第43回【みなつき句会】 講評2015年6月29日 康 祐兼題の十薬(どくだみ)は薬効が多いことから十薬という名がついたという。今では十薬青汁酒などという健康酒もあります。
近所のドラッグストアにどくだみ健康茶があったので購入してみた。野草十二種調合したもので、原産地は中国、インドと表示されていた。
どくだみ、はぶ茶、甘草、柿の葉、小豆,朝鮮人参、ビワの葉、はま茶、ウーロン茶、熊笹、グアバの葉、はと麦、の十二種と記されている。冷やしても美味しいという。一度飲んでみようと思う。
兼題の十薬には10句投句されていました。一人一句、8句としてほしい。
感想を記します。
1. どくだみの可憐な花の根は深く どくだみの根は深くしっかりと根を張っている。その花は白く可憐な姿を見せてくれる。花への愛着が感じられる心象句です。
3.十薬の真白き花や輝きて
真白な十薬の花が光り輝いている。花の美しさに感動した景句です。
11. どくだみも干せば匂いも消え去りて
どくだみは採りたては匂いもきついが、乾燥してしまえば匂いも消えてしまう。嗅覚から表現した感想句です。
12. 自家製のどくだみの茶のうまさかな
自分で乾して煎じて飲んだどくだみ茶のうまさは格別です。味覚を表現した感想句です。
17. どくだみと闘う我が背に重き空
どくだみの採集に奮戦した作者、その背に曇り空がどんよりと重くのしかかる情景句です。
22. 十薬を煎じた祖母の丸い肩
十薬を煎じて飲ませてくれた祖母、その丸い肩が思い出に残る回想句です。
28. 十薬や明治生まれの母憶ふ
十薬といえば、生前乾して煎じてくれた亡き母の面影が偲ばれる。
36. 蛤に詰めた十薬母の影
蛤の殻に詰めて保存していた母の十薬、母の面影が浮かびます。
37. 十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
十薬を刈り取っていた夕景、夕方の風も爽やかです。
39.悪戯っ子手に証拠の十薬香
悪戯っ子の手は十薬の匂いがする。いたずらした証です。ユーモア句。
以上。
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第43回句会
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第43回【みなつき句会】選句投票集計表 |
第43回【みなつき句会】作者別投句集第43回【みなつき句会】作者別投句集 【先着順列記】
兼題句
どくだみの可憐な花の根は深く
この深く、あるいは長い根が薬草の所以なのでしょうかね。
雑詠句
梅雨入りの号砲高らか山の吹く
沖永良部島・・・何時まで続くのでしょう。島が大きくなるのかな?
梅雨に入る朝のコーガン耳朶濡れる
この日の早朝のBGMでした。ステレオセットを買った時、母が手に入れた中古・レコードがコーガンでした。
ガサツな母の何処にそんな教養があったのか・・・と、思い出したことを思い出しました。
どくだみと闘う我が背に重き空
毎年の苦戦です。ブロック塀の隙間(割れ目)に侵入して太っていく・・・子供が幼い頃にお世話になったことを思い出しながら、駆除しています。
荒れ庭に梅もぐ老女らたくましく
あれ庭の主と、同年代の老女たちです。家は空家に近く、雑草の中に、日本の梅ノ木が毎年「花」を咲かせ「実」を付けます。
今年は、良い梅が安い・・・等と、お喋りに花が咲きます。 伏魔人
兼題句
蛤に詰めた十薬母の影
雑詠句
悪戯っ子手に証拠の十薬香 6月に入ってもお天気が落ち着きません。きょうも寒ささえ感じられます。
みなさんお元気ですか、梅雨寒は身体に良くないと言われます。ご自愛ください。
安倍自公政権の迷走が始まっています。国会ではニヤケたり、ヤジを飛ばしたりとやりたい放題です。
「積極平和主義」は「積極的軍事主義」であることも分かって来ました。子や孫を戦争に巻き込まれないように俳句で持って抗議していきたいですね。
梅雨入りとなりましたが、これも日本の自然です。
順調に季節は巡ってくれています。
兼題句
十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
雑詠句
目瞑りて朗読を聞く遠蛙
俺に似た奴だ列より抜ける蟻
雨一日重たくにほふ椎の花
病葉や掠れて読めぬ由緒札
兼題句
十薬を煎じた祖母の丸い肩
雑詠句
