うたかたばなし ―雄峯閣別棟―

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高尾山薬王院大本堂にはいくつかの人物彫刻があります。
ところが、図像的特徴はあるのですが、同定ができないものがいくつかあります。浅学の身ですから、もう少し調べるしかないのですが。

イメージ 1
鯉のような大魚に乗る仙人。鯉というと琴高仙人が第一ですが、かぶりものに特徴がある。
今のところは子英としておきます。

イメージ 2
これは馬師皇とみたい。ただ、馬師皇の場合は馬の医者で龍も治療したというので馬が欲しいところ。
ですので、馬師皇(推定)です。

イメージ 7
これは非常にわかりやすい図像で、龍がいて、女性が琴を弾いている。よく玉巵弾琴と書かれている。
太真王夫人(西王母の娘)です。関東でよく見る姿。

イメージ 3
これがよくわからない。麒麟と女性の組合せというのが、私の頭では出てこない。
(公開後、錺氏のご教授により「麟吐玉書」と推定。間違いはないと思われます。)

イメージ 4
これもよくわからない。虎が襲いかかっている。大人と子供がいる。二十四孝の楊香の場合は、子供が虎に立ち向かっているのでそれとは違う。

イメージ 5
これも不思議な図像。大人と子供がいて、目線の先には亀がいる。

イメージ 6
これは図像としては中国二十四孝の董永に似ている。他にこのような図像がなければ、それでもいいかもしれない。

装飾彫刻はとにかく数を見ること、それから図像判断は絵手本や類書など膨大な数から選定することになっています。手元の資料を見れば同定できるのかもしれませんが、宿題としておきます。

閉じる コメント(5)

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麒麟と女性の組合せは『孔子と関連がある?』って所まで行けましたが、正式な名称は?です。
はるんさんのブログでは「孔子懐妊」と説明を受けた様です。
https://blogs.yahoo.co.jp/nonki_harumi/15894017.html
おいらの見立ては『麟吐玉書』
https://blogs.yahoo.co.jp/kanegon6916/68522190.html

違っていたらご教授お願い致します。

2018/8/12(日) 午後 4:09 [ 錺(kazari) ]

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> 錺(kazari)さん
間違いないです。孔子の母と麒麟のつながりを示す文献が?だったのですが、江戸時代以降流行したという『孔子聖蹟図』のなかに、麒麟と女性が描かれている図版がありました。まさに「麟吐玉書」であり、わかりやすく言えば「孔子懐妊」です。
目から鱗、ありがとうございます。

2018/8/12(日) 午後 5:14 mineo

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> 錺(kazari)さん
追加して申し上げると、聖蹟図の論文が手に入ったので、今一度読んでみようと思います。

2018/8/12(日) 午後 5:42 mineo

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junさま、ありがとうございます。
手前味噌ですが、「雄峯閣」で装飾彫刻を取り扱っているので、そちらをご覧になるといいかと思います。
また、『寺社の装飾彫刻』という本が良いのですが、全8巻、しかも値段も結構します。
この分野はやっとで注目を浴びつつあるところなので、なかなか良い本がないのが実状です。

2019/3/29(金) 午後 5:50 mineo

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> Junさん
ヨーロッパでは早くから図像学が発展しており、装飾研究の土壌が整っているのに対して、日本の場合はそれがない。また、ブルーノ・タウト以来の「東照宮はイカモノ」「わび・さびこそ素晴らしい」というところがあって、装飾彫刻を研究するのはトレンドではない、ややもすれば俗物扱いされていました。絵画史でいえば今はやりの伊藤若冲なども昔はそんな扱いだったわけです。
そんなこともあって、装飾彫刻を研究しているのは、在野の方が多いです。しかも地域ごとにばらばらとです。
私は研究者ではなく、趣味としてやっているだけです。フェイスブックで「装飾彫刻探訪」をやっていますが、それを見ている方たちの方が、ずっと上です。

2019/3/30(土) 午前 9:14 mineo


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