第21回句会
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1、 康祐 秋も深まり、上海蟹の美味しい季節になりました。秋風が吹きはじめると上海蟹は一段と美味しくなります。 ☆兼題句 鰯雲広がる世界とこしえに ☆当期雑詠 国難に生まれあはせしキリギリス 中国に同じ顔せる案山子かな 里山の棚田の秋は黄金色 金木犀香る広場の太極拳 2、 祥雲 ☆兼題句 ほぐされて心の中に鰯雲 ☆当期雑詠 龍舌の畦に伸びゆく曼珠沙華 七彩に輝く地球芋の露A 父母を送りし後の秋夜かな ふるさとの草の匂いや今年米 3、半竹亭 我が家の南約50mの所に、高さ10m程の金木犀が4〜5本あり今まさに満開、辺り一面に良い香りを漂わせてくれます。 ☆兼題句 鰯雲亡き人のこと我のこと ☆雑詠句 鰯雲先ずは歳時記紐解きて 秋を背に蜘蛛網広げディナー待つ 刈り終えし藁の匂いの懐かしき 雨の朝木犀の香尚更に 4、せいち 本当にすっかり秋です。高山は既に雪帽子を被っています。それにしても、国会の議員先生方は自分たちだけで罵り合ってばかり、大震災の復興がななかなか進みません。 ☆兼題句 憲法をとくとく語る鰯雲 ☆雑詠句 行く秋の思ひがけなき本に逢ふ 露草の引き締めてゐる天地かな 老い二人ラジオドラマを聞く夜長 木犀の香る道へと君攫(サラ)ふ 5、伏魔人 ☆兼題句 航跡を 吸い込み輝く 鰯雲 ☆当期雑詠 建前も 口ごもる国の 泥鰌かな 曽野綾子 読んで本音の 価値を知る 秋空を 閉ざして満席 スタジアム 目的を 失くした国の デモ騒ぎ 6、美河 ☆兼題句 父母の墓線香ゆらりいわし雲 ☆当期雑詠句 脱原発デモ行進行くいわし雲 住宅地一網打尽いわし雲 遊歩道足音風音木の実音 手のなかに眠る木の実孫笑顔 7、海 ☆兼題句 隣からカレーの匂い鰯雲 ☆当期雑詠 山下る温泉宿へ金木犀 這い松の緑鮮やか山紅葉 いつもより高い値段の秋刀魚買う 新米や農家に罪はないものを 8、政清 ☆兼題句 真っ青な天の海には鰯雲 ☆当期雑詠 鰯雲歓声轟く運動会 衣替え今度にしよう冬支度 虫の声どこから聞こえる秋の夜 暑さ去り亡き者思う秋彼岸 *月香さん 欠席 *わかじさん 未着 以上
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■伏魔人選 1 ☆特選句 2、ほぐされて 心の中の 鰯雲 ・曇天の雲も、ほぐせば、「鰯雲」になるのかな。 ☆良選句 3,住宅地一網打尽いわし雲 ・天と地をひっくり返せば、こんな風景になるのでしょうかね。 24,遊歩道足音風音木の実音 ・音の三様、多少難聴が始まった私には羨ましい一句。 29,行く秋の思ひがけなき本に逢う ・これは、本好き、読書好きにしか分からない醍醐味、田舎では、ネットで買うことが多くなりました。それでも、思いがけない本に出会った時は嬉しいものですね。 40,鰯雲先ずは歳時記紐解きて ・手紙を書かない現代、季節の言葉を忘れてしまっていますね。時々頂く手紙にも、時候の挨拶のないものが多くなりました。 ■祥雲選 2 ☆特選句 21、鰯雲亡き人のこと我のこと ・鰯雲を見上げていると、家族を含めて亡き人のことや自分のことが色々と脳裏に浮かんでは消えてゆく。大切な命を再認識しているような情感深い句です。 ☆良選句 1、老い二人ラジオドラマを聞く夜長 ・ラジオ深夜便でしょうか。夫婦二人で聞くラジオドラマにしみじみとした夜長を感じさせる良句です。 19、露草の引き締めている天地かな ・露草の特徴を上手く表現している余韻のある句です。小さなものが大きなものを支配している視点が新鮮です。 24、遊歩道足音風音木の実音 ・18文字の句ですが、字余りを感じさせない韻律の良い秀句です。「ザクザクザワザワボロボロ」と物音が聞こえてくるようです。 37、父母の墓線香ゆらりいわし雲 ・父母の墓にお参りされた時の景でしょうか。ゆらりと漂う線香の煙の上にはいわし雲が見える優しくも寂寥感の漂う句です。 ■海選 3 ☆特選句 35、憲法をとくとく語る鰯雲 ☆良選句 9、金木犀香る広場の太極拳 10、刈り終えし藁の匂いの懐かしき 27、七彩に輝く地球芋の露 21、鰯雲亡き人のこと我のこと 「憲法をとくとく語る鰯雲」、憲法と鰯雲、どういうことなのか作者に聞いてみたい句です。現在の憲法が施行されてから59年、もうちょっとで還暦です。平和、人権、民主主義が定められた新憲法は戦後間もない日本で人々から大歓迎で迎えられました。しかし、今年の大震災と原発事故は戦後日本の歪みを顕わにしました。秋空の天高く鰯雲、かつて高く掲げた憲法の理想、戦後の原点を語りかけているように感じます。 ■美河選 4 ☆特選句 19、露草の引き締めてゐる天地かな ☆良選句 04、木犀の香る道へと君攫(サラ)ふ 18、航跡を吸い込み輝く鰯雲 25、山下る温泉宿へ金木犀 34、新米や農家に罪はないものを 暦の上では秋も本番なのに暑い日が続き戸惑っています。今回も選句の難しさを知らされました。 ■半竹亭選 5 ☆特選句 24、遊歩道足音風音木の実音 ☆良選句 18、航跡を吸い込み輝く鰯雲 34、新米や農家に罪はないものを 37、父母の墓線香ゆらりいわし雲 39、這い松の緑鮮やか山紅葉 ★・・特選句 24、遊歩道足音風音木の実音 晩秋の静かな遊歩道を歩いている様子が感じられ、中の句と下の句のリズムが素敵です。 ■康祐選 6 ☆特選句 17.隣よりカレーの匂い鰯雲 カレーと鰯雲との対比、取り合わせの面白さがある。 ☆良選句 10. 刈り終えし藁の匂いの懐かしさ 稲刈り後の田んぼの匂い。懐かしい。 21. .鰯雲亡き人のこと我のこと 天に広がる鰯雲、亡き人と我を重ね見る、愛おしい。 24. 遊歩道足音風音木の実音 中八ではあるが、秋の遊歩道に三つの音。足音、風音、木の実の落ちる音。音のリフレイン。表現の楽しさが良い。 34. 新米や農家に罪はないものを 放射能汚染の新米、農家の無念さ、嘆かわしい限り。 ■せいち選 7 秋が日ごとに深くなってきました。しかし、反核、反差別デモ、みんな他人ごとではおれない問題ばかりです。皆が、人間が人間らしい未来を取り戻すことを真剣に考え出したと言えるでしょう。 では、第21回みなつき句会の選句をします。 ☆特選句 30、脱原発デモ行進行くいわし雲 脱原発のデモにいわし雲も加わったみたいで、大きな願いに繋がっていく。 ☆良選句 9、金木犀香る広場の太極拳 公園の朝の情景だろうか、目に浮かんでくる。 15、ふるさとの草の匂いや今年米 ふるさとの草の匂い、というフレーズに魅力を感じる。 17、隣よりカレーの匂い鰯雲 カレーの匂いと、鰯雲の取り合わせの意外性に魅かれた。といって、何でもいいというのではない。付かず離れずということです。 24、遊歩道足音風音木の実音 音を三つ重ねてリズムが良い。 ■政清選 8
特選句 父母の墓線香ゆらりいわし雲
良選句
国難に生まれあはせしキリギリス龍舌の畦に伸びゆく曼珠沙華 里山の棚田の秋は黄金色 父母を送りし後の秋夜かな
以上
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すっかり秋めき、彼方此方から紅葉の便りが聞かれる時期となってまいりました。 今回も投句戴き、有り難う御座いました。今回は8名の参加でした。 下記の要領で選句の上投票願います。 1、特選句・・・1句 2、良選句・・・4句 計5句 3、投票先・・・海―メール uminomukou8724@yahoo.co.jp 4、 投票締め切り 10月27日【木】迄 尚、短いコメントも書き添えてください。 第21回【みなつき句会】投句集 今回参加者 8名 計40句 1、老い二人ラジオドラマを聞く夜長 2、ほぐされて心の中に鰯雲 3、住宅地一網打尽いわし雲 4、木犀の香る道へと君攫(サラ)ふ 5、真っ青な天の海には鰯雲 6、国難に生まれあはせしキリギリス 7、曽野綾子読んで本音の価値を知る 8、龍舌の畦に伸びゆく曼珠沙華 9、金木犀香る広場の太極拳 10、刈り終えし藁の匂いの懐かしき 11、目的を失くした国のデモ騒ぎ 12、里山の棚田の秋は黄金色 13、鰯雲広がる世界とこしえに 14、秋空を閉ざして満席スタジアム 15、ふるさとの草の匂いや今年米 16、父母を送りし後の秋夜かな 17、隣よりカレーの匂い鰯雲 18、航跡を吸い込み輝く鰯雲 19、露草の引き締めてゐる天地かな 20、手のなかに眠る木の実孫笑顔 21、鰯雲亡き人のこと我のこと 22、鰯雲歓声轟く運動会 23、秋を背に蜘蛛網広げディナー待つ 24、遊歩道足音風音木の実音 25、山下る温泉宿へ金木犀 26、衣替え今度にしよう冬支度 27、七彩に輝く地球芋の露 28、雨の朝木犀の香尚更に 29、行く秋の思ひがけなき本に逢ふ 30、脱原発デモ行進行くいわし雲 31、虫の声どこから聞こえる秋の夜 32、いつもより高い値段の秋刀魚買う 33、中国に同じ顔せる案山子かな 34、新米や農家に罪はないものを 35、憲法をとくとく語る鰯雲 36、暑さ去り亡き者思う秋彼岸 37、父母の墓線香ゆらりいわし雲 38、建前も口ごもる国の泥鰌かな 39、這い松の緑鮮やか山紅葉 40、鰯雲先ずは歳時記紐解きて *月香さん 欠席
*わかじさん 未着 以上 |



