第44回【みなつき句会 】講評 康祐今回の投句には戦後70年の思いが込められた句が多く見られました。戦争に対する思いは人それぞれ心に刻まれているところです。
20世紀は戦争の世紀であったと言われますが、21世紀は戦争のない平和な世紀だったと言われるように誰しも願うところです。 平成27年8月25日
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第44回句会
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第44回【みなつき句会】選句投票集計表
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第44回【みなつき句会】作者別投句集 投句順列記
皆様、暑中お見舞い申し上げます。戦後70年の今年、皆様とこうしてネット句会ができる幸せが、いつまでも続きますように祈念しております。
兼題句
ひまわりや満面笑みの母の影
雑詠句
冥福を祈る背中や蝉しぐれ
児を抱く母のまなざし合歓の花
ふるさとの山川小鮒夏帽子
青桐や折鶴かずく乙女の碑
以上 祥 雲
兼題句
向日葵の笑顔の向こうに戦闘機
雑詠句 今年の暑さには閉口します。暑い中本当にご苦労様です。国会の成り行きも気になります。未来を生きる若者たちに平和な社会を渡したいですね。
兼題句
ひまわりを見上げる額に汗の粒
小学一年生、随分と背が伸びましたが、向日葵に届くにはまだまだ・・・。
雑詠句
ホークスの勝利確かめ熱帯夜
民放だと、中継は途中まで、「ⅾ」で、結果を確かめてベッドへ・・・
蝉しぐれ廃屋の庭悲惨なる
お隣がの庭が、数年間、荒れ放題です。蝉時雨は、美しい木立の中で聞くものだと思います。
稜線の霞んで遠き夏日かな
稜線の霞む朝・・・夕立があるかなと期待しますが、空振り・・・某予報士は、来 週か涼しくなると宣のですが・・・
平和とは醜きものなり夏の雲
「戦は美しい、だが、平和は醜い・・・」は、映画「アラビアのロレンス」の中の主人公の述懐です。己の気持ちだけで「平和」を願うことは、新たな「火種」を求めるようなものではないでしょうかね。
伏魔人
とにかく毎日暑いです、午後は避暑地に通っています。
図書館は昼寝もできていい所です。
兼題句
向日葵の畑に消えしをとこの子
雑詠句
広島にドームが二つ天使魚
猛暑日や訃報連絡簡潔に
目瞑りてをれば確かに秋来(き)をり
暗闇に滴るやうな虫の声
せいち
向日葵や人の心を解き放つ 夏草や平和の礎(いしじ)灯は消えず 康 祐
兼題句
遠き日の校庭の隅向日葵の花
雑詠句
憲法も時勢に合わせ読み替える
葛のツル我がもの顔に延び茂り
一雨でたちまち冷気飛騨の夏
緑濃き故郷の山に夏の雲
半竹亭
兼題句
ひまわりや帰らぬ人を待つ女
雑詠句
どの家も座敷明るき迎え盆
猛暑日や欅並木の影や濃し
英霊は平和願って敗戦忌
三〇年家族の絆御巣鷹忌
海
※・今回 わかじさん、月香さん お休み
以上 平成27年8月23日
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残暑お見舞い申し上げます。旧盆を過ぎ、朝晩の空気はあの猛暑の時期とは違ってきましたが
日中の厚さは暫く残りそうです、油断せぬよう過ごしましょう。
第44回【みなつき句会】選句先着順列記 (今回8名参加選句総数40句)
1―祥 雲選
特選句 ※ 実体験の句でしょうか。平和と戦争が対比的に巧く表現された秀句です。
良選句 ※ 「捥[ぎたてのとまと」に懐かしい思い出が詰まっているのでしょう。
同じ体験のある共感の選です。
14、向日葵の畑に消えしをとこの子
※ 向日葵畑でかくれんぼでもしている子供の景でしょうか。
夏の日の楽しい思い出の良句です。
20、どの家も座敷明るき迎え盆
※ どの家も提灯や盆供などで座敷を明るくして、祖霊を気持ち良く迎えますが、
