うたかたばなし ―雄峯閣別棟―

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東京都の装飾彫刻

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人物も多ければ動物もたくさんいるのが高尾山薬王院飯縄権現堂の装飾彫刻ですが、
見ごたえがあるのは霊獣です。
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特に海老虹梁の龍は見逃せません。日光東照宮以来、海老虹梁が龍になるケースは関東を中心に
あるのですが、建築部材そのものが彫刻となる、典型的な姿です。
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関東にこの姿は顕著で、関西では見た覚えがありません。北陸には、若干います。
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獏やら鳳凰やら龍やら…。角の部分に複数の霊獣を配するパターンも関東ではよくあり、これくらいならまだ優しい。

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これが気になりました。最近、獬豸という霊獣を調査してましたが、これもそれに入る可能性あり。
手前は麒麟っぽいのですが…。

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飯縄権現堂本殿背後。透塀に囲まれてここまではっきり見ることは難しいのですが、龍虎。
ちょっと愛嬌のある表情も注目。

飯縄権現堂を見るだけで、装飾彫刻は大分みることになります。と言っても、関東はこれクラスの神社仏閣が
むちゃくちゃいるので、埋もれがちになるのですが。
その1から続きます。

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これはわかりにくいですが、黄石公と張良です。左の人物は良く見ると靴を、右の人物は巻物を持っています。

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黄石公と張良はそれぞれ龍と馬に乗った姿が有名で、舞台が橋のかかったところがほとんどですが、このようなパターンもある(実は、見返していて今気づいた事項です。)

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剣に乗る仙人ということで鐘離剣(もしくは上利剣)。これもこの図像の大本がわかりません。
すくなくとも、「画筌」には遡れるのですが…。

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黒い服を着た人物が何かを吹き出している。自分の分身のようにも見えます。
ということで鉄拐先生。よく見る図像です。

これより先は判断に悩んでいるもの。
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目線の先の水鳥に、何かヒントがあるのか?今のところ出てきません。

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これがまたよくわからない。ヒントらしいものがちょっと見当たらない。

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これは調べれば出てきそう。笙を奏で、雲に乗る(もしくは包まれる)さま。

見返してみると、人物彫刻が非常に多い。ちょっと図像判断に困るのもいますが。
しかし、これよりも多いのが動物彫刻です。続きは次回。

高尾山薬王院飯縄権現堂は東京都内でも屈指の装飾彫刻がある建物ですが、その数だけではなく、内容も豊富です。ここでは人物を。

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鶴に老人、そして背景に梅で林和靖。梅を妻のように、鶴をこのように愛した風雅な生活を送ったといいます。

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川が流れ、人物がそれを眺めている。傍らには硯、菊が咲いています。このことから菊慈童と判断できます。

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これが判断に迷います。滝を眺める人物。傍らに巻物や筆、硯。観瀑と考えるなら、李白。

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これは瓢箪から駒なのですが、実は名称に困る図像。通玄とも張果老ともいわれますが、逸話などを見ても断言できないのです。瓢箪から駒、研究対象です。

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鶴ではなく鳳凰か鸞に乗る仙人。鳳凰とみるか鸞とみるかで見立てが変わってきます。
今のところは仮で梅福(鸞に乗る)としたい。

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二人の人物、一人は巻物、一人は箒を持っています。ですので寒山拾得となります。

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鶴に乗り、笙を奏でる仙人。鶴に乗る仙人は良くいます。笙を持つか、巻物を持つかで判断したい。
王子喬と判断したい。

画像データの都合により、次回に続きます。





高尾山の建物で一番目を引くのは飯縄権現堂でしょう。
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造りは権現造り、権現造りはなぜか装飾彫刻に出会いやすいです。

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こう見ると、彫刻がわんさかと施されています。正面を見ると、特徴的な彫刻があります。

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狐です。実は、狐はそう見ることがありません。稲荷神社関係でいても不思議ではありませんが、そういない。
ましてここは飯縄権現。

これはどういうことかというと、飯縄権現は狐に乗っているからです。飯縄権現自体、さまざまな諸尊を
融合したような形。そのなかにダキニ天といういわゆるお稲荷様がおいでる。

このような意味が解ってくると、装飾彫刻は断然面白くなる。
しかし、知識と情報の海に溺れること、間違いなしです。

高尾山薬王院大本堂にはいくつかの人物彫刻があります。
ところが、図像的特徴はあるのですが、同定ができないものがいくつかあります。浅学の身ですから、もう少し調べるしかないのですが。

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鯉のような大魚に乗る仙人。鯉というと琴高仙人が第一ですが、かぶりものに特徴がある。
今のところは子英としておきます。

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これは馬師皇とみたい。ただ、馬師皇の場合は馬の医者で龍も治療したというので馬が欲しいところ。
ですので、馬師皇(推定)です。

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これは非常にわかりやすい図像で、龍がいて、女性が琴を弾いている。よく玉巵弾琴と書かれている。
太真王夫人(西王母の娘)です。関東でよく見る姿。

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これがよくわからない。麒麟と女性の組合せというのが、私の頭では出てこない。
(公開後、錺氏のご教授により「麟吐玉書」と推定。間違いはないと思われます。)

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これもよくわからない。虎が襲いかかっている。大人と子供がいる。二十四孝の楊香の場合は、子供が虎に立ち向かっているのでそれとは違う。

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これも不思議な図像。大人と子供がいて、目線の先には亀がいる。

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これは図像としては中国二十四孝の董永に似ている。他にこのような図像がなければ、それでもいいかもしれない。

装飾彫刻はとにかく数を見ること、それから図像判断は絵手本や類書など膨大な数から選定することになっています。手元の資料を見れば同定できるのかもしれませんが、宿題としておきます。

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