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ミネラルウォーター市場が急速に拡大しています。最近では、飲み水としてばかりではなく、料理や製氷、お茶などにも用途が広がってきています。

業界団体の日ミネラルウォーター協会によると、国産と輸入を合わせた市場規模は、2003三年に前年度比20%増の146万klになり、過去20年間で3.5倍にもなっています。

ミネラルウォーターをどのように使っているかを複数回答で訊ねたところ、飲用の96%ントに加え、製氷が29%、日本茶・コーヒー・紅茶が28%、炊飯が11%にも達しました。

ところで、ミネラルウォーターとは、どのような水をいうのでしょうか。1990年に日本の農林水産省が定めた品質表示ガイドラインに、ミネラルウォーターの分類が表示されています。
ミネラルウォーターは大きく「ナチュラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の3種類に分けられます。

日本でミネラルウォーターと普通いっているのは「ナチュラルミネラルウォーター」で、自然の状態でミネラルがとけこんだ地下水を特定の水源から採水し、濾過、沈殿および加熱殺菌した水をいいます。

これ以外の処理を水に施したものはナチュラルミネラルウォーターとは言わないのです。

ところが欧米のミネラルウォーターの定義は日本と大きく異なります。前にも述べたように、「殺菌処理したものはミネラルウォーターとはよばない」のです。
無殺菌の生水がミネラルウォーターです。

これは、殺菌処理を施して元の成分を変えた水がからだにいいはずがないという考えに基づいています。そのため、深い地下の水源から直接採水し、空気に触れる前にボトリングすることなどが条件となっているのです。

日本にも「無殺菌の生水」のミネラルウォーターがあります。「仙人秘水」は日本で唯一、無殺菌のままボトリングすることを序生労働省から許可された水です。

釜石鉱山( 岩手児釜石市)坑道入口からトロッコに乗って奥に入ること3km、地底600mの鉱山跡に「仙人秘水」の水源があります。岩盤の裂け目に直接パイプを差しこんで採水し、隣接したボトリング工場で瓶詰めしています。

石灰岩や磁鉄鉱、花崗岩など、北上古生層から成る岩盤が濾過器となって、数十年の歳月をかけて湧き出したという水です。クセのないまろやかな飲み口が特徴です。

外国産のものではフランスのヴィツテルは、パリから東へ約200km、人口約6000人のこぢんまりした町で、ローマ帝国の時代から鉱泉保養地として知られています。

約2000年前、ローマ皇帝ヴィツテリウスが持病の痛風、肝硬変、腎臓結石治療のためにここを訪れ、病気が治ったと伝えられています。

この皇帝の名に因んでヴィッテルという地名がつけられた。この町には、ヴィッテル社の工場のほか、ミネラルウォーターを利用して病気治療を行なう施設があるのです。

「ヴィツテル」は硬度が約300の硬水のミネラルウォーターで、ミネラル成分は1リットル中913mgのカルシウム、19.9mgのマグネシウム、258mgの重炭酸塩などが含まれています。

一方、「仙人秘水」は、カルシウムが約10mg、マグネシウムが約13mgの軟水です。外国産のミネラルウォーターがミネラルの多い硬水が多いのに対して、国産のものは軟水がほとんどです。

火山岩系で、水が地中にとどまっている時間が短かく、流れが速い日本の地下水はミネラル分が少なくなり、水成岩系の大陸の地中でじっくり、ときを刻んだヨーロッパの地下水はミネラル分が多くなるのです。


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脱水状態になったとき、真水を飲んでも途中でからだが受けつけなくなってしまいます。発汗で失った量の半分しか飲むことはできないのです。

しかし、水に0.2〜0.45%の食塩をとかすと、ほぼ必要量の水を飲むことができ、すみやかに体力が回復します。
また、塩分をとらずに真水だけ飲んでいると、体内のイオンバランスがくずれ、筋肉のまわりにある体液のイオン濃度が一定でなくなって熱痙攣などを起こすこともあるのです。

スポーツ飲料はこの生理学的事実から生まれたものです。細胞内液の脱水を回復するには、血液と塩分組成がほぼ同じリンゲル液がふさわしいのは言うまでもありません。
普通の状態では、スポーツ飲料はそれほどおいしいとは思えないものですが、運動して汗をかいた後や風呂上がり、あるいは二日酔いのときに飲むと、すこぶるおいしく感じます。

アメリカでかつてボランティアを募って行なった実験があります。まず2つのグループに分け、一方には真水を1000cc与え、他方には体液の浸透圧と同じに調整した水を与えました。

