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高血圧症にはマグネシウムを  2018/12/28

先日の27日(木)、起きがけの半覚醒状態の時にまたまた英文と画像が現れました。それは天がその時にスリーブしていた英文の研究論文を訳してブログに掲載せよという私への指示のようです。数日前からPCが突如反転コピーなどの作業が遅くなり、絶不調なのですが、何とか半分弱は掲載します。

以下、本文に入ります。



高血圧を防ぐために塩分は控えめにと言われていますね。この意味は、塩分を摂り過ぎると血が濃くなるから血圧が上がると思いがちですが、そうではないのです。

塩分を摂り過ぎると、獲り過ぎた塩分は、尿で排出されるから塩分そのものは問題がないのです。では一体何が問題と言うと、塩分を摂り過ぎると、マグネシウムなどのミネラルが一緒に排出され、ただでさえ食事の欧米化や加工食品の摂取でミネラル不足なのに、輪をかけて排出されるから、血圧が上がるのです。

以降は、主にマグネシウムがどのようにして血圧を下げるか、そのシナリオと研究報告です。厄介な専門用語が出てきますが、それらを無視し、サラサラと読み流すだけで、全容は把握できると思います。


7.2. Cardiovascular Disease
7.2.1. Hypertension

7.2。循環器疾患
7.2.1。高血圧
A substantial body of epidemiological and experimental research is linking magnesium deficiency and cardiovascular diseases such as hypertension and atherosclerosis .Hypertension is a major risk factor for heart disease and stroke. Magnesium is involved in blood pressure regulation. Every modification of the endogenous magnesium status leads to changes in vascular tonus and, as a consequence, changes in arterial blood pressure 

疫学的および実験的研究の大部分は、マグネシウム欠乏症と高血圧およびアテローム性動脈硬化症(註1)のような心血管疾患とを結びつけています。

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(註1)アテローム性動脈硬化症
動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く、硬くなり、血液の流れが悪くなった状態をいいます。

動脈硬化には3つの種類がありますが、ほとんどの患者さんはアテローム(粥状)硬化という動脈硬化です。これは大動脈や冠動脈といった太い動脈の内膜にコレステロールなどの脂肪からなるおかゆのようなどろどろとした粥状物質(アテローム)がたまって盛り上がりができ、次第に血管が狭くなります。

他にも大動脈や下肢の動脈、頚部の動脈に起きやすい「中膜硬化」、長期的な高血圧症が主な原因で、脳や腎臓の中の細い動脈が硬くなって血液の流れが悪くなる「細動脈硬化」があります。

高血圧は心臓病や脳卒中の主要な危険因子です。マグネシウムは血圧調節に関与しています。内因性マグネシウムの状態が変化するたびに血管緊張度が変化し、結果として動脈血圧が変化します。

(中略)
Furthermore, alterations in the metabolism of calcium and magnesium have been implicated in the pathogenesis of primary hypertension. Calcium influx across the external cellular membrane in smooth muscle cells and cardiomyocytes plays a crucial role in the control of cellular excitation contraction and impulse propagation. Intracellular calcium and magnesium concentrations are controlled by reversible binding to specific calcium-binding proteins. 

さらに、カルシウムおよびマグネシウムの代謝における変化は、原発性高血圧の病因に関係しているとされてきました。 平滑筋細胞および心筋細胞における細胞外膜を通過するカルシウム流入は、細胞の興奮収縮およびインパルス伝播の制御において重要な役割を果たします。 細胞内カルシウムおよびマグネシウム濃度は、特定のカルシウム結合タンパク質への可逆的結合によって制御されています。

The calcium and magnesium flux across the external membrane is regulated by a calcium pump (calcium-magnesium-ATPase), calcium channels, and binding to the membrane. In cell membranes and in lymphocytes of hypertensive patients, our group showed significant increase of calcium, decrease of magnesium and an increased calcium/magnesium ratio (Ca2+/Mg2+ >2) . 