心の籠る迎え盆の良句です。
40、暗闇に滴るやうな虫の声
※ 「暗闇に滴るやうな」が効いている、繊細な感覚の良句です。
以上 祥雲 2−海 選
特選句
38、向日葵の笑顔の向こうに戦闘機
良選句
3、「異国の丘」歌いし父の終戦忌
12、捥ぎたてのとまとに詰まる遠き日々
13、平和とは醜きものなり夏の雲
34、冥福を祈る背中や蝉しぐれ
※ 向日葵の笑顔の向こうに戦闘機 向日葵と戦闘機、戦前のことでしょか、それとも
縄でしょうか。向日葵の黄色と戦闘機の金属の色、イメージが印象的です。
平和とは醜きものなり夏の雲 作者の思いを聞いてみたい句です。平和は戦争の犠 牲の上に成り立っているのも事実です。
以上 海
3−半竹亭選
特選句
12、捥ぎたてのとまとに詰まる遠き日々
良選句
16、緑陰の木漏れ日ときに万華鏡
20、どの家も座敷明るき迎え盆
34、冥福を祈る背中や蝉しぐれ
40、暗闇に滴るやうな虫の声
※ 昔水屋で冷やしたトマトに塩を付けてかぶりつきました、あの当時の匂いが最近のトマトには無くなりましたね…。
以上 半竹亭
4−計 男選
特選
40、暗闇に滴るやうな虫の声
良選
14、向日葵の畑に消えしをとこの子
18、夏草や平和の礎(いしじ)灯は消えず
25、ひまわりや帰らぬ人を待つ女
29、青桐や折鶴かずく乙女の碑
※ 暑さに負けず頑張りましょう・・・・。 以上 計 男
5−伏魔人選
特選句
3、「異国の丘」歌いし父の終戦記
※ シベリヤに拉致される直前の、大勢の兵隊さんを目にした「8月15日」でした。登校日だったのか、二学期の始業式の日だったのか・・・。
何れにしても、西湖津小学校の最期の日になりました。校長先生か、担任の先生か・・・お話があったはずですが、全く、天皇の声と共に全く記憶がありません。
良選句
18、夏草や平和の礎(いしじ)灯は消えず
※ 館山市の神社に、東郷平八郎揮毫の大きな石碑があります・・・恐らく、日本海海戦で戦死した郷土の霊だと思いますが、上は「大将」クラスから、下は「看護卒」まで、勿論、字の大きさは違いますが・・・今次の無謀な「戦役」との違いを思います。
25、ひまわりや帰らぬ人を待つ女
※ 「岸壁の母」を連想しました。北朝鮮にもソ連兵(ロスケ)は進駐しましたが、無血入 場でした。シベリアに拉致された夫や息子を、此処(北朝鮮)で待つといって、帰国を拒んで、同僚との帰国(脱走)を拒んだ女性は、可なりの数いるのだ・・・父の晩年の述懐でした。
33、英霊は平和願って敗戦忌
※ 今次大戦で、日本の英霊程に沢山のメッセージを残した「兵・・・英霊」は、世界にないのではないでしょうか。メディアもマスコミも、全く語りませんね。戦中の報道姿勢への反省もない、この国の恥ずべきエートスではないでしょうか。
36、終戦忌その時父はシベリアで
※ 父上は帰国なさったのでしょうか。私の父は、8月13日に召集され、豆満江の原隊 復帰の途上で、ソ連戦闘機に襲撃され、即時・現地解散・・・興南の社宅に帰宅しました。父が、居なかったら、73歳の祖母と2歳の弟を抱えて、帰国できたのか、否か。父は、「運」だと一言。努力は、「運」を生かすためにするものだ・・・遺言でした。
※ 私の選句総括
夏の平和の季節のマンネリ化が言われる様になりました。長崎、広島、沖縄・・・だけなのか?・・・声高に語れば、国内の分裂を惹起するでしょう。私の家族にして、私の妹、弟にして、関心は失っていますし、父が語った「事」に関心は寄せません。戦後70年・・・父には奇跡(5年前に亡くなりましたが)だったようです。私自身は、明治憲法制定から太平洋戦争勃発までが65年とか・・・せめて、「統帥権」に関する条文だけでも変わっておれば・・そんな嘆きを、聞いた記憶もあります。「変えない・・・」が、国家危機を招いた最大の「因」だと、説く人もいますし、私も組します。変えない、変らない・・・ガラパゴス状態に耐えるのが賢明なのか、勇気なのか・・・そんな事を思いながら、「選句」をさせていただきました。