吸収速度を測定してみると、真水を与えたグループでは、半分の水が血液中に入る時間が30分だったのに対し、調整した水を与えた場合には、それが3分だったのです。
吸収速度に10倍もの開きがあったのです。食物を口から摂取できない場合には、腕の血管からリンゲル液を点滴で送りこみます。

下痢で脱水症のひどい場合にも、血液中にリンゲル液を直接注入します。このリンゲル液を口から飲むようにしたのがスポーツ飲料なのである。スポーツ飲料に含まれている電解質にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあり、各メーカーによって多少のバラツキはあるが、おおよそ人間の体液の電解質と似た構成になっているのです。

ほかに、筋肉疲労や精神的疲労の回復に効果のあるビタミンC などのビタミン類、甘味とカロリーになる糖類、そして、酸味料としてクエン酸などが含まれています。浸透圧は、平常時の体液の浸透圧より少し高めの設定にしてあります。

これは脱水時の体液と同じ状態にすることを基準としたからです。これまで、スポーツ飲料の成分はどれもほとんど同じでしたが、新しく発売されたものには、それぞれ特徴があります。

浸透圧は、人間の体液と同じでです。脱水状態で飲むものではないので、塩分もカロリーも必要ないのです。
ステビアという植物由来の甘味料を使い、低カロリーにしているものもあります。

同じ水分の補給といっても、トライアスロンのようなハードな運動をした場合と、軽い運動をした場合では、からだに必要な水の種類が違ってくるのは当然です。トライアスロンでは水分の補給と同時に、エネルギーの補給も必要であるから、高カロリーのスポーツ飲料が要求されます。

一方、短距離走などの短時間で終るスポーツでは、水分の補給だけが求められるから、低カロリーのスポーツ飲料がいいことになります。スポーツ飲料にも、いろいろな種類があり、自分のからだに合ったものを選ぶ必要があるのです。運動に慣れていない人の汗ほど塩分が多く、からだを鍛えるほど、汗の成分が水に近くなってきます。人によって、からだが必要とする水が異なることも大切です。

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高級ブランデーより高い水があります。それは、「重水」とよばれる水です。水の化学記号はH2Oです。このうち水素には2つの安定同位体(1H・2H) が、酸素には3つの同位体(16O・17O・18O)があります。
普通の水は1H2と16Oとからできています。

2Hは1Hと化学的性質は同じですが、重さが2倍あり重水素と呼ばれています。この重水素という同位体を取りこんでいるのが重水です。この水が存在するのは天然の水に限られ、量は0.015%とごく微量で、重水を作るには、これを100%近く濃縮する必要があ
るのです。

その製法は重水の電気分解が普通の水より遅いことを利用するのですが、硫化水素ガスと水の反応による濃縮法もあります。

さらに100%近い濃縮水を得るには、ブランデーと同じ蒸留法も行なわれます。重水は濃縮するのが大変なので、値段が高くなります。

高価な水だから、人間のからだにもいいだろうなどと考えて飲んだら、とんでもないことになります。

動物の呼吸や炭酸同化作用を奪ってしまい、生殖能力を衰えさせる作用があるのです。

80%以上の濃縮重水に入れたゾウリムシが、6時間で死んでしまったという実験結果があります。また、20%の濃縮重水をハムスターに与えると行動が鈍くなり、30%の濃縮重水をネズミに4週間与えると生殖能力が衰えるのです。

この重水の使い道はただ1つ、原子力の分野です。重水を原子炉の中性子減速材に使うと燃料の燃焼効率がよくなり、プルトニウムも作りやすいのです。
重水は中性子を吸収するため、核燃料のウランが燃えやすくなるのです。
燃えないウランを燃えるプルトニウムに変える働きをするのです。

原子炉の重水は消耗品ではないので、すぐに減るものではないのですが、最近は原子炉から漏れたり、再濃縮しきれない重水を補充するため、中国から買い入れたりしているのです。その値段は、私たちが想像できないほど大変な額になっているはず。





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蒸留水と同じような製法で造る酒が蒸留酒です。焼酎やウィスキーが蒸留酒で、これらに使う水は軟水がよく、清酒やワインなどの醸造酒には硬水が通しているといわれています。

国産の超軟水一覧(硬度0〜50) | 今さら聞けないミネラルウォーターの知識

水の蒸留の過程で溶存ミネラルを除去する困難さがあるためです。熊本は米焼酎、大分はそば焼酎、宮崎は麦焼酎、そして鹿児島はいも焼酎が有名です。

九州には阿蘇山をはじめ火山が多く、土地の透水性が高いことが知られています。そのため、降った雨は海へ出るまでに、ミネラル含有の少ない軟水の性質をもつのです。したがって、おいしい焼酎が造れるのです。

