんじゃないの?
って聞きたくなるけど、それは嫉妬だから聞けなかった。

「いつも・・・・知らないうちに・・・・来て・・・・帰っていく・・・んです」
「え?それってどういう・・・・」

そこまで聞いて、後ろから声がした。

「あれ〜?サードのお譲ちゃんじゃん。何してんの、駄目じゃない、そんな簡単に力を使っちゃ」

この声!
振り向くと、そこには山野井伸五がいた。
獣の匂いのする男。
あたしはハッとする。
どうしてヴァンパイアの力を使っているってバレたの?!

「そんな怖い顔しないで。言ったでしょ、俺は君に何もしないんだし。ほら、魅力解いてあげれば?
あんまり長くかけられないでしょ、どうせ」

あたしはカチンと来たけど押さえてこう言った。

「・・・・あなた、何?何者なの?どうして力の事を知ってるの」

山野井伸五はうーんと伸びをしてから、ニッコリ笑って

「・・・・屋上行く?ここじゃ詳しい話はできそうにないし」

と言った。知らないうちに受付の電話が鳴っていた。あたしはしぶしぶ魅力を解いた。
そのとたん、受付のお姉さんはハッとして、電話を慌てて取っていた。
あたしは山野井伸五がエレベータを目で促したのに釈然としないまま、二人でエレベータ
に乗り込んだ。

「・・・・あんまり近づかないでよ」
「あ、ごめーん。俺って馴れ馴れしいのが特徴の男だからさ。サードのお譲ちゃんこそ、
今日は私服で学校サボりかな?いけないねぇ。学生は学生らしくしなきゃ」
「そんな事あなたに関係ないでしょ」

ニヤニヤ顔の山野井伸五はやっぱり獣臭い。あたしの全身が総毛だつ。

「君たちは人間社会に溶け込んでるんだからさ。あんまりイレギュラーな事してると駄目って
言われてるんじゃないの?」
「何?何を知ってんのよ」
「まぁまぁ、慌てないで。ほら、屋上だよ。ここなら今は誰も居ない。ゆっくり話そうか」

エレベータが屋上についた。確かに誰もいなかった。山野井伸五はスタスタと灰皿のある所に行くと、
ポケットから煙草を取り出して、火をつけた。

「で?なんでサードのお譲ちゃんはここにいるわけ?」

あたしは疑問だらけだったけど、距離を取りながら山野井伸五に近づいた。

「・・・・・最初に会った時も言ってたけど・・・・“サード”ってどういう意味なの?」
「文字通りだよ」

煙を吐きながら山野井が言う。

「君たちは、世界で3番目の存在なんだ」
「どういう事?」

訳が解らない。

「その昔、吸血鬼に血を吸われて吸血鬼になったやつが“セカンド”。そのセカンドにまた
血を吸われて、能力が薄まった吸血鬼が”サード“さ。知らなかった?」



なんですって!?
あたしは、あたしが純粋な吸血鬼だって思って今まで生きてきた。だって、お父さんもお母さんも
そう言ってあたしを育てた。

「そんな、だったら何で・・・・なんで人間の血が必要なのよ?!それってヴァンパイアの証拠
なんじゃないの?!あんた、嘘ついてるんじゃないでしょうね?!」

山野井伸五は意味ありげにこっちを見た。

「それが、いまのサード達の教育って訳?でも、俺の言ってる事は嘘じゃないよ。君は知らない
みたいだけど、ヴァンパイアってのは、もともともっと高次な存在だったんだよ。それこそ、
神と恐れられるくらいにね」

あたしが・・・・あたしがサード?!吸血鬼に血を吸われた人間のなれの果てって言うの。
信じられない。

「・・・・血を欲して喉が渇くのは、3流の証拠だよ。もともとのヴァンパイアは血なんか吸わない。
人の精気を吸うんだよ。セカンド以降は何故かそれができなくて、今は血を求めてるって訳」
「・・・・あたしがサードなら、あなたは何なの?あなた、普通じゃない。ヴァンパイアのあたしが
気配を感じないなんて」

山野井伸五はニヤリと笑って、煙草を揉み消した。

「俺は、“ルー・ガルー”。人狼さ。君たちの天敵であり、味方でもある存在」

やっぱり、こいつ普通じゃない。人狼?ルー・ガルー?そんな話聞いたことない。

「天敵なのに味方って・・・・矛盾してるじゃない」
「いいや。俺はヴァンパイアにとって唯一無二の存在さ。ヴァンパイアを癒せるのも、
殺して食えるのも俺達”ルー・ガルー“だけだからね」

癒す?
殺して食う?
何を言ってるの。あたしたちヴァンパイアを?・・・・殺す存在?
背筋がぞくっとした。
この男に感じる嫌悪感はそのせいだったの?