以上 伏魔人
6―美 河選
特選句
32、秋の夜は項羽と劉邦読み更ける
※ 秋の夜は項羽と劉邦の読書に最適ですね。項羽と劉邦と言えば「四面楚歌」、安倍政権もですね。
良選句
3、「異国の丘」歌いし父の終戦忌 残暑お見舞い申し上げます。みなさん体調はいかがですか、夏バテなどに負けないように頑張りましょう。
以上 美 河
7―康 祐選
特選句
10、一雨でたちまち冷気飛騨の夏 ※ 猛暑の続いた夏も終わり、赤とんぼの舞う野山、秋めいて来ます。彼岸花、秋桜、吾 亦紅の季節を迎えます 8-せいち選
秋暑お見舞い申し上げます。季節の変わり目でバテ気味です。
特選句
3、「異国の丘」歌いし父の終戦忌
※ シベリヤででしょうか、長い抑留生活を送られたその辛さ寂しさが伝わって来ます。
良選句
10、一雨でたちまち冷気飛騨の夏
※ 夕立、それも山雨は一気に気温が下がります。
12、捥ぎたてのとまとに詰まる遠き日々
※ 戦時中や戦後の事等色々苦しくも頑張った日々の事を思っていられるのでしょう。
18、夏草や平和の礎(いしじ)灯は消えず
※ 絶対してはならぬ戦争への誓いの礎、誰か彼かがやって来ては祈りを捧げています。
21、ひまわりや機銃掃射を浴びし地の
※ 畑の中を逃げ回った、恐ろしい一生忘れられない出来事でしょう。
以上 せいち
★ 今回 わかじさん、月香さん、お休みです。
平成27年8月23日
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第44回【みなつき句会】選句投票のお知らせ(今回は8名参加:投句総数40句です。)
今回も投句頂き有り難うございます。
下記の要領で選句投票をお願い致します。
記
1, 選句
特選句 1句
良選句 4句
計 5句
注・選句した句には下記投句集に付いている各NOを付け投票願います。
2, 投票締め切り 8月27日【木】 迄
3, 宛先 KUNI 【半作亭】
Qqv448hg9@lake.ocn.ne.jp へ送信して下さい。
4、皆さんからの簡単なメッセージも一緒にお願いします。
平成27年8月20日 海
投句集
1、ひまわりを見上げる額に汗の粒
2、蒼天の北のまほろばラベンダー
3、「異国の丘」歌いし父の終戦忌
4、ふるさとの山川小鮒夏帽子
5、猛暑日や欅並木の影や濃し
6、蝉しぐれ廃屋の庭悲惨なる
7、憲法も時勢に合わせ読み替える
8、向日葵や人の心を解き放つ
9、児を抱く母のまなざし合歓の花
10、一雨でたちまち冷気飛騨の夏
11、猛暑日や訃報連絡簡潔に
12、捥ぎたてのとまとに詰まる遠き日々
13、平和とは醜きものなり夏の雲
14、向日葵の畑に消えしをとこの子
15、三〇年家族の絆御巣鷹忌
16、緑陰の木漏れ日ときに万華鏡
17、空襲のケロイド脛に七十年
18、夏草や平和の礎(いしじ)灯は消えず
19、目瞑りてをれば確かに秋来(き)をり
20、どの家も座敷明るき迎え盆
21、ひまわりや機銃掃射を浴びし地の
22、朝顔や入谷下町鬼子母神
23、風鈴の音色変わらず七十年
24、ひまわりや満面笑みの母の影
25、ひまわりや帰らぬ人を待つ女
26、葛のツル我がもの顔に延び茂り
27、広島にドームが二つ天使魚
28、ホークスの勝利確かめ熱帯夜
29、青桐や折鶴かずく乙女の碑
30、向日葵やスマホに囲まれ照れ笑い
31、幽霊の絵にも賑わい美術展
32、秋の夜は項羽と劉邦読み更ける
33、英霊は平和願って敗戦忌
34、冥福を祈る背中や蝉しぐれ
35、緑濃き故郷の山に夏の雲
36、終戦忌その時父はシベリアで
37、稜線の霞んで遠き夏日かな
38、向日葵の笑顔の向こうに戦闘機
39、遠き日の校庭の隅向日葵の花
40、暗闇に滴るやうな虫の声
以上
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