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「この国に船頭多き師走かな 康祐」年末の衆院選は12党も乱立する中での
選挙戦でした。日本の舵をとるにはあまりにも沢山の船頭が出現したものです。 第二次安倍政権が発足しましたが、失われた20年、景気の良い平和な日本を 最優先に推進していただきたいと願うばかりです。 「みなつき句会」は来年6月には5周年を迎えます。会員皆様の俳句への 熱心な取り組みには敬意を表する次第です。つたない講評ではございますが、 第28回「みなつき句会」の俳句につき感想を述べさせて頂きます。 1. セーターのむねの隆起や陽のひかり 美河 「セーターの胸のふくらみ陽のひかり」としても良いでしょう。女性の セーター姿が思い浮かぶ。青春の明るさ、温もりの感じられる句です。 2. 冬麗の皇帝ダリア屹立す 祥雲 冬の日のうららかな光の中に咲く皇帝ダリア、凜とした景が見えるよう な句です。 3. 春花の苗の縮みて寒波の日 伏魔人 九州の海岸沿いに立つ作者。春花の苗が縮んでしまうような寒さであった ようです。花の固有名でなく春花と詠まれたところが良いと思います。 4. セーターに親のぬくもり三回忌 海 三回忌に親のぬくもりをセーターに感じたと言う作者。セーターにその思いが偲ばれます。 5. 初雪や四十九日の宵照らす 半竹亭 初雪の明かりが法事の宵を照らす景。霊を祀る情景に温かみが感じられる 句です。 6. しぐるるや長江はるか海の中 康祐 チベットを源流とする揚子江は中国大陸を横断して上海デルタ地帯までの 6300キロ。途中から長江と名を変えて東シナ海へ注がれている。悠久の 大河は河口は海とも区別がつかないほどの広大さです。時雨の時期には霞んで海に飲み込まれてしまいます。 7. 日の匂ひ付けてセーター帰り来ぬ せいち 冬の日射しを受けて外出先から戻る景。セーターの温もりが感じられる一句です。 8. 独り居の小雨が雪となる夜かな せいち 独り暮らしのわびしさもあり。小雨が雪に変わる夜は尚更でしょう。心情 表現が共感を呼ぶ句です。 以上 |
第28回句会
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1、半竹亭選 ☆特選句 26、セーターのむねの隆起や陽のひかり ☆良選句 6、冬麗の皇帝ダリア屹立す 5、カワセミの飛び立つ水面濁りなし 11、しぐるるや長江はるか海の中 17、春花の苗の縮みて寒波の日 *特選句:【・・・・・むねの隆起や陽のひかり】がいいですね、若さ溢れた女性の溌剌とした様子が良く表現されています。 *良選句 【冬麗】 とうれいと読むのかと思い、確認のためネットで調べると (ふゆうらら)冬の日光にてらされてうららかなこと とありました。素敵な言葉です、日本語っていいですね。 【しぐるるや長江はるか海の中】 長江は大きな河だそうですね、海に流れ込む辺りが時雨れて白く霞んで見えるのでしょうか、広大な様子が目に浮かびます。 皆さん、来年も宜しくお願いいたします。 良いお年をお迎えください。 2、康祐選 ☆特選句 34、セーターに親のぬくもり3回忌 ☆良選句 16.初雪や四十九日の宵照らす 21.雪の雲西空覆い迫りくる 26、セーターのむねの隆起や陽のひかり 33、日の匂ひ付けてセーター帰り来ぬ *兼題のセーターは季題として難しく対象選定や表現に苦労しました。特選句は3回忌を迎え、親のぬくもりをセーターに感じた思いが伝わる句でした。 3、伏魔人選 ☆特選句 26, セーターのむねの隆起や陽のひかり;胸の踊った日もありましたね。 ☆良選句 3, 独り居の小雨が雪となる夜かな *孤独死も覚悟の潔さ・・・とは、読み過ぎか? 5, かわせみの飛び立つ水面濁りなし *去る者の美しさ・・・いつまでも乱れない水面も魅力的ですな。 12, セーターやキャンパスを行く君の影 *「あの娘(こ)はどうしてるかな。もう御婆さんだろう!」 29, 枯れ葉道大地の息吹き足に聞く *そうですね・・・秋の音を足に聞く・・・発見ですね。 4、せいち選 ☆特選句 11、しぐるるや長江はるか海の中 *大河、長江(揚子江)が海の中まで流れ込んでいる景だろうか、「しぐるる や」がよく合っている。 ☆良選句 4、離れても水尾交えて夫婦鴨 *ある程度二羽が離れていても、いつも同じ方へ進んで行きます。 5、カワセミの飛び立つ水面濁りなし *翡翠はこのごろ町の中でもよく見かけます。ダイブ一瞬餌を咥えて飛び立 つ、水輪が出来ても濁りはありません。 9、小粒でも夢は大粒三十三才(ミソサザイ) 13、解きて編みセーター次は弟へ *お世話になります。昨日はほぼ一日中雨でうすら寒い日でしたが、今日は一変、天高し心も晴ばれとして、何処までも歩いて行きたくなる気持ちです。 5、祥雲選 ☆特選句 33, 日の匂ひ付けてセーター帰り来ぬ
*「日の匂ひ」が効いている、セーターを着ている人への愛情に溢れる繊細な感
覚の良句です。☆良選句
3, 独り居の小雨が雪となる夜かな
う。寂寥感漂う余韻のある良句です。
*独り居にとっては小雨の夜でも寂しいのに「雪となる夜」は尚寂しいことだろ
13, 解きて編みセーター次は弟へ *手編みのセーターを作り直して弟にやるという愛情深い良句です。着る物を大 事にした時代の思い出でしょうか。 16, 初雪や四十九日の宵照らす *「初雪」と「宵照らす」が調和的で、死者の冥福を祈る深い心情表現の良句で す。 29, 枯れ葉道大地の息吹き足に聞く *「枯れ葉」が散り敷いた道の「大地の息吹き」を足裏に感じる繊細さが共感で きる良句です。 6、海選 ☆特選句 33、日の匂ひ付けてセーター帰り来ぬ ☆良選句 11、しぐるるや長江はるか海の中 12、セーターやキャンパスを行く君の影 20、セーターに着ぶくれした日の懐かしく 21、雪の雲西空覆い迫りくる *小春日、インディアンサマー・・・冬なのに本当にあったかい日があります。そんな日の太陽を浴びたセーターの匂い、懐かしい子供の頃の春の匂いなのかも。 7、美河選 ☆特選句
3、独り居の小雨が雪となる夜かな
☆良選句34、セーターに親のぬくもり3回忌 35、初雪やバラの花びら尚紅く
2、耕して天に至るや櫁柑山
*今年も色々ありました。特に衆院選は与野党とも呆気にとられる結果でした。与党に5、カワセミの飛び立つ水面濁りなし なった自民には原発・TPP・憲法改悪などを強行しないように願うばかりです。みな さん良い年をお迎えく下さい。来年もよろしくお願いします。 以上
平成24年12月29日 海 |



