みなつき会

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第20回句会

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第20回みなつき句会・講評・・・・康祐


「朝顔につるべ取られてもらい水」 加賀千代女(1703〜1775)の名句です。秋の七草は山上憶良の歌による、萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔をいいますが、朝顔は現在の桔梗のこととされています。
兼題句では、「朝顔」についての想いが各々良く詠まれていると思います。朝顔日記に花丸をいただいた時の喜びの想いを詠まれた句に惹かれ、「花丸の並ぶ朝顔日記かな せいち」 を特選にしました。
「朝顔やあみだ占う遊び蔦  美河」 及び 「朝顔やラジオ体操いちにっさん  詳雲」も楽しい句です。8月はやはり平和を祈念する句が多く、「光る海ことに8月15日 せいち」には感銘を受けました。
他数点の句について記します。
13.朝顔や紫の花四代目;朝顔を育てて四代目という楽しみ方にやさしさを感じます。
16.夕映えの稲田に消えし赤とんぼ、または、稲の田の夕日に消えし赤とんぼ、では如何。
30.丹念に包丁を研ぐ今朝の秋;立秋の日の朝、包丁を研ぐ新たな想いが伝わります。
33.千、万の祈る折鶴原爆忌;毎年訪れる原爆忌、無数の折鶴に平和の祈りが込められます。
35.薄紅の河原撫子髪を解き;髪をきりりと締めたなでしこジャパンの活躍は見事でした。
猛暑の夏も終わり、秋の訪れです。皆様のご健康とご健吟を祈ります。
                                               以上

【第20回みなつき句会】 作者別一覧


1、美河
□兼題 
朝顔やあみだ占う遊び蔓
□当期雑詠4句
稲の田へ夕陽に消えし赤とんぼ
あれ何処と妻と茶をのむ遠花火
七夕やそぞろ歩きのゆかたかな
自転車の背なに重たき残暑かな
2、康祐
□兼題
朝顔の背丈計りし幼き日
□当期雑詠
七夕や我が織姫は老い知らず
茜空高々舞ふや秋茜
蝉鳴くやしばし木陰に佇みて
突然のゲリラ豪雨に車浮く
3、半竹亭
*残暑お見舞い申し上げます
今週あたりで此の暑さも終わり、来週からは急に涼しくなるとの予報です。 これからは、集中豪雨と台風が心配です。 穏やかな秋になってほしいものです。
□ 兼題
朝顔や軒を巡りて棟までも
□当期雑詠
葛茂り杉の木あたかも葛の木に
ムクロジやまん丸青き実をつけて
短夜や朝刊来(きた)る気配して
百日紅朝日を受けてなお赤く
※「朝顔や・・・・」は日除けを兼ねて植えられた朝顔が、紐を伝って軒先まで届き、其の内の何本かが、瓦押さえの針金を伝ってさらに棟まで延びていました。
※ 「葛茂り・・・・」は杉の木に蔦が絡み、蔦の葉が木全体を覆い隠し、まるで蔦の木のようになり蔦の勢いを詠んだものです。
4、せいち
*台風6号以来低温で雨の日が続きましたが、8月に入ってどうやら夏が戻ってきました。天候不順はコメの収穫量に悪影響となるようで困ります。放射能汚染が心配されますが、せめて作物は豊作の年であってくれなければ困ります。
□兼題
花マルの並ぶ朝顔日記かな
□当期雑詠
光る海ことに八月十五日
懸かる葉を落として蜘蛛は囲を守りぬ
千・万の祈る折鶴原爆忌
丹念に包丁を研ぐ今朝の秋
5、祥雲
□兼題
朝顔やラジオ体操いちにっさん
□当期雑詠
人の世の縁しみじみ桃啜る
吊り橋の間中に迫る葛の花
薄紅の河原撫子髪を解き
鶏頭の迫る焔に臆しけり
6、伏魔人
□兼題
朝顔も 原爆雲に 似たるかな
□当期雑詠
脱原発 俺は嫌いと 原爆忌
平和への 願ひの薄れし 原爆忌
脱原発 大合唱の 原爆忌
温暖化 忘却したる 原爆忌
7、海
□兼題
朝顔や紫の花四代目
□当期雑詠
西郷さん凛と立ちたる炎天下
舞う神輿絆交わる夏祭り
天を指す平和の像よ原爆忌
孫たちの声聞きながら夕端居
遅くなりました。
間に合いましたらお願いします。
8、月香
□兼題
朝顔や褪せぬ姿の大和色
□当期雑詠
原爆忌痛みの分かる心持て
天高く乾いた雲と空の青
*感動続きの高校野球も終わり、函館は夜の空気が冷たくなりました。
9、政清
□兼題
朝顔をラッパにみたて吹く子たち
□当期雑詠
節電も忘れるほどの猛暑かな
葉の裏に隠れるように蝉の殻
8月は毎年祈る平和の日
忘れまじ戦の記憶葉月には
*俳句はまったくの素人、上手にとも思わず思いつくままに作るのを苦しみながらも楽しみにしています。