空梅雨や心の熱り鳴門渦
紫陽花の雫に揺れるかずら橋
阿波の夏踊る男の汗光る
子規さんと坊ちゃん偲ぶ夏の旅
兼題句
自家製のどくだみの茶のうまさかな
雑詠句
夏川やドレミファ橋をポンポンと
翡翠(かわせみ)の一矢(いっし)一閃水を射る
清流やいなせな腰に鮎の魚籠
牛冷す親子の影や夕間暮れ
梅雨空に紫陽花の映える季節、活動を始めた列島の活火山、自然の脅威に恐れと不安を感じます、 十薬や明治生まれの母憶ふ 閑古鳥鳴けば侘びしき過疎の村
十薬の真白き花や輝きて
雑詠句
夏めきて薬味の量は増えにけり
夏イチョウ夢きらきらと見えかくれ
梅雨寒や行ったり来たり安保法
兄二人戦死だったと初夏の宿
兼題句
ドクダミも干せば匂いも消え去りて
雑詠句
みちくさで転げまわったレンゲ畑
クローバーウサギの餌やり想い出し
梅雨冷えや被障の右手さすりあげ
梅雨冷えやたまらず布団取り換える
以上 平成27年6月28日
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第43回【みなつき句】 選句結果梅雨さなか、皆さんの地域の雨の状況は如何ですか
災害にならない程度の、ほどほどに降って欲しいものです。
今回も参加頂き有り難うございました。
まとめ終えましたので報告します。
第43回みなつき句会 選句結果 【先着順に列記】
平成27年6月28日
◆ 祥雲 選
特選句
37、十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
家の周りにはびこっていた十薬を全て刈り取った後の心地よい疲労感・満足感が感じられる
良句です。
良選句
21、病葉や掠(かす)れて読めぬ由緒札
年季の入った由緒札は掠れて読めないものが多いのですが、その感慨を「病葉や」で巧く表現されている良句です。
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
私の祖母も十薬を干して煎じて自家製としていました。
「丸い肩」が効果的な良句です。
28、十薬や明治生まれの母憶ふ
私の祖母は明治生まれで、自給自足の慎ましい暮らしをしていました。
大いに共感できる良句です。
36、蛤に詰めた十薬母の影
蛤に自家製の十薬の薬を詰めておられたお母様の面影が浮かぶ良句です。
◆ 美河 選
特選
32、翡翠(かわせみ)の一矢(いっし)一閃水を射る
気持がスカッとした気持ちになります。
良選
18、目瞑りて朗読を聞く遠蛙
蛙は瞑想でもしているのでしょう。哲学蛙ですね。
9、紫陽花の雫に揺れるかずら橋
小さな雫の中に大きなかずら橋が映り込み、雫と橋が日々あっているようです。
15、紫陽花の丘に到りて海開く
海が見えるところまでの道のりが急かされますね。
25、夏めきて薬味の量は増えにけり
さっぱりした食事に薬味は欠かせませんね。
◆ 半竹亭 選
得選句
32、翡翠(かわせみ)の一矢(いっし)一閃水を射る
表現が単純明快、リズムが有り漢詩のようです。
良選句
15、紫陽花の丘に到りて海開く
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
26、牛冷す親子の影や夕間暮れ
現在の情景を詠まれたのでしょうか、それとも想い出なのでしょうか
昔、牛を使って田起こしをすると、牛は汗びっしょりになって必死に鍬を曳いたものでしたが
農作業の後、牛の汗を洗ってやっている風景を想い起こしました。
40、閑古鳥鳴けば侘びしき過疎の村
閑古鳥とはカッコウのことだそうですが、最近言われている高齢者ばかりになった山深い限界集落は
まさに閑古鳥が鳴く状況、こだまするカッコウの鳴き声は、のどかさを通り超え寂しく感じる事でしょう。閑古鳥と言う言葉が2重に掛っていて妙句だと思います。
◆ 伏魔人 選
特選句
28、十薬や明治生まれの母憶ふ
若い方には、縁のない薬草でしょうね。
良選句
8、梅雨冷えや被障の右手さすりあげ
「被障」という言葉は初めて知りましたが、句の雰囲気から理解しました。
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
颯爽と車を運転する高齢女性の姿からは、想像が難しい。
30、早乙女は絵本の中の田を植える
「早乙女」も、もう死語でしょうかね。
32、翡翠(かわせみ)の一矢(いっし)一閃水を射る