外膜を横切るカルシウムおよびマグネシウムの流れは、カルシウムポンプ(カルシウム - マグネシウム -  ATPアーゼ)、カルシウムチャネル、および膜への結合によって調節されます。 

高血圧患者の細胞膜およびリンパ球において、我々のグループはカルシウムの有意な増加、マグネシウムの減少およびカルシウム/マグネシウム比の増加(Ca 2+ / Mg 2+> 2)を示しました。

In addition, it could be shown experimentally that a lack of magnesium increases the risk for lipid peroxidation and the development of dyslipoproteinemia.

さらに、マグネシウムの欠乏は脂質過酸化および脂質異常症の発症リスクを高めることを実験的に示すことができました。

(以下は原文省略と細かなデータの掲載を省略)
無作為化試験の解析で、血圧に対するマグネシウム補給の効果がテストされました。 
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20件の研究での参加者は、14人の高血圧患者と6人の正常血圧者を含む合計1220人。マグネシウムの投与量は1日当たり10〜40ミリモル(240mg 〜960mg)/日)の範囲でした。(注)塩化マグネシウム(ニガリ)耳かき4杯〜16杯)

12件のランダム化比較試験のメタアナリシスでは、545人の高血圧患者における8〜26週間のマグネシウム補給は、収縮期血圧を有意に低下させなかったが、拡張期血圧を有意に低下させました。

最近発表された解析では、1.173人の正常血圧および高血圧の成人を対象とした22件の試験で、3〜24週間の追跡調査でのマグネシウム補給は、収縮期血圧を3〜4 mm Hg、拡張期血圧を2〜3 mm Hg低下させると結論付けました。

補足のマグネシウムの量は120〜973 mg /日の範囲でした。参加者のマグネシウムの補足摂取量が370 mg /日(小さじ6杯)を超えると、効果はいくらか大きくなりました。

最近の解析では、高血圧症のための経口マグネシウム補給を含む44件のヒトの研究を調べ、高血圧症の状態、マグネシウムの投与量および降圧薬の使用法に従って分類されています。

ここでは、マグネシウムの補給により血圧が著しく低下することを発見しました。他方、幾つかの研究ではマグネシウムの影響を報告していません。

少なくとも6ヶ月間継続して降圧薬を服用している135人の高血圧患者に関し、統一的なテーマでの7件の研究の解析から得られた結果では、(数値等は省略)、マグネシウム補給は、大きくて非常に有意な効果を示しました。

これらの同じ7つの研究での拡張期血圧(DBP)の解析で・・・(数値省略)。境界域高血圧症に於いて、細胞内マグネシウム濃度の低下が最近報告されました。

軽度の合併症のない高血圧症、又はそれぞれ境界域高血圧症(血圧140〜160)の患者では、マグネシウム療法は血圧値を正常化することができます。

マグネシウムの補給はまた、有酸素運動と抵抗運動(註2)により、収縮期血圧の安静時と回復時に良い影響を与えます。 

マグネシウムの補給は、特に慢性の利尿薬の使用、不適切な摂取、またはその両方のためにマグネシウムが枯渇した高血圧者において、血圧を制御し、高血圧に関連する心血管危険因子(アテローム性動脈硬化)を減らすのに役立ちます。

(註2)抵抗運動(レジスタンス運動)
スクワットや腕立て伏せ、ダンベル体操などの標的とする筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動

7.2.2. Coronary Heart Disease, Myocardial Infarction and Stroke
7.2.2。 冠状動脈性心臓病、心筋梗塞および脳卒中

Magnesium is a natural calcium antagonist and modulates vasomotor tone, blood pressure, and peripheral blood flow. Its actions as an antihypertensive, antidysrhythmic, anti-inflammatory and anticoagulant agent can be of benefit in the prevention and treatment of cardiovascular diseases. Recent experimental studies with Wistar rats reveal that short magnesium deficiency is associated with a downregulation of telomerase in left ventricular, right ventricular, atrial and aortic muscle cells.Furthermore a deficiency of magnesium resulted in these animal models in a 7–10 fold increased formation of 8-OH-dG in the cardiac and aortic muscle cells, and furthermore the magnesium deficiency is linked to an increased upregulation on neutral-sphingomyelinase 