以上

【第20回みなつき会】 選句投票結果


暑い夏、20回になった「みなつき会」投句ありがとうございました。
3・11大震災もあり今年は生涯最悪の年ではないかと思います。
でも私たちみんなの努力と活動によってピンチはチャンスに変わります。日本の政治と社会、いい方へと生まれ変わってほしいものです。

(1)海選
☆特選
4 光る海ことに8月15日
*戦後66年、戦争なんてなかったかのように光る静かな海、闘いで亡くなられた多くの兵士や市民、もう繰り返したくはありません。8月15日、亡くなられた方たちの魂が海の光となって私たちを見ているようです。
☆良選
12 葉の裏に隠れたように蝉の殻
*地上にはい出してから、飛び立つまで蝉はどんな思いなんでしょう、葉っぱの裏で。
14 原爆忌痛みのわかる心持て
*他人の痛みをわかるのは人間だけ。他人の命を奪うなんてとんでもない話だと思います。
22 鶏頭の迫る焔に憶しけり
*大きい鶏頭の赤、子どもの頃の自宅の庭にありました。きれいでもないなんでこんな花がいいんだろうと思いました。
31 百日紅朝日を受けてなお赤く
*百日紅も暑い夏に強い花、ひ弱そうな花なのにまだ咲いています。好きな花です。
(2)祥雲選
☆特選
27 孫たちの声聞きながら夕端居
*共感の選です。縁側があった昔の田舎の景を思い出します。夕端居の祖父母が私たち孫の賑やかな声を聞いていただろうと、今孫を持ってしみじみ思います。
☆良選
4 光る海ことに八月十五日
☆同じ「光る海」でも八月十五日の海は格別。当時のことが想起される感慨深い良句です。
10 天を指す平和の像よ原爆忌
*長崎忌でしょうか。今年の原爆忌は格別の思いを持って迎えた作者の強い情念が感じられます。
30 丹念に包丁を研ぐ今朝の秋
*砥石と包丁の接点を見つめながら丹念に包丁を研ぐ姿に立秋の朝の涼やかな気配が感じられます。
33 千・万の祈る折鶴原爆忌
今年の原爆忌は格別の思いで迎えた作者。「千・万の祈る折鶴」が効いている情感深い良句です。       
(3)伏魔人選
☆特選
1 朝顔や あみだ占う 遊び蔓
*「遊び蔓」と言うのですね。不安定に、朝風に揺れる「遊び蔓」。子供のころから不思議な感じでみていたことを思います。
☆良選
3 あれ何処と妻と茶を飲む遠花火
*我家の夫婦にはない感じ・・・羨ましい!
24 短夜や朝刊来る気配して
*老人になった証と言いますが、夜が短いのですよね。
33 千・万の祈る折鶴原爆忌
*折鶴を折って、不況に耐えておれば、原爆もなかったと思うのですが・・・アメリカ憎しで平和になりますかね。
42 忘れまじ戦の記憶葉月には
*今年も「戦艦大和の最後/吉田満」を読みました。私の、「戦争」を考える原典であり、原点なのです。
お世話になります。
(4)せいち選
*残暑が一休み状態で助かります。また暑さがぶり返すらしいです。みなつき句会の皆様折角ご自愛を。
☆特選
28 朝顔やラジオ体操いちにっさん 
*夏休みの子供会? いや老人会だろうか、楽しそうだ。
☆良選
1 朝顔やあみだ占う遊び蔓
*朝顔の蔓をあみだ籤に見立てて面白い。1等は赤色、2等は紺色、3等は・・・
20 自転車の背なに重たき残暑かな
*走っているときは風が当たって涼しいのだが、信号なんかで止まると暑くてむっとする、あれですね。
34 西郷さん凛と立ちたる炎天下
*これぞ九州男児ですか。
40 七夕や我が織姫は老い知らず
*これが良いです。ご同輩。
(5)半竹亭選
ようやく朝晩は涼しくなってきました
此れからは日一日と気持ちのよい季節になっていきます。
☆特選
22 鶏頭の迫る焔に臆しけり
☆良選
29 蝉鳴くやしばし木陰に佇みて
32 天高く乾いた雲と空の青
37 七夕やそぞろ歩きのゆかたかな
40 七夕や我が織姫は老い知らず
※・・22 「鶏頭の迫る焔に臆しけり」
真夏の太陽に映える異様なまでの真っ赤な鶏頭の色には、一瞬たじろぎさえ感じます。
   29 「蝉鳴くやしばし木陰に佇みて」
蝉の命は地上に出てからわずか1週間だとか・・・必死に鳴き続ける其の声もいとおしく聞こえます。
(6)康祐選
☆特選
2.花マルの並ぶ朝顔日記かな
 朝顔日記の楽しい表現がいいですね。
☆良選
13 朝顔や紫の花四代目
30 丹念に包丁を研ぐ今朝の秋
33 千、万の祈る折鶴原爆忌
35 薄紅の河原撫子髪を解き
(7)月香選
☆特選
40 七夕や我が織姫は老い知らず
*緩やかな時の流れが伺えます。我が織り姫、という表現に愛情を感じました。変わらぬ健康をお祈りします。
☆良選
1 朝顔やあみだ占う遊び蔓
*子供達の笑顔が浮かびました
4 光る海ことに八月十五日
*深い想いと願い、決意をこめた句だと感じました。
20 自転車の背なに重たき残暑かな
*ずっしりとくる気温と湿度。暑さが伝わります。
29 蝉鳴くやしばし木陰に佇みて
*蝉の鳴き声から連想する暑さと、木陰の涼しさの対比の中に一瞬の静けさを垣間見ることが出来ました。(静けさの瞬間に何を想ったのでしょう)
(8)美河選
☆特選
2 花マルの並ぶ朝顔日記かな
*子供の成長も一緒に感じられ癒される句です。
☆良選
6 人の世の縁しみじみ桃啜る
33 千・万の祈る折鶴原爆忌
35 薄紅の河原撫子髪を解き
43 葛茂り杉の木あたかも葛の木に
(9)政清選
☆特選
40 七夕や我が織姫は老い知らず
☆良選
14 原爆忌痛みの分かる心持て
7 朝顔や軒を巡りて棟までも
24 短夜や朝刊来(きた)る気配して
25舞う神輿絆交わる夏祭り
以上
  ?H1>第20回みなつき句会・選句投票のお知らせ

