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高尾山薬王院大本堂の彫刻で一番の見どころといいたいのですが、
滝があり、上の方に二人、滝つぼに一人、滝つぼ左手にも一人。類似した彫刻を見たことがあります。
滝の上に二人、滝つぼに一人、滝つぼの人物は岩を抱えている。滝の上の人物は蓮の花を持つのと、棒を持つのと。ここからすぐ答えが出てくるのは、滝の上の人物は不動明王の眷属である矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)。
滝に打たれるのは文覚です。鎌倉時代の僧で、平家物語に出てきます。
(文覚が21日の滝行を試みて)三日といふに、文覚つひにはかなくなりにけり。滝つぼをけがさじとや、みづらゆうたる天童二人、滝のうへよりおりくだり、文覚が頂上より、手足のつまさき、たなうらにいたるまで、よにあたたかにかうばしき御手をもッて、なでくだし給ふとおぼえければ、夢の心ちしていき出でぬ。「抑いかなる人にてましませば、かうはあはれみ給ふらん。」ととひたてまつる。「われはこれ大聖不動明王の御使に、矜羯羅・制多迦といふ二童子なり。「文覚無上の願をおこして、勇猛の行をくはたつ。ゆいてちからをあはすべし」と、明王の勅によッて来れる也」とこたへ給ふ。
実は文覚荒行の彫刻を見たのは2件目で、関西方面では見たことがありません。関東ならではなのか。
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