「あ、誤解しないでね。君たちサードには俺達は必要ないんだし。俺達は、“真祖“
にしか興味はないんだ。だから君たちサードは癒せないし、殺したりする利点もないから安心して
これからも人間社会で生きていけばいいよ。とりあえずはね」
「”真祖“・・・・?」
「“ファースト”さ。ヴァンパイアのね」

頭の中は混乱でいっぱいだった。
目の前の男は“ルー・ガルー”で、あたしは吸血鬼のなれの果て、”サード“。じゃあ・・・・・

「じゃあ・・・・“ファースト”って・・・・一体・・・・」

山野井伸五はちらっと時計を見た。

「あ、そろそろ時間だ。・・・・知りたい?なら教えてあげるよ。ここで出会ったのも何かの縁
でしょう。さて」

知らないうちにあたしは山野井伸五に抱きかかえられていて。

「ちょっ・・・・!何すんのよ!」
「しっかりつかまってないと、落っことしちゃうよ。まだ死にたくないだろ?」

と言って、レモネ・デザイン専門学校の屋上から、隣のビルのそのまた向こうまで、山野井は
あたしを抱えて飛んだのだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


さて、次回から、ちょっと腐になったりもしますw
挿絵描けたらいいけど・・・・・(汗)

小説☆Heaven's Hell 8P目

お久しぶりの更新ですm(__)m
覚えておられるか解りませんが・・・・
挿絵をつける時間がないのですが、できたらあとでまたつけようと思います。
では、つたないですがどうぞ!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ノロノロと制服に着替えかけて、ふっと気づく。
ああ、あたしにはもう婚約者が決められてしまうかも知れなかったんだわ。お父さんに
聞かなくてはいけない事がある。お父さんは一人娘のあたしに甘い。だから、きっと
今度の軽井沢行きを延ばしてくれるかもしれない。ああ、でも、お母さんが反対したら?
きっと夫婦喧嘩。やだやだ。そんな事を考えながらも、心は一つの事しか考えていなかった。
夏珪湧水さんに、もう一度会いたい。
そうだ、できれば今度の軽井沢行きまでに、会わなくては。
会う?会ってどうするの?
あたしは心の中で問う。

(あたしは会ってどうしたいんだろう?付き合ってって言うの?夏珪さんに?)

でも、あたしはヴァンパイア。吸血鬼よ。人間にヴァンパイアが恋をしたら、どうなるの?
お定まりのストーリーじゃ、血を吸って仲間にする・・・・ってのがあるけど。
でも、今のヴァンパイアにはそんな力は消えてしまってるって昔お父さんから聞いた事がある。だから、子孫を安全に増やすために人間社会に溶け込んで、家庭を持ち、折り合いをつけて生きて行ってるって。
あたしは愕然とする。
そんな!
もし、もしもよ、あたしと夏珪さんが結ばれたとして・・・・・あたしはヴァンパイアって事を隠し
通さなくちゃならない。誰が、吸血鬼だと知って好き好んで彼女にするだろう。
そんな事、できっこない。
でも・・・・。
もしかして、夏珪さんがそれでもいいって言ってくれたなら。
ヴァンパイアのあたしを好きになってくれたら。
あたしは、駆け落ちしよう。ちょっと古臭いけど、二人で逃げるんだ。どこでもいい。
お父さんもお母さんも、他のヴァンパイアがいない所へ行こう。そう、あたしは夏珪さん
となら、血なんか飲まなくてもいい。きっと生きていける。


・・・・・ああ、駄目だ、思考が破滅的。壊滅的。
どうしたらいいんだろう。
冷静にならなきゃ。駆け落ちなんて、17歳のあたしにできるか問題だ。てか、そもそも
まず夏珪さんと付き合えるかどうかが問題でしょ?!頭を冷やせ!あたし!
あたしはたっぷり悩んだけど、答えは一つしかなかった。まずは、行動。夏珪さんに
会うのよ。そして、この恋を打ち明けよう。それから悩んでも遅くはない。そうと決まれば、学校なんて行ってる暇はない。すぐにケータイを取りだして、友達の一人に電話。
「もしもし、由佳?うんそう、アユ。あのね、インフルエンザにかかっちゃって。うんそう。しばらく学校行けそうにないのよ。皆にそう伝えといてくれる?じゃ」
それから学校に電話。ちょっと苦しげに、
「あ、先生お早うございます。あの・・・・実は昨日からインフルエンザにかかってしまって。ええ。しばらくは学校に行けません。はい。プリントなんかも、あたし宛てに郵送して下さい。同級生にうつると大変だと思うので。よろしくお願いします」
友達も先生も普段は休まないあたしが、昨日から連続で休み、しかもインフルエンザなんてかかって大丈夫なの?オーラ出まくりの対応だったけど、季節柄インフルエンザも効果てき面って感じだった。後は、お父さんとお母さんを誤魔化すだけ。1週間はどうにか
誤魔化せるかもしれない。朝はお母さんより早く家を出るあたしだし、お父さんはゲーム会社の残業時間が長いから、夜は一旦帰って寝た振りをして、また出かければいい。
期限は一週間。
その間に、夏珪さんとつながりを持たなくては。
ケータイ番号かメルアドだけでも教えてもらわなきゃ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アユの行動がどんな事になるか・・・・次回から結構動き出しますよ〜

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
ねねこ
ねねこ
女性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

友だち(20)
  • アカ
  • ttt
  • まり
  • 暁
  • しほ
  • ミー子
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事