うたかたばなし ―雄峯閣別棟―

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貫前神社の装飾彫刻

貫前神社というと、上野国一宮。ただ、交通の便があまり良くなかった印象があります。
寛永年間、徳川家光による造営、元禄年間、徳川綱吉による大改修。それだけで装飾彫刻がある
のでは?と期待してしまう事項です。

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寛永とか元禄というと、確かに装飾彫刻はありますが、まだ落ち着いています。それ以降になると徐々にえらいことになる。写真は拝殿。

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本殿は透塀に囲まれており、少々見にくいですが、装飾彫刻が割と上部に集中しているので、見上げれば見られます。

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絵画表現と彫刻によって装飾されています。京都の御香宮神社はこのパターンです。これが進むと全部彫刻になるのですが、そこまではいかない。蟇股は飛龍。周りの鳳凰、そして波に犀。

さて問題が一つ。
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いったいこの鳥はなんだ?となりました。こんな彩色の鳥はいない。
図像的に言うと、吐綬鶏(とじゅけい)なのです。

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参考に、日光東照宮の吐綬鶏。緑を基調とした彩色で、確か何かの絵手本にも彩色方法は書いてあるはず。
貫前神社の場合、どうやら彩色修理の時にミスがあったらしいのですが、そのまま進んでしまったと聞きます。たぶん、修理時にこの系統の色が残存していたのでそれで仕上げたのでしょうが、もしそこで見識が働けば、これは吐綬鶏だからこんな彩色ではない、となるはず。

彩色修理がされている場合、このようなことがあることに注意しなくてはなりません。

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