また、半導体を作る際には超純水が必要です。超純水は軟水でなければ効率よく作れないので、軟水地帯である九州が半導体の生産地となったのです。

かくして、焼酎と半導体の生産地が一致することになります。半導体用の超純水は、医薬用アンプル水や輸液用の水よりさらにきれいな水です。

とくにイオンは少なく、五ppb 、つまり水のなかに10億分の5ぐらいしか不純物が含まれていないのです。

先程まで述べてきた蒸留水、つまり純水の製造では、基本的には水溶液中の電解質が除去対象になっており、電気伝導率を測定して純度の確認が行なわれてきたのです。

これに対して超純水では、電解質はもちろんのこと、それ以外の水中に存在している有機物、無機物、生菌、微粒子、溶存気体などが除去対象になります。

半導体製造では各プロセスで超純水で洗浄するが、これは水が高純度になればなるほど「ハングリーウォーター」になり、いろいろなものを溶解しやすくなるためです。

通常の洗剤が使えない分野では、とくに洗浄剤として重要な役割を果しているのです。とくに半導体産業では、純度のあまり高くない水は洗浄能力の点で劣るばかりでなく、半導体を逆に汚染してしまうという問題が起きます。したがって、半導体素子の高密度化、高集積化に伴い、高純度の水がますます求められるようになったのです。このような高純度な水を使用している分野には、半導体産業のほかに、原子力産業や製薬業、高度なバイオテクノロジー産業などがあります。

最後に、超純水は半導体産業などには不可欠であるが、人間のからだには「毒の水」であることを忘れてはいけません。

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死の水=蒸留水

若返りの水とは、全く逆の効果をもつ水もあります。蒸留水です。蒸留水は有機物や無機物が除かれた純水な水です。

純水だからからだにいいのではないかと思われるかもしれませんが、それはとんでもない大きな間違いです。

水を沸騰させ発生した水蒸気を冷却すると、凝縮されて、再び水になります。これが蒸留水です。

大学では医薬品の実験や化学上の操作にこの蒸留水をよく使います。普通の水ではいろいろな物質を含んでいるため、純粋な水である蒸留水が必要なのですが、蒸留水も100%パーセント純粋ではないのです。

ガラス質の蒸留装置を使うと、わずかだですがアルカリになり、銅製の蒸留装置では銅が混じってしまうのです。だから、非常に精密さを要する高度の化学分析では、再蒸留水といって、蒸留水に過マンガン酸カリウムを加え、再度、蒸留したものを使います。

最も純度の高い水は、いうまでもなく純度100%の理論純水です。しかし、これはあくまでも理論上の話で、実際に作ることはできません。水は純度によって、河川水、工業用水、上水、純水、超純水に分けられます。

簡単にいうと、河川水は文字どおり河川の水であり、工業用水は河川水中の大きな浮遊物を除去後、土砂などの濁度成分を自然沈降させたもので、上水は浮遊物を除去後、凝集剤を添加し濁壕戌分を沈降させ、その後殺菌したものです。

純水は、私たちが蒸留水といっているもので、水道水や井戸水を原水として、イオン交換や蒸留などによって電解質そのほかの成分を除去した水です。超純水は純水中の不純物をさらに除去した水をいいます。

さて、蒸留水は純粋な水であるから、当然、中性です。空気に触れると、炭酸ガスの影響でやや酸性になっていくのですが、本来は中性です。もちろん無味無臭で、飲むと吐き気を催すほどマズイです。

カこの水を水槽に入れると驚くべきことが起こります。活発に泳いでいた淡水魚が、苦しそうに暴れてたちまちのうちに死んでしまうのです。

水にとけこんでいる溶存酸素が全くないため、魚の場合はほとんど即死状態です。
「水清ければ魚棲まず」という諺どおりの結果です。

このことからもわかるように、蒸留水は人体にいいものではありません。人間の場合、絶食状態で、蒸留水を約1.8リットル飲むと死亡します。

さて、蒸留水に近い水が湯冷ましです。昔は、普通の水にはバイ菌がいるので、赤ちゃんには湯冷ましを飲ませるというのがお母さんたちの常識でした。

しかし、湯冷ましばかり飲ませるのも、赤ちやんにはよくないのです。沸かした水には溶存酸素がありません。人体に必要なミネラルもほとんどありません。湯冷ましばかり飲んでいると、赤ちゃんがミネラル不足になることもありえるのです。

また、有害物質がその水に混入していた場合、煮沸によって有害物質が濃縮される危険もあります。

欧米諸国では、加熱殺菌した水はミネラルウォーターとはよびません。生の水のもっ若返り作用を期待する一方で、煮沸することによって「死の水」に近づくことを恐れるからでしょう。

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