福井県越前市(旧今立町)に鎮座するのが大滝神社です。 ここの拝殿・本殿はややこしいつくりをしている、という話を聞きつけて行ってみました。 確かに、屋根がややこしく、複雑さを呈しています。しかし、それ以上のモノが。 ここ、大滝神社は天保14(1843)年の再建。幕末ですから出尽くすもの派で尽くした時期、 技術的にはいいのですが、あまり面白くないかなあ、といえる時期です。 しかし、この建物、近づくと恐ろしい。 拝殿手挟の姿。まあ、どこにでもあるような装飾彫刻です。松に鶴の姿。どこでもある。 しかし、この写真の左側、獅子がいるではありませんか。ミニ手挟といえばいいのか、 こんなところで何を?といいたくなる。 本殿壁面。どちら様かと思えば牛を無理やり引っ張る人。許由と巣父の故事です。当然、セットで いました。こうなると、もしや背面は・・・。 背面は壁が迫っていて、なかなか写真が撮れなかったのですが、三間のところ左から黄石公、鐘離権、 そして張良がいらします。なぜ真ん中に鐘離権?黄石公と張良は流行としか思えないのですが、 鐘離権も流行かも。 彩色がないから落ち着いて見ることができるのですが、これで彩色があれば・・・。えらいことに なります。関東では彩色彫刻は当たり前のようにいますが、北陸ではまずない(曳山は別)。 壁にまで装飾するパターンというのも、北陸では余りないんです。 そういうことから北陸装飾彫刻の至宝と大袈裟なタイトルを打ちました。 これだから装飾彫刻めぐりは、飽きないんです。
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福井県の装飾彫刻
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花はす公園を後にして向かったのは福井県越前市(旧武生市)。 ここの寺院群にはやたらめったら龍の木鼻がいるという情報を得て、ふらりと。 多分、完全ではないでしょうが、調べた限りではいるわいるわ。 装飾彫刻において龍は多用されるモノですが、私の経験では木鼻の龍はそう見ていないのです。 ところが今回10ヶ所ほど訪ねたのですが、ほぼ全て龍の木鼻。 中には装飾彫刻が満ち溢れた寺院もありました。それはまた追々紹介していくとして、同じ龍の 木鼻でもパターンが見出せて来ました。写真を比べれば一目瞭然。 写真のように角や髯がやけに誇張されているものも。さて問題はいつ頃のモノか。 この写真、陽願寺という浄土真宗本願寺派の格式の高い寺院ですが、安政3(1856)年 のモノ。どうやらその前に大火事があって、この一帯は燃えたらしく、年代の判明したものは 幕末から明治以降のモノ。 ではなぜ龍なのか?きっと大火事などが2度と起こらないようにという火災除けの願いが込められて いるのではないかと思います。ただ、火災で焼けたお堂でも龍を使っていたかどうか、それがわから ないので、あくまでも推測です。 また、2パターンに分けられるものの龍の姿はほぼ同じ。この姿の出所が気になるところですが、 何らかの雛形からの引用が確実でしょう。尚、寺院の宗派は皆バラバラ。 作り手のほうから「こんな龍の姿があるが、いかが?」と勧められたパターンかと。 この町を後にして、山のほうに向かうのですが・・・。とんでもない神社がありました。
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