うたかたばなし ―雄峯閣別棟―

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長野県の装飾彫刻

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水上布奈山神社へ

装飾彫刻が非常に無沙汰でした。あまりにもいろいろなものに手を出しているので、さぼり気味でした。
今回、長野県へ行った(善光寺詣で)ところで、六年越しの千曲市水上布奈山神社です。

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実は、覆屋がされており、しかも正面は二重の網がされているので、網野ちょっと外れた所から撮影です。
6年前、修理中でした。

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東日本の装飾彫刻は、柱や海老虹梁が彫刻と化しているパターンが多く、年代が下るにつれてそれが
顕著になります。また、江戸時代後期になると素木が主になります。彫刻技術がそこまで発展したというのも
ありますが、予算の都合上などもありました。詳しいことは、まとめないといけないですね。

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柱に龍が巻きつく、ではなく、柱が龍になっている姿。関西では皆無ではないでしょうか。
寛政元(1789)年の再建です。ちなみに重要文化財です。

どうやら、この覆屋には入ってもいいらしいのですが、二重の網(ひとつは金属のアコーディオン型)といい、
しかも覆屋に行くまでの通路にクモの巣が大きく張っており(ということは、人の出入りがあまりないというこ
とでしょう)、まして社務所には立ち入り禁止という札が張ってある始末。

6年越しの対面ですが、文化財行政がどうなっているのか、学芸員の資格を持つ身としては
気になったところです。

獣面人身の十二支

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長野県大町市にある若一王子神社。
神仏習合の色濃く残っている神社で、三重塔が残っています。
作られたのは1711年。この塔の十二支が非常に珍しい。

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鼠です。ところがこの鼠、獣面人身です。通常、十二支は動物の姿そのままですが、
ここのは別。頭を人にすれば、人物彫刻になる。

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もう一枚、虎です。正面を見る姿。ここの十二支はみんなこんな感じ。

獣面人身の十二支は、日本ではキトラ古墳の十二支が著名です。それ以外になると
室町時代以降に書かれた「十二類絵巻」という十二支を主人公にした絵巻物くらいか。

そういう意味ではこの三重塔の十二支は貴重です。なぜこの姿に?という疑問は残りますが。

なお、十二支の写真は雄峯閣若一王子神社三重塔のページ
http://www.syo-kazari.net/sosyoku/kentiku/nyakuiti/nyakuiti1.html
にて全部紹介しています。

飯田市白山神社にて

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飯田市白山神社。桜巡礼の途中で寄った神社です。
ここの随身門に彫刻が多く施されていると聞き、行きました。
特に驚いたのは、木鼻の仙人。

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木鼻の装飾というと、獅子・象・獏が定番です。
ところがこちら、鶴に乗った仙人、王子喬です。

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こちらは鳳凰に乗った仙人、梅福仙人です。
この門が造られたのは文政11(1828)年のこと。

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こちらは亀に乗る、黄安仙人。木鼻に刻まれた仙人、私は見たのが初めてです。

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そして鯉に乗る仙人、琴高仙人。メジャーな仙人が勢ぞろいしています。
しかもよりによって皆動物に乗っている。

木鼻の仙人、多分珍しいものだと思われます。他にあればぜひ情報を。

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