マグネシウムは天然のカルシウム拮抗薬(註3)で、血管運動の緊張、血圧、そして末梢血流を調節します。 降圧薬、抗不整脈薬、抗炎症薬および抗凝固薬としてのその作用は、心血管疾患の予防および治療に有益です。

(註3)カルシウム拮抗薬としてのマグネシウム
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血管を広げ血圧を下げるマグネシウムのこと。動脈の血管壁には、平滑筋細胞でできた層があって、この細胞が収縮することで血管は細くなり血圧が上がります。この収縮は、細胞内にカルシウム(Ca)イオンが流れ込むことが引き金になっています。

ですから、マグネシウムがこのカルシウムイオンの通り道であるカルシウムチャネルをふさぐことで、平滑筋細胞の収縮を抑え、血管を拡げ、血圧を下げることができます。これがカルシウム(Ca)拮抗薬の働きです。

ウィスター系ラットを用いた最近の実験的研究は、急なマグネシウム欠乏が左心室、右心室、心房および大動脈の筋肉細胞におけるテロメラーゼ(註4)の下方制御と関連していることを明らかにしています。

(註4)テロメラーゼ
テロメアは染色体を構成するDNAの末端にある構造物で、染色体を保護し、その安定性を保つ役割がある。

テロメラーゼは短縮したテロメアの伸長を担う酵素であり、ヒトにおいては幹細胞や生殖細胞、マウスにおいては体細胞においても発現がみられる。

テロメラーゼの欠損やその他の原因によりテロメアが失われた細胞では、染色体DNAの分解や異常な融合が起こり、生体においては幹細胞の脱落や組織の委縮、機能不全、創傷治癒の遅れなど、老化と共通した現象が生じてくる。

さらに、マグネシウムの欠乏は、これらの動物モデルにおいて心筋細胞および大動脈筋細胞における7〜10倍の8-OH-dG(註4)形成の増加をもたらし、さらにマグネシウム欠乏は中性スフィンゴミエリナーゼ(註5)の増加したアップレギュレーション(註6)に関連しています。

(註4)8-OHdG
遺伝子DNA中のグアニン塩基は活性酸素の作用により酸化損傷を受けます。8位の炭素が酸化されることに より、8-ヒドロキシーデオキシグアノシン(8-OHdG)が生成されます。

遺伝子DNAが修復される過程で8-OHdGは、細胞外に排出され、 さらに血液を経て尿中に排泄されます。

また8-OHdGは比較的安定な物質で、生体内で代謝や分解されることなく尿中に速やかに排泄されることから、 活性酸素による生体損傷を鋭敏に反映する優れたバイオマーカーとされています。

尚、バイオマーカーとは、人の身体の状態を客観的に測定し評価するための指標で、観察、診断、治療に用いられます。非常に多様で分類の仕方も様々ですが、生化学検査、血液検査、腫瘍(しゅよう)マーカーといった臨床検査値、CTやMRI、PETなどの画像診断データのほか、広い意味に捉えた場合には体温や脈拍など日常の診察に使われるバイタルサインまでも含みます。

(註5)(註6)の説明は省略。

Epidemiological studies have reported that serum and dietary magnesium are associated inversely with risk factors for coronary heart disease such as hypertension, type 2 diabetes mellitus, and the metabolic syndrome. Additional evidence from ecologic, clinical, and autopsy studies has shown higher magnesium to be potentially protective against sudden cardiac death. 

疫学的研究は、血清中及び食事によるマグネシウムが、高血圧、2型糖尿病、およびメタボリックシンドロームなどの冠状動脈性心臓病の危険因子と逆の関係にあることを報告しています。

生態学的、臨床的、および剖検の研究からの追加の証拠は、より高いマグネシウムが心臓突然死に対して潜在的に保護的であることを示しました。

The Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study assessed risk factors and levels of serum magnesium in a cohort of 7887 women and 6345 men aged 45–64 years. After an average of 12 years of follow-up, individuals in the highest quartile of the normal physiologic range of serum magnesium (≥0.88 mmol/L) had an almost 40% reduced risk of sudden cardiac death compared with individuals in the lowest quartile (≤0.75 mmol/L) (HR: 0.62, 95% CI: 0.42–0.93) . 