力溢れる句ですね。カワセミを目にしたのは、随分と昔の様な気がします。
◆ せいち 選
何処も梅雨に入ったでしょうが、何だか集中豪雨のニュースが多いようです。
特選句
28、十薬や明治生まれの母憶ふ
明治の女性の強さを季語で言い表されています。
良選句
13、兄二人戦死だったと初夏の宿
民宿なんでしょうね。
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
26、牛冷す親子の影や夕間暮れ
代々の農家なのでしょう、まるで半世紀前の景です。
38、夏川やドレミファ橋をポンポンと
きっと川の中に平らな石が置いてあるだけなんでしょうが、楽しそうな親子なんかが見えてきます。
◆ 康 祐 選
暑い日には冷やしたどくだみ茶でも飲みたい気分になります。
兼題の十薬には良い句がいくつかありました。
特選句
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
良選句
1、どくだみの可憐な花の根は深く
12、自家製のどくだみの茶のうまさかな
36、蛤に詰めた十薬母の影
37、十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
◆ 計 男 選
特選句
13、兄二人戦死だったと初夏の宿
良選句
2、郷の水のどに懐かし心太
4、俺に似た奴だ列より抜ける蟻
18、目瞑りて朗読を聞く遠蛙
21、病葉や掠れて読めぬ由緒札
◆ 海 選
特選句
37、十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
良句選句
1、どくだみの可憐な花の根は深く
6、荒れ庭に梅もぐ老女らたくましく
10、反戦の署名に映える麦の秋
26、牛冷す親子の影や夕間暮れ
※今回選句:わかじさん、月香さんお休み。
以上
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第43回【みなつき句会】 選句投票のお知らせ
(今回は8名参加:投句総数40句です。)
今回も投句頂き有り難うございます。
下記の要領で選句投票をお願い致します。
記
1, 選句
特選句 1句
良選句 4句
計 5句
注・選句した句には投句集に付いている各NOを付け投票願います。
2, 投票締め切り 6月27日【土】 迄
3, 宛先 KUNI 【半作亭】
Qqv448hg9@lake.ocn.ne.jp へ送信して下さい。
4、皆さんからの簡単なメッセージも一緒にお願いします。
平成27年6月20日 海
投句集 1、どくだみの可憐な花の根は深く
2、郷の水のどに懐かし心太
3、十薬の真白き花や輝きて
4、俺に似た奴だ列より抜ける蟻
5、空梅雨や心の熱り鳴門渦
6、荒れ庭に梅もぐ老女らたくましく
7、高原の焼かれた後の蕨狩り
8、梅雨冷えや被障の右手さすりあげ
9、紫陽花の雫に揺れるかずら橋
10、反戦の署名に映える麦の秋
11、ドクダミも干せば匂いも消え去りて
12、自家製のどくだみの茶のうまさかな
13、兄二人戦死だったと初夏の宿
14、阿波の夏踊る男の汗光る
15、紫陽花の丘に到りて海開く
16、みちくさで転げまわったレンゲ畑
17、どくだみと闘う我が背に重き空
18、目瞑りて朗読を聞く遠蛙
19、クローバーウサギの餌やり想い出し
20、清流やいなせな腰に鮎の魚籠
21、病葉や掠れて読めぬ由緒札
22、十薬を煎じた祖母の丸い肩
23、夏イチョウ夢きらきらと見えかくれ
24、梅雨入りの号砲高らか山の吹く
25、夏めきて薬味の量は増えにけり
26、牛冷す親子の影や夕間暮れ
27、雨一日重たくにほふ椎の花
28、十薬や明治生まれの母憶ふ
29、子規さんと坊ちゃん偲ぶ夏の旅
30、早乙女は絵本の中の田を植える
31、梅雨寒や行ったり来たり安保法
32、翡翠(かわせみ)の一矢(いっし)一閃水を射る
33、梅雨に入る朝のコーガン耳朶濡れる
34、山路来て珍しきかな落とし文
35、梅雨冷えやたまらず布団取り換える
36、蛤に詰めた十薬母の影
37、十薬を刈りて夕べの風立ちぬ
38、夏川やドレミファ橋をポンポンと
39、悪戯っ子手に証拠の十薬香
40、閑古鳥鳴けば侘びしき過疎の村
以上
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