8月も下旬になり、かすかに秋の気配が感じられるようになって来ました。

投句有り難う御座いました。今回は9名参加でした。

下記の要領で選句の上投票願います。

1、特選・・・・1句

2、良選句・・・4句

       計5句

3、投票先・・・海―メール

    uminomukou8724@yahoo.co.jp

4、投票締め切り  8月27日【土】迄

コメントも書き添えてください。



第20回みなつき句会投句結果 参加者(9人)計43句

1 朝顔やあみだ占う遊び蔓

2 花マルの並ぶ朝顔日記かな

3 あれ何処と妻と茶をのむ遠花火

4 光る海ことに八月十五日

5 朝顔の背丈計りし幼き日

6 人の世の縁しみじみ桃啜る

7 朝顔や軒を巡りて棟までも

8 脱原発大合唱の原爆忌

9 平和への願ひの薄れし原爆忌

10 天を指す平和の像よ原爆忌

11 朝顔も原爆雲に似たるかな

12 葉の裏に隠れるように蝉の殻

13 朝顔や紫の花四代目

14 原爆忌痛みの分かる心持て

15 8月は毎年祈る平和の日

16 稲の田へ夕陽に消えし赤とんぼ

17 茜空高々舞ふや秋茜

18 朝顔や褪せぬ姿の大和色

19 朝顔をラッパにみたて吹く子たち

20 自転車の背なに重たき残暑かな

21 懸かる葉を落として蜘蛛は囲を守りぬ

22 鶏頭の迫る焔に臆しけり

23 ムクロジやまん丸青き実をつけて

24 短夜や朝刊来(きた)る気配して

25 舞う神輿絆交わる夏祭り

26 温暖化忘却したる原爆忌

27 孫たちの声聞きながら夕端居

28 朝顔やラジオ体操いちにっさん

29 蝉鳴くやしばし木陰に佇みて

30 丹念に包丁を研ぐ今朝の秋

31 百日紅朝日を受けてなお赤く

32 天高く乾いた雲と空の青

33 千・万の祈る折鶴原爆忌

34 西郷さん凛と立ちたる炎天下

35 薄紅の河原撫子髪を解き

36 節電も忘れるほどの猛暑かな

37 七夕やそぞろ歩きのゆかたかな

38 吊り橋の間中に迫る葛の花

39 脱原発俺は嫌いと原爆忌

40 七夕や我が織姫は老い知らず

41 突然のゲリラ豪雨に車浮く

42 忘れまじ戦の記憶葉月には

43 葛茂り杉の木あたかも葛の木に



以上43句

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