地域におけるアテローム性動脈硬化症リスク(ARIC)試験では、45〜64歳の女性7887人と男性6345人のコホート(集団の観察的研究)に於ける危険因子と血清マグネシウム濃度が評価されました。

平均12年間の追跡調査の後、正常な生理的範囲の血清マグネシウムの最高四分位数(≧0.88mmol / L)(註7)の個人は、最低四分位数の個人と比較して、心臓突然死のリスクがほぼ40%減少しました。

(註7)四分位数
データを大きさの順に並べたときに全体の中央に位置する値が中央値(メジアン)。同じく、データを大きさの順に並べたときに下から25%・50%・75%に位置する値のことを第1四分位数・第2四分位数・第3四分位数と言う。単に四分位数といったばあい、第1・第3四分位数を表す。第2四分位数(50%)は中央値。

Another prospective study examined 88,375 women to determine whether serum magnesium levels measured early in the study and magnesium intakes from food and supplements assessed every 2–4 years were associated with sudden cardiac death over 26 years of follow-up. Women in the highest compared with the lowest quartile of daily ingested magnesium (<261 mg/day vs. >345 mg/day) and plasma magnesium concentrations (<0.78 mmol/L vs. >0.86 mmol/L) had a 37% (relative risk: 0.63; 95% CI: 0.44, 0.91) and 77% (relative risk: 0.23; 95% CI: 0.09, 0.60) lower risk of sudden cardiac death, respectively .

別の前向き研究では、88,375人の女性を対象に、研究の初期に測定された血清マグネシウムレベル、および2〜4年ごとに評価された食品およびサプリメントからのマグネシウム摂取が26年間の追跡調査で突然の心臓死と関連しているかどうかを調べました。

一日摂取マグネシウムの最低四分位数(<261 mg /日対> 345 mg /日)及び血漿マグネシウム濃度(<0.78 mmol / L対> 0.86 mmol / L)と比較し、最も高い女性は37%( 相対リスク:0.63、95%CI:0.44、0.91)及び77%(相対リスク:0.23、95%CI:0.09、0.60)も心臓突然死のリスクがそれぞれ低かったのです。

In the Prevention of Renal and Vascular End-Stage Disease (PREVEND) study, another prospective population-based cohort study with 7664 adults aged 20–75 years from The Netherlands found that low urinary magnesium excretion levels (a marker for low dietary magnesium intake) are associated with a higher risk of ischemic heart disease over a median follow-up period of 10.5 years . 

腎臓および血管の末期疾患の予防(PREVEND)研究では、オランダの20〜75歳の7664人の成人を対象とした別の前向きな地域集団研究が見つかりました。

それは追跡期間平均10.5年で、尿中のマグネシウム排泄レベルが低い者(マグネシウムの含有量が低い食事を摂取している対象者)は、虚血性心疾患のリスクが高いことと関連しています。(データ数値省略)

※つづき
『マグネシウムが命を救う

(ソース)
National Center for Biotechnology Information, U.S. National Library of Medicine
アメリカ国立医学図書館、国立バイオテクノロジー情報センター


『高血圧の真犯人は塩分でなく脂肪』 2017/12/11(月) 

『突然死対策:マグネシウム』 2018/11/28(水) 
『予防と治療のマグネシウム』 2018/12/5(水) 
Magnesium in Prevention and Therapy
『マグネシウムの腸の吸収過程』 2018/12/7(金) 
『豆腐用ニガリによる脱・糖尿病』 2018/12/25

『健康人の病気は医師がサプリで創る』 2015/12/23(水) 
5 Warning Signs of Magnesium Deficiency
マグネシウム欠乏の5つの警告サイン


(図、並びに引用記事)
動脈硬化と動脈硬化性疾患とは
テロメラーゼの再活性化によりマウスの組織老化が回復する
8-OHdG
カルシウム拮抗薬

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